僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.219 『ゴー!スライディン・ゴー!』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.219 ゴー!スライディン・ゴー!」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 避難誘導してるオールマイトめちゃカッコいいな!この人引退してもこういうヒーローらしさは健在というか、戦えなくともヒーローで在り続けられるってことを体現してる存在だと思います。

 例えこの姿でもモブたちが彼を目にしたら安心感を抱くのは納得ですよ。

 

 「人のモン盗ったらダメだ」は轟くんらしい素朴な一言。何か友達の持ち物を勝手に盗った幼児を相手にしてるような台詞で変なパパみ?ママみ?を感じるぜ…。

 そんなこと言ってもヴィランたちがハイやめますってなる訳ないんだが、それをポロっと言わずにはいられないのが彼の善性よな。

 

 一方のかっちゃんは「働け」って容赦ねーな!確かに盗人にかける言葉なんてそれくらいしかないんだけども、そこを二文字で簡潔に済ますところが彼らしい。

 まあヴィランは兎も角、僕は推しであるかっちゃんに「働け」と言われれば働く気にな…らねーな!嫌だ…働きたくないでござる…。

 

 轟くんの氷壁、敵を拘束するだけでなく逃げ道も塞いでるのが巧いなぁ。今回みたいな入り組んだ場所で広範囲にデカい障害物を設置できるのは確かな強みです。

 これによって敵たちは2トップのいる方向以外に逃げ道がなくなり、そこをかっちゃんが迎撃したのだから立派な連携と言えよう。

 

 「『必ず逃げる』という覚悟がなァ!!」「てめーら覚悟はねェのかよ!痛ェ目ェ見る覚悟がよォ!!」ここの煽り合いキレッキレで最高、まさに爆豪節って感じっすね!

 というかこのヴィラン、口調といい籠手といい敵verのかっちゃんって印象だ。堀越先生もノリノリで描いてたに違いない。

 

 モブの一人が戦闘を撮影しに列から外れたのは愚かなんですが、あんまり憤る気にはなれねーな。

 何か現実でも派手な騒動が起こったら一人くらい同じことするバカいそうじゃね?そんでSNSにうpしそう。この辺ヒロアカは現実と感覚近いからモブの愚かムーブも違和感なく見られるんです。

 

 相手のヴィランの"個性"は炭酸水を操ること、そして両手の籠手はそれを機関銃のようにブッ放すための装置。

 電灯を一瞬で溶かし切るって殺傷力ヤベーな…。例えるなら芦戸ちゃんが酸の威力を抑えずに、人を殺すためだけに使おうとしたらこうなるって感じだ。

 

 オールマイトがモブを庇い、かっちゃんが倒れてくる電灯を払ったのは何この尊い共同作業…!

 オールマイトデク宜しく無個性と同じ状態で飛び出したのも尊いし、かっちゃんが「救けて勝つ」を実戦で行えてるのも感慨深いし、ちょっとこの一コマ色々なものが詰まりすぎてる…!!

 

 かっちゃんって今までヘドロ、USJ、神野とオールマイトにはずっと救けられっぱなしだったんですよ。

f:id:s_g_hrak:20190309215055j:plain

f:id:s_g_hrak:20190309215108j:plain

f:id:s_g_hrak:20190309215125j:plain

 しかも最後には自分が救かる代わりにオールマイトを終わらせてしまった。

 そんな彼が今オールマイトに救けられるのではなく、一緒に"救ける"という行為を行えたって事実が尊すぎる…!

