僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.333 『亡霊』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.333 亡霊」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 「新秩序」&OFA結託のイメージのデクとスターは日米最高戦力同盟!って感じで希望オーラすげ〜!!スターはゴツゴツ!って印象の肉体なのに対し、

 デクの方はまだ発展途上なことを伺わせる丸みを帯びたフォルムなのが対比エグい。色塗ればこのままWJや単行本の表紙に使えそう。

 

 と同時に、本編では実現不可能なifでもあるともうこの時点で察せてしまって虚しくなれますね…。

 OFAと「新秩序」のコンボが強力すぎるゆえにメタ的にはあり得ない組み合わせだとこのコマだけで分かってしまう。けれどこのオールマイトファン同士の共闘はやはり拝みたかった…!

 

 AFOは元々OFA→「新秩序」の順序で奪う算段だったとのこと。スターが「考えるより体が先に動いていた」ことでその計画を狂わされたのね…。

 純粋に師を救けたくて動いた結果AFOの「最も嫌がる展開」になったのが、相手の嫌がる事しか考えられない奴には至れない領域だなあ。

 

 スターが設定した新ルールは「〝私(キャスリーン・ベイト)〟は崩れない!! 」。アグパーさんが呼んでた「キャシー」は本名じゃなく渾名だったのね。

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 元ネタは…英語圏では一般的な名前らしいので特定の実在人物って訳ではないのかなあ。心の師である「八木俊典」と同じパターン。

 

 しかしそのルールは結局設定されず___…まあこの結果自体は「新秩序」の強化上限について散々描写された前回までの時点で読めてましたが、

 それでも実際にヒビが走ると絶望感ヤバいっすね…。あれだけ勇ましく生気に溢れてたスターの顔が途端に無機質なただの物体に見えてくる。

 

 AFOが懐かしむ「あの日おまえと読んだコミック」はNo.193の面影における過去の再現でも言及された作品。

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 そのタイトルは"CAPTAIN HERO"___…

 ちょ、超直球なキャプテン・アメリカリスペクト…!喩えるならAFOはキャップではなくレッドスカルの方に憧れてしまったってことか…。

 

 No.193では初代に「あんたは3巻までしか読んでいない…」と言われてました。

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 しかし本人曰くその理由は「先が分かって読むのを止めた」とのこと…。

 つまりAFOは魔王が敗北すると分かってたから、自分が望んだ3巻以降の展開=魔王の支配が続く世界を現実で叶えようと考えた訳か。

 

 奪った「新秩序」を死柄木(orAFOor志村)が使おうと瞬間_____スターinAFO登場!この腕組んで勝ち誇るように不遜な顔してる頼もしさハンパねぇ〜!

 不穏なフラグ全て薙ぎ倒してくれそうな希望に溢れてる。一目であ、流れ変わったなと確信できるこの安心感こそヒーローの器ですよ!

 

 一方お前ら最早それ戯れて遊んでるだけだろ!って絵ヅラのAFO&死柄木_____からの身体の各部位同時破裂はトラウマすぎんだろ!

 このコマだけ他の漫画かってレベルで醜さの表現が別次元すぎる…!改造人間の脳無でも慣れれば可愛げ感じられる程度のデザインに留まってたもんなあ。

 

 スターがもう一つ設定してたのは「〝新秩序〟 は他の"個性"と反発する!!」。なるほど、〝新秩序〟 って"個性"自体にもルールを設定できるのね…!

 "個性"=自分の一部って認識なら触れる対象は〝私〟と同じく自分?形のないものでも肉体って形を伴えば設定可能って理屈なのか。

 

 この"個性"同士の反発も強化上限に引っかからないのか?と最初思ったんですが、「新秩序」が一方的に攻撃するだけでなく、

 他の"個性"からも攻撃されるならトータルで±0…みたいな理屈なのかな。で、敵の手に渡るならマイナスがあっても無関係…どころかむしろ好都合であると。

 

 スターvs他の"個性"を奪われた人々inAFO!この空間内のスターはもはや猛獣ですね…!彼女のタフネスさをそのまま象徴する姿をしてるというか。

 その周りに群がるシルエットはいずれ同一人物が回想/現在問わず何人か登場する予感もするなあ…頭の中に入れておいて損はなさそう。

 

