僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.430 『僕のヒーローアカデミア』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.430 僕のヒーローアカデミア」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【表紙】

 合併号ラストのデクくんはダンシングスタイル!

 文化祭でクビにされたダンス隊、最後の最後に意外な形で果たせたな…!これには指導係だった芦戸ちゃんもニッコリ。

 色付きだと地味に髪の削がれた部分とそうじゃない部分が見分けつき難いのが意外な発見です。

 

【他作品からのサプライズ】

 尾田先生粋すぎィ!!!!!!これワンピ23巻のUGKに載ってたスモーカーじゃないっすか!

しかも元々はONE PIECEと書かれてた部分にHERO ACA、ジャケットに23 UGKって書かれてる…!

 マジでデクくんにOFA渡したオールマイト並のプレゼントですよ!!

 

 鈴木先生粋すぎィ!!!!!!シンくんヒロアカ読んでるじゃないっすか!

 しかも開いてるのが八斎會編の無限100%のページなの、予知能力持ちの彼が読んで泣いてると地味に文脈感じるな…w

 まあ予知といっても彼のは数秒先の未来を視る程度ですが。

 

【ポスターセンターカラー】

 最後のカラーは瑞々しくもどこかノスタルジックな色調のA組+オールマイト!他の皆の連なりがデクくんのマントに当たる部分を象ってる気がしますね…!

 Vol.1表紙のオールマイトのマントにプロの面々が描かれてるみたいな。旅立ちに相応しいイラストだ…!

 

 デクくんの次に目が向くのはやはりかっちゃん…──のポケット!

 ここで手突っ込んでるの、絶対絶対絶対オールマイトにサイン貰ったからじゃ~ん!オーラマイトとの対面時もポッケにレアカード忍ばせてたもんな~!

 あえて想像させる描き方が秀逸すぎんよ!

 

 目元の影が外れたマッスルマイトもレアofレア!お目目の解禁はトゥルー限定と思ってただけに衝撃でしたよ!

 先日ダークマイト見たばかりなのにあっちにはない英気と気品がちゃんと感じられる精悍さ。「架空」じゃなくなった彼の表現として相応しいです。

 

【本編】

 時間は飛んで──…「明日のおまえら」のその後。

 「形の違うその身と心」はBROWNのNo.2の〝異なる形〟、「交点を探す」は轟くんの「交わるよ無理にでも」に由来する言い回しかなあ。

 しかしデクくんの両手、改めて見ても傷だらけで戦いの歴史を感じさせられるな…。

 

 ノートにまた何やら書き込んでるのはブレねえこのナード~!と思ったけど個人用じゃなく授業で使うプリント用だったり?

 「当時のテレビのコメンテーターが~」って一文目からして歴史の授業?デクくんの分析趣味、ヒーローじゃなくてもちゃんと仕事に活きてる…!

 

 職員室を訪れたのは洸汰くん!あんなに小さかった子が立派になって…と親戚のおじさん目線になっちゃうな!「デク先生」の響きがあまりに良すぎる。

 USJへの行き方まだ教わってないってことは新一年生?ひとりで集合場所訊きに来た辺り、もしかして委員長だったり?

 

 ただ重箱の隅突くようで申し訳ありませんが、洸汰くんは当時高一だったデクと出会った時点で5歳。

 この未来はデクたちが高二だったときから8年後なので5+1+8=14歳でまだ中三の筈ですが…これは単行本で修正案件でしょうか。

 いや個人的にはそんな気にしてませんが。

 

 洸汰くんの隣にいるのは…口の周りの穴からして前回のハサミくん!?

 何科かは不明だけどこの子も雄英入ったんだな…!

