僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.413 『鉛の塊』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.413 鉛の塊」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【本編】

 回想、スターvsAFOin死柄木。AFOの奥に転弧の姿を見たスター…まではいいとして、その映像がオールマイトに伝わってるのはやっぱよく分かんねえな!

 まあ死柄木の内部に「新秩序」の残滓が残ってて、それがOFAと通じてるAFOを経由して届いた…みたいな感じなのか?

 

 オールマイトの意識をOFAから現実に呼び戻すエッジショット、このほぼ紐状態で自分より他人気にしてるとやっぱお労しすぎるって!

 もう何度目だよこの感想書くの!はよ二人とも保護してやってくれ…ってのは付近に誰もヒーローいない中無茶な要求かもしれませんが!

 

 死柄木の解釈ではスターが過ったのは「残り火」。正直依然んにゃぴ…という感じなんですが、OFAにも使われてた表現だけに感覚的に何となく想像しやすくはあります。

 いや譲渡後も一定期間残るのはOFA特有の現象ですが、もっと概念的なレベルでのイメージというか。

 

 「鉛の塊」はヴィラアカ編序盤の殻木との再会時にも口にしてた表現。

 前回の紙版だと印刷が粗くて何も見えなかったコマ、あれってその塊の具現化だったのね…てっきり何もない暗黒の表現かと。

 鉛って単語チョイスが改めてずっしり重い負のイメージを伝えてくるな…。

 

 駆藤さんの策はその鉛に付いた傷へのダイレクトアタック!大体イメージ通りの作戦ですが改めて言葉にされるとこう…力技!

 歴代が順番でうおおおおと特攻してる姿想像すると正直ジワるよ!しかしまあ、このまま物理で殴り合っても勝ち目がないというのは尤もです。

 

 プリント投げつけるかっちゃんが雑にもの渡して壊れるイメージなのはヒッデーな!これを良い顔で思い出させる駆藤さんだいぶ面白いですよ!

 緊迫感マッハな場面だからこんな日常の暴力すらもはや癒しに感じてくる…!良くも悪くも唯一無二の脱力感だなかっちゃん!

 

 相澤先生が拳に血管浮かべてキレてるっぽいのもジワるポイント。いや教師として当たり前ですけど!

 でも相澤先生って何だかんだでかっちゃん褒めてる印象が強かったからなあ。シメるときはシメるんだなと。この後どんな懲らしめ方されたのか写真に収めたすぎる…!

 

 デクくんの「」もオモシレー反応!まず回想の素朴かつ慣れきった「信じ難いや」の時点で笑ったんですが、その後白目剥いて集中線寄せられてるとギャグっぽいよ!

 いいんかお前そこで納得しちゃって!と思いつつまあそれがデクらしさだしな…と心がふたつある~。

 

 駆藤さんは囮役は俺が行くならぬ特攻役は俺が行くの精神。ここで真っ先に自分の身を亡ぼす選択をできる辺り、やっぱこの人も自己犠牲の人なんだな~…!

 デクの理想をイカレた幻想呼ばわりしつつ自分もしっかりイカレてる。そんなシンクロに嬉しくなれるわけです。

 

 「煙幕(おれ)」が一番使い所さんないと申し出る煙さんもOFA継承者らしい自己犠牲精神。

 前々回逃走を提案したときは少しビビりというか慎重派な印象を受けたんですが、ここですぐ代わり引き受けられるのがやっぱイカレてる側の人だなと。

 臆病なんてとても言えない。

 

 「変速」の譲渡による反動の放棄はなかった視点。しかし”個性”の効果を手放すなら副作用の方も同様ってのは理屈としては納得できます。

 そして万が一使われた場合の反動の押しつけも目から鱗な発想。「危機感知」といい放棄を逆手に取るのが快感な気付きです。

 

 「心を諦めないこの少年が正しいのだと信じたい」は前回の「等しく人の心があるのだと信じたい」に重ねた表現…!

 駆藤さんもまた人の心の存在に縋ってきたデクくんに今縋ってるんだなあ…生前苦渋の決断をしてきた彼なら最後くらい希望に溢れた方に賭けてもいい。

 

 立ち上がろうとするデクくんはWJ主人公伝統の上半身裸。半裸にはマスキュラー戦でもなってましたが、偶然にも原画展描きおろしのイラストでも半裸なんですよね。

 そしてお茶子もスーツ破けてるのがトガちゃんに刺された右脇腹。

 これはくるか…?描きおろしの再現!

 

 「憧れのヒーローがくれた宝物」はまたまた強火のデ→オル描写じゃ~ん!この局面でなお”オールマイトに憧れた一人の少年”として軸がブレないのが共感性高すぎる。

 No.1ラストを思い出す構図と表情なのもそれを強調する意図を感じます、

 改めてデクくん揺るぎない。

 

 「黒鞭」張り巡らせて黒く染まったデクくん鬼かっけえええ!これは「ヒーローには見えねえな」って評価がしっくりくる外連味!

 それでいて黒デクと違い目がしっかり見えてるのが確かな決意の強さを感じます、畏れと高揚を同時に得られる彼らしい最終形態(仮)だ…!

 

 「動かぬ身体に黒鞭を打つ!!」も秀逸なアオリです、今までありそうでなかったことわざの改変。いやデクくんはすでに身体に鞭打ちすぎだろって話ですけど!

 しかし今こそまた鞭打たなきゃならない場面なのは頷けます、ここまで覚悟決められちゃ止める理由はない。

 

 デクくんの手の中の光は死柄木が「サーチ」で捉えた「変速」の因子…つまりは駆藤さんか。彼の次に出撃するのは自分で使い所ないと言ってた煙さん?

 その次が菜奈さんorブルースさん、ふたりの次が生命線と言われてた万縄さん、最後がOFAそのもの…つまり与一さん?

 

 死柄木以外の不安要素はやはりAFOの言う〝あの切り札(カード)

 この策のリスクって弔にOFAが渡るかもしれないっていう、AFOにとっての理想そのものなんですよね…だから絶対邪魔してくるだろうと。

 そこを救けるのがデクくんの継承者として最後の役割と信じたい。

 

【作者コメント】

「ヒロアカのバスボムの中からデクが!尻に挟んでたからびっくり!温まりました!<耕平>」

 ケツから自分の創作キャラのグッズを生成する”個性”。