※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.298 崩れゆく音」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
リ・デストロ(分身)vs公安+α。そういや再臨祭の後、病院に待機させる用の社長の分身を作ったとトゥワイスが言ってましたね…。
ならば当然そちらも同時に制圧する必要がある訳か。本体vsエッジショットの方に気を取られてたからすっかりその視点が抜けてた…これは丁寧な補完。
「2つの顔でぬか喜びした」はデトネラットの社長としては事業の拡大、解放戦線の幹部としては公安に思想を浸透させる機会の獲得に喜んだって意味かな。
実際2人になって活動してたから比喩じゃなくて事実なのが巧い言い回し。この言葉遊びは敵ながらユーモアに溢れてますね…。
トゥワイスの分身は「大体骨折くらいのダメージ」で消滅。
なので本体を相手にするよりは難易度高くないはず…なんですが、そこは元最高指導者。
分身とはいえモブヒーロー数名+制圧部隊で容易く敵う訳なかったか。ここまで追い詰めるまで相当苦戦したんだろうな…と想像つく。
負傷したのは公安の会長と仮免試験等でお馴染み目良さん。
会長はホークスに諜報を命じた張本人とはいえ、こうして苦しんでると流石に心が痛みますね…。
まあメタ的には彼女に対する読者の溜息を下げる為の描写なんだろうけど。と言っても流石に死までは望んでないよ!生きて!
「確かに必要だったのだろう」と相手の手段を認めて消えた社長は格高かった…!確かにホークスの内通含めた公安の計画は褒められたものではないです、
しかしそのお陰でこうして戦果を上げられたのもまた事実。それを謀られた社長自身が語ってくれたのは正直嬉しい誤算でした。
AM3:06に襲われた「柴安(しあん)」刑務所はSWに登場する傭兵の女性が元ネタと思われます。
AM3:35襲撃の「婆柩(ばあぐ)」はシアンと同じチームに属する傭兵、
AM4:30襲撃の「九隠(くいん)」はシアンの兄。
作中でシアンやバーグのチームは逮捕されたクインの救出に向かいました。
「7か所の刑務所が襲撃され〜」とか本当やりたい放題だな!銃を突きつけるように拳当てて操縦士さんを脅してるのがまたヘイト貯める一コマ。
ここまで派手に暴れられるといっそ清々しいです、まるでグラセフプレイしてるようなゲーム感覚。絶対堀越先生ノリノリで描いてるよ!
囚人を一斉解放した目的は捜査の撹乱。AFOからすればコマ同然の扱いとはいえ、囚人たちは脱獄できたのだからWin-Winの関係ではありますね。
全面戦争でヒーロー皆出払った後にこれはえげつねえ…マスキュラーとかムーンフィッシュがその辺にいるかもしれない恐怖ヤバいでしょ。
ステ様の描写はなかったけど結局脱獄しなかったのかな。オールマイトが引退した世界に意味などないと絶望して独房に引き篭もってるんだろうか。
あと黒霧が死柄木(AFO)たちと一緒にいないのも気になる。脱獄させる余裕がなかったか…あるいは暴れてた本物のAFOの方にいるとか?
タルタロス以外の刑務所から脱獄した囚人の中にこれまで捕まったネームドがいないかも気になります。八斎會の元構成員、ジェンラブ…etc。
まあ改心したジェントルやラブラバが今更脱獄するとは思えないけど…八斎會の元構成員たちはオバホと合流しようとする可能性はあるよね。
「誰だよ…俺がついて行くのはおまえじゃない」よう言うた!それでこそ親友や!本当スピナーは読者の代弁者だな…!
こちらが思ってた事をそのまま口にしてくれた。死柄木を一番に慕ってた彼がAFOに不満を抱くのは当然ですからね、それをここでハッキリ言ってくれて有難かった。
「…意外と話合うんだよ…ゲームとか…」って親近感が小中学生男子的で微笑ましいですね…!