 ていうか何年生か不明だけど今高校生ってことは、前回の時点でまだ小学2~4年生くらいの歳だったのか…体の大きさ的に中学生くらいかと思ってた。

 

 No.1の冒頭では「齢四歳にして知った社会の現実」で締めたモノローグを今度は「齢17歳」で〆。

 No.429までの間に自分以外の「平等じゃない」もたくさん見てきただけに重みが増す表現です。あと前回の時点で17歳ってことはあの時点で誕生日の7/15は過ぎてたのね。

 

 回想、卒業までの日々──…の一コマ目が自宅帰ったトコなのは安心感の塊!エピローグ入っても家帰る描写はなかったもんな…。

 寮制は元々オールマイト引退に伴う治安の悪化から生徒を守る為だったし、それなら平和の描写として家にいるデクの一コマは必要だろうと。

 

 杖使って辛うじて立ってるグラントリノはお労しすぎるだろ!これはリカバリーガールの唇で治癒された後の描写ってことでいいのん?

 ご老人がふたり揃って震えてると観てるこっちがハラハラするんですが…!頭身の低さも相まって何か小動物育ててる感覚ありますよ!

 

 A組皆がプリントと睨めっこしてるコマは定期試験中でしょうか。勉強に集中するとペン握ってない方の手で頭抱える癖は相変わらずだなデクくん…。

 と思ったら切島くんもシンクロするように頭抱えてて草。そしてかっちゃんはこういうときはやっぱ静かなお顔すんのな…。

 

 両腕と右脚失ってもまだプロヒーローやる気のミルコは生命力尽きなすぎィ!いやここで引退する方が解釈違いですが!

 でも左腕のなんかバカデカい義手はなに!?フォルムといいギザ歯といいマリオのキラーっぽいんですが…!本人と同じ表情してるのが面白すぎんよ!

 

 A組B組交えて皆が走ってるコマは2年目あるいは3年目の体育祭ですかね。作中の日本で体育祭はオリンピックに代わるイベントなので何気にタイムリー。

 競技は障害物競争?かは不明ですが、対抗戦で轟くんを格上と呼び張り合ってた鉄哲が迫ってるのが嬉しいポイント。

 

 ヘリ掴んで持ってるMt.レディとシンリンカムイは雑誌の撮影か何か?なんか若干カムイ側の負担がデカすぎる絵面に見えなくもないですが…w

 で結局このふたり付き合ってるのどっちなの!?こっちはビルボでの「ノーコメントで」以来ずっと焦らされ続けてるんですよ!

 

 障子くんは何かSWに出てきそうな頭の人と握手しとる!同じく「タコ」を彷彿とさせる触手持ちとして、その言葉のマイナスなイメージを拭う活躍を讃えた表彰なのね。

 ガードマンもカメラマンも皆異形なのが象徴的。そして当たり前に口田くんがいてくれる嬉しさよ…!

 

 洸汰くんがエリちゃんを連れてきたのはマンダレイの家?雄英の避難所で初めて絡みが描かれた二人ですが、その後ちゃんと交流生まれてたんだな…!

 デクを中心に子供たちの世界が拡がるのが喜ばしい。この際エリちゃんも緑谷兄ちゃんと同じ赤い靴買ってもらいなYO!

 

 相澤先生と山田は白雲の墓参りへ──…エピローグ入ってから二人とも全然白雲への言及なかったんで、一コマだけでもこういう描写あってホッとしました。

 これで何もなかったら薄情者とか叩かれかねんところでしたからね!外伝から繋いだ物語を何とかまとめられた。

 

 エンデの面会に付き添う一方で、常闇くんに何やら口酸っぱくして言われてるホークスは…憧れの人を支えると同時に、彼もまた支えられる側の人間ってことか。

 暇を求めてはいるけど絶対一旦仕事中断して休むとかできる人じゃないもんな…w常闇くんの存在が有難い。

 

 デクくんたちに出迎えられてる後ろ姿の女性は誰…?もしかして先日公開されたばかりの『ユアネクス』のアンナだったりします?

