僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.383 『小さな心』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.383 小さな心」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 骨抜くんの「柔化」、やはり便利…!AB対抗戦でも地面に触れて発動→解除で飯田くんの拘束を試みてましたが、複数人相手だとよりその有用さを実感するなあ。

 お手軽に敵を無力化できるフィールドを用意できるのが強すぎる。さすが群訝でも最初から前線に駆り出されただけあります。

 

 対して浮いてメタ張ってる〝VIOLET〟のNo.2は何コレ!?ミッドナイト殺す際に両手に纏ってた毒ガス(仮)を足から噴射してる?

 しかし他の戦士たちまで浮いてるのはよく分からんな…別の戦士が”個性”でガスを足場化してるとか?「我らの”個性”を組み合わせる事で~」って言ってるし。

 

 F.G.Iの文字が刻まれた〝超高周波装置〟はNo.353でも持ってました。

 そして「」はVol.29で明かされた”個性”の一つ。

 マキア限定とはいえそんな便利アイテム聞いてないっすわ…ボタン一つで優位に立ちやがって。自分の脚で黒霧の前まで行った伊口くんの方が何倍も好感度高いっすよ!

 

 「ルール」ちゃんこと小大ちゃんと柳さんが群訝配属なのもNo.353で描写されました。

 今回は「ポルターガイスト」で浮かせたスパナを「サイズ」で大きくしてMt.レディに渡したってことか。

 ただの工具でもレディ用の大きさにすればここまで迫力が増すの、この漫画らしい共同作業だ。

 

 しかしスパナが振り下ろされる前にマキアは目覚め──…押し倒されるMt.レディ。

 「心の傷そのもの」で芦戸ちゃんを映すのが読者の心抉ってきますね…彼女にとっては中三の遭遇時からのトラウマなので。

 結田付→群訝→そして今回と積み重ねがあるだけに負のイメージがいっそう強い。

 

 切島くんの〝護衛〟対象はやはり心操くんだった模様。

 で、その彼がヘドロに襲われてたのは心臓にワリィ~!

 と同時にコイツに下衆ムーブさせるならこういう形だよなって納得感があります。その”個性”の悪質さを最大限活かせる役回りがコレといいますか、ヴィランとしては期待通り。

 

 ヘドロのいう「あん時の中坊」はやはりかっちゃんですかね、当時無個性のデクが今の心操くんより隠れにくかったってことはないでしょうし。

 少なくともデクも襲われたことを知らないはずの切島くんにはそう聞こえただろうと。いやあ親友枠の切島くんにこの発言、地雷踏みすぎだろ!

 

 ヘドロかき分けて心操くんを救けようとする切島くんはNo.1のデクそのもの…!いや群訝で飛び出した時点で精神的にはとっくにその域に至ってましたけど、

 話聞いただけでデクに劣等感抱いてた彼が今同じ事できてるのは込み上げるモノありますよ!この一コマがその進化を象徴してる。

 

 起きて早々主を求めて暴れるマキア、よく見りゃ泣いてる…?の涙はやはり死柄木やAFOがいない孤独感からくるものでしょうか、さすがに欠伸して流したものとは思えないですし。

 デクやお茶子のように「涙を見逃さない」のがヒーローの特性ならマキアの心も誰かが救うんだろうか。

 

 芦戸ちゃんの最大出力「アシッドマン・ALMA」、殺傷力鬼やべええ!!どう考えても相手がマキアだから許される威力だなコレ!

 ALMAとはラテン語で「養うこと、滋養(を与える)」という意味らしいですが、むしろ滋養削いでて笑っちゃったよ!!骨剥き出しになってるのが恐ろしすぎる。

 

 「爆豪と轟の特訓方法」はエンデヴァーから教わった”溜めて放つ”技術のことか。

 確かに噴射口を一転集中→放出する芦戸ちゃんの技は元々徹甲弾っぽかったもんなあ。

 参考にする相手としては正しい。間接的にとはいえエンデの教えがこうして次の世代の救けになってるのも胸アツです。

 

 続けてヘドロにも酸ブッパする芦戸ちゃん、ツノが伸びとる…!というより今まで折り畳まれてたのが真っすぐになってる?

 これは最大出力で”個性”を使用した影響なんでしょうか。この硬質的な主張の激しさがシンプルにカッコいい…!口田くんの隆起とはまた違った厳つさがあります。

 

 その酸がヘドロの体内に混入しかけたの、やっぱやり口エッグ!目には目を、歯には歯を、液体には液体を的な攻略法だな!!

 その動揺を突いて見事「洗脳」した心操くんはファインプレー…!ヘドロは彼の”個性”を知らないのでわざわざ「待て!」に答えてしまったのも違和感ないです。

 

 今回のサブタイは「小さな心」。これはつまり”小心”者ってことか…。このタイトル、巨体のマキアと対比になってる気もしますね。

 クソデカくて強いゆえに恐怖を知らないマキアと、弱くて小さいからこそ恐怖という共感で繋がれる芦戸ちゃんたち。それが彼女たちの勝因に繋がってる。

 

 自分たちも戦士たちも同じだと訴えかける芦戸ちゃん、肌や目から色が脱けてる…!

 僕らのヒーロー解体新書では「”個性”の影響で妙な色素」と説明されてたので、やっぱりこれは最大出力で大量に放出した影響か。

 脱水症状がこういう形で表れるの、怖いけど文字通り”個性”的な表現だ。

 

 それを聞いてミッナイの仇がリ・デストロの言葉を思い出してるの、響いてる!響いてるよ芦戸ちゃんの言葉!!ここでこの戦士との共感要素が生まれたのは嬉しい誤算…!

 配下視点でリ・デストロの存在のデカさを実感できるんです、この反応が同じ弱さを持ってることの何よりの証明。

 

 マキアを「洗脳」→捕縛布で飛び移る心操くん、アクロバティック…!からの「(その為に相澤先生から教わったんだ)」は期待通りの師弟尊い描写!!

 初めての実戦だけどちゃんとヒーローらしく動けてるじゃないですか!落下する彼を手でしっかり受け止めるMt.レディも完璧なフォロー。

 

 倒れる芦戸ちゃんを切島くんが支えたのもグッとくる描写…!かっちゃんの「倒れねーってのは」「クソ強ェだろ」に感銘を受けた彼がコレをするってのがもうね、

 文脈沿いまくりだろうと。芦戸ちゃんの弱さに寄り添う行為に他ならない。倒れる人を支える人もまたクソ強ェと言えます。

 

 時間戻って現在──…皆でAFOフルボッコにしてる見開き圧つええ!!ト゛ト゛ト゛ト゛ってジョジョみたいな擬音がマッチしすぎですよ!

 黒影・Mt.レディ・ギガントマキアというクソデカ生物×3が次々に攻め寄る臨場感がたまらない。このまま怪獣映画のポスターにできそうな迫力だ…!

 

 最後に飛んできた謎のヘリ群は何…マジで何!?ジニさんが乗ってきた輸送機やブロスのX-66と違って民間の機体っぽく見えるな…NHAほか各テレビ局の報道ヘリとか?

 ヒーローたちの今の頑張りを中継してくれるんだろうか。ここに来て納得感がある既存ネームドが現状思い当たらない。