スピナーは運転中に「グランドセフト」「オート!!」と叫ぶほどだし、死柄木も時々チートやらクソゲーやら口にしてるからね。
もうゲームの話で盛り上がるこの2人をずっと眺めていたい。
対するAFOの「僕は弔の想いを何より尊重してる」は…うーんこれまた曖昧な返答。胡散臭いとはいえスピナーの言葉を一蹴する内容ではないのは事実。
いずれ体を本人に返してくれるって希望を捨てるにはまだ早い…んですが、これまでの所業を踏まえるとやはり安心はできないなあ。
「完成した時…僕らの想いは成就する」なんか勝手に主語デカくされとる!?いや死柄木が新たな魔王となるって目的が一致してれば別に間違ってはないんですが…。
ただなあ、死柄木自身の力で成就させるって点までAFOが尊重してるかは定かではない。言動が全体的に抽象的すぎる。
死柄木の背後にAFOが映ってるのはただのイメージ?それとも実際にここにいる?てっきり本体は連合とは別行動を取ってると思ってたんだけど…。
死柄木は休んでてもAFOの方が動けるならまだ安心はできないよね?ていうか体の完成、即ち定着率upって専用の装置無しでも可能なの?
二日後、ヒーローサイド。オイオイ寝起きのかっちゃんとか激レアすぎんだろ!!
普段見慣れないこの少し間の抜けた表情をカメラに収めたい…!つーか若干例の意識混濁っちゃんに似てね!?
さては堀越先生、あの顔描くのハマったな…?本編でも晒されてしまうとか気の毒すぎるw
「よかったキレたいつも通りの異常者だ!」は無事の確かめ方が斜め上すぎるぞw まあ最近の彼はしおらしい面が目立ってたからな…久々のクソ煮込み成分に安心したのは事実。
歪ではあるけどちゃんとA組の皆に慕われてるな…と改めて実感できました。この喧しさこそかっちゃん。
彼らが搬送されたのは「セントラル病院」。まあ皆あれだけの重症じゃそれなりの設備が必要だろうしな…運ばれる病院のグレードアップがついに極まったのは喜ぶべきか、嘆くべきなのか。
殻木は確保済みだし、奴の息のかかった施設ではなさそうなのはひとまず安心できる点かな。
「デクと轟は」「…先生 先輩は」「エンデヴァーは」と尋ねるかっちゃんの澄んだ瞳よ…以前まではこんな純真な表情が拝めるなんて思いもしなかった。
部分的にとはいえ彼も少しずつ真人間になりつつあるよな…。その変化が嬉しくもあり、寂しくもあり…少し感傷に浸りたくなる。
コマの端で「生きてくれてよかったよおめーみてーなヤンキーでも」と泣いてた峰田が地味に有難かったです。
disスレスレの発言だけどこの遠慮のなさに峰田らしさを感じて和んだ。今こそこういう人間味溢れる反応が必要だよ…かっちゃんには片手でどかされそうになってたけどw
グラントリノの生存確認!とはいえこの様子じゃ今後戦える状態まで回復するかも怪しいな…一応意識はあるみたいだけど。
そのマントをデクが受け継ぐ説あったけど遂に実現するんですかね?
