僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.304 『緑谷出久と八木俊典』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.304 緑谷出久と八木俊典」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【ヒロアカ展smgshing NEWS tokyo】

 描き下ろしイラストは右上から

 ①ヤオモモ(と耳郎ちゃん?)②スーパートガ③オールマイト(若い頃?)④ライオンと誰か⑤この前のデク茶⑥梅雨ちゃん⑦焦凍(と荼毘?)⑧ハガレンの真理の扉っぽい化け物⑨裸のトガと髑髏顔の化け物

 ですかね。

 

【本編】

 デクが皆を案じてるコマで他の吹き出しが重ねられてないのは「グラントリノ」「相澤先生」「かっちゃん」。

 この3人が今デクの意識を占める割合が最も大きいってことかな。あまり差をつける言い方はしたくないんですが、全員重傷かつデクとの関係が深いので人選としては納得。

 

 デクinOFAの面影。お馴染みのその場所で今回彼を待ってた継承者は____何と9人全員!しかも何か無駄に豪華な椅子まで用意されとるし!

 殺風景な空間にこのデザインは正直浮いてますね…何なの、新入りに対して皆してカッコつけたくなったの!?正直ちょっとフフってなったよ!?

 

 席順は左から④⑦①⑧⑥⑤でその隣の②&③が空席。椅子の奥には謎の扉?窓?が一枚、その左右に2thと3rdが配置。漸くその後ろ姿は拝めたものの、

 依然としてデクとの対話を拒むように背を向けてるのが不穏ですね…。単なる拒絶心の表れか、それとも他に何か理由があるのか…。

 

 ツンツン頭の方はそのシルエットからこれ爆豪じゃね?と前々から囁かれてきましたが…正直似てる!

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 その髪型は勿論、両手に装着した謎のアイテムに例の手榴弾型の籠手を彷彿とさせられる…!

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 背は今よりだいぶ高いみたいだけどこれも成人後の姿だからと考えれば説明つくしなあ。

 

 でもまだミスリード臭いというか、未来のかっちゃんが過去に飛んで初代(or2nd)からOFA受け継いだ…とか正直突拍子なさすぎるよ。

 あり得ても先祖説じゃないかな、別にそれも望んでないけど。彼には基本OFAにはノータッチ(※ライジングは例外)でいてほしいんで別人説を推します。

 

 もう一方の髪を後ろで縛った継承者は肩のショルダーから切島くん説が唱えられてたけど、さすがにこっちはなさそうですね。

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 髪の色が違うし、元々OFAを今後知る可能性が特別高い訳でもないし。頭のバンダナが目立ちますが、この姿から"個性"を推測できるほどの特徴ではないな…。

 

 憶測ですが、初代&2thはデクと爆豪のような幼馴染、2th&3rdは爆豪と切島のような親友だったんじゃね?だから外見に似てる要素が散りばめられてる…とか。

 特にかっちゃんは一時的にとはいえOFAを譲渡された以上、1st→2ndに9th→10thとして重ねられてる可能性はあると思う。

 

 6th→5thは「万縄先輩」呼び。これ単にOFAの先代への呼び方なのか、元々何らかの先輩後輩の関係だったのか少し気になりますね。

 託した/託された側の出会った経緯とか色々教えてほしい。流石に全組み合わせ詳細に本編で描くのは無理だろうけど、単行本のオマケとかで解説希望。

 

 初代の言う現在(3月下旬)から「4か月程前」とはAB対抗戦(初冬)のことでしょう。あの「黒鞭」の暴発の前後で継承者同士の意思疎通が可能となり、

 AFOによる侵食でデクへの干渉も容易になったと。やはりAFO-OFAは相互に影響し合う"個性"っぽいな…理由付けとしては充分なレベル。

 

 プライベート保証は有難い配慮!そりゃトイレとかオ◯ニーとか覗かれたくないし先代たちも覗きたくないだろうしな!将来的にはお茶子とのアレコレもあるんで!

 まあそれまでデクがOFA所有してるかは不明ですが…。とりあえず弟子のプライバシー侵しまくってるAFOは見習って。

 

 デクは「い゛あ゛あ゛い゛っ」と叫んだ時と同様、母音のみなら発音できる様子。この変化もOFAの成長に伴うものなのかな。

 先代→デクに対して先代←デクの干渉が不完全なのが気になるんですが、これはデク自身による成長…つまりOFAの出力が100%に至ってないのが原因だったり?

