※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.401 THE LUNATIC」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【本誌】
ステインvsショタAFO。ステ様、ちゃんと飯田くんのこと「インゲニウム」って呼んでる…!保須で戦ったとき聞いたヒーロー名ちゃんと覚えてたんやなって。
一応名乗られた直後にもヒーロー名で呼んでましたが、
あのときと違って今度は皮肉じゃないって伝わりますよ!
血を嗅いでオールマイトorAFOを判断するステイン怖い怖いこわい!何!?何を見せられてるの僕らは!!?体液嗅ぐとかもうガチのストーカーじゃん!
元々過激派オタクではありましたけど、これは一線越えてるというか、今までと違って直球な変態のイメージじゃん…!
一応実際は血嗅いで興奮する変態とは思いたくないですけどね!今回はあくまでその必要があったから嗅いだだけ、そういう性癖がある訳ではない。
しかしストッキング被ったみたいな変顔で「(うーん違う)」とか思ってるとどちらにせよ狂気だぜ…本気の畏怖を抱いた。
ステインが鼻を削いだのはナックルダスターとの交戦後、スタンダールとしての仮面を外す覚悟の証として(ヴィジランテ2巻参照)。
実際に鼻がなくても嗅覚が働くのか謎ですが、ステ様ならできると思わせる圧があるよな…wマジで怖すぎて無理やり納得させられたもん。
ステインがあえて姿を晒した理由に触れてきたのは丁寧な描写。確かに「凝血」は血を摂取するだけで発動するので、敵の前に現れるのは不必要なリスクなんですよね。
そこを展開のアツさで誤魔化さず意味を持たせたのは嬉しい誤算。異能バトルものとして好印象です。
ステインが姿を見せたのは「俺が来た」、そして自分を捕らえるために生きろというメッセージ。
それがちゃんとオールマイト伝わってるの、コイツら魂で通じ合ってるじゃん…!ここだけステオル強火オタクと化していい?いいよね??ねえ待ってマジ無理ちょう尊い…。
「強制発動」は神野で黒霧とマグ姉に対して使ったもの、そして「瀉血」は初出の”個性”。
ここでこんな反則級の”個性”使ってくるの、マジでコイツらしい周到さですわ…!
血を全部捨てた状態でも生きられるAFOだからできる荒業。”個性”複数持ちのアドを活かしてます。
AFOが行ったのは「抗原変態」。血を書き換えるって要はDNAレベルで肉体情報を変えたってことなんですかね…?
もう完全に医療レベルの話になってきてますが、専門知識とかなくても不思議と納得感はあります。この全身真っ黒で血に染まった姿の圧に押し切られる。
「痕跡を残さないのが長く君臨する秘訣」は悔しいけど説得力感じる言葉。この台詞、ただ一人の〝オールマイト〟として君臨してきた功績への嫌味にも感じるなあ。
表舞台で存在を主張し続けなければならないヒーローに対し、そのリスクがないのがヴィランというか。
全身出血レベルのダメージからぶん投げられたステイン、見てるこっちまで痛みが伝わってくるな…ところで飛ばされた先がゲームセンターなのは何か意味があるんでしょうか。
GAME CENTERが一瞬GAME OVERに見えて笑ってしまった…いや全然笑える間違いじゃねえけど!
〝過程〟は神野でオールマイトにも主張してた言葉。
ここでAFO相手にも同じこと言えるの、強火オールマイト推しとして一貫性ありすぎるな…ここにきての余裕を感じる。
ある種メタいというか、今この回が最終回までの過程と知って読んでる読者目線にも感じるんです。
ステインが高校中退なのは保須での逮捕後に明かされた情報。
高等教育受けてる真っ最中の主人公がいても「高等教育など受けずとも~」って部分は考え変わらないの、なんつーかキャラとして我を貫いたなあ。
タイトルの一部に『アカデミア』がある作品において異端。
両手を上に向けてるのは手錠かけられるのを待つポーズ?最期までお前を待ってたというオールマイトへの遺言であると。
この状態での「俺の全て(マイ・オール)」は愛が重いですわ…!この瞬間だけは茶化せない、真摯な態度で見届けたいと思える祈りがそこにあった。
死ぬ直前微妙に笑ってるように見えたのも印象的でした。ステインって狂気的な笑みの印象が強かったんですが、
今回の弱々しくも満足したような笑顔は今までとは違う方向で「世の中笑ってる奴が一番強い」を体現してたなと。最期までオールマイトリスペクトだった。
今回のサブタイ「THE LUNATIC」は狂気を意味する単語。タイバニのルナティックを思い出した読者は多いんじゃないでしょうか。
同じヒーローもので同じダークヒーロー的立ち位置ですし。ここまで狂気的な崇拝を貫いたならこんなタイトル冠されてもいいよなと思える。
しかし真面目な話、これ本当に死んだんですかね…?数秒AFOを止めただけであとは”個性”奪われて死んでると、正直貢献としては微妙に映っちゃったんですよね…。
死んだ瞬間や”個性”奪われた瞬間の姿が直接描かれてないもあって、まだワンチャン望んでる自分がいる。
続くAFOの攻撃──を阻んだのはエルクレス!ここで人工知能が命令無しで動くの、確かに意志が芽生えてるじゃん…!
