※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.395 幸せの上に」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【本編】
トゥワイス群に襲われる寸前だった轟家や飯田くん、心臓に悪ぅ～！これは時間制限による消滅だからお茶子の奮闘は無関係なんですよね…本当に幸運だっただけ。
自分が血を渡したトガちゃんが自分を救けてくれた家族殺そうとしたの、荼毘はどんな心情だったんだよ。
ホークスは羽飼邸を訪れた際も「分倍河原は良い奴」と評してました。
今回の「分倍河原は……いいやつだったもんな…」はだからそんな分倍河原を殺した俺を殺したくなって当然だよなって意味？
両手を差し出したポーズもそのナイフを受け入れてるように見えますし。
場面戻ってお茶子サイド。こんな生死の瀬戸際なのに仰向けのお茶子のおっぱいに目が行くのは許してほしいぜ…！
側に全裸のトガちゃんがいるのにな！いやあ何といいますか、最近常に全裸だったから有難み薄れたというか…いや本当失礼な事言ってる自覚ありますが！
「無重力」の伝播って正直危なくね？とはここ数週思ってましたが、「人を介した分解除も緩やかに進行する」はご都合に感じそうなところを上手く理屈つけてきたな…。
お茶子の人を転落死させたりしないヒーロー性の体現みたいな設定。”個性”と精神性が一致してます。
周りにシンリンカムイ虎耳郎ちゃん梅雨ちゃんの姿を確認。そして上空に飛ぶNHAのものと思われるヘリはもうこれで役目終わりなのかな～…。
できれば神野のトゥルーマイトvs若AFOの方も中継してほしかったんですが…距離的に無理そう。他に来れる報道陣おらんのか？
「私が生きやすい世界」のイメージにちゃんといるトゥワイス、謎ポーズ取ってるのが泣くべきか笑うべきか迷う存在感。
そして荼毘がぶっきらぼうだけど仲間想いな兄ちゃんみたいなポジにいるのもジワるな！この人キミも爆発に巻き込んで死ぬつもりだったからね！？
トガちゃんのお茶子救出手段は予想通り「変身」による血液提供。
【ヒロアカ本誌】それはそれとしてお茶子、この出血量でこの運動量は死ぬて！救ける方法があるとしたらやっぱトガちゃんのチウチウシリンジ・β？お茶子に「変身」してその血を本物お茶子に輸血って感じで。以前トゥワイスがトガちゃん増やしてその血を本物に移してたのと同じ要領。#wj33 #ヒロアカ本誌 pic.twitter.com/SF9m0gkyB5
— コウ🧛♀️🔪🍵 (@s_g_hrak) 2023年7月16日
ここでお茶子ちゃんがいなくなるの〝だけ〟は嫌って言葉が出る辺り、ヴィランとしての自我はまだ残ってるというか…世界への諦念は捨てきれてないんだなと。
こういう一貫性はむしろ好ポイントです。
「私の血」「全部あげる」のコマ、お茶子とトガちゃんの中間って感じの表情で絶妙だなあ。
「変身」の解けた顔右半分はもちろんですが、お茶子のままの左半分もどこかトガちゃんらしさが宿ってるといいますか。この哀しくも幸福なのが伝わる表情が素晴らしすぎる。
「私が死ぬまで血を届けに会いに来るつもりだったの？」はやっぱそうじゃん！前につぶやいた与太そのものじゃん！
幼児退行した志村転弧くん(21)のお世話と渡我被身子さん(17)への自身の血液の提供のために定期的にタルタロスへ足を運ぶ緑谷出久くん(16)
— コウ🧛♀️🔪🍵 (@s_g_hrak) 2022年9月22日
アレをお茶子がするつもりだったんじゃん！！
いや分かってたことですが、改めて具体的に口にされるとな～…！やっぱ茶→トガの感情クソデケェわ！！
「なのに余計な事〝考えて〟…」と強調されてるのは決戦前の「余計な事は考えないように」とリンクさせた台詞だからかな。
