※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.282 破滅の足音」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
死柄木を拘束した状態でデク渾身の100%!黒鞭との併せ技!自滅覚悟のスマッシュってもう大分久しぶりだな…ライジングを除けばマスキュラー戦以来か。
引子さんを心配させまいと誓った身ではあるけど、さすがに今責める気にはなれないな…。反省はこの戦いが終わった後でいいでしょう。
その技名は「ワイオミングスマッシュ!!!!!!」。オールマイトに倣って米国の州名から取っており、かつ本家にはないデクオリジナルの新技です。
その特徴としては…シンプルにラリアットでしょうか。腕を喉元に振り下ろす動き+黒鞭の持ち主・ラリアットさんの名前を踏まえると腑に落ちる。
その隙を突いて右手の方の壊理弾を壊したかっちゃん有能有能アンド有能!
汚れや指の本数からして明白ではあったけど、やはり死柄木は前回左手と右手に一つずつ弾丸を握ってたか。
例え一つだけでもこういう働きはめっちゃ有難いですよ…!不安の種を解消してくれた彼に感謝が尽きない。
「今ならどんな困難にも立ち向かえる気がする」は転弧時代、菜奈さんの写真を見た後にも言ってたセリフです。
ヒーローに憧れて口から出た言葉が今こんな場面でリフレインされるとか何たる皮肉…。白眼向いてデクの腕噛んでる形相が悍ましくて、セリフとのギャップが激しすぎる….。
「この胸に」「夢と」「原点(オリジン)が」「在る限り」もヒーロー側と共通する教えです。
どこまでもデクに対して意趣返ししてくるなあ…!
吐くセリフが尽く主人公そのものでいっそ清々しく感じてきました。この目標に向かって自由に邁進する姿は悔しいけど見ていて気持ちがいい。
そして放たれた左手の弾…!相澤先生に放たれるなら五指が揃ってる右手の方だろうと前回予想しましたが、全く真逆の結果になったな…。
今の死柄木の怪力は薬指と小指のみでも対象に向けて飛ばせるほどのパワーってことか。あとは単純に運が死柄木に味方した…そう受け止めるしかない。
案の定というべきか、そのまま折れた右脚に着弾…。以前「優しい」とデクに言ってもらえた壊理ちゃんの"個性"がまたしても害をなすなんて、あまりにも残酷すぎるよ…。
しかもその対象はミリオ先輩と同じく恩人である相澤先生。やっとオバホの呪縛から解放されたばかりだってのに…!
あやとりを教わる壊理ちゃんの回想。この光景が相澤先生視点のものなら、近くで彼女にあやとりを教えてるのはやはりミリオ先輩でしょうか。
完成したハシゴを見せる顔が眩しすぎて今の状況との落差が余計につらいっすね…。こんな無邪気な娘の力がこんな所業に使われたかと思うと…!
リューキュウの言葉を聞いて短刀を取り出してた相澤先生。その使い道は…若干見辛いけどこれ、被弾した右脚を切り捨ててる!?
つまり巻き戻しの効果が全身に及ぶ前にそれを防ごうとしたと。そも着弾から全身の"個性"消失までラグがあること自体初耳だけど…だとしたらすごい覚悟だ。
ただその衝撃でさすがに瞬きはしてしまった様子。けど最後まで死柄木をその眼で睨みつける姿はヒーローの鑑、むしろ今まで瞬きしなかったのがすごいです。
そして瞳が変わらず赤いままってことは…やはり抹消は発動中の模様。つまり壊理弾は眼まで及ばなかったと考えていいでしょう。
瞬きのほんの一瞬の隙を突いて"個性"を発動する死柄木!ここでいう「衝撃波」とはエンデヴァーにも披露してた「空気押し出す」と同じものでしょうか。
これはAFOが神野で使ってたものと同じ"個性"と思われるので、師弟揃って重宝してるってことになりますね。
実際汎用性は高そうだし。
「衝撃波」といえばナインも似た"個性"を使ってましたが、さすがにこれは無関係でしょう。
ナインは計4人のモブヒーローから"個性"を奪ってるので、奴の「衝撃波」のオリジナルはこの中の誰かと考えるのが自然。AFOが奪って死柄木に託した方の"個性"とは別種のものと思われます。
加速する死柄木____を逃すまいと右腕から黒鞭を伸ばすデク!一方で骨折した左腕の方には巻きつけて固定する使い方を実践。
敵の拘束や空中移動だけでなくこういう用途もあるのね…盲点だった。いや本当何度も怪我してきたデクらしい発想というか…合理的なんだけど同時に狂気的だ。
エンデヴァーやリューキュウの妨害を避けて先生に接近…!確かに抹消の無体さはヴィランからすれば「クソゲー」と呼びたくなるでしょうけど、それはお前も同じじゃい!
ヒーロー側からすりゃ素の力だけでここまで無双できるのも充分クソゲーだよ!涙目で攻略wiki検索するレベルだよ!!
