※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.390 轟焦凍:ライジング」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【本編】
「No.390 轟焦凍:オリジン」ハイキタ!勝ち確!神回確定!!かっちゃんがライジングした時点で轟くん(とデク)もライジング回くるんじゃね?
とは言われてましたが、いざ訪れるとクッソ鳥肌だな~…!冒頭でこの文字列見た瞬間勝ったなガハハと確信できましたもん!
「No.63 八百万:ライジング」→「No.0 ALL MIGHT:RISING」→「No.285 爆豪勝己:ライジング」→「No.390 轟焦凍:ライジング」と来てる訳ですが、
マジで緑谷出久:ライジングもきそうだな~。だとしたら転弧を救うorかっちゃんの謝罪に返答するのがその内容だったり?
「遷音速」とはマッハ0.9~1.1=1,225km/h。
神野(神奈川)と群訝(和歌山)の間の距離が約431.2km。
なので移動には20分ほどかかった計算か。
インゲニウムジェットの出発から荼毘の爆発までが十数分、
そこから数分間轟家が冷却で保たせてたなら妥当な速度でしょうか。
「オールマイト(おまえ) ちゃんと教師に…!」は嬉しい言葉!ヒーローとしてだけでなく先生としてのオールマイトも見てくれてるのが感激なんですよ!
生徒だけでなく教師もまた導く側として成長し得る存在なんだなって。読者として大いに塚内さんに共感寄せられる。
「なりたいものになれたように思う」はステイン戦で言われた「なりてえもんちゃんと見ろ!!」への直球のアンサー…!
で、「だから君もなって来い」と送り出すのはこれ以上ないエールだな!!僅かな言葉でも通じる価値観を共有してるの、やっぱクッソ尊い友情だよ!
しかし飯田くんはマジでこれで出番終了なんだろうか。ってのは冒頭で排気筒ボロボロになってた彼に無茶な要求ですが!でも直接描写された活躍の量で言うとな~…!
兄弟対決が描かれた轟くんに比べると少なく感じてしまう。ここから動けても僕は全然大歓迎ですよ。
焦凍→冷の手紙パート。天然で物言う印象だった轟くんが実は「クラスの皆に並べられるよう」に意識してたの、めっちゃ尊い事実じゃ~ん!
頓珍漢なあの「仲は良いです」すらもそういう意識あったと思うとクッソいじらしい…!こういう不器用さ推せねーわけねーわ!
「俺の友だちは~他人の為にも怒ったり泣いたりします。」はもうできてる!キミももうできてるから!
熱湯浴びせられたのにお母さんの為にエンデに怒れた時点でできてるよ!!この一文だけで轟くんの慎ましさ、そしてA組の皆へのリスペクトが伝わってきて泣ける…!
燈矢/荼毘(おれ)と本名とヴィラン名を並べるのは死柄木弔/志村転弧(おれ)を思い出す演出。
前回の「こんなものか」は焦凍くんがA組の皆とぶつかり合って気持ちを理解できたように、
燈矢もまたお父さんに想いをぶつけて自分の気持ちを理解できたって描写だったのね。
大氷海嘯の直前、轟くんの姿がショタ時代に戻ったのは反則演出~…!あり得たかは別として、瀬古杜岳で泣いて待つ燈矢のもとへ駆ける焦凍──…ってifに幻視してしまう。
父親にもっと早くぶつけられていたら──と考えてる兄にぶつけたい弟って図が眩しいんです。
今までずっとタブレットで爆発を眺めてた間瀬垣小の子たちが、「大氷海嘯」はその方を向いて実物を見てるのも嬉しい変化…!
ちゃんと自分たちの目で〝見る〟べきものを見極められてるじゃん!と。この目線はゴチンコ改めショートへの信頼の証だと受け取ったよ!!
「大氷海嘯だけじゃあ」「止められなかったかもしれねェ…」と明言されたのも良かったです。この台詞で冷さん冬美さん夏兄の行動は意味があったと思えるし、
救けられた轟くん自身が口にすることで彼の徳も高まる。この場にいた全員が燈矢を救ったヒーローだった。
「俺は……〝最高〟傑作ではなかったのかもな…」は自虐めいていながらも、散々野望を押しつけられてた轟くんらしい表現。
ある種の解放を感じるからだろうか、悲観的にはなれない。あえてかつての親父と同じ物差しで自己評価してるのが精神的余裕を感じるのです。
「死んじまえ」「クソ親父」「死ね…」は忌憚なき罵声で草。いや笑える状況じゃありませんが、心中阻止されて生き延びちゃった敵の言葉としては納得深いといいますか。
この疲れ果てた感じに人間味を感じる。実際燈矢はエンデにこのくらいの事言う権利はあるしな。
燈矢に謝るエンデヴァー、ちゃんと瀬古杜岳行かなかったことを具体的に謝れてる…!ってポイントで感動するのは評価甘すぎかもしれませんが!!
でもこのおっさん、今までがダメな印象強かったから、第一声でそこピンポイントで謝れたのは不覚にも見直したんだ…!
この謝罪には燈矢も心動かされたと信じたいです。実際「…大嫌いだ…」と言いながらもこの口の開き方は若干笑ってるようにも見えるんですよ。
ただ灼けて口が裂けてるだけとは思えない。死ねなくて絶望しつつも、今この状況に救いを見出しつつあるように感じます。
燈矢以外の家族にも謝るエンデヴァー。何気に彼が焦凍くんたちに謝るのってこれが初めてなんですよね。
いや描かれてないところでは謝ってたのかもしれないけど、直接描写されたのは今回が初。燈矢への謝罪と揃えさせるためだったのなら演出として納得がいきます。
親父と心中END望んでた読者は不服かもしれませんが、いやー僕はもう全然アリですねこの決着!これで親父も兄貴も死んだらマジで遺された焦凍くんたちが救われなさすぎる。
”個性”の複製技術の応用なり何なりで煮えたぎったうどん(仮)食える体に戻ってほしいですよ!
場面移ってお茶子vsトガ。笑ったような表情の燈矢を描いた後に涙目のトガちゃんを描くの、テーマの繋げ方上手いな~…!
これトガちゃん自身もこの戦いの果てに笑えるようになるフラグじゃないかと。決戦前の二人で価値観を共有するやり取りがちゃんと活きてる。
トガちゃんから目を離さないお茶子鬼かっけええええ!!この迷いのない力強い眼光、No.384で死柄木と対峙したデクくんそのものじゃあないですか…!!
大量のトゥガちゃんに乗られてるのにか弱い印象が全然ない。むしろやっと訪れたお茶子のターンに歓喜できます。
もしここで完全決着するなら、以前は断片的にしか示されなかった斉藤くんを切りつけた際の様子も描かれるんですかね~。
何が引き金になって凶行に及んだのか、見るのが怖いけど負の好奇心を抑えられない。トガちゃんのヴィランとしてのオリジンを見届けたいです。
【作者コメント】
「またお休みいただきます…申し訳ありません!ラストスパート走り抜きます!!!<耕平>」
ほんまか~?と思いつつも、お茶子vsトガもトゥルーマイトvs若AFOも年内に決着するならいよいよクライマックス感は出てくるな…。