僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.294 『ラストステージ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.294 ラストステージ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 1P目はこの全面戦争で戦闘不能となったヒーローたち。依然痛ましい光景ですが、連合+αを追い詰めてる今では誇らしくも思えるな…!

 特にすでに塵と化したクラストさんも描かれてたのが嬉しいです、彼が相澤先生を生かしてなかったら今頃もっと被害拡大してただろうからね…!

 

 呼吸器着けられて仰向けになってるミルコはハイえっち!堀越先生隙あらばそうやって性癖ブチ込む!

 いやこんな状態の彼女に興奮するのは当然申し訳ないですが、この苦しそうに何とか正気を保ってる表情は突き抜けた慾の成せる業としか…!もうミルコが映るだけで圧が強すぎる。

 

 リューキュウを保護するモブ×2。No.283では彼らと同じ恰好の者たちが確認されてます、山荘で黒影に救けられてた。

f:id:s_g_hrak:20201214000549j:plain

f:id:s_g_hrak:20201213220859j:plain

 この白衣+謎のフルフェイスが彼ら救護班の基本スタイルなんですかね?皆同じ服装なのはプロヒーローの誰かのSKだから…とか?単行本のおまけページで語られそう。

 

 どこかへ向かうマイクも気になるところ。加勢するために戦地に向かってる?それとも別の場所?だったらDJらしく全国LIVEでこの戦いを実況・応援してほしいよな〜!

 まあ近属がネットをジャックしてる今では夢物語ですが…荼毘がもたらした最悪のムードを塗り替えてほしいんだ。

 

 2P目。ミッドナイトはNo.278でVIOLET2位の補佐に襲われる直前、ヤオモモに指示を出して以降描写がありませんでしたが、やはり敗北してしまったようだな…。

 f:id:s_g_hrak:20201213215411j:plain

f:id:s_g_hrak:20201213220918j:plain

 傍に落ちてるひしゃげたSMマスクの物悲しさよ…。流石にこれで死んだとは思いませんが、直視し難い光景なのは確かだ…。

 

 「どれか一本ほつれていてもこの結果は生じ得なかったと!」「私は信じる」とヒーローたちに敬意を表するジーニスト。

 その力強い言葉とは裏腹に、目や鼻からは更に血が溢れて…!病み上がりだけあってやっぱだいぶ無理してるっぽいな…それでも光を失わないこの瞳に救われる。

 

 ねじれvs翼の生えた個体、飯田vs複数の尻尾を持つ個体&髪の生えた個体、そして焦凍vs荼毘。背後からはジーニストの伸ばしたワイヤーも迫り…挟み撃ちの形に。

 精神・体力ともに消耗しきった轟くんの表情が涙ぐましい…!この姿は確かにデクにとっての原動力になり得るものだ。

 

 ミリオvs肩周りに硬質性の物体が生成された個体。いつのまにか肩だけじゃなく両腕や拳にも生えとる…!ボウは筋肉を膨張させた音?

 ミリオ先輩が無傷なのは瞬時に「透過」を発動して直撃を免れたから…?こんな屈強な姿で鳴き声が「モフ…」なのは正直ちょっとシュールだな!

 

 「ショッカー」は初代仮面ライダーに登場する悪の組織の名前です。ここでの意味は恐らくショッカーライダー…即ち量産型の戦闘員のことと思われます。

 ボス格でもない量産型のスペックではないと。一体一体がフード並の強さならそう評されるのも妥当です、これなんてクソゲー

 

 「大・爆・殺・神ダイナマイトは下がるんだ!」ってわざわざ全部言ってくれた飯田くんホントいい子だな!この状況で律儀すぎるぜ!

 まさか本人以外で初めてその名前を呼ぶのが彼になるとは…w でもキミの徳の高さならデクより先でもヨユーで許せるよ!むしろ有難うって感じだ!

