僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.342 『嵐の前の超静けさ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.342 嵐の前の超静けさ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 雄英の避難用居住スペース_____…AFOの手先は避難民の中にもいるんじゃね?と以前予想しましたが、案の定だったか…。

 「死柄木が狙った少年」=デクと特定されてたのもコイツらが噂流したからなんすかね?

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 公にされてる情報だけでそこまで特定できるか?って疑問はありますし。

 

 ただどうも青山一家と違ってコイツらはガチのAFO信者っぽい…?恐怖で支配されてるならもっと怯えていてもいいよなあ。

 「あの方」って呼び方からしても心から崇拝してるように感じる。その事実を根拠に再び葉隠ちゃん内通者説が悪いインターネットで唱えられそうな気がするぜ!

 

 「死柄木の狙いは雄英生徒!?」説自体は暗井指数煽雄(コイツもAFO信者?)によって唱えられてました。

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 ただそこからデクがその生徒って結論に至るのはちょっと飛躍しすぎというか。だから今雄英にいない生徒がいるらしい、みたいな情報をコイツらが避難民に流したんじゃないかと。

 

 デクの滞在についてまだ潜在的な反対派がいるのはまあ納得というか、むしろお茶子のあの主張だけで全員が寛容的になったらご都合すぎますからね。

 轟くんも「全員が全員一様に見方が変わったワケでもねェだろうし」と言ってたように想定内。

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 さほどショックな事実でもないです。

 

 A組inハイツアライアンス。皆クタクタになって帰ってきてると何か部活後みたいな青春感がありますね…!とか言ってられる事態じゃないですけど今!

 でもこんな事態だからこそアカデミアっぽい光景に癒されるとも言える。入って早々倒れた上鳴くんのように僕も脱力できるのです。

 

 飯田くんのメットが上半分だけ開くのは堀越先生の落描きで判明してました。

 ただ本編で描かれたのはこれが初?

 「俺たちの強みは若さだ」ってセリフがめっちゃ眩しい…!デクを連れ戻して以降委員長らしさがさらに増してんな!あと地味にかっちゃんが同意してるのが微笑ましい。

 

 帰って早々猥談したがる峰田ブレねえええええええまあこれもいつもの日常風景と言えよう。「猥談はいいや」とやんわりと即却下するデクもだいぶ峰田の対応に慣れてきてんな…w

 お茶子にお礼言いたがってるのはオールマイトに謝りたがってた時から変わらぬデクらしい真面目さ。

 

 疲れすぎて逆に元気なオールマイト、こういうところはさすが元No.1ヒーローだな…って褒めていいのかコレw

 対照的に塚内さんが喋るのも疲れたと言わんばかりに無言で人差し指上げてんのがジワるんですが!「最終プラン」の概要を伝える相手は青山くんが内通者だと知る者のみ?

 

 対策本部で一人だけ悲痛そうな面持ちのエンデは何…?やっぱり荼毘の相手をするのは轟親子なの?

 でも轟くんもやや驚いた表情してるし、それだけじゃない気もするな…。例えば戦場となるのが瀬古杜岳とか。

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 かつて燈矢に来てと言われて行かなかったあの場所に今度こそ行く…と。

 

 セントラルには秘匿搬送された黒霧の姿が。ここで描かれたってことはやはり彼の「ワープゲート」をヒーロー側の移動手段にするんだろうか。

 心操くんの「洗脳」で命じる説推してるんですが今回相澤先生の側にはいなかったな…

 未だ檻の中の青山くんがどう関わるのかも気になる。

 

 翌日、雄英を去ろうとするA組。丁寧に頭下げてる緑茶飯+梅雨ちゃんと背中向けてるかっちゃんの差がエグいな…w

 なんか視線だけこっちに送ってる微妙さがジワるんだけど!そこまで顔こっち向けてるならもう正面向いとけよ!と思っちまうのは「今までごめん」を見た後だからか。

 

 んー…どうもこれ、避難民の中にAFOの手先がいる事を想定または確信した上で、避難民の間に不安が広がる前に自分たちから雄英を去ると決めたっぽい?

