※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.370 HIStory」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
異形への迫害として真っ先にお出しされた描写が「石を投げる」なのさあ！
かっちゃんの仮免講習時の石投げ発言と接続されて最悪な文脈築かれちゃってますよ！！
まあコレ言った彼自身がAFOにいかにてめーが矮小な存在か思い知らされ、挙句死んだと思えばインガオホーではある。無情。
直接的な描写がない以上、かっちゃんはデクに石投げたことあると断定すべきではないでしょう。
しかしノート爆破自殺教唆デク呼び…etcで矮小な存在と擦り込もうとしたのは確かだからなあ…土地から追い出すほど過激ではなくとも、〝遠ざける〟という動機で虐めた点で同じではある。
黒霧奪還に向かうスピナー部隊+一般暴徒。結局前回AFOが見出した「勝機」とはスピナー自身ではなく黒霧のことだったんですかね？
だとしたらわざわざOFA継承者の勝ち確演出パクって閃いてた割には想定の範囲内だな…大方「ワープゲート」使って†天空の棺†脱出ってところだろうし。
あとサラッと「病院にある事をつき止めたAFOは～」と語られてたけどその具体的な手段は説明されなかったのが気になります、黒霧搬送は秘匿だったはずですし。
まさかセントラルにも内通者がいたり…？仮にいるとしたら候補はいかにもマリオのキャラモチーフっぽい医師たちくらいか。
彼らの誰かを疑うならこのキノピオのリアルverみたいな医師を推したいですね。病院前の暴徒たち同様異形なのが内通する動機として説得力デカいし、
何よりエンデを応援する台詞吐いておいて実は…ってのがいかにも堀越先生やりそう。
まあ今は当たれば御の字くらいに意識しときます。
暴徒の中には異形排斥主義集団CRCのマスクを掲げる者も。
これは異形型差別に対する反抗の意思表示でしょう。
もしかしたら彼ら自身差別を恐れて異形なのを隠したまま今までCRCに所属してて、今回の暴動に便乗する形でそのマスクを脱いだ…みたいな想像も膨らませられなくはない。
プレゼントマイクが足場にしてる物体はその下にいるロックロックが「施錠」で固定したものでしょう。
八斎會編の捜査パートで彼自身が足場を作って移動してる描写があったので間違いない。
しかしこの移動方法、ルートが限られるから敵に動きを読まれやすくてあまり安全ではないな…。
「ラウドアウトシャウト」は初出の技ですね。暴徒たちが一塊になることで進行を阻めてた辺り、蛇腔病院地下で放った「ラウドヴォイス」との違いは指向性の有無？
しかしこの肉壁、まるで自己犠牲という名のライジングはヒーロー側の専売特許じゃないと主張するような絵ヅラだな…。
マイクを救けたのはアニマこと口田くん！操ってた鳥は色からして烏でしょうか。鳩操ってるのは見たことあるけど烏は初めてじゃね？
鳩に比べて厨二っぽい…って思ってしまうのは大体常闇くんの影響か。黒って色が口田くん自身のイメージとギャップあってカッコよく感じるんですよ。
課長と呼ばれてた警官はジェントルの取り調べをし、トゥワイスの取り調べの時は記録係だったゴリラ刑事さん。
殻木から荼毘の過去聞かされてた時点で武装してたけどセントラル前が担当だったのか。
この人もサブキャラながらもう馴染みある存在なので死なないでほしいですね～…！
「テイザーシールド」とは彼らが手にしてる銃と盾を兼ねた武器のことですかね？ロックロックが空中に固定してた物体もこれでしょう、すでに戦死した警官が持ってたものと思われる。
Vol.6カバー裏によるとデクは初期案ではテーザー銃が武器の一つだったのでその名残りにも思えます。
ロックロックを襲撃してる暴徒たち、よく見りゃデクが単独行動時に遭遇した奴らですね…リーダー格のタコっぽい外見にスピナー模した衣装がそれっぽい。
デクが(見)逃した連中が今ロックロックに危害加えようとしてんの、これまたデク本人が知ったら責任感じそうな事実で胃痛ェ～！
いやほんとロックロック大丈夫だよね…？と祈ってはいるものの、本筋に影響なく退場させて読者にショック与えられるポジションなのがフラグにも感じるんですよね…
殺す時は割と容赦ないからなこの漫画。いやでも帰りを待ってる奥さんと子供もいるしやっぱ生存してほしいっすよ！！
口田くんも暴徒のターゲットに…いやもうさ、同じ異形でも真っ当にヒーロー志してる彼を標的にした時点で、異形を理由に差別してきた連中と同じところまで堕ちちゃってるのよアンタら…。
まあ排斥されて見境なくなった人間の描写として納得ではありますが。それでも直視できない。
ウルアナによれば口田くんの出身は岩手県。
まあ一言で岩手といってもピンキリなので何とも言えませんが、彼が差別されてたという情報はなかったはずなのでやっぱ都会寄りの地域で育ったのかな。
しかしそこで裏切り者扱いして口田くんに八つ当たるのは違うよなあ…お門違いですよ。
飛行してるのは『出久&爆豪:ライジング』に登場したバスターヒーロー・エアジェット？
この特徴的なバックパックがそれっぽい。
マイクもしてたように、敵が密集してるなら上から狙い撃ちするのは確かに効率的なんですよね。数で圧倒的に劣るなら逆に味方に当たる確率は低いですし。
