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僕のヒーローアカデミア No.277 『誰だよ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.277 誰だよ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 「死柄木VSデク!!」の煽り通り両者激突!至近距離で睨み合い!この2人ってそれぞれヒーロー/ヴィラン側の主人公なのに今まで本格的な戦闘がなかったから、こういう王道な構図は逆に新鮮っすね…!

 ちゃんと宿敵としてお互いに火花散らしてる。いきなりの急接近に興奮が止まらない…!

 

 幼馴染にとっての「"最悪"」は「先生を失う」こと!極めてデクらしいアンサー!ONE FOR ALL(一人は皆のために)なのにそれを守るためにALL()を犠牲にしちゃ本末転倒だからな!

 相澤先生も当然その皆に含まれる。ゆえに彼を救け向かうのは継承者として当たり前の行動と言えます。

 

 回想でデクがしてる招き猫みたいな手の動きは何だろう、プッシーキャッツの物真似?それを相澤先生が何だソレと眺めてる様子だろうか。

 何気ないけど今となってはかけがえのない光景だな…戦いを終えたらまたこの日常に戻ってほしいと切に願える。死亡フラグ…とは捉えたくないですね。

 

 体力テストの頃からの成長を感じてくれてるのも嬉しい描写。眼の周りの液体がまた涙を誘うなあ…実際にはマニュアルさんの"個性"だと分かってても先生自身の涙に見えてくる。

 量多すぎてちょっとギャグっぽい絵ヅラではあるけどな!感極まると涙大量に噴出する緑谷母子みてーだよ!

 

 「合理的に行こうぜ!!」は言葉選びに相澤先生へのリスペクトを感じるセリフ!かっちゃんらしい粋な言い回しです、直接感謝を伝えるよりもその気持ちが伝わってくる。

 実際抹消が継続中なら参戦するのはハイリスクではあるけど合理的なんですよね。精神論だけで動いてないのが好印象。

 

 黒鞭で捕縛→かっちゃんの「徹甲機銃(A・P・マシンガン)」!幼馴染がまともに連携してるってだけで惚れ惚れしちゃうぜ…!

 仮免試験では威力弱めの「徹甲弾機関銃(A・P・ショットオートカノン)」を使ってたけどこれはその強化版なんですかね?

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 今の死柄木相手に力調節する必要はないと。

 

 強引に黒鞭ごと前進する死柄木。「ごめん」「もう君に興味ないんだわ」ってまたかっちゃんを煽るような事を…!

 ヴィランに誘われるのも屈辱だけど知らん内に関心0になってるのもそれはそれでヤだな!か、勝手な男…!まるで幼児のような興味の移り変わりの早さ…本当に自由奔放な奴だ。

 

 タックルで間一髪救けてくれたエンデヴァーナイス!すかさず「ショートは!?」と訊いてたのは親バカ…とは茶化せないか、さすがに。

 インターン生3人のうち2人が来てたらもう1人もいると考えるのは自然ですし。親としての心配が0ではないだろうけどこれはプロとして必要な確認でしょう。

 

 改めて向き合う死柄木とヒーロー's。エンデヴァー+幼馴染+グラントリノってまたオールマイトと深く関わりのある面子が揃ったな!

 エンデヴァーはかつての壁、幼馴染は憧れの人、グラントリノは盟友の弟子…といった具合に、それぞれの立場でオールマイトと姿の重なる相手と対峙してる。

 

 「目を閉じない限りはその『力』だけです」や、やっぱチート〜!となると最適な移動先は万が一瞬きしてもすぐに死柄木を視認でき、かつ向こうからは捕捉されない場所か。

 ただ逆に死柄木の方もある程度はその条件からこちらの居場所を絞り込めるし…やはり完全に安全な場所はない。

 

 「『何故か』は今問わぬ!!」の通り、エンデヴァー視点だと『何故』が多すぎるんだよな…。なぜ死柄木はデクを狙うのか、なぜデクたちはそれを察せたのか…。

 にも関わらずそれらの理由を後回しにしてくれたのはさすがNo.1。今の状況を割り切って最善の指示を出してくれたのが有難い…!

 

 「俺のものになれ」「弟よ」ん?AFOの一人称は少なくともNo.192の面影の時点では「」だったはず…それ以前は「」だったってこと?

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 「」から「」に変わった転弧との対比なんだろうか。ただ今はまだ「」時代のAFOは想像つかないですね…ずっと「」で馴染んでたからなあ。

 

 仮に意図して一人称を「」に変えてた場合、その理由が気になります。思いつくのは弟を真似て…かなあ。

 ブラコンのAFOならそんな気持ち悪い理由で一人称変えても全然違和感ない。相手に惹かれすぎて色々真似てしまうのは本作にはありがちな傾向(ex.デク→爆豪,トガ→お茶子)ですし。

 

 AFOの声と同時に顔の右半分にヒビが入ったのは…もしかしてまだ定着率75%なのに「崩壊」を使いすぎた反動だったりする?

 この様子だと最後は死柄木自身の体が全て崩壊して死…って決着になる予感もしてきたなあ。今まで散々破壊を貪ってきたヴィランの末路としては相応しくはあるし。

 

 死柄木がAFOに対して自己主張してたのは良かったです!No.274の感想で「AFOの操り人形と化してしまったようで居た堪れない」と書いたからこの自主性は嬉しい誤算だった…!