 No.287でAFOは「"個性"因子には〜"個性(その人)"そのものが宿る」と語ってました。

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 この説通りなら今暴れてるのは他の"個性"(の持ち主達)と争うルールを設定された〝新秩序〟 に宿ったスターの意識そのもの、とも言えますよね。

 決して単なるイメージではなく意識を伴った分身。

 

 スターの最優先は「新秩序」とお兄ちゃん達で自分の肉体は二の次。死柄木(orAFOor志村)は「おまえは我が身を優先し両方失った」と嘲笑ってたけどむしろ逆で、

 「新秩序」を優先し片方(=自分)を失った訳か。この自分を勘定に入れない思考、まさにOFA師弟に通じる精神性だなあ。

 

 "個性"は「奪う」or「与える」で「"破棄"は出来ない!!」とのこと。今まで破棄って発想すらなかったけど確定したのは何気に今回が初か。

 確かに破棄したくなる"個性"なんてそも最初から奪わないもんなあ…AFOとしてもこんな手段で追い詰められるのは初めてだったのかもしれない。

 

 「新秩序」を押しつける標的にされたお兄ちゃん達_____によるレーザーの集中照射!その勇姿に応えるような「反射」の破壊!

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 最初の照射でレーザーを跳ね返された厄介な"個性"を潰せたのは偶然か、それとも…!どちらにしろ塵と化してもこの息ピッタリさに泣きますよ〜…泣く。

 

 ここで「超再生」も壊してくれたら今後の戦いがすごく楽になるんですが、流石にそれはないか…?

 主人公のデクが死柄木(orAFOor志村)を倒す難易度がだいぶ低くなっちゃいますし。とはいえお兄ちゃん達やスターからしたらそんなメタ目線関係ない訳で…当然ここで滅する勢いだ。

 

 回想、しゃがんでまだスターではなかった頃のキャシーに目線を合わせてあげる若オールマイト。はあぁぁ〜〜…新鮮なおにロリ有難え…!

 「素敵な夢に」「溺れられた」って表現が秀逸ですね…!溺れるってネガティブな表現をあえて夢に対して使うことでその幸福さが際立ってる。

 

 最期は散りながら敬礼してお別れ___…ここで画風違わない本当の笑顔を見せるのがもう、なあ…!

 「新秩序」で強化せずとも確かにヒーローらしい力強さがその瞳に宿ってます、お兄ちゃん達に対する感謝がちゃんと伝わってくる。ありがとうスターアンドストライプ…(`; ω ;´)ゞ。

 

 レーザーを浴び続ける死柄木(orAFOor志村)はなんか変な翼生えてる…生えてない?

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 翼…ツバサ…うっ頭が…。

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 いや殻木による"個性"複製技術があるならあり得なくはないよね!?この翼がツバサくんの"個性"(の複製)説…が事実だとすればまたデクは死柄木と因縁深まったことになる。

 

オールマイトの…亡霊がぁ!!」はおまおまおまいう!!今生きてる人間にまるで亡霊みたいに取り憑いてるのはどこの誰かだよ!

 おまけに見た目まで亡霊みたいで役満すぎる。ブーメランぶっ刺さってて思わず吹いちゃいましたよ…ここは今回の唯一にして最大のギャグ描写だった。

 

 迸る情念 悪を穿つ──!!とか煽られてるけど最後フツーにレーザー避けられてない!?

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 集中照射から脱け出した表現のような軌道も描かれてるしなあ。

 ここまで乗ってきたニア・ハイエンドは前回爆破されてたし、あれで無事でもない限りこの翼を広げたシルエットは死柄木…のはず。

 

 とはいえこれだけ"個性"同士の反発が激しいとなると、逃げ延びても回復のための期間が必要になる…みたいなオチになるんですかね?

 で、その間にデクはOFAの出力100%+2nd~7th習得を目指すと。メタ的に言えば主人公にバトンを繋げる脇役の戦果はこのくらいがちょうどいいですし。