僕のヒーローアカデミア No.381 『闇』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.381 闇」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

肉倉先輩のお父さんがタルタロスの看守なのはウルアナで判明済みの情報ですが、

#ヒロアカ本誌タルタロスで看守を務めてたお父さんの安否も気になるな～結局あの脱獄以来全然情報ないですし。囚人たちを人間扱いしてなかった父親に強く影響受けてる肉倉先輩が、「敵(ヴィラン)も一人の人間」であることが強調されてるこの流れでどんな発言をするかはかなり関心ある。#wj12 pic.twitter.com/BqHpYFpDen
— コウ (@s_g_hrak) 2023年2月19日

本編で言及されたのは何気に今回が初ですね。「父の仇敵」ってことはやっぱ、死…？

いや重傷負っただけでも仇敵って表現にはなるか？確定的な描写くるまではまだ生きてる可能性意識してもいいよね…？

「憎悪と厭悪に溺れはしない」は仮免試験での過ちを思い出させられるなあ…言ってる肉倉先輩本人はもちろん、イナサくんも。

それぞれかっちゃんと轟父子への憎悪と厭悪で仮免逃しましたし。短い言葉ですが確かにその内省が伝わります、精神的にはこの場に立つ資格はもう充分ある。

で、結局仮免持ってないはずの肉倉先輩がここに来れた理由は説明なしかい！だとするとマジで無免とかお構いなしに群訝まで来たのか…？

いや皆出動してる中一人だけ士傑に置いていくのもアレですけど！仮免あるにしろないにしろ少しは説明入ると思ってたから今ちょっとビビってる。

吹き荒れる「旋風」！舞い散るトゥワイス群！このカオスで〝動〟の圧が強い絵ヅラ、まさにヒロアカって感じの戦闘シーンだな…！画的なエンタメ性が高すぎる。

中央辺りで毛を伸ばしてるのは同じく士傑の毛原長昌さんですかね、

”個性”の「伸毛」でトゥワイス群の動きを止めてると。

一方のAFOはコイツ、トゥワイスを盾にしやがった…！いや中身本人じゃないし分身の使い道としては有効的ですが、コイツに当然の如くやられるとやっぱ腹立つな～！

ヒミコちゃんにしろトゥワイスにしろお前に盾にされていい存在じゃねーんだよ！！こんな僅かな挙動でもクソムカつく。

偽トゥワイスに触れた後「『本体』に触れる」という”個性”奪取の条件意識してたの、もしかして「二倍」もしくは「変身」を奪えないか試してた…？

まあだとしてもダメ元だと思いますが、少しでもそれっぽい挙動されるだけでも恐ろしいな…コイツに自分増やされたらそれだけで詰む。

背中から赫子みてーな物体生やしてドデカ光線放ってきたAFO、改めてラスボス感つええ…！なんか今までと比べてあんまヒロアカっぽくないヴィジュアルにも感じますね、

どちらかというと呪術みたいな和の退魔モノに出てきそうなイメージ。これ元の所有者はどんな人物だったんだろう。

吹き飛ばされてるシンリンカムイや希乃子ちゃんはもうこれで戦闘不能？まあ希乃子ちゃんは「キノコ」がチートすぎるので納得ではありますが。

しゃがんでるシシドはこれ脚力だけで風圧に耐えてる？その奥で防壁作ってる士傑生は肉倉先輩でしょうか、だとしたらこれは「精肉」の壁？

「奴は〝止まって〟る!!」と強調されてるのは「巻き戻し」のこと…？じゃなくて単に動きのことか、単純な物理攻撃で止められる類の”個性”じゃないし。

元々殻木の”個性”だった「摂生」は運動能力を代償にするらしいんで、

AFOのこの動きの停止はそのデメリットが一因でもあるのかな。

ほぼ炭と化してもお父さんホーミングしてる荼毘面白すぎんだろ！もう出てくるだけでオモシレーなこの父子！！

流石にパッパも一時的に退いてるだけとは思いますが、この人がそれやると絵ヅラ的にアレなのよ…！このまま敗けたらマジで息子から逃げ続けたダメ親父で終わってしまう。

耳郎ちゃんとお茶子は本物のヒミコちゃんを探してる？しかし片耳を失って索敵能力半減した「イヤホンジャック」で果たして見つけられるのか…。

梅雨ちゃんも一緒に群訝に来てたはずだけどどこに行ったんだろう。かなり体力消耗した顔してたのでいったんどこかで回復してるのかな。

黄ｗｗｗｗｗｗ金ｗｗｗｗｗｗのｗｗｗｗｗｗ闇ｗｗｗｗｗｗ何言い出すかと思えば何すかその金色の闇のパチモンみてーなワードセンスは！

100歳超えてこんな厨二センスしてるのマジでキッッッッッッッッッッッッツイっすよ！！常闇くんとかが言うならまだ微笑ましいけどさあ！！！

その†黄金の闇†時代のイメージの中央にいるのは万縄さん？まあ一・二・三代目は一緒にAFOと戦ってたし、四ノ森さんは山に籠って武者修行してたんで、