 思えば弧太朗さんの殺害も自らの意志だったし、こちらの想像を上回る悪の素質はあの頃から全くブレてない…!

 

 後継者として育ててくれたことに感謝しつつ、AFOの敗北を達観した目線で分析してたのがすげードライでしたね…。

 失望した訳ではなくただ師匠の限界を受け止めた上で、自分は更なる力を求めたのが新たな魔王の器。この時点でもう精神的にはほぼ独り立ちしてたのだと認識を改めました。

 

あんたのようにはなりたくないんだ」「あんた以上になりたいんだ」は「僕はあなたみたいになりたいんだ…!!」と言ってたデクとの明確な対比。

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 デクより向上心があるとも言えるし、師匠への敬意が足りてないとも言える。プラスにもマイナスにも取れてちょっと判断に迷うセリフだ。

 

 自らに触れてAFOのイメージを壊す死柄木はNo.270でその体内に入って行ったシーンから続くヴィジョン。

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 まさに今AFOという枷から解放されたことが象徴されてます。

 この行為は文字通り死柄木からAFOに対する弔いとも言えるかな。OFAに固執するAFOの魂へのある種の手向け…みたいな。

 

 AFOには死柄木の成長を祝福した上で自分への挑戦として受け止めてほしいっすね!

 別にOFAを手に入れろという声に背いた訳じゃないなら無問題だし、むしろ弔が率先して野望を果たす気になってくれたとほくそ笑みそう。

 AFOの小物化は望んでないのでこの事態にも動じず見物しててほしい…!

 

 蹴りで死柄木の攻撃を逸らして回避するグラントリノオールマイトに稽古つけてたから同じく超パワーを持つ相手との戦い方は熟知してるってのはなるほど、理に適ってる。

 ジェットによる機動力があるからこそなせる技です。加えて小柄で的に当てにくいのも接近して戦える理由の一つか。

 

これ以上志村の思いを踏みにじるな!」「誰だよ」でサブタイ回収。死柄木は家族との記憶は取り戻したのに自分の苗字はまだ思い出してないのか…意外。

 となると今は「転弧」って下の名前だけ把握してる状態?それとも菜奈さんじゃなくてグラントリノに対する「誰だよ」なのか…?

 

 グラントリノの切実な叫びと他人事のような死柄木の温度差がまた辛いな…。俊典が死柄木を討てないなら自分が…って責任感に突き動かされてれるのが見てられない。

 彼だって菜奈さんの友人って立場で何も思わない訳ないのにな。盟友の孫を手にかけなきゃいけないとか残酷すぎる…。

 

 グラントリノとエンデヴァーを突破してデクを狙う死柄木____に上空からBOOOM!!したかっちゃん!一瞬カメラが上を向いてからの「そいつぁ餌だ!!!」が熱すぎる…!

 雪辱を果たすという宣言を見事に実行してて期待を裏切らないっす!冷静な立ち回りと豪快な爆撃のギャップがたまらねえ…!

 

 以前なら自分よりクソデクに興味持ってる事にキレて暴走しそうなイメージだったんですよ。でも今はそうはならずむしろ冷静に戦略に組み込んで動く。

 これをナチュラルに実行できてる姿にかっちゃんの成長を感じるのです。元々クレバーな子だったけど今はそれに落ち着きが備わってる…!

 

 バクゴーに続いてバニシングフィストを叩き込むエンデヴァー!炎で象った拳が威圧感凄まじいな!まるで本当に拳が膨張したかのよう…!

 同名の技がイリア3にあるらしいですがそのオマージュなんですかね?以前扉絵でモスラパロしてた堀越先生ならガメラの技も把握しててもおかしくない。

 

 「私の目指した象徴を君もなぞる事はない」の助言通り、仲間と連携して死柄木を追い詰めたのが熱いですね!

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 オールマイトはその圧倒的な力ゆえに孤独が深まってたので、今のエンデヴァーの状況は本当に救いに感じられる。いずれは息子の轟くんもこの輪の中に加わると信じたいです。

 

 抹消が効いてる以上、あの反則的な「超再生」も封じられてる筈なのでこの一撃も有効…と思いたいです。逆にいえば抹消が解ければこのダメージも恐らく一気に回復されてしまう。

 だからやっぱり相澤先生の責任が重大すぎるんだよな…!彼の瞬き一つにヒーローたちの命が懸かってる。

 

 場面移って山荘サイド!マキアvsMt.レディ!期待してた巨人対決をそのまま見せてくれて大満足の展開…!マキアは余裕そうとはいえレディも思ったより粘ってくれてるな…!

 巨大化した時の彼女は2062cmで大きさの調整は不可能なので、マキアの最大身長も大体そのくらいなんですかね?

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 背中に乗ってる連合と落ちかけてるのに誰にも助けてもらえない近属でほっこり。

 さて荼毘もエンデヴァーのいる場所に向かってるとなると不穏な展開だな…。彼は彼で何か個人的な企みがあるみたいだしそれが実行されるんじゃないかと。

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 やっぱり轟家の内情に関わる計画なんだろうか…。

 

 

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