 

 「(クソ…!!返す言葉もねぇし出せねぇ)」はかっちゃんが己の至らなさを認める貴重な独白。

 まあ元々冷静に自己分析を行える子ではあったけど、こうして言語化されてるのは珍しい気がします。こんな弱った彼のセリフが聴けるとは…前々回「痛いだけ」とか言ってたデクと対照的。

 

 「俺の"圧縮"は触れられなきゃ発動できない」は、んー…解り易いのがスナッチ戦ですが、この際コンプレスは触れずに彼を閉じ込めてるんですよね。

f:id:s_g_hrak:20201213215442j:plain

 そも「圧縮」は対象だけを閉じ込める訳ではなく、任意の範囲を球状に切り取る"個性"なので。びみょ〜に説明と喰い違うような…?

 

 辻褄合うように解釈するなら、スナッチさんの身体の砂と化してる部分に触れて、体全体が含まれる形で閉じ込める範囲を指定した…とか?

 コンプレスの翳した手の周囲にも砂が漂ってるように見えますし。若干強引な気もしますが、仮にそういう理屈でも納得できなくはないかなあ。

 

 「死柄木(ボス)も死柄木(ボス)だぜ」のコマで死柄木から「…!」って吹き出しが出てるけど、これスピナーが起こすまでもなくもう意識取り戻してない?

f:id:s_g_hrak:20201214000615j:plain

 過度の拘束が逆に死柄木を起こしてしまった?コンプレスたちはそれに気づいてないっぽいけど…この描写はどう捉えるべきか。

 

 街中を移動するヒミコちゃんを確認。お茶子にその共感を拒絶されたからか…手で涙を拭う姿が居た堪れない。たとえ勝手なシンパシーだとしてもこうして泣いてると、なあ…。

 この様子だと彼女はもう戦地には到着しなさそう?逃げ延びたコンプレスたちと合流する形になるのかな。

 

 「俺…敵連っ…合好きだったぜ」は珍しいコンプレスのデレ…!勝手な奴らが集まってたけどその自由な空気が過去を詮索されたくない彼にとっては居心地よかったと。

 結構感動的なことを語ってる…のに、隣で悶絶してるスピナーの顔がギャグすぎるw ハードな緊縛プレイか何か?

 

 「圧縮」を自分に使用可能なのは合宿編で判明してた事実です。荼毘の炎を避けるのに使ってた。

f:id:s_g_hrak:20201213215459j:plain

f:id:s_g_hrak:20201213215519j:plain

 …にも関わらず、自分の体を抉って拘束から逃れるとか全く予想できなかったよ!文字通り命を削る方法。ヴィランの行動ながら思わず感心してしまった…!その覚悟に拍手を贈りたい。

 

 まあ肉体に触れられたなら、合宿編の時のように全身に「圧縮」を使用→解除で無傷で脱せたのでは…と思わなくもないです。

 ただそれを実行しなかったってことはやっぱり不可能なのかな。縛られた腕の可動域だとどう足掻いても肉体のどこかを切り取る範囲になってしまう…とか。

 

 「命張ンのがてめェらだけだと思うなよ」は熱い意地の見せ方!ここ最近デクがずっと命張った戦い方をしてたからグッと響きますね…!

 同じ姿勢なのにヒーローとヴィランでこうも違って見えるとは。もう後戻りできない段階まで至ってしまったキャラの行動だからこそ称賛できる。

 

 マキアの体をピョンピョンと駆け上がるコンプレス。右脇腹抉れた状態なのに身軽に動けすぎィ!まあ両腕両脚ズタボロのデクが動けてる時点で今更そこにツッコむのは野暮か。

 この今から何かやらかしてくれそうって期待はまさに「最高のエンターテイメント!!」と評す他ないな…!

 

 ジーニストの"個性"は全ての繊維を操れます、もちろん人が着てる服も。「"服の拘束"」はコンプレスの衣服の繊維を操って動きを封じたという意味。

f:id:s_g_hrak:20201213220201j:plain

 「人が服を着る以上彼には抗えないぞ!」と説明されてる通り、逃れるには服を脱ぐしかない…それこそ今回のコンプレスのように。

 

 解り辛いのは「縛られても予め手を置いとけば」「早技で破れる!」ですかね。要は拘束される前に手を服の上に設置→「圧縮」で服(と多少の表皮)だけ切り取って脱出…って感じ?