 死柄木が4日後に動き始めるって情報もすでに伝達済みらしいし。内通者たちの思い通りに事が進んでるようにはあまり見えない。

 

 この出発の裏に実は葉隠ちゃんの暗躍があったら嬉しいです。「透明化」によって誰にも見られず学内を監視してたら、

 今回冒頭のような会話をしてる内通者を発見した…とかだったら超お手柄っすよ!ずっと読者に内通者だと疑われてた彼女が綺麗に身の潔白を証明する展開になる。

 

 お別れパート。もう引子さん心配させるなよデク…って感じの緑谷母子のハグから轟家、麗日家、耳郎家…ときて、

 かっちゃんが光己さんからの接触拒否ってんの笑っちゃうな!歳相応の男の子っぽさで微笑ましいと同時に、やっぱ大人しく頭撫でられる姿も見てみたい…と思ったり。

 

 障子くんと一般女性の握手は実に象徴的。

 過去にマスクの下の素顔が怖いと女の子に泣かれた彼が、

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 同じく異形ゆえに避難所から拒まれた一般女性と握手するのは、

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 対異形差別の第一歩に感じる。

 最近A組の異形代表みたいな扱いだしスピナーと対決するのはやっぱ障子くんなんじゃね?

 

 根津校長に支えられながら歩くリカ婆、よぼよぼすぎるし皺々すぎる…!ああこの唇、沢山の負傷した避難民やらヒーローやらにキスしまくったからこんなに皺々なのか…

 って言ったら語弊ありますけど!治療のためにね!?周りにいるのは脚が義脚だからエクトプラズム(の分身)か。

 

 斜め左下のコマにいるのは未成年の主張後にデクを傘に入れてくれた青年、その青年を傘に入れてあげてたNo.1にもいたおっさん、そして…デステゴロさん?

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 このやつれっぷりがそれっぽい。ここで描かれたってことは彼の復帰も期待していいんだろうか…。あと一番左の人はマジで誰?

 

 A組in仮設要塞「トロイア」。これはギリシャ神話に登場する古代都市イオリスの別名です。

 そして有名な『トロイの木馬』とはトロイアが巨大な木馬の中に潜んでた敵によって滅亡させられたことに由来する諺及びCPウィルスですが…

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 いや不吉すぎんだろこの名前!なァ葉隠ちゃん!?

 

 街を眺めるお茶子とお礼言いにきたデク…はもうしっかり男女の距離感じゃ〜ん!いやそんな囃し立てるような空気じゃないですけど、

 この静まりつつもどこかソワソワする感覚がそれっぽい。会話の内容はいつものデクくんと麗日さんでありながら今後の〝可能性〟を感じるのです。

 

 特にお礼言うシーンで左にお茶子、右にデクのコマがそれぞれ縦一列に並んでるのが茶←出のそれとない示唆に感じるんですよね。

 デクの方が一方的にお茶子を見てるので。もっといえば見惚れてるようにも見える。今まで茶→出の方が多かった印象だからこのコマ割りは嬉しい誤算。

 

 「変じゃないよ強いし勇敢だし髪型も似合ってるしとても素」…!?えっちょっと待って、デクくん、いつのまに赤面せず髪型がどうとか褒められるようになったの!!?

 突然の成長に嬉しさと戸惑いと畏れを隠せないんですが…!待ってそれどういう感情で言ってるのと尋問したい。

 

 いやあまあ確かに怒涛の褒め倒しにはビビりましたが、ノンストップで語る圧の強さはいつものデクそのものだな!

 決してタラシとかキザとか鈍感とかネガティブなイメージは抱かない。このブレなさがある限り僕らの知るデクの言葉だと安心できるぜ…!とりあえず今は落ち着けた。

 

 髪型というヒーローとしての性能とは無関係の部分を褒めてるのが恋心らしき感情の示唆なのは明らかですが、本人はその辺無自覚そうだよな…w

 何なら自覚後は褒めようとしてかか髪ががが…!と詰まってくれてもいいんですよ!?そういう原点回帰するようなナードっぽさもアリ。

 

 話題はヒミコちゃんのことへ…お茶子が彼女に言った「好きに生きて他人を脅かすなら……その責任は受け入れなきゃいけない」は何も間違ってないでしょう。

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 まさに〝当たり前〟。でもトガヒミコにはトガヒミコの〝当たり前〟がある…って視点をここで持てるお茶子はやはり偉大。

 

 ヒミコちゃんは「人を助けるのがヒーローなら仁くんは人じゃなかったのかな…」とマキア進行中口にしてました。

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 今回その疑問に答えるようにお茶子の呼び方が「沢山の命と幸せを奪った〝敵(ヴィラン)」→「あの〝人〟」と変化してるんですよね。ヴィランである前に人間だと。

 