 

 4thの本名は「四ノ森避影」。苗字に継承順である「」が含まれてるのは大悟(5)郎・菜奈(7)・八(8)木・出久(9)と同じ。

 「」ツ橋社長も条件は満たしてるけど彼の血縁者とかじゃなかったか。まああからさまにミスリードっぽい名前だったから多分ないなと元々思ってましたが。

 

 「避影」はお茶子の「事態が良くならない」「あの日からまるで日が沈むにつれて影が伸びていくような」を思い出す名前。

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 「」と比喩されるような危機を「」ける"個性"…って意味じゃないかと。まあ「黒影」もいるし影って単語自体はあまり悲観的には捉えたくないんですが!

 

 No.295ではデクに「危機感知」と呼称されてましたが、四ノ森さん本人が「危機回避」と言ってるならこちらが正式名称なのかな。

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 確かに「」は彼自身の名前にも含まれてるし一致させた方がより相応しい。もしかしたら単行本で修正されて呼ばれ方統一されるかもしれないですね。

 

 ちなみに「西」≒「」から唱えてた僕のシンリンカムイこと西屋森児(or彼の関係者)が4代目継承者説は見事に外れたぜチクショウ!

 普通に初出の名前だった…!まあこういう悔しさも漫画読んでアレコレ考える楽しさの一つよ。寧ろ公式という正解に打ち砕かれた清々しさすらある。

 

 「俗世に嫌気が差して仙人みてーな生活してた」は実はオールマイトのノートに書かれてた情報。

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 そしてウルアカ収録の初期設定によるとシンリンカムイも似た境遇だったんですよね…だから関連を見出したんですが答えはNOと。

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 まあこの設定自体今活きてるか不明だし当然ですが。

 

 今よりヒャッハーな時代なら「危機回避」も頻繁に作動して鬱陶しかっただろうし、そら人里離れた土地で暮らすわな…。

 しかもこれが他人の危機にも反応する場合、自分だけが救えたかもしれない他人の命を救えなかった…って病み方も考えられるんですよ。想像しただけでキツい。

 

 「黒鞭」を「危機回避」で避ける四ノ森さん。デクに発動した時の様子からも自己対象の"個性"っぽい?または自他両方が対象か。

 とりあえず自分の危機に反応するのは確定で安心しました。他人の危機に反射的に動いてしまい、自分を省みないデクに足りない感覚を見事に補ってる。

 

 検証。vs連合で「危機回避」が発動したのは①死柄木への凸時②マキアが拘束を破る直前③意識を取り戻して轟を見た時。

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 どれも自己対象と解釈できるから他対象でもある可能性は一応意識しておく程度に留めるべきか。デクの安全を考慮すると正直自己のみ対象であってほしいけど。

 

 四ノ森さんの死因は「老衰」。No.257で描かれたOFAを後継に託すシーンで5th&6thはズタボロだったのに対し、4thは比較的軽傷だったんですよね。

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 これは死闘の最中にOFAを託した訳ではなかったからなんだなと。恐らく自分の残りの寿命を悟ってラリアットさんに託したんでしょう。

 

 四ノ森さんの享年は40歳。OFAの保持期間が18年なら受け継いだのは22歳か。自分がAFOを倒せると継承者全員が思ってた訳じゃないんだな…

 まあ譲渡を繰り返さないと力は蓄積されないしそりゃそうか。継承した時点で後継に託す事を想定して残りの人生費やせるとか覚悟キマってる。

 

 四ノ森さんのヒビは死柄木に入ったヒビを彷彿とさせるもの。

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 あれも複数の"個性"を内包したAFOの所持による現象なのかな。

 彼の時点で2th&3rdのものしかなかったOFAでも40歳でヒビが入るなら、もっと多くの"個性"を有したAFOによるヒビが死柄木(20歳)に入ったのも納得がいく。

 

 四ノ森さんとオールマイトの違い、それは元々の"個性"の有無。彼と同じ元無個性のデクがその答えに至るのは必然。

 オールマイトが隠したかったのは4thの死因自体ではなく、そこから導き出せるOFAの特性の方だったのね。

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 いやもっと残酷な真実だと思ってたから正直ホッとした…。

 

 AFOの"個性因子"の話は単なる与太話ではなかった模様。「なら何故因子を持たない八木くんの意識はここにいるのか」って発想は盲点でしたね…

 今まで自然に受け入れてたけど確かにおかしい。AFOからOFAは因子に宿った意識を運ぶ「寝台列車」と語られた時点で抱くべき疑問だった。

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 その答えは「OFAそのものに意識を宿らせていた」から。この空間で姿が不完全なのもその影響なのかな。