彼にはまだ一緒に戦ってほしいけど無理は言えないよな…前線から退くのも選択肢の一つ。
相澤先生の生存も確認。切り落とした右脚があった位置の虚しさよ…彼らの命を優先してくれたロックロックたちに感謝が尽きない。
マイクが口にした「香山先輩」とはミッドナイトのことです。
相澤先生もその訃報にショック受けただろうに…尚生徒たちを気にしてるのは教師の鑑。
轟くんの病室。「気にすんな」「大丈夫だかんね…」と励ましてくれる切芦マジ有難え…!彼らの目の下に隈ができてるのがさあ…ほぼ寝ずにその目覚めを待っててくれたんだなって。
キミらもvsマキアで疲弊してるだろうに…ヒーロー志望だけあって皆他者を案じる精神に溢れてる。
「俺を見ていてくれ」と宣誓した父親に「見てるぞ!!!」と答えた轟くん…に対する更なるアンサーとしての「私たちは見てましたもの」。
これは期末試験で轟くんの言葉で成長したヤオモモだから言えるセリフだな…。その言葉に確かな芯の強さが感じられます、これは委員長の風格。
エンデヴァーは未だ手術中…だってのに、夏兄たちに押し寄せるマスゴミはさあ…。でもまああんな醜聞が広まればこうなるのも無理ないよな…って諦念も正直あります。
「我々は不安なんですよ」って言葉自体は共感できるものだからな…彼らだけを安易に責めるのも違う気がする。
轟くんが思い出してたのは星のしもべの予言。
皮肉にも奴の「奴の放つ光が!!闇を!!終焉を招くのじゃ〜〜!!」という言葉通り、エンデヴァーの放つ光=炎がヒーロー社会の終焉を招く結果となったな…。
いやそもこの予言自体彼を送り込んだ荼毘が吹き込んだものかもしれませんが。
星のしもべが連行される際、奴を訝しげに見る父親の方を向く轟くんはNo.245でも描かれてました。
あれはあの予言を聴いて悪い予感を抱いたからだったのね…。
不幸にもそれが的中してしまったと。今思えばこの予言を轟父子に聴かせるのも荼毘の狙いの一つだったのかもしれない。
弟、そして父親以上の火力を持つ荼毘の炎は手合わせした轟くん曰く「憎しみの炎」。これは轟家の人間は感情の増幅によってその火力も上がる…みたいな設定が実はあるのかな。
まあ今は単なる比喩の可能性の方が高いか…。どちらにしろ火力に限って言えば今の轟くんよりも上と。
「あいつは俺だ」「あの日までの俺がこの身を焼いたんだ」ぐおおお…!
まさか轟くんが兄と自分を同一視するほど自罰的になってたとは…いや確かにガンギマリ時代の彼は目ソックリだなとは思ったけど!
でも罪を犯したのは荼毘であってキミじゃないんだよ…!キミの罪じゃない。
エンデヴァーに対し「轟くんも」「あなたじゃない」、
荼毘に対し「おまえはエンデヴァーじゃない!」とくれば、
次は轟くんが「キミは荼毘じゃない」と言われる刻がくるのかな。それこそが今の彼に必要な言葉だからな…そしてその言葉を言えるのは体育祭で彼を救ったデクだけ。
「燈矢兄は俺がやらなきゃ」は重々しい兄殺し宣言…!表情が完全に闇堕ち寸前のそれだよ!
いやこの「やらなきゃ」は単に荼毘の相手を引き受けるって意味なんでしょうけど、どうしても殺さなくちゃいけなくなれば…って想定もしてるよね。ここで轟くん曇らせるとか不穏すぎる。
この覚悟は神野の後のグラントリノと同じものだな…オールマイトは死柄木を師匠の孫としかもう見れないから、代わりに自分がその相手を引き受けると。
長男を見て動けなくなったあんな親父を見ればな…「親父じゃやれねェ…」と思い至るのも無理ない。優しい轟くんなら尚更だ。
誰かが荼毘を殺すにしても、その罪は燈矢を凶行に至らせたエンデヴァーが背負ってくれと思ってしまいますね…。
いや無論可能なら誰にも手を穢してほしくないし、何なら荼毘にも生きて捕まってほしいですが。少なくとも完全な被害者の轟くんが背負わなきゃいけない罪じゃない。
轟くんは喉の火傷のせいで喋れないとのこと。恐らく一時的なものだろうとはいえ酷い症状だな…ただでさえ顔の左側に火傷を負ってるのに何の仕打ちだよと。
今回切島くんたちの言葉に返答できてなかっただけでも辛かったからね…彼から友達や家族と話す権利まで奪わないでくれ。
夏兄や冬美さんと病室に来たのは順当に冷さんかな。体育祭の後とは逆に、今度は母親である彼女が今曇ってる轟くんを救ってくれるんじゃないかと。
あの荼毘の動画を視て今後は自分が子供たちを支えなきゃって決意が固まったのかな…いやまだ冷さんと確定した訳じゃないですが。
ズンズンデクの病室に向かうかっちゃんは今までの幼馴染観が根底から覆るやつじゃ〜ん!!え!?彼がデクを心…配…!?