元々主張の激しい雄英ロボが存在する世界観でしたし、ならここでオールマイトを庇ってもいいよなと思えます。もはや相棒と言っていい存在感だもん。
オールマイトを励ます菜奈さんの幻覚は本物と変わらぬ存在感。こんなぼろぼろなのにそれでも無茶言うなとは言えんなあ…。
オールマイトの中で彼女がここで言うセリフのイメージはやっぱり「がんばれ」なんだなって。この素朴な四文字が今とっても有難いわけですよ。
そんな菜奈さんとは対照的に「もう戦えないよ」と厳しい現実を突きつけるナイトアイ、幻覚でも本っ当に役割がブレないな…!
生きてた頃もオールマイトを止めようとしてたもんな。そんな彼が今もオールマイトの中で自分を引き止めるイメージなのは納得しかない。
しかし「与えられてきた全て(サポートアイテム)も~使えない」ってのはマジなん…?〝大・爆・殺・神ダイナマイト〟は…ない!?
オールマイトがかっちゃんだけハブるとかそんな嫌がらせみたいな事するとは思えないんですが、この台詞はどこまで信じていいんだ…?
〝大・爆・殺・神ダイナマイト〟自体は用意してたけどやはりすでに破壊済みなんですかね?と思いきや、実はまだ辛うじて使えることが判明するみたいな展開?
そうでもないとここからかっちゃんのヒーロー名出せなくね?これ以外で逆転するパターンが想像できない…。
這いつくばって「来いや」と煽るオールマイト鬼かっけえええ!!眼光の鋭さたまんねええええ!!!ここいつもと違う893めいた厳つさがありますよ!
目に影がない状態での笑顔が新鮮さちょうすごい。これは「世の中笑ってる奴が一番強い」って説得力ありますわ…!
「来いや」の口調の荒さにかっちゃんみを感じたのは僕だけじゃないはず。
来いよ、じゃなくて来いやなのがいつもオールマイトらしくなかったんですよ。
これやっぱ〝大・爆・殺・神ダイナマイト〟のフラグじゃね…?と思ってしまうくらいにその披露が待ち遠しい。
ただ〝大・爆・殺・神ダイナマイト〟を見たいのは山々なんですが、サポートアイテムが全壊したのが嘘ではあってほしくないのも本音なんですよね。
少なくとも今のオールマイト視点では。この「来いや」は何の勝機もない状態でそれでも出てきた煽りであってほしい。
視界に落下中の†天空の棺†を捉えるAFO。ただ死柄木はもうそこにはおらず現在地上でデクと戦闘中…なんですが、それはAFO同士特有の以心伝心で把握できるのかな。
まあ自分の元に強制的に持ってくる泥ワープなら、相手の位置を把握してる必要はない気もしますが。
ここで思い出すのが神野でかっちゃんを奪還された際、AFOが泥ワープを使わなかったこと。強制的に自分の元に持ってくるならここでも使えた筈なんですよ。
なのにそうしなかったのは単にオールマイトと戦ってて余裕がなかったからか、それとも他に理由があったのか…
もし爆豪奪還時に泥ワープを使えなかった特別な理由があるなら、今回も同じ理由で死柄木に対して使えない可能性もあるかなあと。
まあ単に相手の現在地を把握してないと使えなくて、逃げられて見失ったかっちゃんには使えなかっただけみたいな可能性もありますが。
オールマイトは神野で5kmを30秒ほどで移動。疑似100%が使える今のデクもそのくらいの速さで移動はできるイメージですが、それでも時間はかかりそうだよな…。
まず彼視点だと転送先がどこか不明だし。やはりオールマイトにダイナマイト級の活躍を期待するしかない…!
【作者コメント】
「ジーニストの星命名証明書を頂きました。そろそろキャラで星座作れるかもしれない<耕平>」
まあかっちゃんは今マジで星になりかけてるんだけどなガハハ(笑えない)。