※この記事は「ハイキュー!! 番外編 海信行の悪夢」「れっつ!ハイキュー!? 特別番外編」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【れっつ!ハイキュー!?】
本誌で読むのはだいぶ久々ですが、相変わらず本家の絵柄抑えた上でちゃんとSDキャラ化させてるのがクオリティ高い…!
マルチバースとかいうメタネタでもう笑いましたが「スピンオフ4コマギャグマンガとかいう底辺世界線の住人」は旭さんっつーかレツ先生の本音だろこれ!
一番笑ったのはやはり弟と一緒に巨大ロボ乗るとかいう存在しない記憶ブチ込んできた月島兄です。突然現れてこれ言ってくるの主張激しすぎるだろ!
どんだけ弟好きなんだよ!本編でこんなキャラだったっけ…?いやこんなキャラだったかも…と錯覚させられる絶妙なライン。
【本編】
え…え!?待って最後研磨がボール落としたのがダブルコンタクトって初耳じゃね!?
敗北悟った海さんの走馬灯描くためだけに324話のこのコマから想像拡げて新情報加えるの、後付けの仕方が大胆すぎだろ古舘先生!
まあこの情報知らなくても本編読む上で支障はないので無問題ですが。
で、その走馬灯の内容が休憩ばっかなのはこの漫画らしい脱力感~!最初笑っちゃったんですが、自分が彼の立場だったら同じ走馬灯見ない自信がないのでクッソ共感性高いです。
そりゃキツい練習の合間の休憩って記憶に残るよねと。等身大の高校生らしい感覚で決して怠惰とか言えない。
試合後、もし汗でボール滑ってなかったら?というifを想像するのも本作らしいシミュレート。
未練がましいそれではなくあくまであり得た一つの可能性として考えてるのが心地いいんですよ。リエーフが軽いノリで質問してるのも研磨がフラットに答えてるのも落ち着いて見られる安心感。
そのシミュレートの内容はクッソ解像度たけえな!ノヤっさんがボール拾って~とか影山がボール下にいて~とか、この言葉だけでその光景が目に浮かぶもん!
そりゃ研磨も顔しわくちゃになるわって説得力鬼すげえ!すでに試合後なのにやめたいとか言ってるのがすげえ研磨らしかった…!
時間飛んで現在、2024年。クロのブロックしようとしたら5cmしか跳べてない夢は嫌なリアリティありすぎるな~…!
未だに大学の単位落とす夢見るなんて話はよく聞きますが、クロのこの悪夢もその亜種だよなと。心のどこかにあった不安が引き出されて夢に反映される感覚がわかりみ深い。
烏野戦ラストのリレーが終わらないのはさらにその上を征く負のリアリティ!しかし〝終わり〟の瞬間を何度も夢に見るのはちょっと嫌と思ってた海さんが、
逆に終わらない夢見てるのはポジティブに捉えるべきでしょう。終わりたくないって願望の方が反映されてるのはむしろ健全な証。
失礼ながら僕は音駒は研磨とクロ以外脇役認識で海さんもその一人だったんですが、今回で彼という人物の解像度グッと高まったな~…!
一気に読み返して彼について詳しく知りたくなりましたもん。敵校のメインじゃない選手の回想でここまで面白く描けるのが古舘先生全然衰えてない。
【作者コメント】
「未だにポジション作画ミス見つける夢見てうなされます。映画楽しみですね!!<春一>」
やっぱり古舘先生の原体験が元ネタだったか~…!ちなみに僕はWJ感想ツイート予約し忘れる夢たまに見ますね、先生や海さんに比べてショボすぎるだろ全てが。