※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.276 『チートが…!』」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
「市の3分の1程」は崩壊の範囲が広すぎてどう反応すりゃいいか分かんねえな!凄まじい被害だと恐れ慄くべきか、逆にこれでまだ3分の1程度なのかと唖然とすべきか…。
圧倒的規模に想像力が追いつかない。これでヒーローたちが民間人を避難させてなかったらと思うとゾッとするな…。
この惨状を報道ヘリから伝えるリポーターは…アザラシみたいな外見が特徴的だけど見覚えはないっすね、多分初登場のモブのはず。
一方スタジオにいるキャスターはお馴染み宮城大角さん。
この人ワケありな経歴持ちだから今もこうして普通に仕事できてるだけで喜ばしく思えるな…。
壊理ちゃんと一緒に中継観てるオールマイト微笑ましい…!ここめっちゃ父性に溢れてんな!レアすぎて思わず激写したくなる組み合わせ。
ただ相澤先生はフード戦のとき彼女に配慮して見せないようにしてたから正直どうかとも思うぞ…!
いやこの後画面から遠ざけてくれるかもしれんけど。
懐かしき田等院商店街で買い物する引子さん。ヘドロ事件のあったこの場所がここでまた描かれたのはどこか感慨深くもありますね…。
原点回帰しながらもあの頃との様々な違いを象徴してるというか。今まさに息子が危機に直面してるなんて思ってもなさそうな顔がまたプレッシャーだな!
冬美さんが先生なのはvol.5のカバー折り返しやウルアカで語られてましたが、その様子が本編で描かれたのは今回が初ですね。
そう、彼女もまた相澤先生と同じ教師なんだよな…。死柄木の蹂躙を許せば有精卵たちでなく、こういった小さな子供たちの命まで奪われてしまうと痛感させられる。
堀越先生直々に「彼女にうつつ抜かしてんじゃないよ」とか言われてた夏兄だけどちゃんと勉強してんじゃん!えらい!
彼は医学福祉の道を目指してるらしいので学業に励んでるのは何よりです。クソ親父といえど払ってくれた学費はさすがに無駄にできねえからな…!ぜひ夢を叶えてほしい。
冷さんが世話してる花はエンデヴァーが贈ったリンドウでしょう。
フード戦から数ヶ月経ってるしその間にまた何度か病院に足を運んで届けてたのかな。
その花がこうして大切に扱われてると冷さんの方も少しずつ歩み寄ってくれてると希望を抱けるぜ…。だから死ぬな、エンデヴァー…!
「KATSUKI MEMORY」はかっちゃんファンなら絶対見たいやつ!光己さんの穏やかな表情だけでどんな写真が収録されてるか無限に想像膨らむ…!
あぁ〜クッソ羨ましいな!母親だから当然の権利ではあるんだけどさ!でも欲いえば単行本のオマケで一枚くらい解禁されたりしないですかね…?
厭らしく笑うAFOは相変わらず憎たらしい…!
この笑みはAFO同士の繋がりで今の死柄木の状態を察知したため…と考えられなくもないけど、タルタロスには囚人の"個性"使用に反応する銃があるからなあ。
むしろ直感のみで死柄木の覚醒を確信してる方がヴィランとして格高いとすら言える。
前回相澤先生の側にいたロックロックの他にマニュアルやケザギリマンの姿も確認。彼ら全員リューキュウにNo.272で救けられてたヒーローですね。
彼女が運んでた者は皆無事と考えていいでしょう。いやホント大活躍だな!巨体+飛行能力ってシンプルなスペックがここまで活きるとは…!
前回リューキュウの一撃によって宙に舞い上げられた死柄木。なるほど、こうして地面から遠ざけることでもし抹消が解けても再び地面を崩壊されないようにしてるのね。
空中に打ち上げてそのまま連撃叩き込むのはちょっと格ゲーのコンボ技っぽいな!キマったら凄まじい快感味わえそう。
エンデヴァーのSK・キドウの"個性"は対象の進む軌道を変える「軌道」。No.261でも披露してたけど本当に名前そのまんまだな!
条件は包帯みたいな紐状のもので輪っかを作ってそれを対象に通すこと?今回みたいな味方のアシスト以外だと敵の攻撃を逸らして回避するのにも使えそう。
抹消は瞬きさえしなければ対象を視界から外しても効果継続するので「隠れてから視れりゃよかった」はその通りですね。
物陰に隠れて死柄木の"個性"を消した後、瞬きせず遠くに離れるのが理想だった。けどまあマニュアルさんが言ってた通り、そこまで時間がなかったんだろうな…。
で、その瞬き対策がマニュアルさんの"個性"頼りなのは斜め上の発想!