 いやしかしA組全体と深く関わったわけじゃないから正直違和感が…もし全然別のキャラだったらこのツイートは笑ってスルーして下さい。

 

 リハビリの末にハンドグリップ少し動かしたかっちゃんは流石のパワフルさ!思えばデクくんも無個性時代勉強しながらハンドグリップ握ってたな~…!

 雄白Ⅱの表紙でも握ってたし。

 今はかっちゃんがその道を辿ってるのが感慨深いです、右腕限定で0からのスタート。

 

 出茶の下のコマは髪型的にコンプレス…?手にしてるのは三コマ前のスピナーが描いた本でしょうか。『敵連合』とはまた捻りのない直球なタイトルだな…!

 デクくんも冗談気味だったとはいえコミックじゃなかったのはやや残念…いやまず誰が絵描くんだって話ですが。

 

 月日は流れ──…デクくんたちの代の卒業式。卒業生代表はやっぱり飯田くん!安心・納得・正解の単語が三つ同時に浮かびましたよ!

 しかしこの新しいオールバックの髪型、若干爆豪奪還に行ったときの変装に影響受けてないか…w

 それでもなお清い印象はありますが。

 

 最後は爆発オチで閉会ィ!やっぱこういう派手さ担当はかっちゃんだよな~!絢爛崎戦車から見事に雄英の伝統引き継いでる。

 物間くんが「爆破」コピって火力倍増してるのも嬉しい描写です。ずっと嫌味だった彼が一緒にA組の”個性”使ってるの、最高の認め方でしょ…!

 

 時間は戻り、8年後──…なのは現実での時間の経過とも合わせたのかなと思ったり。物語開始時点でデクくんは中三、

 前回高二だったので2+8=10でちょうど連載期間と一致しますし。連載開始当時デクたちと同じ中三だった読者には嬉しいサプライズじゃないでしょうか。

 

 受験生が教室で進路希望訊かれるのはNo.1のリフレイン!

 しかし「だいたいヒーロー科志望だよね」と全員プリント放り投げてたあちらと違って、ちゃんと提出要求してるのが分かりやすい対比だなあ。

 皆志望先バラバラだから普通に一人一人に提出求める必要があると。

 

 大人になった発目ちゃんはなんか二の腕太めでさらにえっちさ増しとる!終盤アイテムの有用性が描かれてただけあって職業として注目浴びるのは納得ですが、

 その中心にいるのが彼女なんですね~…!あと同じくサポート科だった絢爛崎先輩は天竜人みたいな髪型で草。

 

 Dr.吉田竜は相澤先生やかっちゃんの手術を担当したセントラルの医師。

 ドラゴンのヨッシーに似てるから吉田竜って直球ネーミングすぎんだろ!

 ていうかプクプクじゃなくてヨッシーモチーフだったんだ!?あと彼に憧れてるこの男の子、モブにしては無駄に顔が良い…!

 

 ラブラバに憧れるケモ娘はまたまた堀越先生の癖の塊!『魔々勇々』にこんなキャラいなかった!?

 そしてジェントルはプロヒーローじゃなくてラブラバ支える路線か~…!まあGeL.Inc.とかいうGentleから名前取ったであろう会社作られたら最愛の人支える方選ぶわな。

 

 ダイくんは蛇腔・群訝作戦前にエンデ人形持ってオールマイト像を眺めてた少年。

 無から次の主人公枠の少年を生やすのではなく、登場済みながらデクと関わりなかった子を選ぶのはなるほどな~…!

 当時小学校入学前なので5(or6)+1+8=14(or15)で今中三なのも一致する。

 

 ダイくんの調査書覗いたかっちゃんみたいなテンションの子、ナチュラルに否定突きつけてきてデリカシーがこう…な!

