僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.384 『It's A Small World』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.384 It's A Small World」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 少し前に”マキアには「痛覚遮断」があるから衝撃を感じず「洗脳」が解けない”説を見かけて感心してたんですが、フツーに解けるんかい!

 となるとやっぱ洗脳対象の耐久力と解くために必要な衝撃のデカさは比例するのかなあ。

 今回のAFOの攻撃>>>群訝に至るまでの諸々の衝撃だったと。

 

 蛇腔でAFOに置いてけぼりにされてショックなマキア、正直その…信仰心うっす!主が救けに来るのを待つくらいの姿勢でいると思ってましたわ…あんまり嬉しくない方向の意外性。

まあアニメだと伊口くんにきっぱり「見捨てる」と言ってたんで、

 読者として共感できなくはないですが。

 

 マキアが〝匂い〟でAFO/弔を識別してたのはヴィラアカや全面戦争でもあった描写。

 死柄木の身体でも中身はAFOだったと確信してるってことは、「」による嗅覚強化とはまた別の、もっと潜在的な能力なのかな。

 逆にそのおかげで死柄木への信仰心はまだ残ってそうなのは嬉しい事実…!

 

 「硬化」して心操くんの盾となった切島くん鬼かっけえええ!!こんな鮮烈なヒーロームーブがたった一コマで済まされてるの、

 彼にとってもはや当たり前の行為として描かれていて最高だな…!「俺の後ろに血は流れねェ!」を有言実行してる。ディフェンダーとして頼もしすぎんぜ。

 

 「こいつ自身の怒りに……っ相乗りする時間を~」は怒りで我を忘れてるマキアをAFOの声で再び「洗脳」しようとしてるってこと?

 「セーフティ」とはマキアの矛先がAFO以外に向かないようにするって意味だろうか。あえて抽象的な表現なのはその狙いをマキアやAFOに察されないため?

 

 「俺の”個性”で」「心までは操れない!!!」は心操くん渾身の主張!マキアの裏切りは俺じゃなくてテメーの我が身可愛さのせいだぞと突きつけるの、痛快さの塊だな!!

 敵向きの”個性”と言われコンプ抱いてた彼が言うから重みがある。やり方は同じでもその志は確かにヒーローなんすよ。

 

 「誰もついてこないっぽいスね」「あんたの物語には」も煽り力たけえ~!伊口くんもセントラルで物理的に誰もついて来なかったですけど、

 真の意味で誰もついて来ないのはAFOただひとりなんやなって…!そも伊口くんはついて行く側ですからね、あそこでついて来なくても救いはある。

 

 Mt.レディが手にしてるクソデカスティックはなに!?なんか先端の方の側面から火花吹いてるんだけど!!前回の工具から武器としてのグレードアップ感が半端ない…!

 こんな物騒な物体を美女に持たせる発想がロマンに溢れてます、黒影マキアという超生物と並ばせても違和感ない迫力。

 

 前回ラストのヘリに乗ってきたのは予想通りNHAのお姉さん!

 USJ襲撃前の他には体育祭開始前や保須での脳無襲撃の際にも登場してました。

 こんな初期の懐かしキャラを再登場させてくるの、マジで全キャラをヒーローとして描くつもりなんやなって…!最終章に相応しいオールスター感。

 

 「『伝えたい』って原初の欲求なんじゃないか」は共感度たけえ~!僕がこうして毎週感想書いてるのもヒロアカおもしれえええ!!この面白さ伝えてえええ!!!

 って感情が原動力だからな!別に高いプロ意識とかなくてもこの言葉には頷ける。それだけ当たり前の欲求に感じるんです。

 

 NHAのお姉さんの心を動かしたのは経営科とラブラバによるデクvs死柄木生中継。作中のモブ目線でこの戦いを眺められるの、

 「たまらねェな!!!このライブ感!!!」って感想がそのまま出てくるな!この配信の視聴者同様、僕らもヒーローたちの物語をリアルタイムで追えてるんだなって…!

 

 細かいですがジェントルの綴りって”Gentle”じゃなくて”Jentle”なんだな…w

 いや文字通り”個性”出すためにあえての表記なのかもしれませんが。

 ggったら後者はノルウェー語で「女の子」って意味らしいですが、

 深読みするならGentle≒Jentle=ラブラバってダブルミーニングだったり?

