僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.420 『相澤くんから』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.420 相澤くんから」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【本編】

 回想、「ワープゲート」に飛び込んだ後の相澤山田。荒れる海ド真ん中の足場とはまたピンポイントで安全な場所に転送したな…!

 これって黒霧と白雲の人格が争ったがゆえの現象なんですかね?だから死柄木たちを邪魔できないけど逆に殺されもしないここを選んだと。

 

 かつての親友の形をした敵を殴るマイクの拳は痛々しく──…こういう手荒な作業って相澤先生の方がやる印象強かっただけに強烈です。

 あと図星突かれて「泣いてねーよ男の子だぞ俺ぁ!!!」とか反論してる山田、こんな緊急時に微笑ましい勘違いしてんじゃないよ…w

 

 「黒い鹵獲品」呼ばわりは厳しくも現実的な目線の表現。ここで合理主義者なはずの相澤先生が白雲の人格に縋ってて、

 普段お調子者なマイクが現実的な見解述べてるのが切ないっすね…生徒の前で見せるのとはお互い真逆の印象。こういうギャップにオタクは弱いんだ。

 

 「31だよ…」はこんな深刻な場面なのにい、いい歳!と不覚にも笑ってしまいました。

 Vol.1掲載のプロフでは相澤先生は30歳でしたが、デクくんたちの入学からすでに一年以上経ってるから今は31歳であると。

 やはり各キャラのプロフの年齢は掲載巻の時点の情報なのね。

 

 「何故俺たちをねじ切らなかった」はUSJオールマイト相手にやろうした「ワープゲート」に身体を通した状態でOFF→切断する作戦か。

 要はノヴさんのスクリーム。

 「つき落とさなかった」の方はPSYRENのシャイナの如く高所に転送して落とす方法もあったってことね。

 

 「黒にどれだけ白をそそいでも真っ白にはならない」は今後も不変なんですかね?白雲って原作では断片的にしか過去描かれてないし、

 最後完全に成仏しても正直後味悪くはならないよなと。特にヴィジランテ未読の読者は生存した場合他人事に感じないか不安ではある。

 

 「だが黒は逆で…だから再び動いた」も黒霧≧白雲なのを裏付ける描写。ここで着けられた菜奈さんの手(仮)が真っ黒こげだったのもその強調だったのかな。

 別にあの手が白いままでも黒霧は動いたでしょうが、メタ的には〝黒〟側の戦力なのを示す表現だったのかなと。

 

 白雲は雄英生のままこの世を去り、教師は生徒を卒業まで送り届けるのが役目──…ってことは、

 白雲と対話して雄英生としてその魂を卒業させてやるのが相澤先生たちの終着点なのかな。そこが本編の外で無念な死が描かれたキャラのゴールとして一番美しいだろうと。

 

 相澤先生の言葉で黒霧、軌道──!!前回「ワープゲート」が一部白いのが白雲の人格が混じってる証と言われてましたが、今回も同様な辺りガチでそうっぽいな…!

 まあ先生に「白にはならない」と言わせた以上、このゲートが最後に全て白く染まるかはまだ微妙ですが。

 

 場所移って相澤in避難所。ペラペーラ!とまだ黒霧使える前提でヒーロー招集を頼む先生、有難い情報伝達の早さ。

 そして避難民の中から加勢を申し出たのは僕らのデステゴロさん…!ここで彼の参戦が許されるの、一度挫折した人間への堀越先生の懐の深さがすごい…!

 

 で、もうひとり相澤先生にお願いしてきたのはアストロぉ!堀越先生の前作『戦星のバルジ』の主人公アストロじゃないか!

 王具(オーグ)らしき武器もちゃんと持ってる!!

 和久井先生のファンが「アストロ」でパブサしたらヒロアカの感想出てくるのバグすぎんだろ!!

 

 Vol.31の次巻予告には「来たよ!俺たちも戦うよ!」と言うアストロとティアマトが描かれてました。

 そして予告通りスター戦ではティアマトがミサイルとして出演。

 …したのに、お前は普通に人間の姿なんかい!また何かしらの兵器として出てくるのかと思ってたよ!!

 

 しかしよく見るとこのアストロ、やけに幼くない…?これどういう設定なんですかね、インダストリアはもう統治済みで今は地球に移住してきたばかりとか?

 無名って言ってたし。ってのは一気に世界観拡げすぎですが!まああくまでファンサだし深く考えなくていいか。

 

 服脱いで渡してきたのは雄英帰還時にデクくんを責めてた青年…!

 ここでオールマイトグッズを渡してくれたの、絶対嬉しいやつじゃん…!