 なんか若干初期設定の天然で他人傷付けるかっちゃん感ある。まあこの時代のかっちゃん枠の子がかつての彼ほど最悪じゃないのは救いではあります。

 

 敵発生率が減少するも、オールマイト一強時代の如くヒーロー飽和社会に逆戻りしてないのは確実に良い傾向。

 ヒーローが暇な社会を通り越してヒーローが少なくていい社会が訪れてると。結果的にステ様が理想とした〝本物〟だけが残った状態になりつつあるんだな…。

 

 桜散る街にはギャングオルカやウワバミの広告が──…その間にあるのはこれアストロじゃね!?

 紙版だと小さすぎて見づらいですが、構図が単行本1巻の表紙っぽい。

 8年前は無名と言ってたけど広告飾るほどになれたんだな…!堀越先生自身による打ち切り作の救済だ。

 

 ダイくんが歩いてる背景にはウォッシュやシシドのポスターも。前のコマのオルカやウワバミといいオーマガへの変わらぬ思い入れが伝わってきます…。

 が、園長は!?椎名園長は結局未登場なの!?ミルコと兎繋がりで共演してるみたいなサプライズ望んでたんですが…!

 

 ダイくんたちが昔憧れたヒーローにホークスがいないのは若くして引退して印象薄いから?それとも単に雄英出身者で統一したかっただけか。

 そして「大・爆・殺・神ダイナマイト!!」の最後の”!!”はこれ含めてヒーロー名なのか…!?そんなけいおん!の!みたいな!?

 

 …と最初は思ったんですが、ここで「大・爆・殺・神ダイナマイト!!」に”!!”が付いてるの、もしかしてダイくんがダイナマ推しだからだったりする?

 大・爆・殺・神「ダイ」ナマイトって自分の名前が一部にあるから親近感抱いてるとか?ならこのテンションも頷ける。

 

 平和賞(の名前になってる今村編集躍進しすぎだろ!)受賞する障子くん、腕めっちゃ太くなってレスラーみたいな見た目になっとる…!

 しかし8年前のスピナー部隊による蜂起が前提と答える謙虚さは変わらずか。あと口田くんだけでなく凡戸くんも異形に分類されるのね…

 

 チーム組んだお茶子はびびび美人~!元の可愛らしいお顔はそんな変わってないのにちゃんと大人な美人に見えますよ!

 やっぱフワッとしてた前の髪型がしっとりサラッとした感じになったから?そして元々主張激しかったコスのお胸部分はさらにムチパツになっとる…!

 

 でででですよ。首にぶら下げてるこれ、デクくんのマスクリスペクトじゃん!

お茶子のコスに似合うように多少アレンジは加えてますけど、この穴の空いたデザインはデクくんのやつと一緒じゃん!

 今も彼への矢印健在な証拠ですよ!!めちゃくちゃ意識しまくっとる…!

 

 ”個性”カウンセリング拡張計画したお茶子、ちゃんと第二のトガちゃん生まないように考えて…!

 これもまたヒーローたちがレスキュー以外の活動する〝暇(いとま)が生まれたおかげか。子供たちを相手するなら飯田蛙吹八百万と品性の塊のようなメンバーなのも納得。

 

 同級生らしき子たちと話すエリちゃんも期待通りの美少女!「10年後が楽しみだ」とか言ってた峰田、お前の見る目は正しかったぜ…!

 彼女はデクたちが高一のとき誕生日迎える前に6歳だったので6+1+8=15で現在高一か。ギターケース持ってるし全員軽音部所属なのかな。

 

 髪短くした相澤先生は現在39歳のはずなのに老けないなあ…というか元々老けgゲフンゲフン!

 髪バッサリ切ったのは「(いやよく考えたら長いと邪魔だし敵に掴まれる恐れあるし普通に短い方が合理的だわ…)」って判断だろうか。だとしたら気付くの遅すぎって話ですが!

