※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.283 75」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
扉絵でいきなり不安げな表情を見せる雄英生たち__これだけでマキアの侵攻がいかに壮絶だったか想像つく一枚です。
前ページの白書祝表紙の初日の出を眺めるデクたちと対比させた並びにも見える。 だとしたら希望に溢れたあちらとの落差が激しすぎるな…皆のこんな顔見たくなかった…。
蹂躙され荒れ果てた群訝山、その先に姿が見えないほどマキアは遠く、障子くんの複製腕でも確認できないほどヒーローたちは遠く____…。
近くの高所に避難してる雄英生たちが酷くちっぽけに見えます。踏み荒らされた自然に広がる静寂が、まさに今彼らが抱いてる無力感を物語ってる。
別地点にて包帯の巻かれたホークスと彼を抱える常闇くんを確認。黒影が両手と口に持ってるのはファットが言ってた「救護班」の人たちですね。
岩で潰されたテントの中、もしくは近くにいたところを救けられたと思われる。常闇くんがいなかったら彼らも死んでたと思うと有難すぎるな…。
「私たちが無事だったのは」「ただ」「敵とすら認識されてなかっただけ」聡明なヤオモモだからこそ至ってしまう簡潔かつ残酷な結論。
芦戸ちゃんの奮闘が、切島くんの漢気が、全て無意味だったとか信じたくねえ…。舐められて、実際その評価通り何の結果も残せなかったってことかよ…。
ただその結論自体は納得ではあるんです、悔しいけど。マキアが考えを改めた際、視線を向けてたのはMt.レディの方でしたし。
芦戸ちゃんに掌が向かった時も彼女を標的として意識してたかは正直怪しい。
唯一警戒されたと言えるのは「小蝿」と明確に反応されてた切島くんくらいか…?
マキアが両手に装着してる長爪は前回のヒキでも描かれてたものです。
一体どこから取り出したのか…ポケットに収めるには長すぎる気もするけど。
あるいは"個性"によって生やした代物なのかもしれない。"個性"の複数持ちなら指を異様な形に変えるくらいできても不思議じゃないですし。
骨抜くんをテープで巻く瀬呂くんや、峰田を抱る砂藤くん、希乃子ちゃんをこちらに寄せる黒色くん…マキアから逃れようと救け合う雄英生たち。
こうして協力して全員無事で生還しただけでも讃えたい気分ですよ…!もうこれ以上彼らにどうしろと。学生としては充分よくやったよ…。
雄英生たちが乗ってた輪っかはマジェスティックの"個性"と思われます。
No.280でも本人を含めたプロたちがこれに乗ってた。
こうして大人数を同時に移動可能なのは便利だな…!手を回すような動作は解除の為のものでしょうか。操作は搭乗者ではなくマジェスティック本人にしかできない?
「君たちの決断と行動は間違いなく正しかった」「これから何か起きようともそれだけは確かさ」の一言で僅かだけど救われた…!
子供が責任を感じずに済むような言葉を残す、大人としてその務めを果たそうとしてくれた。これが学生の奮闘にプロとして贈れる最大限の賛辞でしょう。
希乃子ちゃんによると「麻酔効くお時間もう過ぎてる」とのこと。マキアがデカすぎてまだ麻酔が全身に回りきってないって可能性もありますが…確証は持てない。
AFO&殻木に改造されたならそういう耐性があってもおかしくないですし。この暴れ回る姿を見てると思わずそう考えてしまう…。
マキアと共に街を侵攻する解放戦士の何人かは隊長補佐です。
具体的にはスーツの人がVIOLETの3位、ハンチング帽を被ってる人が同じくVIOLETの1位。
もうほぼモブ同然の扱いだけど描かれた以上は一応チェックしておくべきでしょう。この後目立つ活躍をしないとも限らないですし。
「主のもとへえええ」と叫びながら街を蹂躙するマキア。ここまで麻酔の効果が表れてないと峰田が「ヤブヘビ」と言いたくなる気持ちも分かるわ…。
全身に回ってない説を捨てる気はまだありませんが、街に被害を出した時点でヒーローとしてはすでに敗けですし。もう手遅れ感がすげえ…。
連合も振り落とされずにマキアの背中に乗ってる様子。高みの見物を決めて笑ってる荼毘がまた憎たらしいな…。
近属とセットで描かれてるってことはやはりこの後彼を使った計画を実行する気なのか。不安だけど同時に何をするつもりか気になってもいたり…やはりエンデヴァー関連なのか。
拘束された身なのに勝ち誇るように笑う殻木もクッソ憎たらしいな!もう一発殴りてえ…!そして「これを模し脳無という兵が生まれた!!」という重大な事実がサラッと判明。
順序としてはマキアの方が先に生まれてたのか…てっきり逆かと。要するに脳無は全てマキアの劣化版ってことね。
プロヒーローvsニア・ハイエンド。手から射撃してる個体と戦ってるのはバーニン、狼型の個体と戦ってるのはケサギリマンとネイティブ。
どちらもNo.276で姿を現してた個体です。
思いっきり噛まれてるネイティブさんの腕が痛々しいな…どうかプロも全員五体満足で生き延びてくれ…。
氷結でエンデヴァーを癒す轟くん!さり気ないけど感慨深いフォローですね…!初期の頃はこんな姿が見られるなんて思いもしなかった。
もうこういう協力が当たり前に行える現状を喜ばしく思えます。やっぱりこの父子はいずれ和解するんじゃないかな…まだその日は近くはないだろうけど。
「っっ…」「っっっっっっっっっっそがぁ…!!」と悔しがってるのはかっちゃん__その理由はデクより動くのが遅かったから。
「考えるより先に体が動いていた」がヒーローの条件だからな…そりゃ悔しいに決まってる。敵ではなくデク基準で感情揺さぶられてるのがまた彼らしいよな…。
いやでも怪我したグラントリノを放置する訳にはいかないし、むしろその距離から壊理弾を一つ壊したことを讃えるべきでしょう。
結果的にとはいえデクと役割分担できてる。『勝利』に固執してた彼がどちらかと言えば『救助』の役割を今回も果たしてくれた…それもまた成長と言えます。
「デク…!!」「逃げろ」よう言うた!それでこそプロや!切羽詰まった状況でしっかりこの言葉を口にしてくれるロックロックさんの有難さよ…!