暴徒たちを扇動するのは〝BROWN〟No.2の解放戦士。
「〝形〟を持って知っている」って表現がまた秀逸だな…以つじゃなくて持つ。
文字通り〝異なる形〟を持つことで迫害を受けた人の言葉として納得が深いんですよ。単に体験したことを示す「以つ」では表現できない怒りが詰まってる。
「ジェダの大粛清」は言うまでもなく「ジェダイの大粛清」が由来だな！
堀越先生相変わらずSW好きすぎィ！！
元ネタでは「ジェダ」は惑星の名称でしたが、ヒロアカ世界にも同名の地域が存在するんでしょうか。そこで異形型に対する虐殺が行われた？この事件の詳細もっと知りたい…！
「六・六事件」の方も同じくSWの「オーダー66」が由来でしょう。
現実にも五・一五事件や二・二六事件といった起きた日付が名称となってる事件が存在するので、これも6月6日に起こった事件だと思われる。
「恐怖の日」でもあるので忌まわしい出来事が起きた日としては相応しいです。
根津校長や面構署長のように異形ながら高い社会的地位に就いた者の存在も「反省した──」「──フリ」と一蹴。事実として差別が存在するので全否定はできませんが、
やはり彼らの尽力をこういう言葉で済まされるのは、なあ…納得いかない。まだその反省の過程なだけだよっていう。
BROWNのNo.2の素顔は巨大すぎて入りきらないような牙に謎の模様入りの頭と、こう言っちゃ何ですが排斥を受けた人間の容姿として説得力デカいですね…
何より他人からつけられたであろう頭部の傷が痛々しい。下方を見下ろす目線もどこか悲哀を感じて敵ながら同情を寄せてしまいます。
繰り返される「気味が悪かった」。この辺やっぱデクを「不気味」と感じたかっちゃんと通じる心理だよなあ…。
無個性に手を差し伸べられて屈辱に感じる特殊メンタルは彼くらいでも、理解できないものを畏れるのは普遍的な感覚なんだなと。そこは異形差別も無個性差別も変わらない。
これは小学生並の発想ですが、この「気味」って二人称の「君(キミ)」とかけてるんですかね？要するに「気味(君)が悪かった」って被害者に責任転嫁するフレーズとのダブルミーニング。
まあ正直思いつきで言ってる感は否めませんが、差別する側の心理としては間違ってないよなあと。
相変わらず錯乱状態のスピナーは前回の2代目の名言が皮肉に感じるほどの悲惨さだな…意志=個性ならその"個性"に意志を侵されてる今の彼は何なんだ、っていう。
この状態で振るう力は"個性"じゃなくただの「異能」でしかない。それを行使する意志に宿るはずの力が全く宿ってません。
「おい代弁者」とニヤついて指示出すNo.2の戦士は実に憎たらしいです。コイツガチでスピナーを信奉してた訳じゃなく、
都合のいい神輿として利用してただけだったんか…と。「代弁者」って肩書きが崇高なものではなく、マジで言わせたいこと言わせるだけと化してるのが皮肉すぎる。
スピナーに叩き込まれたのは障子くんの「オクトブロー」！彼って索敵要員の印象が強いですが握力540kg、
"個性"使わず戦うと一番強いヒーロー科一年として宍田くんと挙げられる(Vol.W参照)ほどの強さなんですよね。
強化されたスピナーにもダメージ与えられるって説得力は充分ある。
冒頭のクソ田舎回想はスピナーではなく障子くんのものと判明。いやあこれは見事に騙されたな…ボサボサの髪がスピナーっぽかったし、
何より壁に貼りつくヤモリが示唆的すぎた。まあそもスピナーはステインに憧れて自ら田舎を出たんであって、周りに追い出された訳じゃなかったか。
そうなると「おまえ達には騙された」って台詞がまた違って聞こえてくるな…当時の障子一家は異形を隠して暮らしてた？
今は広げっ放しの「複製腕」ですが昔は収納できたり服で隠せる範囲内だったんだろうか。あるいは目蔵くんは"個性"発現前だった？で、それがバレて追放されたと。
荒れてる海？川？の前で突っ立ってたのも気になるんですよね…まさかコレ、来世は異形に生まれないと信じてワンチャンダイブ！しようとしてた？
この擦れた目見るとあり得なくはないよな…周りから石投げられるほど人生ハードモードだったなら選択肢として意識してもおかしくない。
障子くんのキレポイントが無関係の患者や医師を巻き込んだことなの、100点！ヒーローとして100点満点！！
こういう視点忘れないところにヒーローらしさを感じる訳ですよ！ヒーローは常に勝利条件が多いことを痛感させられる。それだけに痛いトコ突いてやったなあと思えるんです。
ついに解禁された障子くんの口元、前情報から身構えてた割には普通にカッコよくね！？ウルアカ掲載の初期設定にもマスク外した顔が描かれてましたが、
あちらよりも異形っぽさは感じない。堂々と啖呵切ってるシーンなのもあって人間らしく感情が乗って開かれた口に見えるんです。
これは顔が怖いって理由で泣いたという女の子には共感できませんわ…そもそも障子くんの"個性"はあくまで「複製腕」なので口は全然関係ないんですよね。
デカデカと広がってる複数の腕じゃなく口の方に注目いくのが謎というか。どこを怖いと感じて泣いたのか未だにピンときてない。
口の周りにチラホラ痛々しい傷跡がついてるのは何だろう…コレ無理やり開かせようとした結果ついた傷にも見えるんですが、まさか冒頭のクソ田舎民にやられて…？
だとしたらクソゴミすぎんだろ…。しかし回想で包帯巻いてたのはその治療の跡にも見えるだけに可能性は否定できない。