 

 荒々しくマスコミ遠ざけるかっちゃんは変化なさすぎてもはや安心の域!まあ過激な言い方するほど危険な現場から遠ざけたい意図は察せるし彼らしいよなと。

 でもこれでチャート落としてるのは「No.1ヒーローを目指すんだ!!」とか言ってた相澤先生の面目丸潰れだろ!

 

 連日連夜駆けつける轟くんはオールマイトのような「安心」を与えるヒーローちゃんとやってる…!

 ファンサがぎこちなくも分け隔てないのは親父譲り…とは言わないであげるべきか。ようやく作中でもエンデの息子というマイナスなイメージ払拭できてるみたいだし。

 

 デクくんもお茶子同様そんなお顔変わってない…!ように見えて微妙にラインがシャープになった気はしますね。でも温かみを感じる柔らかい表情は健在。

 あと死柄木に髪削られた部分が微妙に分け目になってるのもグッドです、派手すぎないアクセント程度の洒落っ気。

 

 ルミリオンが現No.1なのは納得しかねェー!作中社会の良心と善性の証明のような結果ですよ!

 ナイトアイが死ぬ前言ってた「誰より立派なヒーローになってる」って未来、確かに実現してる…!

 OFAは継がせられなくても師として与えられたモノは確かにありましたね…!

 

 不和先輩がイレ先ageしてたの、あれがデクくんが教師を目指す最初のキッカケだったのか…。

 まあ相澤先生の徳はその時点で充分描写されてたし、残り火状態の彼が意識する他の進路として違和感はない。ヒーローとしての理想はオルマイだけど教師としては先生だったと。

 

 「もう少し生徒に厳しくした方がいいな」はこれ笑うところ?と思ったら案の定デクくんにも結構優しかったとツッコまれてて草。

 まああの狂犬のかっちゃんや峰田飼い慣らしてただけでもすごいと言うべきなのかなあ。たまに首輪外れてただろと言われたらそれはそう。

 

 コンビニの上の雷マークの看板があるフロアはもしや上鳴くんの事務所?

 その隣の入り口の上に置かれてるバカデカいのは…まさか耳郎ちゃんのアンプとヘッドホン!?

 え、えっ、えっええええ上耳共同事務所!?一コマでサラッとすごい情報投下してきたな堀越先生…!

 

 元1-Aの銅像があるのはこれリアルでも欲しくなるやつ!GIGAの全サか何かでフィギュア化してほしいっすよ企画部~!

 ていうか神野にこれがある辺り、皆で黒デクを救けに行ったエピソードは世間に知られてるんですかね?誰かメディアで語っててもおかしくないよなと。

 

 ワックス宣伝してる常闇くん、AFOに乱された髪気に入ってたのアレ伏線だったの!?

 彼の厨二センスがこんなところで噛み合うとは…!

 そして「驚くほどの透明感」とか書かれてる葉隠ちゃんは透明感っつーか透明そのものだろ!これ化粧品の宣伝として成立してます!?

 

 切島くんが男性からの支持圧倒的なのは首もたげるほど頷けるな!いつの時代も古風な漢を理想とする層は一定数いる訳ですよ。

 んで「漢!烈怒頼雄斗」の「漢!」の部分はやっぱこれ含めてヒーロー名なの!?そんな『魁!!男塾』の『魁!!』の部分みたいな…。

 

 切島くんファンの子が着てる服にプリントされた歯車は彼の両肩部分のショルダーか。

 で、その子が転びかけたら飛び出したのは「転んじゃったら縁起悪いもんね」ってやつ~…!

