僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.355 『EXTRAS』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.355 EXTRAS」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 冒頭1P目で早速エンデパッパが立ち直ってくれて安心しました。学生まで加勢にきたこの段階でまだ心折れてたら流石に評価ダダ下がりですからね!

 彼が瀬古杜岳に燈矢を見に行けばあの火災自体起こらなかったかもしれないので「(AFOに怒るのは筋違いだろう…)」は概ね正しい。それが正解。

 

 しかし生気を取り戻した時のエンデの表情、またしてもすっげえ老け顔だな!セントラルで泣いてた時からすっかり顔芸要員と化してる。

 その後の立ち上がろうとして倒れちゃう姿も笑っちゃいけないんだけどなんかシュールです。こういう挙動が何だかんだで憎めないんだよなこのおっさん。

 

 呼吸音で味方の無事を判断できるホークスの「剛翼」、流石の探知能力。まあ前回攻撃喰らった時点で出血派手じゃなかったので元々そんなに心配してませんでしたが。

 というかチープな煽りに乗って喰らったのが致命傷だったら流石にダサすぎんよ!そんな最悪のパターンじゃなくて何より。

 

 ホークスの「また助けてくれヒーロー」良いなあ。彼ってエンデを始め誰かのサポートに回る印象が強かったですけど、

 荼毘戦で救けられてからは自分が救けられることも選択肢に入れられるようになったんだなって。常闇くんの「当然!」が心強い。鳥師弟マジ無理ちょう尊い…と拝めます。

 

 AFOが標的としたのは耳郎ちゃん。前回ホークスにヒーロー名で呼ばれなかった方は彼との連携が取れないと判断して真っ先に狙うの、AFOらしい嫌味で最適な選択だ…。

 彼女を襲ったこの凶暴そうな"個性"は見憶えないけど何でしょう、ちょっと障子くんの「複製腕」に似てる気もするけど。

 

 この"個性"が耳郎ちゃんに襲いかかるコマ割り、すっげえスピード感あるな〜!

 彼女の顔を映したコマの直後にそこを"個性"がもう通過してるの、あと少し避けるのが遅れてたら死んでたって危機感がヤバい。

 誌面を飛び出すような勢いでこちらへ向かってくる"個性"にヒェ…となるのです。

 

 瞬時に耳郎ちゃんを上に放り投げて回避→落下してるところをキャッチした黒影、有能。そんで「ジロ!」ってあだ名可愛すぎかァ〜!?

 このフランクな呼び方に距離の近さ感じちゃうんですけど!殺伐とした戦いの真っ最中だけにこの気安さが僅かな癒しでしたよ…!黒影の存在に救われる。

 

 AFOの悪意を受けて総毛立つ耳郎ちゃん。腐っても悪の魔王が相手なのでこのくらいの反応はあって然るべきですが、

 そこからデクや青山くんへの共感に繋げられるのは彼女自身の強さだよなあ。そこで屈さず仲間のために奮起する原動力に換えられるの、紛う事なきヒーローの資質の持ち主だ。

 

 次にAFOが左腕に形成したのはさきほどの"個性"にかっちゃんを刺した「鋲突」、その他様々な"個性"を混ぜた物体。

 その軌道を「剛翼」でズラしたのは流石ホークスですが、それにより今度は彼自身が刺される結末に…。〝守るモノが多い〟ヒーローの弱点をトコトン突いてきやがるぜコイツ!

 

 耳郎ちゃんの左耳が削がれてるのは許されねええええ!許されねえよAFO…!耳郎ちゃんの「イヤホンジャック」って障子くんの「複製腕」のように再生可能なのか不明ですけど、

 これは左耳ごと削がれてるように見えるんですよね…耳自体の再生機能は普通の人間と同じなら彼女の耳は、もう…。

 

 AFOに対して激昂する耳郎ちゃん。このページのコマの波形みたいな枠線、すっげえ秀逸だな!徐々にその振幅が大きくなってるのが感情の昂りに呼応してるみたいでアツすぎる…!

 恐怖に耐えて叫ぶ彼女の怒りがダイレクトに伝わってくるんですね。思わずこちらもテンション上がってくる。

 

 耳郎ちゃんって元々気取らずフランクな喋り方でしたけど、「知らねえんだよ!」は過去最高の口の悪さじゃね?

 これまでのイメージを大きくは崩さず、少しだけPlus Ultraするような叫びが印象的だった。こういう感情の爆発のさせ方はアツいです、ここぞという瞬間だからこそグッとくる。

 

 で、丸々1P使ったドアップの「アンタのせいで友だちが」「泣いてたんだよ!!」はもう、な〜!全く飾らないストレートな怒りのぶつけ方!

 耳郎ちゃん自身が涙を流しながら友達を泣かされたことにブチギレてるのがまた泣ける訳です。この画に乗せて放たれる台詞の直球さに心揺さぶられる。

 

 「ハートビートサラウンド」はAB対抗戦で泡瀬くんに放ってた技。

 続く「レガート」は音を途切れさせず滑らかに楽器を弾く奏法のことらしいです。

 その由来から察するにこれは心音を絶やさず敵に浴びせる新技でしょうか。顔金玉への渾身の叫びの後に放たれる技として迫力は申し分ない。

 

 しかし魔王であるAFOにはパワーが足りず…と思われた矢先、奴が奪った"個性"の意思が暴走!

 予想外の展開ですが「"個性"因子には〜"個性(その人)"そのものが宿る事があるらしい」とは顔金玉自身の口から語られてたので、

 あり得ないことではありません。この流れならご都合とは感じない。

 

 まあメタ的に見るとオールマイトがあれだけ苦労して倒したAFOにエンデ+鳥師弟+耳郎ちゃんだけで勝っちゃうと説得力不足ではあるので、

 こういう弱体化が必要なのは理解できます。ただ同じく多数の"個性"を有する死柄木にも同様の症状が起こって、ワンパな展開に感じないか心配ではある。

 

 ホークスの真剣+耳郎ちゃんによる音波振動でついにマスク破壊達成!ぶっ壊した瞬間の見開きは超疾走感に溢れてんな!!直線的なスピード感の表現がハンパない。

 「風見の羽」や「風切」といった技の存在はウルアナで判明してましたが、

 「風切太刀」と本編で技名が出されたのは初ですね。

 

 ただ前回も指摘した通り、AFOは神野ではオールマイトにマスク壊された後も平気で動いてたんですよね。

 なので次回以降も戦闘不能には至らずフツーに反撃してくる恐れはある。

 情けなく落とされてたエンデヴァーの活躍も残されてるだろうし、少なくともこの一撃で決着とはならんでしょう。