 大幅に戦力アップするわけじゃないし何ならバトル漫画としては半裸でも様になるけど、だからこそその気持ちが嬉しいアイテム。

 

 ゲートは多古場競技場にも開き──…ついにヴィジュアル解禁したギャシュリー、元ネタと同じく不気味な見た目!

 名字の「嬰兒樹(えいじじゅ)」は英字、呪が由来?元ネタが各アルファベットが頭文字の26人の子供の死に方を描いた絵本なので、そこから取られてると。

 

 競技場には13号の姿も…と思ってNo.406読み返したらこのちっこいのが13号っぽい?

 そして砂藤くんに纏わりついてるデカいのが砂藤くんっぽい顔してるの、これ相手の姿形を真似した幼児を生み出す”個性”なのか…?

 いやそれちょっと「変身」+「二倍」と被ってない?

 

 鎌切&取蔭&エクト(の分身?)、参戦──!!ここで「アッヒャア────!!!」とかベタな戦闘狂テンションで現れた鎌切くん、相澤山田パートが湿度高かったからもう逆に救い…!

 ちなみに鎌切くんは士傑への避難に協力してたけど取蔭ちゃんは謎ですね。

 どこいたんだろ。

 

 場面は再び戻り──…AFOin死柄木の状態について考察するデクくん。「AFOは…完全に取り込まれて消えていた…」はまた伏線っぽいなあ。

  考えられるのは転弧の人格を隠した死柄木同様、

 AFOもAFOと名乗り始める前の人格──すなわち死柄木○○の人格を隠したとか?

 

 再び回想。自分のツノ折って相澤先生に寄越すエリちゃん、それ折れるの!?てか使えるの!?

 いやオバホが消失弾作ってた以上、体から離しても効果あるのは実証済みですが!メタ的にはオバホの悪行が今ここで使える証になってるの、皮肉にも納得せざるを得ない…!

 

 しかしエリちゃんを戦場に駆り出さず誰かを救けさせるにはちょうどいい落とし所でしょう。まず両腕失ったデクくんを女児に見せなきゃいけないのがキツいですし。

 ルミリオンの場合、見た目では何も損なってなかったのも直接の使用を許容できた理由の一つなのよね。

 

 「かっちゃんさん」はこの一刻争う状況で笑える文字列ぶち込んできたな!デクくんの呼び方影響強すぎィ!

 まあジニさんに教えるまでヒーロー名伏せてた本人のせいでもありますが。ちなみにエリちゃんとかっちゃんの交流は雄白桜『泣かない赤鬼?』で描かれてるぞ!

 

 エリちゃんの夢は一部の予想通り歌手。だからデクくんに語ったときボーカルの耳郎ちゃんやダンス隊リーダーの芦戸ちゃんがいたのね。

 歌手も人々に夢を与える仕事という点でヒーローと同じなのは文化祭で描かれたので、必ずしもプロヒを選ばなくていいのは頷ける。

 

 エリちゃんパワー、注入──!!エクトによれば巻き戻せるのは2~3分、だから腕失って何分か訊く必要があったんですね。

 転弧との対話はあくまで精神空間なので現実でそんな時間経ってなくても違和感ない。治るのも腕のみでHP全回復しないならご都合ではないでしょう。

 

 OFAはデクくんにとって恐らく外部”個性”扱いなので「巻き戻し」でも復活できない可能性が高いです。

 ただここで戦うための腕取り戻したってことはいわゆる残り火はまだ残ってるのかな。これは敵を倒すために超短時間で使い果たすライジング(劇場版)と同じパターン?

 

 ゲートから出てきたのはギャングオルカにバーニンに黒色くんに…そして峰田上鳴八百万障子口田、参戦──!!

 ここでA組代表として名乗り上げるのが峰田なの、めっちゃ納得深いな!麗日飯田轟爆豪以外だと一番デクくんへの憧れ強い印象ですし!これは嬉しい加勢…!

 

 「心配すんのは信用してねェってことになんのかなあ?」と疑問を口にしてた上鳴くんがいるのも嬉しい描写…!

 信用してても救けに来ていいってポジティブな文脈に乗ってるわけですよ。この見慣れたアホ面とウェイポーズが今は救い。適度に肩の力抜かせてくれます。

 

 前々回までデクと死柄木のタイマンで完結する雰囲気だったのに、なんかもうA組全員集合しそうな勢いじゃない!?

 まあダメージ深刻な麗日飯田轟爆豪は時間かかりそうですが。それまでは瀬呂くんが指揮取るのかな、前回で「アツい場面」が終わりとは限らないですし。

 

【作者コメント】

「インク床にぶち撒けて足がヒョウ柄みたいになりました。かっこよかったです<耕平>」

そのうち脚部分のコスがヒョウ柄のモブヒーロー出てきそう。