彼は八斎會編でもデクたち学生を心配してたからな…ここでまた彼を遠ざける役なのも納得がある。
大人として在るべき態度を見せてくれた…!
しかしそんなロックロックさんの言葉もデクは一蹴…。それは今までで一番憎しみに溢れてるんじゃないかと思える形相。最初は正直正気を失う寸前に見えてしまいました。
こんな時でも涙は流してるのが泣き虫の彼らしいというか…でも睨むような表情と合わさるとやっぱり印象変わる。
限界を超えた代償を支払わされる死柄木…いや遅っ!今まで散々"個性"を使ってここで初めて負傷するのか…100%使用後に即骨折してたデクとはえらい差だ。
何はともあれ早すぎる目醒めのデメリットがちゃんと表れたのは安心しました、この点は感想でも何度も述べてきたことだからね。
死柄木が実験を受け始めたのは新年が明けてから。期間が4ヶ月なので本来なら5月上旬頃に目醒める予定でした。
しかし今は3月下旬で予定より1ヶ月近くも早い。
にも関わらず定着が完了したと思って動けば体に無理が出るのは必然です。今がいつか把握してなかったのが死柄木の失敗か…。
「大き過ぎる力に」「体が間に合ってない」それはAFOから派生したOFAを持つデクだから気づける事実。初期の自己犠牲の数々は無駄じゃなかったんだな…!
同じ経験をしたからこそ死柄木の異変の原因を察せる。これもまた因果と言いますか、全てはAFO-OFAの関係に収束するんだなって…!
今回のサブタイでもある「75」%。
その数値で定着を止めたのは間違いなく容器をブチ壊したミルコの手柄でしょう。
ここで改めて彼女の奮闘を有難く思えた…!もし100%まで達してたら…と考えるとゾッとするし、腕を失ってでもそれを阻止したミルコの覚悟を絶対無駄にしちゃいけない。
「こちとらいつ死んでも後悔ないよう毎日死ぬ気で息してる!」と言ってたミルコ。
だけど今回「生きてりゃ勝ちだ!!絶対勝つんだ!!」ってリューキュウのSKの言葉を聞いて考えを改めるんじゃないかな。
現に今、死ぬ為ではなく生きる為にフッフッと息してますし。ここ堀越's性癖ポイント。
死柄木に限界を超えた"個性"使用を可能にさせるのは「超回復」。
以前AFOが口にしてた「超再生」とはまた別の"個性"?
これで自壊したそばから回復できるとか何つークソコンボ…!壊理ちゃんの巻き戻しでフルカウル100%になってたデクを思い出すなあ。ここもまた後継者同士で近い発想。
死柄木の手が地に触れるより先に全員黒鞭で縛り____「浮遊」発動!うおおおお!!!めっちゃテンション上がった!!!!!
抹消で死柄木の"個性"が封じられた時はこの章でお披露目はなしかと半ば諦めてたんですが、やってくれたな…!これぞまさに主人公と堂々と言える活躍ですよ!
恩師も幼馴染もNo.1も師匠の師匠も全員余すことなく救うってのがまさにデクの真骨頂ですよね。そこに貴賎などなくただ救ける、ただ生かす。それが当然のように、息をするように。
これでまた誰かさんはっっっっそがァ…!と悔しがってると思うと笑いが止まりませんな!ガハハ!!
「浮遊」がすでに発現してたならもっと早く使ってただろうし、今回初めて発動したのかな。デクの皆を救けたいって想いに応える形で。
黒鞭の発現時も物間くんへの怒りがきっかけでしたし。
早速使い熟せてるのもあの時と違って死柄木への怒りを制御できてるから…と考えれば説明はつく。
「志村の…」と懐かしむようなグラントリノの表情もよくて、ここで退場しても散り際としてはすごく綺麗だと思えるレベルだな…いやまだ死んでほしくないですけど!
むしろもっと生きて「浮遊」を使うデクを最後まで見届けてほしいですよ!OFAとAFOの戦いが決着する刻まで生きてほしい。
「空(ここ)で」「おまえを止める」「僕の出来る全てをかけて」まるで決着目前のようで期待を高めるセリフ!ですがデクも死柄木もまだ100%に至ってないので実際はここで決着しないでしょう。
恐らく荼毘の乱入とか色々あって一旦両者退く展開になるかと。最終章はその後だと思われます。