いや魚モチーフのコスだし本名も「水島正規」だから水系の"個性"なのはイメージ通りだけど、まさかそれでドライアイ克服するとは…!
これめちゃくちゃ強力なコンボやん!この土壇場でよくその発想に至ったな…!
そして放たれるプロミネンスバーンとヘルスパイダーの同時攻撃!広域への火炎で圧倒しつつその外にも捕獲技を敷くという二段構え…!
単純な火力の高さだけでなく器用さでも魅せてくれるのがさすがNo.1。特にヘルスパイダーは黒鞭と同じ形状だしデクが参考にできる部分もありそう。
そんな大技を左腕で放った風圧で避けたのはまるでニューハンプシャースマッシュ…!
いやさすがにこれは予想外だわ!
前回壊理弾を探ってたのは"個性"以外だとそれしか打つ手ないからだと思ってたのに、普通にあんのかい!崩壊+AFO+高フィジカル+壊理弾って何このチートステータス…!
今回のサブタイは「『チートが…!』」。USJ編で脳無を吹っ飛ばしたオールマイトに死柄木が吐いたセリフです。
即ちこれはそのオールマイトを意識させる力を死柄木自身が手に入れた…ってことを示すタイトルでしょう。お前ブーメラン刺さってんぞと。もうあの頃が懐かしいとすら感じる。
まだマシと言えるのは「オールマイトには及ばぬ程度」であること、許容上限を超えるとOFAと同様負傷が生じることですね。
とはいえ今のOFA30%使用のデクと見比べても互角以上の力はありそうなので全然安心はできませんが…。一部分だけ膨張した筋肉があまりに歪で痛々しいな…。
相澤先生、ハイエンドに右脚掴まれたとき骨折してたのか…!チート"個性"を持った宿命と言わんばかりに毎回負傷させられてんな…。
それでも今回はまだ抹消を持続させられてるだけマシですが。重傷で退場したUSJ編や玄野に隔離させられた八斎會編に比べれば充分スポット当たってる方。
グラントリノはかっちゃんがOFAを知ってることを把握してた模様。こういう話が早いのはOFA継承者としてもその共有者としても助かるところだな…。
リカ婆や校長、塚内さんといった他の協力者はどうなんだろう。彼らもかっちゃんについてすでにオールマイトから知らされてるのかな。
幼馴染はできる限り誘導してから自分たちが戦うつもりだったっぽいけど、彼らを追う死柄木をさらに追うプロヒーローはそういう訳にもいかず。
ひとまず民間人に被害が出なくて相澤先生の視界に入る位置が最適ってのはその通り。OFAを有する幼馴染とそうじゃないプロじゃ条件が違う訳だ。
殻木→マイク→グラントリノの経路でついに幼馴染にも死柄木にAFOが継承された情報が…!
殻木重要な情報喋りすぎじゃね?と思わなくもないですが、「自分の所有物を自慢する」は死柄木にもあった特性なのでまあ不自然ではないです。
ヴィランとして共通の特徴ならご都合とは言えない。
死柄木が留まったからかさらに押し寄せるプロヒーロー!特に気になるのは自分の髪を掴んでる…というか捥いでる?バーニンさんですね。
もしかしてこの炎みたいな髪を武器にして戦う"個性"なんだろうか…。キドウの「軌道」も明かされたしここらで彼女の"個性"の解説もきそうな予感。
「なに敵は一人!」→ニア・ハイエンドワラワラの流れほんとヒッデーな!初見では絶望感しかなかったけど読み返したらこの即堕ち2コマみてーなスピード感に段々笑えてきました。
幼馴染やグラントリノの反応も少しギャグっぽい。そらこんなのいきなり大量に出てきたらそんな顔するよね!
ニア・ハイエンドは犬型や蝙蝠型といった多種多様なデザインで見てて楽しいです。黒い禍々しい見た目で統一されてながらも、個体ごとに文字通り"個性"が加えられてる。
まるで堀越先生の描き溜めてたデザインが一気に解放されたような光景で壮観…!一体一体解説が欲しいくらいだぜ。
右腕上げながら「手ェ逆だっけ?」とか言う死柄木は故意なのか天然なのか…w
左腕上げたオールマイトとの違いを強調するためにわざわざ右腕上げたエンデヴァーからすれば最大級の煽りだよなあw
ただでさえ自身のポーズでマウント取られてるのにコンプまで刺激されたらそりゃキレる。
「脳無のカプセルに波及しないよう調整してみた」ってまたサラッと言いやがるなあオイ!
