僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.421 『WE ARE HERE』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.421 WE ARE HERE」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 冒頭1P目、A組集合。そのうち今回新たに姿が描かれたのは切島芦戸青山葉隠蛙吹耳郎の六名ですね。これでまだ来てないのは麗日飯田轟爆豪常闇の五名。

 あと葉隠ちゃんが纏ってる黒いの、これ一緒にKUNIEDA倒した青山くんのマントか…!全裸の女子に対して紳士的。

 

 ページめくればヒーロー集結「オイラたちが来た!!」。お前が言うんかい!とか言えないくらいクソアチィな我らが峰田!

 「(たち)が来た!」とデクくんが言う予想はしてましたが、実際は峰田という粋なズラしな~…!

 普段スケベな奴が言うからこそのアツさがある。

 

 作品タイトルとともにデカデカと表示された「No.421 WE ARE HERE」も激アツです。

 去年の21・22合併号掲載の「No.386 I AM HERE」の時点で鳥肌でしたが、ちょうど一年後に今度はそれを複数形にするの、Plus Ultraを超えたPlus Ultraやんけ…!

 最高のスケールアップ。

 

 この「WE ARE HERE」ってもしかしてワンピOPの『ウィーアー!』リスペクトなんですかね?今ありったけのヒーローをかき集めて悪者倒しに行ってますし。

 アッセンブルパロると同時に同じ雑誌の看板作品も主題歌をサブタイに冠すの、最終盤に相応しい贅沢の極み…!

 

 この見開きに描かれたネームドと転送前にいたエリアは画像参照。

 こうしてまとめると来れなかったヒーローも結構いるな…切島くんたちと一緒にマキアに乗って群訝まで行った小大ちゃん柳ちゃんとか。

 心操くんは存在自体がジョーカーなので伏せてる可能性もあるか。

 

 AFOが粉砕逃れたのは要はブラコンすぎて虚無ったからってコト!?コイツなら最早そのくらいは自然と思えるくらいのキショさへの信頼あるな!

 逆にもし弔の精神にOFA(与一)の残滓的なのがまだ残ってたら、それが原因で今度こそAFOを打ち砕いたりできるんだろうか。

 

 「悲劇こそが人を強くする」はかつて菜奈さんへ言い放った「素晴らしい喜劇をありがとう」と対っぽく聴こえるセリフ。

 いや弟失った自分への単なる慰めでたぶん一貫性とかないですが。あと展開した”個性”の中に例の黒ドリルがある辺り、やっぱお気に入りっぽいな…。

 

 瀬呂くんの「明日の実技置いてかれねーよーに」は深く頷ける感覚!劇的な出来事とかなくても素朴な動機で頑張れる例として納得深いわけですよ、まさにアカデミア。

 あとこのコマ、見開きにいなかったブラキンとガンヘッドがいますね…まだ参戦するヒーローいそう。

 

 「ガンギマリ」は心操くんに対する「初期ろき君」という印象の注釈で用いられてた表現。

 からの轟父子、参戦──!!ここで親子赫灼はアツいっすわ…!物理的にも。

 ラスボス相手の総力戦の狼煙に相応しいインパクト。いや親父はもう白目剥いてるのが怖すぎますけど!

 

 「悲しー事なんざあるよりない方が良いだろ!」は否定の余地なさすぎるド正論!轟くん一家の悲劇を例に出されちゃさすがにな…!全力で頷くしかない。

 瀬呂くんはこういう真理突く言葉をフラットに言ってくれるから有難いです、苛烈すぎないテンションに救われる。

 

 親父と弟の背押してくれた夏兄も有難いです。リカ婆の治癒が追いつくか微妙でまだ余力あるなら加勢した方がいいってのが合理的だし、

 「あんたいても母さんたち熱いだけだ」って言い方が絶妙にツンデレめいてて2828する。今の夏兄が送れる最大限のエールだろうと。

 

 で、瀬呂くんのあの「……」は結局轟くんの人生に想いを馳せてたってだけなの!?

 不穏なフラグの可能性も意識してたから少し拍子抜け…いやそれこそ悲しー事なんざ(略)良いだろって話ですけど!