死柄木の手が触れた瞬間「崩壊」は全身に伝播するので、その後相澤先生が崩れ去ってない以上やはり抹消は継続中のようですね。
その証拠にこのコマでも先生の眼は赤いままですし。
それでも触れてる指が肌にめり込んでるとヒェ…ってなるけどな…。もう素の力だけで握り潰せそうじゃん。
さらに深く指が喰い込むかと思われた瞬間____見覚えのある氷が激突!最ッ高に良い仕事してくれたぜ轟くん…!こういうとき重量で無理やりゴリ押せる氷結は有用すぎる。
これでかつてオールマイトに憧れてたヴィランvs今もオールマイトに憧れてるヒーロー志望×3の構図になった訳か…!
No.274で皆と若干離れた位置に描かれてた幼馴染以外の光は気にしてましたが、轟くんだったのは予想外でしたねー…!
駆けつけるとすればあのときデクを気にかけてたお茶子の方かと思ってた。まあエンデヴァーの下で一緒に経験を積み、オリジン回を経た3人で揃えるのは自然な展開か。
右腕の黒鞭で手繰り寄せ、黒鞭を巻きつけた左腕で死柄木にスマッシュ!致命傷にはなり得ないただのワンパン、それでも轟くんに応えるように一発入れてくれると有難すぎる…!
涙を流しながら拳をブチ込んでるのがまた悲痛です、グラントリノに続いて相澤先生まで傷付けられちゃあな…。
相澤先生は気を失ったっぽい?今回はこれで戦線離脱なのかな。この後抹消がない状態で死柄木を相手しなきゃいけないと思うと絶望的すぎる…。
まず宙に浮けないヒーローは地面に触れられた時点でほぼ詰みだからな…。またリューキュウに乗って一旦退避して態勢を立て直すんだろうか。
抹消が止まったので「超再生」が発動して今までの負傷もほぼ回復。とはいえ肌が爛れてるからさすがに全回復した訳じゃないのかな。
それでもここまでの努力が殆ど水の泡になったのは徒労感凄まじいですが…。「必死に先送りにしても」「待ってるのは破滅だけ」に説得力がありすぎる…。
場面移ってお茶子サイド。No.274の幼馴染を追う光はお茶子と予想した身としては「……やっぱ私たちも行くべきじゃ…」と言ってくれてるのは嬉しいね…。
実際この後駆けつける可能性もなくはない。抹消の効果が切れた今、彼女の無重力は崩壊に対するメタ"個性"として役立ちそうですし。
群訝山荘は和歌山県にあるという情報が判明。そこから京都の蛇腔病院に向かうとすると大阪を直進する形になる訳で…。
ファットの事務所は「江州羽」市にあって名前は今回出ませんでしたが、ここで挙げられた市だけが全ての該当地域とは限らない。
彼の事務所が崩れ去る可能性もある。
もう一つ気になるのが「播土」市。
というのもここ、発目ちゃんの出身中学と同じ名前なんですよね…。
つまりその播土中学校の近くにあるはずの彼女の実家もマキアが通過するのはほぼ確実な訳で…。ここでネームドの家族の命が失われるのは見たくない…!どうか避難していてくれ…!
倒れてるMt.レディたちを見て嫌な予感を胸にページを開けばうわああああ…!絶望感ハンパねえ…。のどかな日常にマキアという異物が混じってる恐怖がすごすぎる…。
どう足掻いても次の瞬間に街行く人々の命は奪われてしまうんだなって。その直前の光景を切り取ってるのがまたエグい…。
今回のサブタイは「破滅の足音」。破滅をもたらすマキアの足音が近づいてる今回に相応しいタイトルと言えます。
そして同時にNo.273「破滅のボルテージ」に続くサブタイでもある。
もしこの章で決定的な破滅が訪れた場合、その回のタイトルもやはり「破滅の〜」になるんだろうか…。
えーと…結局マジェスティックたちは蹴散らされちゃったんですかね?切島くんが放り込んだ麻酔はまだ全身に回ってない?
だとすれば蛇腔側に辿り着く前に眠ってくれる可能性はありますが…今はまだ希望的観測か。あれだけ苦労したのに効果なかった…ってのはさすがにないと信じたい。
ただ荼毘は計画の為にわざわざ近属を連れて来てるから、少なくともこの2人は蛇腔側に到着しそうなんですよね。
となると道中でマキアが昏睡してしまい、仕方なく自分の脚でエンデヴァーの元に向かう展開だろうか。もし近属に抵抗されてもコンプレスが球に閉じ込めれば済む話ですし。
前々回顎から取り外した器具を今度は目に装着してたマキア。
これは一体どういう意図で…?
単に目的地に着くまでヒーローたちはもう意に介さないという覚悟の証?もしくは誰かしらの"個性"対策?わざわざ自分で視界を封じる理由が思いつかないけど…何か意味があるんだろうか。
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