 あのときお茶子にされた救済できてますよ!素朴なヒーロー性の表現として相応しい行動。

 

 同時に動いたダイくんがデクとの邂逅に狂喜してるのも嬉しい描写…!この辺他作品なら知る人ぞ知る──…みたいな扱いするのもアリですが、

 紡ぐ事を重視した本作ではナシだよなと。まず世界救ったヒーローをその後活躍ないからって8年程度で忘れる方が無理ですが。

 

 弱気なダイくんを分析という名の励ましをするデクくん、優しいけど自分のブツブツの圧に無自覚なのは相変わらずだな…w

 しかしこれこそ彼が相手の”個性”と悩みに真剣に向き合ってる証だよなと。ダイくんがちゃんと励まされてると分かってくれてるのが嬉しい。

 

 峰田以外で皿みたいな”個性”の使い方参考にするならマジェスティックとかですかね?彼の「マホウ」も平たい円形の物質を操るものですし。

 ただ「投擲」と言ってたから複雑な操作は無理なのかな…あと「ダイ」って名前って皿を使う部屋であるダイニングからきてる?

 

 で、オールマイト像の後ろに一般人の像が沢山あったのはもしかしてアレ!?自分の像アホみたいに作ってたダークマイトとの対比!?

 アイツは自分しかオールマイトを継げないと思ってるから要塞に自分の像建ててたけど、本当は誰もが彼みたいになれるよ…っていう。

 

 ダークマイトに浸食された脳みそで見たから笑ってしまいましたが、誰もがヒーローになれることの表現としてはもちろん最高です。

 キッズも学生もおっさんも老人も皆ヒーローになれるんだぜって迫力が素晴らしい。ダイくんやデクくんが足運ぶ説得力ありますよ…!

 

 「君はヒーローになれる」よ、「頑張れ」少年、は自分が言われて嬉しかった言葉のツーコンボ…!

ここでこの言葉が出る辺り、デクくんの二大肯定者はやはりオールマイトとお茶子だなあ。誰かへの肯定として並べて言っても台詞の繋がりが自然なのが芸術点高すぎる。

 

 最後は桜が散る中で「僕たちが最高のヒーローになった物語」と定義して〆。

 未成年の主張のラストで「みんなが最高のヒーローになるまでの物語」と宣言したから、すでに完了したことを示す過去形に変えて締め括ったと。

 有言実行でこれ以上ない完璧なENDだ──…

 

  …いいぜ。緑谷少年が「最高のヒーローになった物語」ってなら──まずはその「」を

 来てほしい人が来てほしい最高のタイミングで来てくれましたよ!主人公が出した「」を勝手に壊すメタ演出、こんなん許されるのオールマイト以外いねェー!

 

 オールマイトは若AFO戦で50半ば超えたと発言、なので8年後の現在は63,4歳くらいのはずですが、全然陽のエンタメ性衰えないなあ。

 成人済みのデクくんを未だに「少年」呼び、サプライズのために黙って来ると、こういう勢い溢れる茶目っ気に安心感覚えるわけですよ。

 

 ここで思い出すのがNo.377冒頭の謎の皴だらけの手。

 これは散る桜の花びらを掴もうとする儚い一枚…と見せかけて、実際は読者には見えない「」をオールマイトが壊そうとするところだった…ってコト!?

 これは秀逸な印象反転術式…!ってのは少し深読みしすぎか?

 

 そして彼からの「プレゼント」は──若AFO戦で自身が纏ったようなアーマードスーツいよっしゃああああ!!っぱそう来なくっちゃなあオールマイト!!!

 こちとらアーマードマイトvs若AFO開戦時からもうずっとコレ期待してましたからね…!

 最後の最後に見事な継承。

 

 無個性でもヒーローはできるかって問いに「できるよ」と答えたオールマイト、ギリギリ滑り込むようにその言葉証明したな…!

 若AFOに敗れたまま何の回答もなかったら残酷すぎましたからね!結局無個性では職業としてのヒーローは不可能って結論で終わるトコだった。

 

 師匠のスーツと同じくケースがカチャ…ッと勝手に動いてるのはやはり少年心くすぐられるメカニック~…!改めて堀越先生アイアンマンのマークⅤ好きすぎだろ!

 そして学生時代使ってたケース同様、出席番号の18が嬉しすぎる趣向…!

