僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.416 『こじ開けろ!緑谷出久!!』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.416 こじ開けろ!緑谷出久!!」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

【本編】

 エリちゃんの「巻き戻し」、予想通りやはりチャージ不足だったか…。

 オバホ戦でデクに使ったときやルミリオンの”個性”復活させたときよりも明らかにツノ短かったもんな。

 時間経過でしか伸びないのなら今どうこうできるものではない。一旦待機は正しい判断でしょう。

 

 仮にこの戦いの最中にエリちゃんが「巻き戻し」を使うとすれば、何らかの手段で強制的にツノを伸ばすか、もしくは今のツノの長さで巻き戻せるものを巻き戻すか。

 …オバホの両腕ってチャージ何日分で巻き戻せるんだろう…って方向に考えてしまうのは悪い癖ですが!

 

 ダンプカーに轢かれたどころじゃなかったのに気丈に振舞う相澤先生、立派すぎてもう見てるこっちの胸が苦しくなるな…!

 笑顔がやや硬い感じなのがこの人らしい不器用さが伺える。「元気ダヨ」と最後カタカナなのもCV.諏訪部順一での再生が楽しみなぎこちなさです。

 

 急に回想で示されたエリちゃんの「」は何!?やっぱりデクくんやルミリオンのようなヒーローになること?耳郎ちゃんがやけに照れ気味なのが気になりますが。

 あとかっちゃんはそっぽ向いてるけど絶対聴こえてるし絶対覚えてるパターンだろこれ。俺は詳しいんだ。

 

 手でツノに触れるエリちゃんは無理やり伸ばそうとしてる?のを止めたのは洸汰くん。デクくんに救われた子供同士として二次創作ではよく一緒に描かれてましたが、

 原作で絡んだのは何気にこれが初ですね。子供に「何かしなきゃ」と思わせるのは確かな主人公性の塊。

 

 画面の中で戦うデクくんに目を向けるのは『未成年の主張』でお茶子に反論してた若い男性。

 …の隣に例の一般女性とはまた違う高身長巨乳犬頭のモブがいるの、本ッ当性癖の主張激しいな堀越先生!

 明らかに犬なのにCATって描かれた服も意味不明すぎて気狂いますよ!

 

 脚と「黒鞭」で指削りながら進むデクくんは体操選手みてーだな!しかし脚で触れても無事ってことは、結局この指の塊に触れても別に「崩壊」は発動しないのね…。

 †天空の棺†でもし「抹消」が解けてしまったら…とビビらされた割にはヌルいと感じなくもない。

 

 場面移って†天空の棺†を着水させた港。吹出くんの吹き出しで隠れてるけど彼以外にもう一人物間くんを担架で運んでるのはマンダレイ?片腕抑えてるのは甲矢先輩かな。

 ヤオモモの「お黒い姿」が実際そうなんだけど深刻な表情の割に微妙に間の抜けた表現でジワる。

 

 「『俺はお前を信じてる!』ってさ」は急にメタいな!?まあ切島くんの「A組(ウチ)の轟が漢ぉ見せたんだ!!」が実際それに近いですが。

 しかしメタ的な立ち位置のことまでキャラ本人に言及されるのは本作でも珍しくね!?上鳴くんそんな意識あったんだ…ってなった。

 

 「心配すんのは信用してねェってことになんのかなあ?」は上鳴くんらしい飾らない言葉…!いつものアホ面のまま泣ける顔になってるのがズルいです。

 笑わせるためのデフォルメが逆に泣かせる方向に活きてる。こういう台詞は彼のようなアホの子が言うから響くんだ。

 

 場面移って群訝跡地。NHAのお姉さんやエンデ叩いた女記者が現場駆け回ってるの、まさに”ヒーローを救けるヒーロー”やってるな…!

 しかし将来有望な雄英生のヒーロー名覚えてないのは少しズボラな気も…一応インターン時点でNEWSになってましたからねウラビティ。

 

 しかしこうして救護ヘリに運ばれたとなると、最終決戦におけるお茶子のターンはもうないのかなあ…ヘリの窓からデクくんを見つけて救けるためにワンチャンダイブ!

 とかしても全然アリなんですが。あとヘリの中でお茶子の隣で気失ってるの誰?ただのモブヒーロー?

 

 場面移ってセントラル屋上。ナガンの「悪人にとって一番嫌な事をしてくる」は相手の嫌がることをずぅ(略)っと考えるAFOや荼毘との対比なのかな。

 彼らは悪意故にそういう思考になるけど、デクくんはただ純粋に相手を救けたいから自然に嫌がらせる形になるっていう。

 

 今回のサブタイは「こじ開けろ!緑谷出久!!」。うなれ筋肉や猛れクソナードもそうですが、動詞(命令形)+名詞って組み合わせはザ・ヒロアカって感じがするな~。

 なんか久々に初期のノリに回帰したような感覚。緊張感ある死闘の最中だけにこの懐かしさが有難いです。

 

 「ついつい応援したくなっちまう」のデクくんは主人公らしい陽の波動!顔つき自体はそれまでと大きく変わらないのに確かに希望を見出せるのが流石の表現力ですわ…!

 正の方向に進む輝きが画全体に溢れてる。「がんばれ…」と声が漏れるのも納得のパワフルさです。

 

 掌向けまくって拒む死柄木がかつての父親と重なるのは皮肉というか…もうこの時点で精神的劣位に立たされてるなと。

 掌と拳でなんかジャンケンしてるみたいな構図なのがジワるんですが、力関係としては完全にデクくんの方が押す側に回ってる。それでこそ主人公。

 

 突然志村邸が出現したのはすみません、のどかさがあまりに場違いすぎるオブジェで最初笑っちゃったよ!lこれから突撃ヴィランの晩ごはんするの!?

 そう考えるとちょっとシュールなんですが…!地味にデクくんが雄英制服なのも正装してきた感があってジワるよ!

 

 やっぱり当時のまだ敵堕ちしてない転弧に「あの時僕が言ってほしかった」言葉──すなわち「君はヒーローになれる」を言って、今の死柄木の暴走を止めるんですかね?

 志村邸から憎しみが連なってるならその時点の転弧を救えば今の死柄木も止められていいだろうと。

 

【作者コメント】

「チミドロKが読みたくなって赤マル掘り出したら丁度掲載号だけ行方不明。悲しいです<耕平>」

 『怪獣8号』の作者松本直也先生の読切『チミドロK』が載ってる赤マルは2006年SUMMERらしいです。

 当時まだコロコロ派だった僕としては世代差を感じる…!