その余計な事を考えてたからこそトガちゃんを救えたっていう。そしてその方向に影響与えたのはデクの言葉だと思うとやっぱデク茶だわこれ。
「変だね」「お茶子ちゃん」は「じゃあ…二人とも変だね」を思い出すセリフ…！
ここで「変」ってワードが出てくるの、まさに〝同じ〟ってやつじゃあないですか…！
デク茶の間に挟まったとかそんな印象全然ない。ここでその感覚を共有できた至福に確かに浸れます。
「なくなっても心には残るの」は共感性高いなあ…トガちゃんほど悲惨じゃなくても誰しも嫌な記憶ってあるじゃないですか、だから彼女のこの言葉は深く頷ける。
物理的な消失は一時的な慰めにはなるけど、完全には傷を癒せないって感覚が他人事とは思えないんです。
しかしお茶子は「なかった事」にはしなかったと。思えばお茶子って街の被害然りオールマイト根付然り、物理的に存在するものを見て事実を意識できる子なんだよな…。
そこが荼毘との対比だったのはなかった発想。トガちゃんを救えた人間の姿勢として納得が深いです。
「心がフワッて」「軽くなったから」は「無重力」を持つお茶子への最大級の賛辞…！
人を浮かす効果が心も軽くするメタファーとは語られてましたが、作中で救った相手に直接言われると改めてその尊さ意識できるな…！
その”個性”への感謝と敬意が最大限伝わる言葉。
見開きでお茶子に感謝を告げるトガちゃん、例のオールマイト根付を「あけて」ちゃんと握ってる…！これはお茶子の恋心への尊重の証ってことでいいよね！？
自分を救ってくれたお茶子の恋が叶うよう祈りを込めてる…みたいな、そんなポジティブな捉え方したくなる。
チューブの中を通る血液がまるで赤い糸みたいなのもロマンチックです。前回「皆キレイな血ィが流れてるんだもん…！」と言われたときはトガちゃんはそう感じるんだ…
程度の感想でしたが、これはその説得力ありますわ！確かに「キレイ」と感じるように描かれてる。
スズメを空に放つトガちゃんは自分の血を与えて回復させたイメージか…。
確かにスズメに限らず出血多量の相手を見たら救けたいと思うのが「普通」なんですよね。
その「普通」に至れたifが彼女が最初に好意を抱いたスズメの救済なの、チョイスとして相応しすぎる。
で、ラストでトガちゃんがお茶子に寄り添うように倒れてるのは、え、ええ～…？マジで？これ現実？？ガチ死亡確定？？？
ちょっとまだ全然現実受け止めきれないんですけど…ほ、本当に？荼毘も生き残ったしトガちゃんも生き残るっしょ！くらいに考えてたんだけど…。
僕はヒーローの勝利条件は「敵の心も命も救った上で捕らえる」だと思ってるんで、お茶子には完勝してほしかったんすよ…。
ホークスはそういう意味でトゥワイスに完敗だったので。トガちゃんは心は救ったけど死んだので負けてないけど勝ってもない、いわば引き分け。
ガチの死亡ならもう受け入れる覚悟しますけど、でも最終回までは生存説捨てたくねえなあ～…！他の読者にご都合と叩かれてもいいから生きててほしいレベル。
そら刑務所にぶち込んで死刑よりは救いある結末ですが、やっぱ最終回で連合全員揃ってるとこ見てえよ…！
今回のサブタイは「幸せの上に」。
これはトゥワイスが死んだ「Happy Lfe」に続くタイトルなのかなあ。
仁くんはホークスの救けを拒んで幸せな人生を終えたけど、トガちゃんはお茶子に救われて幸せのさらにその上にいけた…みたいな。ってのは仁トガ視点で見すぎか？
「世界一笑顔がカァイイ」とお茶子の言葉がちゃんとトガちゃんの心に刻まれてるのも泣けるポイント…！
その上でまた自分を「普通の女の子！」と思えればしっかり心の救済できたなあと。この最期まで主張激しかったとこがやっぱ少し死に際のトゥワイスと重なるな…。
【作者コメント】
「シーンに合う音楽を聴きながら描いています。いつも音楽に助けられてる気がします。<耕平>」
今回の話はどんな曲を流しながら描いたのかの考察(という名の茶トガイメソンプレゼン合戦)が盛り上がりそうだな…。