 しかしあの意味深な一コマからの答え合わせとしては脱力感強すぎる。

 

 振り返ると瀬呂くんと轟くんの絡みって決して薄くないですね。

 体育祭で眼中に入らず瞬殺されるも、その後文化祭で協力してAB対抗戦で例の「初期ろき君」発言と、いつしか面倒見いい世話焼き兄ちゃんポジになってた感じ。

 繋げられるだけの点と点は確かにあります。

 

 さらにTUMでは瀬呂くんが轟くんにリベンジするドッジボール回がありまして、これも今回の展開に向けて関係性を補強するためだったのかなあと。

 本編だとこの二人メインで一話やる余裕なかったですし。初期ろき君に負けた一人ならそんな対抗心向けててもいいよね。

 

 ゲートから現れて音頭取ったマイクは久々にこの人らしいシャウト!前回黒霧を前にずっと辛気臭かったからようやくいつものテンション取り戻せたなあと。

 DJとして最高の仕事してくれてる。アニメ1期からずっと聞き馴染んだ声だけにCV.吉野裕行で脳内再生余裕です。

 

 「手負いのヒーロー」はAFOがヒーローの中でも最も恐れる存在。

 しかし今のヒーロー連合は手負いながらかつて戦ったオールマイト(やエンデ)に遠く及ばない存在であると。

 虚無りながらもdisってくるのが実にAFOらしいです、どんな精神状態でも腹立つのは一貫してる。

 

 迎え討つ姿勢のAFO…──を「ブラックホール」で吸い込もうとする13号onハウンドドッグ、初っ端から殺意強すぎィ!

 他にもギャングオルカの超音波や肉倉先輩の「精肉」など、普通ならそれ単体で決め手となりそうな技を一斉に向けてるのがまさにラスボス戦って感じ。

 

 たった2,3分の「巻き戻し」なのでHP全回復しないのはシビアながらもメタ的には納得の調整。

 死柄木との戦いで蓄積されたダメージがデクのこれまでの奮闘の証でもあるので、それを消すのは違うだろうと。ダメージなんざあるよりない方が良いだろ!とは今は言えない。

 

 オールマイトを例に出してから「まだ残り火があります」はライジングの終盤思い出すやつ~!

 真幌ちゃんの「バクゴー!!」呼びでライジングはほぼ正史確定したので、これデクくんも意識して言ってそうだよな~…!

 それでいて劇場版未視聴でも無問題という親切さよ。

 

 少し気になるのは「残り火があれば…AFOあいつは…」って台詞。ここで「まだ戦える」とかじゃなくAFOの名前が出る辺り、

 残り火を本物のOFA(与一)と錯覚させて囮になろうとしてる…?でもAFOって残り火システムのこと知ってるはず(神野参照)だし、

 引っかかるか…?

 

 例のオルマイTシャツ着れば「メンズノンノの全サ第五弾Tシャツ…!」は本当ブレねえなデクくん!ナード極めた彼らしい脱力感!

 コイツならいちいち言うって納得感すごいですよ!!そんな同志からの贈り物に腕通したの、どんな頑丈なコスより最強な神装備じゃん…!

 

 疲労困憊のデクくんの手を取ったのが青山くんなの、納得しかない人選──…!内通者バレしたときは取れなかったあの手を今彼の方から取るというこの逆転、な~…!

 これこそ「握ったつもりが握られた手」だろうと。ズラしによる意外性と感動の生み方が上手すぎる。

 

 Tシャツ託した青年、エリちゃん、洸汰くん、グラントリノ、見ろや君──…皆のデクくんへの声援が今〝「頑張れ!!」って感じのデク〟を完成させてるんだなあ。

 未登場なのに頑張れの一言だけで存在意識させられるお茶子、ヒーロー兼ヒロインとして存在感デカすぎる。

 

 グラントリノが「デク」って呼んだのって何気にこれが初?今までの呼び方は「小僧」だったはず。

 職場体験の最後にヒーロー名で答えるように促してた彼が今その名で呼んでくれたの、正真正銘認めてくれた証じゃあないですか…!

 たった二文字ながら嬉しすぎる変化。

 

 最後駆け出したデクくんはTシャツ着てるからか巨悪に挑むというよりマラソン完走前みたいな光景で、それが絶妙な安心感をもたらしてますね~…!

 安心して「頑張れ」と叫べる姿というか。コス着てるよりもっと身近な応援できる存在と見做せる雰囲気があるんですよ。

 

 これでまだ来てないA組の生徒は麗日飯田爆豪常闇の四名。もはや誰がどのタイミングで来ても盛り上がりそうな流れとメンバーですが…

 ここは我らがヒロインがアンカー務める方にかっちゃんの魂を賭けるぜ!トガちゃんに与えられた血を糧に何とか動き出してくれ…!