 走りながらそんな微細な調整できるのか…と思いましたが、奇術師なのだしそのくらいは朝飯前か。

 

 「逃げるのか助けろ俺も助けろ!」って臆面もなく要求する近属は本当図々しいな!デクの救けを拒んでたかっちゃんの爪の垢を煎じて飲ませたい!

 いやアレはアレで問題ある態度なんだけどw ちゃんと助けてあげたコンプレスやさしー…まあ彼の情報拡散・捏造技術は捨て難いしね。

 

 やはりコンプレスは張間謳児の子孫で確定。張間の初出はNo.171、「稀代の盗人」と説明されてました。そしてコンプレスは「怪盗として全国指名手配」とウルアナに記載。

 とくれば予想する事自体はそんなに難しくない。No.291の「おまえも血筋か……」が意外と早く回収された。

f:id:s_g_hrak:20201213215602j:plain

 

 「私腹を肥やすヒーローモドキ」が標的なのはステインと同じ。ただマキアが今回の大移動で蹂躙したのは正直その、盗品をバラまく対象の「市井」じゃない?

 そのマキアの主である死柄木に従うのはご先祖に怒られない…?救うべき存在を蔑ろにした子孫を張間が許すとは思えない。

 

 荼毘vs焦凍の決着は結局お預け。まあこの全面戦争自体が一旦中断すると思われてたので、この兄弟対決の中止も想定内…というか期待通りです。

 むしろ最終決戦における決着に期待が高まった。しかし親父の再起で退く気になった辺り、彼のモチベはやはり炎司>>>>>焦凍なんだな…。

 

 「カゲが薄いと思ってた!?」「そりゃこちらの術中よ!」はメタいというか、彼を目立たなく描いてた堀越先生自身の叫びにも聴こえるな…w

 漸くコンプレスの活躍描けるぜ〜!みたいな。ここ最近闇にも光にも振り切れた展開の連続でしたが、そのフィナーレを彼が飾るのだろうか。

 

 ついに露になったコンプレスの素顔は…思ったよりふ、フツー…!案外親しみ易そうな外見。そこら辺にいそうな青年と言いますか、少なくとも悪人ヅラではない。

 特筆すべき箇所があるとすればその髪質でしょうか。癖っ毛なのが先祖の張間と一致してて確かな遺伝子を感じられる。

 

 さてここからどうやって逃げ果せるのか…死柄木に「崩壊」を使わせる?マキアにまた命令を出させる?

 でも「脱出ショウ」と大仰に称した以上、もっと読者の意表を突く方法のような気がするんだよな…。ストレートに力のゴリ押しで突破するのはコンプレスのイメージとはズレる。

 

 コンプレスはNo.279で上鳴くんの接近を瓦礫で阻止した際、「思わずストック使い切っちまった」と語ってました。

f:id:s_g_hrak:20201213215622j:plain

 つまり今のストックは新たに閉じ込めた荼毘・近属・自分の右脇腹・衣服の切れ端。これだけで迫るルミリオン&ワイヤーを切り抜けるのはかなり難易度高そうだけど…。

 

 そも最後に取り出した死柄木&スピナーが本物なのかも疑うべきなのかな。例えばマキアの体の一部を人間程度の大きさに切除→それを近属の「人形」で偽物に仕立てあげさせた…とか。

f:id:s_g_hrak:20201213215636j:plain

 以前トゥワイスの人形を操ってたから、同様に死柄木たちの人形が造れても不思議ではない…はず。

 

 独白からして死柄木に託して逝く気満々だし、やっぱりコンプレスもここで退場なのかな…。

 正直まだ全然彼の活躍を見足りないから生存してほしいんですが…このまま死んでも違和感はない流れ。とはいえ削った右脇腹は手元にある訳だし、どうにかこう…手術とかでくっつかない?

 

【作者コメント】

「毎週、新しさを更新していく革新的な漫画でした!ありがとうチェンソーマン!<耕平>」

「じゃあねー<タツキ>」

 

 タツキ!!!!!!!!!おい!!!!!!!!おいコラタツキ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!