 最高のアカデミア要素ですよ!!

 

 「海外の友」は言わずもがなメリッサのことでしょう。日本のサポートアイテム界の星である発目ちゃんも当然協力。

 そして共同出資してくれた元A組は金に物言わせまくってる…!あのスーツってオールマイトがほぼ全財産使うレベルじゃなかった!?

 皆稼いでんな~…!

 

 何より共同出資がかっちゃん中心なのが嬉しいわけです。お前どんだけ幼馴染と競い合いたかったんだよ!と。

 「えええ」と泣いた時はデクくん本人以上に絶望して否定突きつけてしまいましたが、最後にアイテムへの投資という形で期待という名の肯定示してくれた…!

 

 「君自身が勝ち取った力だ」はOFA授与時も贈った言葉。

 みんなの協力の結晶を同じ台詞で渡すの、最早これがもう一つのOFAだな…!

 そしてオールマイトとデクくんの並びは体育祭前や障害物競争後もあったコマ割り。この師弟が本作の主軸である何よりの描写っすわ…!

 

 「来い デク」と手を伸ばすかっちゃんは合宿編の「来んな デク」との対比…!

 今の彼は幼馴染のヒーロー性を畏れる理由は何もないと。その証明のような台詞です。

 「来た」が救けに来たことを示す言葉なら、「来い」は間違いなくその救いを受け入れる台詞だろうと。

 

 差し伸べたのがAFOin死柄木に折られた右腕なのも尊いポイント…!必死にリハビリして治したのはまさに今回のように誰かに救いの手を差し伸べるためにあったなと。

 これは黒デク戦で飯田くんに託して引っ込めた手出す資格ありますわ!かっちゃんの物語の一つの終結

 

 Vol.Nで髭がなければ意外に童顔と語られたホークス、31歳になった今のお顔は…大して変わってねえな!飲んでるのはVol.5表紙裏でエンデが広告してたブラックコーヒー?

 だとしたら潜入時のようにもう「甘いのが好きなんス」とか嘘つかなくていい事実が喜ばしい…!

 

 駆け出した瞬間、デクくんが視たのは死柄木の幻影──…!これは幽霊だとかOFA譲渡時に一部が戻ってきたとかではなく、

 スピナーに約束した通り今も死柄木を忘れてない証と捉えるべきかなあ。でもあの世で死柄木が今もデクたちヒーローを〝見〟てるのは間違いない。

 

 最後の元1年A組集合の見開きは感無量の一言…!デクくん以外全員ポスターセンターカラーと対比するように位置が一致してるのが素晴らしいです、

 これは二枚並べて見比べたいクオリティ。10年追ってきた最後にこの画を拝めたのは間違いなく幸せと言える壮観さだ…!

 

 最初に目が向くのはお茶子のムチパツっぷり…ではなくエンデの未来ifではマントで隠れてたデクくんの左腕!

 このメカメカしいデザインは全力で少年のツボ抑えてますわ…!エアフォース撃つ為の機構もちゃんとあるのが良い仕事です、発目ちゃんならそこは忘れない。

 

 かっちゃんはエンデの未来if通り、籠手が手榴弾からクラスター爆弾の弾体のようなスマートなデザインへ、トサカが導火線へ変更。

 これエッジショットの髪飾りと言われてたけど結局どうなんすかね…?

 ていうか彼は今元の体でヒーローできてるの!?それだけが心配…

 

 轟くんは親父の未来ifほどは髪短くなった印象ないかなあ。あとデクの左腕を見てるっぽいの、かつて自分の左側(炎熱)を使えなかった経験からきてるのかなと思ったり。

 残り火消失以降ずっと使われなかった左腕がまた使われる…みたいな重ね方してるんじゃないかと。

 

 飯田くんは両肩の排気筒?部分といい首~胸板の厚みのある装備といい、全体的に武士の甲冑っぽくなってるような…。

 あとヘルメットの後ろに伸びて尖った部分はマニュアルさんの鰭模してるように見えなくもない。ていうかメット外した素顔も見たかったんですが…!