No.273の描写から死柄木の周辺以外更地と化したと思ってたけど、土煙すごかったし見えないところに転がってても不自然ではないか。
それにしても数多すぎるけどな!これで全部じゃないってマジ!?
殻木によると専用のデバイスで脳無は動くとのこと。じゃあ「視界に入った人間を殺せ」はマキアと見せかけて実はニア・ハイエンドに出した命令だったのね…これは上手いミスリード。
そして奴らと同じく死柄木も漏電による電流で目覚めた辺り、体の仕組みも大体脳無と同じってことか…。
さらにヤバいのが「『電波』によって誘導電流を発生させた」とかいう高等すぎる起動方法。いや敵の通信遮断できるなら逆にこういう芸当ができてもおかしくないけどさあ!
雑な発想だけどこれ上鳴くんの帯電で妨害できたりしないんですかね?もう同系統の"個性"ってだけで縋りたくなる。
自律思考できないならウーマンちゃんたちが見せてた連携とかはしなそうだけど、基礎スペックが上位以上なら単体でも決して侮れない敵だよな…。
何より数が多すぎる。ここで人員を死柄木討伐に割けないのは痛い…多対一でも勝てるか厳しい状態だったのにこの増援でさらに厳しくなった。
相澤先生に迫る死柄木&ニア・ハイエンド×2____に立ちはだかるネイティブ・ケサギリマン・トイトイ・ロックロック・マニュアル!
正直期待度は高くないけど胸熱な光景です!何としても死柄木攻略の要である先生を死守せんとする意志を感じる。脇役クラスが群として固まってるのが熱い…!
迫る死柄木を前にして相澤先生が思い浮かべたのは体力テスト当時の幼馴染。思えば2人が最初に問題児として先生に印象を残したのはこの時だった気がするな…。
仮免試験でクラスに熱を伝播する存在と語られ、私闘後に盛大に叱られて…やべ、なんかもう思い出に浸っちゃったよ!まだ早い!
相澤先生が腰から取り出してたのは何だろう、見覚えないけど新武器?少し短刀っぽくも見えるけど先生が扱ってるイメージはあんまりないですね、いつもの捕縛布の印象が強すぎる。
仮にこれで対抗してたとして死柄木に勝てたかは…う〜ん申し訳ないけどあまりそのヴィジョンは見えない。
「まだあいつらを」で他のA組の生徒も思い出してたのは泣くわこんなん!皆新しく描かれてるのも泣くけど何より心操くんもちゃんといるのがね…!
もうこれA組転入ほぼ確定みたいなもんじゃん!!ここで相澤先生絶対生きてくれとより切実に思えました、2年目も先生じゃなきゃ嫌だよ…!
そして相澤先生に成長を見せつけるように死柄木に突撃するデク!これぞまさしくヒーローの姿…!無論デクたちのこの行動は独断だし教師として全肯定してはならないでしょう。
それでも!生徒が自分を救けにきた事実に感激する気持ちも確かにあった…!そうだと信じたいんです。
相澤先生の目の周りの水がマニュアルさんの''個性"なのは百も承知ですけど、メタ的には生徒に対して溢れた先生の気持ちの象徴に見えるんですよね。
何ならこの水の中に先生自身の涙も紛れてるんじゃないかとすら思える。ここをハッキリさせず可能性だけ意識させるのがまた上手い演出…!
USJ編や八斎會編の相澤先生の活躍をデクが思い浮かべてたのは嬉しいですねー。特に壊理ちゃんの暴走は他に止めようがなかったから先生がいなかったら本当にヤバかった。
あそこは問題児だったデクが先生の前でやっと「正規の活躍」を果たせた瞬間なので、このチョイスは納得です。
一方でかっちゃんが神野のときの記者会見の件を思い浮かべてたのも嬉しい事実!こういうの直接口にするタイプじゃないけどやっぱり相澤先生には感謝してるんだなって…!
当時のかっちゃんは色々精神的に追い詰められてたから、あのときの先生の言葉は数少ない救いだったんだろうな…。
それを踏まえると「(今度は)」「こっちの番だ!!!」は二重の意味に聴こえますね。死柄木に対してこっちが反撃に出る番という意味と、相澤先生に対してこっちがその期待に応える番という意味。
かっちゃんの性格からして一見前者だけど実は後者の意味もある…って描き方がまたニクいです。
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