僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.375 『滅茶苦茶』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.375 滅茶苦茶」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 回想、in奥渡島。ヒミコちゃんの隠密スキルは僕も感想でミスディレと呼称してましたが、作中で実際にそう呼ばれたのは今回が初めてですね。

 で、「感知系統のヒーローと常に4人以上でマークし続けてフォローし合う」と言われるとスポーツ漫画っぽいな!黒バス難民救済展開なの!?

 

 お茶子が梅雨ちゃんのフォローに入ったコマにいるプロ×2が感知系統の"個性"持ちでしょうか。特に網のような武器を持った方は若干コスチュームがイールボーイと似てね?

 彼の"個性"も同じく感知系統でしたし。もし兄妹とかならこの戦いは身内の仇討ちということになりますが…さて。

 

 黒い脳無に「超再生」が備わってないのは初めてのケース。これは通常のハイエンドと違ってニア・ハイエンドが不完全な覚醒状態ゆえの欠陥なのかな。

 あと「超再生」がないのはギャングオルカが頭突きした体の分割が可能な個体だけ?脳周辺に歯が生えてる方の個体はどうなんだろう。

 

 トゥワイスの血液の使い所を考えるトガヒミコ。彼女の「変身」時間はコップ一杯で一日なので、

 荼毘が採取した量なら30~40分はまあ妥当か。

 こうして大局的に思考するヒミコちゃん、少しデクっぽくも感じますね…彼女の望んだ形じゃないけど大好きな出久くんに近付いてるというか。

 

 ヒミコちゃんが「スピナーくん」と呼んだのは何気に今回が初。しかし仁くん弔くん燈矢くんときて一人だけ「秀一くん」じゃないと正直少し疎外感あるな…w

 えっそこ別に本名でいいじゃん!?っていう。まあここで血を飲もうと決断するに至った信頼は紛れもなく本物だと思いますが。

 

 梅雨ちゃんが舌で弾き飛ばしたのはトゥワイスの血液_____ではなく〝脳無を引きつけるお薬〟。合宿に蛇腔、そしてこの奥渡で何度も冷静な対応を見せてきたのが仇となったか…!

 読者ですらそんな薬の存在は予測できなかったしこれは責められないです、ヒミコちゃんが一枚上手だった。

 

 さらに梅雨ちゃんの血を吸って「変身」するヒミコちゃん。左手に持ってるのは梅雨ちゃんのゴーグルの片方か。

 前回トゥワイスの一人が同じような物体を持ってましたが、

 やはりアレは梅雨ちゃんのものでその中身は本物のヒミコちゃんだったのね。しかしいったい何のためにコレを…?

 

 ついにトゥワイスに「変身」して行進を始めた瞬間に「ワープゲート」が開いたの、悪魔的なタイミング…!スピナーを信頼したヒミコちゃんの判断は正しかったワケだ。

 黒霧の「アナタハドウシタイ?」は蛇腔で彼女自身がお茶子に訊いた「私を」「どうしたい?」と重ねた台詞だなあ…。

 

 その答えで真っ先にホークスの名前が出てくるの、やっぱトゥワイスを殺した彼を相当憎んでるっぽいな…。

 ただそのホークスこそトゥワイスに救いの手を差し伸べた唯一のヒーローなんですよね、それを拒んだのはトゥワイス自身の訳で。にも関わらず殺意向けられてるのが不憫すぎる。

 

 とか考えてたら不意打ちできた「恋バナしてない!」発言、これデク茶推しにクソデカい供給じゃ~ん!えっコレもしかしてお茶子は自分の恋心自覚済みだったりする…!?

 だとしたらマジでデク茶END秒読みじゃね!!?この戦い終わったらもうデクに告ってOK貰う以外やることないもん!

 

 まあCP厨テンションはここまでとして、まだお茶子は「しまった」気持ちを完全に「あけた」訳じゃないでしょう。

 前に一方的に恋バナしてきたヒミコちゃんの気を引く為に発言しただけ。ただその言葉を口にしたってことはお茶子も恋心である可能性は少なからず意識してそうではある。

 

 場面戻って現在、in群訝山荘跡。突然現れたトゥワイス軍団を見ただけで荼毘が本物の血液採取した可能性に思い至るホークス、本当に優秀…!

 自身のスパイとしての能力に自信があるからこそできる推察です。もうここで思考フリーズして隙見せなかっただけでも褒めてあげたいレベル。

 

 その行進に新たにつけられた名は「哀れな死の行進(サッドマンズデスパレード)」。上空からの視点でその夥しさを思い知らされるの、悍ましすぎる…!

 中身がヒミコちゃんと解っていてもゾッとしますよ!!まるでトゥワイスが地獄から舞い戻ってホークスに復讐しにきたような光景…!

 

 しかし「変身」したヒミコちゃんが「二倍」を使用した場合、複製の方の中身もヒミコちゃんなんだなあ。いや正直言うと人格もトゥワイス本人になると思ってたからこう、落胆が…!

 まあこれに関してはこっちが勝手に期待してただけですが。でもやっぱ本物のトゥワイスが恋しいよ~!

 

 行進の一部が燃えてるのはエンデによるもの?荼毘(この浮き方ジワるな!)がわざわざ自分で仲間攻撃する理由がないですし。

 前回のホークスの「そいつを殺せ!!今すぐ!!」を受けての行動なら流石の対応力…ですが、逆にいえばNo.1の火力でもここまでしか燃やし尽くせないってことか…。

 

 「ワープゲート」閉じる寸前で梅雨ちゃんと飛び込んできたお茶子、バイタリティすげえ~!このコマ良い意味でギャグっぽい!!

 この勢いが絶望に次ぐ絶望で重くなったムードを払拭してくれてるといいますか。背負うものが多い大人たちの中でこの存在感がめちゃくちゃ救いに感じる。

 

 興味深いのはお茶子がホークスのいる群訝山荘に移動してきたこと。

 というのもこの二人、ジャンプGIGA2021SPRING掲載のインタビューで「多分皆さんにとっても大きな希望になってくれるかと思います」と堀越先生が回答してたんですよね。

 となるともしかして今がそのタイミング…?

 

 しかし「二倍」の脅威を理解してるから迅速に処分したいホークスに対し、お茶子はヒミコちゃんの心を救いたいと考えてるので、そうスムーズに共闘とはいかない気もしますね。

 さすがにお茶子が自分の目的最優先で動いてプロの足引っ張るとは思えないけど…どう連携するか読めない。

 

 AFOが未だに移動してないのも気になる点です。結論からいえば弟子を乗っ取って苦しめてるAFOはスピナーの言う「死柄木タチ」に含まれてないんじゃね?と。

 だからその命令を受けた黒霧はAFOの前に「ワープゲート」を開いてない。まあこれで次回フツーに開いてる可能性もありますが。

 

 最後に映されたのは前回Butterfly Effect発言をしたメリルさん。この描写はスピナーが群訝の今の事態を引き起こしたことを示してるのか、

 それとも今群訝にいるメンバーの中でまた誰かが新たな「ブラジルでの蝶」となることを示唆してるのか…後者だとしたらそれはやはりお茶子?