とか安易に言いたくないですけど、救けたいって感情に基づく行動だよねこれは。ここまで直球にその矢印を示すとは…不意打ちすぎてただただ気圧されたわ。
まあ身を挺して庇った相手ならこういう反応を示すのはむしろ自然か。ただでさえ自分がオールマイトを終わらせたと考えてるのに、
その上デクまで死んだら本当にかっちゃんにとって救いがないからな…そりゃいても立ってもいられない。デクを応援する読者としても有難いです。
重要なのは普段の横暴な態度は決して照れ隠しなどではないってことですね。自分を勘定に入れないデクうぜえ怖え…って忌避は確かにあって、
それとは別に彼にも己を勘定に入れずにデクを救けたいって気持ちがある。この点には今後も慎重でいたいです、安易なツンデレ扱いはNG。
それはそれとしてこの反応はたまらんな〜!デクがいないところではドストレートにプラスの感情を示すかっちゃん、本当もどかしすぎひんか!?
この反応をデクはまだ知らないのが最高に悶えるポイントです、早く知ってくれと思う反面、今はまだ悶えていたい…って気持ちもある。
「引っ張ると余計力んで尚更死ぬぞコラ!!」は脅し文句として秀逸すぎるw 実際その通りだけど死ぬのはお前じゃい!とかなら尚更動くなとか無限にツッコみたくなるな…w
これもある種自分を勘定に入れない発言というか…なのに勝手な口調は相変わらずなのがかっちゃんイズム。
「死んだら殺す」はこれまた彼らしい言い回しだなあ…とほっこりしてる僕もだいぶ毒されてんな!
自分は「尚更死ぬぞコラ!!」とか言ったばかりなのにデクが死ぬのは許さないとか理不尽…!いや極めて自然な感情ですけど、その表現の仕方が歪すぎて感激しつつドン引いてしまうw
一方デクが未だに意識を取り戻してないのは心臓に悪い事実…!まあ主人公だしいずれは目覚めるだろう…ってメタ目線では見られるんですが、
問題はそれまでどの程度時間がかかるか。暫くデク不在のまま話を進める可能性もあるよなあ…他にも掘り下げるべきキャラは沢山いるし。
いや〜これはちょっと…引子さんの反応が怖いな!家庭訪問でもう大怪我はしない/させないと誓った訳ですが、
このズタボロのデクを見たら今度こそ本当に雄英やめさせたがっても無理なくない?つーか今更だけどデク父はマジで何してんだ…今回の怪我で漸く登場してくれるのかな。
デクの昏睡はその怪我が原因ってよりは、OFAの何かに起因する現象なのかな。死柄木戦で酷使したせいで何か異変が起こったとか?
あまりOFAを危険視したくはないんですが、かと言って楽観しすぎるのも危ういし、今はまだ何とも言えないな…かっちゃんが危惧してたのも頷ける。
なんか今の幼馴染って蟻編直後のゴンとキルアっぽい関係っすね…。敵を倒すべくボロボロになって寝たきりになった主人公と、そいつを救うために四苦八苦する相棒ポジ。
まあ幼馴染は一言で親友と言える関係ではないけど…かっちゃんの切ない面があの頃のキルアと少し重なった。
今回登場しなかったA組の生徒はお茶子飯田梅雨常闇上鳴耳郎口田尾白青山。三銃士ほどの重症ではないだろうけど彼らも心配だな…
上鳴くんとか正面からコンクリ激突してたし。A組以外だと顔火傷したねじれ先輩や病み上がりで無理したジーニストも気になる。皆無事でいてくれ…。