 

 全体的に毛量増してんなあって印象なのは障子・切島・芦戸・八百万・常闇・心操辺りですかね。

 心操くんは髪切った師匠の相澤先生と対照的。芦戸ちゃんは第二次決戦中に覚醒して伸びた角がさらに伸びた感ありますね…”個性”使わなくてももう常時伸びたままな感じ?

 

 耳郎ちゃんのヘッドホンはやはり失った左耳を補完するためですかね。同じくヘッドホンっぽいの着けてるヤオモモとお揃い…。

 と言うにはもぎもぎまとめるヘアバンド着けてる峰田がちょっとノイズですがwそして前髪の稲妻型のメッシュ?はもしや上鳴くんとお揃い!?

 

 前髪上げて派手なジャケット着た尾白くんはワイルドになっとる…!これは学生時代の道着姿とのギャップで刺さる人いますよ!

 一方同じ格闘タイプの砂藤くんはヒゲ生やしたお顔が強面すぎて、口がタラコ唇じゃなかったらエンデに見える…ってのは失礼な感想ですが!

 

 青山くんは前髪カールさせたくらいでそこまで変化ない?というか、結局彼は雄英去った後どういうルートでプロヒーローになったんすか!そこ一番気になりますよ!

 士傑なり傑物なり他の学校へ転入したみたいな経歴ならぜひ聞きたい…!それだけで一話描けるでしょ!

 

 他に特徴的な変更点は梅雨ちゃんのゴーグルに半球状の保護レンズ追加、上鳴くんの耳の稲妻型のアクセ(インカム付き?)、

 なんか鉤爪っぽくなってる瀬呂くんの爪、口田くんの黒いアイマスクくらい?Wピースしてる葉隠ちゃんはほぼ全裸だから変更もクソもねえな…w

 

 物語に幕引く真の言葉は「いつまでも手を差し伸べ続ける物語」。ずっと〝余計なお世話〟を続けてきたデクくんたちに相応しすぎる定義じゃないっすか…!

 過去形から未来に定義を更新したのが最高のPlus Ultra。描かれないだけで彼らの物語は今後も続くんだなって…。

 

 …以上、僕のヒーローアカデミア No.430 『僕のヒーローアカデミア』でした。

 えー余韻に浸りたいところではありますが、とりあえず皆思ってるだろうことは言っておきますか。

せーのっっっ

デク茶くっつかねえのかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 Vol.Nによるとオールマイトは女性経験無いらしいですが、だからって師弟を童貞で揃えたとは思いたくないですよ。

 真のヒーローは童貞処女であるべしみたいなのは既婚のヒーローへの冒涜ですし。ただこのENDをそう受け取るフジョシや悪ノリオタクはいそうだな…と。

 

 まあ12/4発売のVol.42は描きおろし盛り沢山らしいので、そこで何かしら進展がある可能性は無きにしも非ずですね。

 いつも12話収録なのに今巻No.423~430の8話しかストックなくて尺は充分ありますし。他にも青山くんのside:Bや幸福な家庭築いてる夏兄とか見たいしな…。

 

 堀越先生10年間お疲れ様でした。「堀越耕平先生悲しいよォ!!!」とか気が向いたら石とかHQ!!みたいにいつでも読切載せてください!

 とか、色々叫びたい事ありますが、とりあえず今は満足いくまで休んでほしいのが一番の本音です。存分に暇持て余しちゃってください!

 

【作者コメント】

 振り返ると堀越先生、連載序盤のNARUTO完結の頃から人気作が完結すると大体労いのコメントしてたんだよな…。

 そんな先生が今他の作家全員に労われてるのは納得しかないし、これも一つのOFA/AFOの形だろうと。間違いなく看板作品だった証です。