 「トガヒミコのこと何も知らないって…考えてしまう」はデクの「知っていたなら何か違っていたのかもしれない」とシンクロする部分。

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 第二次決戦中にお茶子がヒミコちゃんの過去を一体どれほど知るのか不明ですが…このセリフは彼女の心の救済が果たされるフラグだと信じたい。

 

 その救けたい気持ちだけに囚われず、街に目を向けて改めて連合がもたらした被害を意識してるのも素晴らしいです。元々お茶子にそんな心配してなかったですけど、

 この惨状を見ればそりゃヒミコちゃんたちの罪の重さは忘れられんわと頷ける。安易には許されないと信じられます。

 

 で、そのお茶子に「僕も──なんだ…」と共感寄せるデクはもうな〜…!100点満点じゃないっすか!!街を見て罪を意識する行為は否定せず、

 ヴィランの悲哀を無視したくないと自分の正直な気持ちをまっすぐ告げる。完璧っすよ!全然押しつけがましくないし相性ピッタリすぎる…!

 

 「じゃあ…2人とも変だね」は何この2828する返事…!変な者同士お似合い…とか言い方アレですけど!!

 でもヴィランに悲哀を見出したデクに一番近くで寄り添えるのは同じ経験をしたお茶子…と思えるんですよね、やっぱ。逆も然り。この気持ちを共有した関係は唯一無二でしょう。

 

 場面移って轟くんの部屋。丁寧に正座してる飯田くん、やはり真面目…!ていうか脹脛にマフラー生えてるのに正座できるの!?

 で、当たり前のようにベッドに寝転がってるかっちゃんは何!?いきなり轟くんへの抵抗失せすぎじゃない!!?いや布団敷いてないからかもしれんけど。

 

 「俺も兄がいるからな」→「おまえんとこと比べられちゃ堪んねえよ」本当にな!元プロヒーローと大量殺人者だからな!!素朴すぎる本音でジワる。

 いやでも飯田くんが同じ弟として共感寄せてくれたのは嬉しいです、彼は第二次決戦では轟くんと同じ地点を担当してくれるのかも。

 

 「知っていたなら何か違っていたのかもしれない」「トガヒミコのこと何も知らない」に続く「俺は燈矢兄の好きなモンも知らねえ」。

 元々他人同士のOFA/AFO後継者コンビや茶トガはともかく、家族なのに知らない轟兄弟は確かに歪だよなあ…まあ彼らを隔離したエンデのせいですが。

 

 「絶対うどんだな煮えたぎったやつ」は冷たい蕎麦が好きな轟くんとは真逆の好み。

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 うどん好きのイナサくんに対する「そばとうどんは近いようで遠い」を聞いてたからこその発言でしょう。

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 かっちゃんらしい小学生並の逆張りだけど実際荼毘は遠い存在なので否定はできないっすね。

 

 で、それに対する轟くんの「ハッ…だったら」「一緒に食ってやるさ」はイッケメェェェェェン…!素でこんなカッコつけた台詞が様になってるの流石すぎますよ!

 いつもの穏やかさはそのままに不敵さまで備わってる…!サラッとこんな返しができるくらいに余裕があって安心した。

 

 いや〜こうなるとマジで荼毘改め燈矢兄と煮えたぎったうどん食ってほしくなるな…!うどん派なのに蕎麦派の轟くんに歩み寄ってくれたイナサくんには申し訳ないですけど!!

 でも彼に「無理に親しくしなくてもよくねェか」と言ってた轟くんが同じ挑戦をするのは熱いモノがある。

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 Vol.25に掲載された荼毘のプロフでは「好きなもの:???」と書かれてました。

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 わざわざ好きなものの欄を作って伏せたってことは何か好きなものがあると考えられます。

 それが煮えたぎったうどんか、そも食べ物なのかすら不明ですが…その何かを兄弟で共有するフラグでしょう。

 

 「必ず止めよう」と誓い合う希望そのものなデクとお茶子_____…からのAFOの厭らしい笑みでヒキ。

 左手に持ってる機械はスピナーが渡されたのとはまた別のものでしょうか。最高指導者の死柄木があんな状態だから代理で指示する気なのか?でもそれだったらスピナーがいるよなあ。

 

 いよいよ最終決戦間近で逃れられない寂しさに襲われますね〜…ああ本当に終わりに向かって動いてるんやなって…。

 ヒロアカの連載が始まってからの色々なことが思い起こされる。今回の静けさにずっと浸っていたくはありますが、次回からの第二次決戦…全力で追わせてもらうぜ!