 "個性因子"という自分の情報がないから意識だけじゃ姿の形成には不充分なのかなと。もし別の要因があるならいずれは彼も鮮明な姿で現れるんだろうか…例えば現実での死とか。

 

 オールマイトのOFA保持期間は40年。以前の回想では菜奈さんに理想を語る学ラン姿の俊典が描かれてたので、

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 OFAを譲渡されたのが中学時代と仮定すると現在は50代前半くらいか。エンデヴァー(45,6歳)が20歳の頃にはすでにNo.1ヒーローだったらしいから大体イメージ通り。

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 現在のOFAは「持たざる者が最も真価を引き出せる形」。ならばトップ3延いては世間にその存在がバレても他のヒーローに譲渡云々の話にはならなそうですね…

 譲渡された側のリスクがデカすぎる。読者の主人公贔屓抜きのデクが継承者でなければならない絶対的理由が示された訳だ。

 

 「(歴代の"個性"が発現した今"普通"の人には尚更渡せない)」ここ少し気になるんですが、生来の"個性"+OFAって組み合わせがOUTなだけで、

 歴代の"個性"が発現済みでも無個性+OFAのデクは大丈夫だよね?8thと違って9thは複数"個性"が発現してる分、寿命が縮まるとかはないよね…?

 

 「(ワン・フォー・オールはもう譲渡できない)」「(そういうお話ですね)」映画で一度かっちゃんに譲渡したからこその重さよ…!

 あのままデクに戻らなかったら彼の命削ってたって事だもんな…流石にそれは心苦しい。まあ今の贖罪意識を抱えた彼ならそれすら受け入れそうですが。

 

 歴代はOFA所持に伴う負荷も考慮してかっちゃんから離れてくれたんですかね?彼らがOFAに相応しい徳の高い人物ならその辺は一応信じられるんですが、

 やはり本人たちの口から直接聴けた方が安心はできる。けれどアレはあくまで劇場版の内容だし、本編における言及は望み薄か…。

 

 「君の世代でも絶滅危惧種の"無個性"で且つ力を必要とする者」はまさに転弧のことじゃん!

 いや「崩壊」があると思われるかもしれませんが、アレは回想冒頭の謎の男=AFOが密かに与えた説があるんですよ。

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 つまり死柄木が「崩壊」とAFOを手放し無個性に戻れば条件に当て嵌まる。

 

 今はその未来に至る道が全く見えませんが、もしAFOという共通の敵を前に心を一つにした場合、「崩壊」とAFOを失った死柄木とデクによるW・OFAが実現するのかな。

 無論死柄木の罪はそれで全て許される訳がありませんが…初代にわざわざ条件を言わせたのはその前振りとも取れる。

 

 今回のサブタイは「緑谷出久と八木俊典」。ヒーロー名の「デクとオールマイト」ではなく本名なのがOFAを受け継ぐ前の彼ら、

 つまり無個性だった事実を強調してますね…。初代の言う通りそんな彼らにOFAが渡ったのは運命的であり…師弟としてのその共通点がより尊く感じられる。

 

 よくデクやオールマイトは本人が気づいてないだけで実は"個性"があるのではと囁かれてましたが、ここまで強調された以上それはもうないでしょう。

 逆にその場合彼の早死にを覚悟しなきゃいかんし。元無個性はデクという主人公を構成する大きな要素なので覆らなそうで安心した。

 

 初代の言う「辛い思いをした人」…ナイトアイもその一人。継承者の命を消費すると知ってたら後継候補なんて探さなかっただろうしな…。

 ただ、だからこそルミリオンと出会い、OFAの器ではなく自身の弟子として誇りに思えたのだから、彼のその選択自体は否定したくないですね。

 

 最後の継承者(仮)として問われる「」「死柄木弔を殺せるか?」。転弧ではなく死柄木弔と呼んでるのが覚悟を感じさせるな…

 あくまでヴィランとして今は意識してるんだなと。孫への未練を絶つような言い方が気高くもあり、悲痛でもあり…その光のない瞳に畏敬の念すら抱ける。

 

 いやでもデクにはやっぱ「殺す」ではなく「止める」「救ける」と答えてほしいな〜!それこそ彼という主人公の本領でしょう!

 菜奈さんも心の奥底ではそれを期待して尋ねたのでは…と想像できる。無論敵としても意識すべきですが、転弧を救って菜奈さんの心まで救ってほしい…!