僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.414 『オーバーレイ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.414 オーバーレイ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【本編】

 急に挿し込まれた丁寧すぎる前回までのあらすじ、何!?前回の掲載から三週間空いたから!?にしても引き延ばしアニメみたいな長さとタイミングで笑っちゃうんだけど!

 単行本収録の際にもこれ載るんですかね、話が連続で載る単行本では正直要らん配慮すぎない!?

 

 OFAが強制譲渡可能なのは前々回も言及した設定。

 駆藤さんがその検証を懐かしんでるのは共感性高いっすね…。

 僕も一読者としてOFAについて色々考察してきたので、継承者本人も同じことしてたのがシンパシー感じるというか。同じ目線でOFAに向き合えてた嬉しさがある。

 

 前回ラストで死柄木の右手が切れたのは彼自身によるものと判明。

 ここで重要なのはこの予感は「危機感知」とはまた別の感覚ってことですね。

 つまりあの攻撃は敵意や害意以外の意図がある。手を切り離したのも”手を掴む”行為に対する無意識の拒絶反応とも取れます。

 

 死柄木の「(まだ何か企んでいる)」はかっちゃんの「どうせまた何か企んでんな!」を思い出すやつ!

 精神的にデクくんに負けてた頃の彼と同じ思考になってるの、メタ的にはもう実質負けフラグじゃん!

 ラスボスにすらこういう警戒をさせるのが確かな主人公性ですよ!

 

 煙幕(6TH)発動からの地面抉りは超大規模な「崩壊」封じ!前回読み返すと確かに「黒鞭」が地中に伸びてるように見えなくもないっすね~…!

 吹っ飛ばされてる時間すら無駄にしないのが不屈の精神。†天空の棺†の崩壊対策参考にしてるのもデクらしいリスペクトです。

 

 煙の中から接近…──したのはデクくんじゃなくてマント!?雄英出る前にグラントリノが託してくれたマント、こんなあっさり消えてしまうとは…!

 いやデクならナガン戦同様申し訳なく感じてくれそうですけど、たった数コマで塵と化すのはちょっと予想外だった…!

 

 ここでマントが消えたとなると、AFO戦でエンデヴァーが視たマントつぎはぎしたデクくんは幻覚だったんですかね…?

 いやマントが同じものじゃないからといって他の全てが完全にifとは限らないか。あのマントは新調したものと考えれば依然あり得る未来予想図のまま。

 

 継承者を分割すれば「サーチ」で視える光も分離するのは納得の現象!接近する駆藤さんの光を重ねてOFAの光に見えなくさせたのも上手いです。

 「サーチ」は脳内で対象の位置を全て把握してるのではなく、あくまで一つ一つ目視で位置を捉えてるだけなのを突いた作戦。

 

 今回のサブタイ「オーバーレイ」は重ね合わせるという意味。これはOFAの光に駆藤さんの光を重ねたことを指してるのでしょう。

 ところでオーバーって文字を見てえっオバホ復活…!?と一瞬思ったのは僕だけじゃないはず。だって休載時ずっと嘘感想やってたからさあ!

 

 「~~~…!!9代目」と感極まる煙さんはそりゃ嬉しいでしょ。見れてよかった。彼のこの反応、すっげえ人間味溢れてんな~…!

 マスキュラー戦で最初話しかけてきたときはドライな人かと思ったのが嘘のよう。歴代の中で一番印象変わったと言っても過言ではないです。

 

 今回で一気に生前の煙さんの人生が気になり始めました。というのも今の「煙幕」はあくまでOFAによって強化されてるだけなんですよね。

 なので生前はショボい”個性”とバカにされてきたのかもしれない…と。そこをデクくんに救われればそりゃ感極まるわけですよ。

 

 無数の指で体を覆うとするのは†天空の棺†でも見せた拒絶形態。しかし完全に閉じるより先に駆藤さんを死柄木にシュゥゥゥーッ!!超!エキサイティン!!

 地味に死柄木の腕がデクの額かすってるのがビビるんですが、「崩壊」してない辺り掌には触れてないのかな。

 

 「元々只の幽霊さ」と卑下する駆藤さんが哀しくも頼もしい。そのまま例の「鉛の塊」に突っ込む光景は真っ当にカッコいいな!

 街の中に突如墜落した隕石の如き勢い!前々回ジワるとか感想書いたのが申し訳なくなるレベルだよ!!確かにダメージ与えた実感あった…!

 

 で、次の瞬間荼毘トガ表示されたのはビビるわあ!最初ガチの復活かと思ってこの土壇場で加勢とか勘弁してくれ…と思っちゃったもん!

 つーか、今の堀越先生の画力で描かれるこのシーンのトガちゃん改めてかわいい…!デカデカと描かれて巨女っぽいのも唆りますよ!

 

 次に表示されたのは体育祭の轟くん戦、そしてヴィラアカ編冒頭のスピナー。あの体育祭の会場にスピナーがいるの、なかなかにカオスな光景だ…!

 公式自らコラ画像やMAD動画制作してるような錯覚に陥るというか。なんかちょっとここギャグっぽいと思ったのは内緒だ。

 

 記憶の再生は変速(2ND)譲渡が原因。となるとデクくんは弧太朗さんに折檻される転弧の記憶、死柄木はかっちゃんに虐められる出久の記憶を見て、

 お互いに似た苦しみを抱えてる事実を知る展開になりそうですね。その共感が転弧/弔救済への起点になるんじゃないかと。

 

 死柄木に効果はあるも今のままでは不充分──…となると次に手放すのは今それを教えてくれた煙さん?

 この残弾の中から次に使うのは誰にするか慎重に選ばなきゃいけない感覚、ちょっとゲームっぽくて面白いです。最後の一発くれてやるよオラとOFAブチ込んでほしい。