 

 やーここ本当に感極まりすぎてね、もっとオールマイトとかっちゃんの絡みを見てみたくなりましたよ。 勿論一番尊いのはOFA師弟なんだが、この2人のコンビもまた違った良さがある。

 もっとかっちゃんとのコンビネーション見てみたかった、オールマイトが既に引退してるのが惜しく感じるぜ。

 

 「自殺なら他所でやれ」はかっちゃんらしい突き放した台詞。"救ける"という行為は確実に行う、だが元はと言えばこのモブが自分から近付いたのが原因なのだから優しい言葉はかけない。叱咤する。

 それこそがこの人に二度と同じことを繰り返させないために必要な一言でしょう。

 

 かっちゃんがそれ意識して言ったかは分からないですけどねー、でも読者としてはこの愚かモブが成長したと判るエピローグを求めたくなるんですよ。

 一般人が自分から危険に近付かなければヒーローの仕事が減り、ホークスの言う「ヒーローが暇を持て余す社会」にも繋がる訳ですから。

 

 膨冷熱波はかっちゃんの指摘通りデク戦の終盤で見せた大技。

f:id:s_g_hrak:20190309215152j:plain

f:id:s_g_hrak:20190309215208j:plain

 自分との戦いでは使わなかった技を見せられればかっちゃんがキレるのは当然だが、やーでもあの頃より険悪な雰囲気はしないな。

 轟くんも次かっちゃんと戦う時には炎熱を使ってくれるだろうし、微笑ましく眺められるやり取りだ。

 

 スライディン・ゴーは遅い到着ではあるけど、炭酸ヴィランが時間のほんの僅かな隙を突いたと言ってたし何より2トップを適切に評価してくれてるので無能って印象はないです。

 "個性"はソフト&ウェットみたいに摩擦力を奪う感じだろうか。このシリーズ中にこの人の活躍も見てみたいぞ。

 

 「燃えカスになる前にパクっといた この時」と財布を取り出すかっちゃんは「俺がパクってなきゃ今頃全部お前の炎で燃えカスだぞ半分野郎」とでも言いたげな表情だなお前!

 ここら辺、常に色々気を回してるかっちゃんと割と抜けてる轟くんの違いが表れて面白いです。

 

 まあ肝心の轟くんはオールマイトにお礼言っててスルーされてるのが切ないけどな!が、それを教えられれば轟くんはかっちゃんにも感謝してくれるだろうし不快ではないです。

 まあここで素直に教えられないのがかっちゃんなんだけども。何にせよ彼のこのフォローは評価したい。

 

 そんでオールマイトに頭を撫でられればあぁ2人とも報われたなぁ…って実感が湧いてきた。2人とも反応薄いけど確かに喜んでるのが伝わってきます。

 この漫画はいつもデク視点で読んでるけど今回はいなかったから、ここは2トップをオールマイトと同じ子供を見守る大人目線で見られたよ。

 

 デトネラット社が自社の製品をヴィランにバラ撒いてるのは何でかと思ったらナルホド、データ収集のためだったか。

 このアイテムの監視って専用の部署とかで交代制で行ってるんですかね。そうでもなきゃ全てのアイテムの状態を24時間365日常に把握しておくのは無理そうだからな…。

 

 義爛のことは今まで自分の利益を優先して動く単なる小悪党だと思ってたので、今回連合の情報を四ツ橋社長に売らなかったのは嬉しい誤算です。

 いや勿論このまま連合側についた方がより儲かるって打算もありそうだが、何にせよその選択にブローカーとしての矜持が伺えてカッコよかった。

 

 そして遂に連合がギガントマキア接触…!いや正確には接触"してた"か。こちらに至近距離で倒れてるヒミコちゃんがエッチだ…唆るぜこれは。

 荼毘の姿が見えませんが、時期がビルボードチャートの発表前なので恐らくハイエンドの調達のために別行動を取ってるからでしょう。

 

 ギガントマキアは死柄木とこれまで面識はなかったみたいなので、AFOのかつての信奉者として彼らのことを認められないのはまあ自然な反応です。

 ここからいかに自分はAFOの後継者に相応しい器であると死柄木が示してくれるのか、久々の出番なだけあって期待はかなり高まってます。

 

 

↓他の週刊少年ジャンプ2019年15号掲載作品の感想はこちら

togetter.com