一人で巨悪に立ち向かうイメージには彼が一番しっくりくるか。あの巨体が小さく見えるのがこのコマの画的な絶望感を物語ってる。

AFOの自分語りに「？」マーク浮かべて物申すイナサくん、良い感じの脱力感だなあ…。

理由が「近現代史でちゃんとやってるんで!!」なのがこんな熱血キャラでもやっぱり有名校に通う優等生なんやなって。

ラスボス相手に等身大の学生らしい言葉で言い返してるのが彼らしい微笑ましさ。

「轟とその父親(エンデヴァー)を〝見て〟応援すると決めた！」のイナサくん、画的にもセリフ的にも煌びやかさがすごい…！

いや元アンチの彼なら正直エンデへの悪印象復活しても頷けるなと思ってたんですけど、こんなまっすぐな目と言葉を向けられたらもう何も言えなくなるよね…！

まあエンデに対する失望がないのが非現実的って意見も分からなくはないです。でもここで士気下がる発言されて物語的勢い失うよりは断然いい。

イナサくんも盲目的に推してる訳じゃないからこそ〝見て〟が強調されてるんだろうと。「俺を見ていてくれ」って言葉にちゃんと応えてる。

仲間の”個性”を「旋風」に乗せてAFOに当てに行くイナサくん。

彼の”個性”のコントロールは仮免試験で受験生×120のターゲットにピンポイントでボール当てたほど緻密なので、このくらいできても違和感はないです。

それがキッカケでAFOから”個性”を標的にされたのは自然な格上げ描写。

エンデヴァーもOFA同様次の世代へ繋いでた、と語られたのは感無量っすね…！オールマイトに及ばず過ちを犯した彼ですけど、

だからって人々に与えた希望が嘘にはならないんだなって。エンデ自身が強く己を罰してるからこそ頷ける言葉です、他者からこのくらいの賛辞はあってもいい。

不意にAFOの背後に現れた巨大黒影は漆黒の圧がつええ！画的にはほぼ真っ暗で負の圧がすごいのにちゃんと正の方向にテンション上がるといいますか。

かっちゃんのクラスターや轟くんの〝燐〟といった光属性の技とはまた違う、黒い輝きが確かにある。これがア！！闇の力だああああ！！

AFOの背中から生えた物体に灯った光が実に弱々しく見えます。

コレ、ヒーロー側の常闇くんが闇属性の”個性”を使い、ヴィラン側のAFOが光属性の”個性”を使ってるって対比なんじゃないかと。闇は悪役だけの専売特許じゃない。

これは「おまえが」「闇を語るな」と言う権利ありますわ！

AFOを見下ろすような常闇くんの視線も堪んねえなオイ！前回彡(ﾟ)(ﾟ)←こんな顔してた子とは思えないっすよ！

今まで見たことない怒りと嫌悪の入り混じった目にゾクゾクする。CV.細谷佳正に相応しい圧が確かにあります、この目で見られたいドMな読者はかなりいるんじゃなかろうか。

AFOが避けなければならないと意識したのは終焉「儚」。

ここでその事実が改めて強調されるの、格上げ描写としての手厚さがすごい…！

OFA継承者でもエンデスターのようなトップ級プロでもない常闇くんがここまで意識されるの、これ以上ないage描写だろうと。全然脇役なんかじゃない。

黒影と一緒にお布団入ってるショタ闇くんはちょうレアカットじゃ～ん！この一コマだけで想像の余地ありまくるんだけど！！

これは何か悲しい事があって慰められてる時の一枚でしょうか、本当に常闇くんにとって黒影は一心同体の友達だったんやなって…！あまりに癒やし度高すぎる。

「おまえが生んだドブのような味の闇なら───」「皆デモウ喰ッチマッタ」は闇を蓄える黒影らしい表現…！この太々しくて野性味溢れるセリフが実に頼もしいです、

「ハラァ…」「いっぱいだ」って続いても違和感ない。常闇くんと交互に言葉を紡いでるのがニコイチ感強すぎんよ！！

黒影って目の形やカタカナ混じりの喋り方がハイエンドっぽいとずっと感じてたんですけど、今回はそれが皮肉な方向に活きてるなあ。

AFOの兵隊である脳無と似たヴィジュアルの存在が奴に牙剥いてるのが実に痛快。てか最初黒影が現れたとき一瞬黒霧かと思った人けっこういるでしょ。

暗雲による光の遮断に猛風による炎の縮小と、黒影が巨大化できたロケーション的な理由付けも完璧です。

轟父子の炎が絶望の演出に一役買ってしまったのが最悪と当時感想書きましたが、

#ヒロアカ本誌轟家の赫灼が日本列島に積乱雲巻き起こしたの、さすがに面白すぎんだろ！身内争いで日本の天候変えちゃう一家、はた迷惑すぎる…！！しかもそれがかっちゃんの死亡(仮)とほぼ同時に発生してるのが絶望の演出としてタイミング良すぎなんですよね。最悪すぎていっそ笑えるレベル。#wj52
— コウ (@s_g_hrak) 2022年11月27日