 

 デクvs死柄木。「抹消」無しの状態で死柄木の手首を掴んでるの、クッソヒヤヒヤすんな!「崩壊」によるDEAD ENDが物理的に近い位置にあるの、これぞラスボス戦に相応しい緊張感…!

 そして死柄木のこの愉しそうな顔よ…AFOに支配されてた期間が長かっただけにいっそう清々しく映る。

 

 別のヘリに乗ってきたのは会見でエンデヴァーを非難してた記者。

 単なる愚かモブに過ぎなかった彼女がここで出てくるの、フォロー描写として完璧…!

 エンデをageるための舞台装置で終わらせない堀越先生の意志を感じます。そしてこの人を気負わせないカメラマンの懐の深さがすごい。

 

 黒影+Mt.レディ+ギガントマキアvsAFOをNHAのお姉さんたちが報道してくれるなら、この人たちはエンデヴァーvs荼毘を報道してくれるんでしょうか。

 それを「伝える」ことこそエンデを叩いた彼女の償いとも言えますし。蒼い炎と赫い炎なら上空からでも見つけやすいし可能性はある。

 

 今回のサブタイはTDLのアトラクションでありテーマ曲の「It's A Small World」。そのタイトルを象徴するようなラストの見開きはクッソ壮観…!

 大海のド真ん中をバックにした人々のコマの並びに壮大な一体感を得られるのです、SNSが発達した現代だからこそよりリアルに感じられる。

 

 そして何といっても過去キャラが多数いるのがな~!これまで読んできたファンへのご褒美すぎる。

 特に劇場版のゲストキャラたちはここでも出会えたって感動がデカすぎんよ!!全作品が正史と確定した訳じゃないですが、それでもここにいるのは僕らの知る彼ら彼女らだと思いたい…!

 

 まず『2人の英雄』のメリッサ。デクたちとI・アイランドで出会ったときは高三だったから今は卒業済みか。

 背景に飾られてる写真はシルエットからして幼少期にデイヴに抱えられて撮ったやつ?

 父親が捕まってもめげずに夢を追ってるの、改めて言うことでもないけどマジで偉すぎるな…。

 

 次は『ヒーローズ:ライジン』の島乃姉弟。TUMに出てたメリッサやソウル兄妹と違って、彼らの映画以外の登場ってコレが初なんですよね。

 加えて劇場版3作で最も好きだから個人的に一番嬉しい。「デク兄ちゃんがんばえー!」「死んでんじゃないわよバクゴー!」って幻聴がするぜ…!

 

 そして『ワールドヒーローズミッション』のロロララ。手前でスマホ観てる二人組は服装からしてどちらもロディではないっぽい?

 モブの一般人が配信を話題にしてるのを見て気になったって感じかな。ロディ本人は最終回で夢を叶えて飛行機操縦してる姿が描かれてるのを期待したい…!

 

 エレクプラントは”2人の英雄”と”WHM”、サラームは”WHM”にのみの登場した海外ヒーローです。

 海外では現在AFOのシンパが指示を受けて暴れ回ってるらしいので、それを鎮静化してる彼らも日本に貢献してる立派なヒーローなんですよね。

 その代表としてここで描かれるのは納得しかない。

 

 アグパーさんや米国大統領がいるのも嬉しい描写。アグパーさんはもちろん、大統領もNo.364で直談判されたときAFOへの迎合を本当は悔しく思ってそうだったんで、

 この配信に心動かされない訳ないよなと。まだ抗う意志が残ってるなら今からでも日本への支援になる事をしてほしいぜ…!

 

 そしてデステゴロさんのコマはもうね、やっぱこれヒーローとして復帰するフラグだろうと!彼は今避難民と一緒に雄英の居住ブロックにいるはずなんで、

 その中に紛れてるAFOのシンパが暴れたとき抑えるみたいな活躍を期待したい。じゃなきゃ何のために描かれたのか分からないっすよ!

 

 過去キャラ以外で気になるのは誰も映ってないこの田舎。

 もし既存ネームドに関係ある土地だとしたら障子くんが迫害された故郷なんじゃないかと。

 で、ここでそれが描かれたのはクソ田舎民が自分たちの価値観を改めるフラグに思えるんです。正直期待薄だけどそんな希望を見出したい。