僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.394 『麗日お茶子VS渡我被身子』感想

※この記事は「※僕のヒーローアカデミア No.394 麗日お茶子VS渡我被身子」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【巻頭C】

 かっちゃんがちゃんと…いる!Vol.38のキャラ紹介ではハブられてたのに!!でもなんで一人だけそんな別勢力みたいなポジに…?

 本編で今死にかけだから霊体で浮いてるってコト!?そこから微妙に笑み浮かべて上方幼馴染ヅラやってんの、存在感独特すぎる…!

 

 オールマイトのマントは表が緑裏がオレンジの幼馴染カラー。この色の組み合わせの衣装自体は今までのカラーでも着てましたが、今回はマントってのがグッときますね…!

 そしてデクたちに背向けてるのが少し死亡フラグっぽくもあり…!マジで叩き折ってくれ。

 

 デクが両指で表してるのは”9”周年の9。7周年ではお茶子と5+2=7、8周年ではかっちゃんと4+4=8ときて今年はデク一人なの、

 OFA9代目である彼に相応しいじゃないですか…!少し自分の継承ナンバーを主張してるように見えるんです、主人公として確かな貫禄。

 

 障子くんがマスク外してたり、口田くんのツノ隆起してたり、全体的に今の戦争終了後の姿?耳郎ちゃんの左耳代わりのメカは和んでいいか少々悩みますが。

 あとインテリっぽい瀬呂くんの眼鏡といつもと若干形違う飯田くん(少し髪切った?)の眼鏡にも目が向くな。

 

 あと気になるのは青山くんの後頭部に手を添えた葉隠ちゃん。

 これやっぱ「今更AFOを裏切ってもお前の命は真の内通者である私の手中にあるぞ」…ってコト!?

 ってのは冗談で、実際はやはり共闘フラグでしょう。マジでKUNIEDAに曲射レーザーぶち込んでくれや。

 

 全体的に緑とオレンジで統一されてるのはいつもながら、タイトルロゴや作者名などの文字についたピンクの主張も今回強くて、

 これはやっぱお茶子意識した配色なのかな~。実際本人もかっちゃんと同じかそれ以上に目立ってますし。今の本編に相応しい存在感。

 

【本編】

 「こんなもの〝二倍〟で新たに増やせば」は新しく増やす分身はお茶子に触られてないから浮かないと考えたってこと?

 しかし自分から生み出す以上当然その分身にも触ってるので「無重力」が伝播してしまうと。この自由度の低さは立体機動できない”個性”にはキツイ…。

 

 今のお茶子とキュリオス戦の自分を重ねてるトガちゃん、また〝同じ〟要素を見出してる…!いや単なる戦況分析かもしれませんが!

 でも〝同じ〟に拘ってた彼女が言うとつい文脈的に捉えちゃうんですよ、この時点でだいぶお茶子への好意取り戻してるんじゃないかと。

 

 虎の「偽者ならとうに溶けてる怪我だぜ…!」、笑えねーけど「二倍」の消滅条件を覚えててそれを潔白の証として主張できるの、この冷静さはプロとして評価高いな…!

 そしてカムイがまた良い仕事してる!もう何回目だよってくらいこの戦いで仲間キャッチしてんな!

 

 「ただ触れたい」「あなたの中にある悲しみに」は直球で柔らかい最上級の表現…!「無重力」の条件は対象との接触

 そして今お茶子が触れたいのはトガちゃんの悲しみと意識すると、彼女の心そのものを軽くしたいって意味にも取れるよね。物理と心理が一致してる。

 

 ワイヤーでトガ捕捉→自分のこれまでを語り始めるお茶子、マジで腹ぶっ刺されたとは思えないことやってんな…!

 何気に「両親と家だけじゃなくて~」が重要な成長過程だと頷ける部分です、両親と家以外ほぼ知らずに敵堕ち√入っちゃった燈矢や転弧を思い出すとな…。

 

 「そして緑谷出久を好きになって」い…言った!デクくんを!好きだと!お茶子が!!ついに言ったっ…!

 いやまあ前回のお茶子視点のデクの一コマの時点でほぼ確定でしたが!

 でももっとタメて大ゴマで言うと思ってたよ!ジャブに見せかけてストレート打たれた感覚!

 

 僕はどんなに確定でデクくんのコト好きじゃんと思っても、お茶子自身の口から明言されるまではそれを前提に感想書かないって拘りがあったんで、

 今回でやっとその縛り解けますね~。ヒロインの恋心確定がこんな過程の一コマで済まされる疾走感、これはこれでアリ。

 

 「だから今私は」「ここにいる!」はNo.386『I AM HERE』を思い出すセリフ。

 元々はAFOが転弧を拾う際の「僕がいる」が始まりですが、それをヒーロー側も使い始めてるの、アイツへの意趣返しって感じで痛快だな!

 胡散臭い本家と違って本気で寄り添う力強さがある。

 

 お茶子にナイフ振り下ろそうとするトガちゃん──のイメージはこれ、原画展描きおろしにあったやつじゃん!

 この髑髏一体何なのか謎だったんですが、今回トガちゃん自身がこの化け物になった辺り、彼女の敵意や殺意の化身だったのかなあ。何となくそんなイメージ。

 

 ナイフ振り下ろすのやめてお茶子に答えるトガちゃん。ここで彼女の方からも「羨ましかったんだもん」って言葉が出てきたの、

 前回の「羨ましいくらいに」に心動かされた証だよなあ…お互いに羨望を向け合ってる。今確かに本音で喋ってくれてるって実感があります。

 

 回想で斉藤くんが着てる服にSOMETIMES TUESDAYとか書かれてるの、これ表紙のデクのEVERY MONDAYとの対比!?今週紙版は火曜発売だから!?

 WJは時々火曜に出るから気を付けろ…ってコト!?こんな感動シーンで突然おふざけブッ込んでくるの、温度差で気狂いますよ!

 

 しかし斉藤くんを刺した具体的な経緯は結局明かされず終いかー…「血ィちょうだいって言えなかったのからして、

 やはり血さえ貰えれば傷付ける気なかったのは確定ですが。彼とどんな関係で何が最後の一線超える引き金だったのか…もっと具体的に知りたかったぜ。

 

 また茶トガがロリ時代の姿になったの、ここでもう二人だけの世界入った感すごいな!世界からこの二人以外は消えたと錯覚するような神聖さ。

 「()われちゃうから…!!」って言い方も幼さの表現としてベストです、無垢な心で今向き合ってるって実感が確かにある。

 

 再びナイフ向けられても動じるどころかSOS気付けなかったと省みるお茶子、姿は幼女なのに心の余裕が超すごい!

 いやトガちゃんとのこれまでの対話でサインに気付くの、正直かなりハードモードだからね…にも関わらず遅くなったと思えるの、救ける側として懐が広い。

 

 制限時間が訪れ消え始めるトゥワイス群。

 トゥワイス本人が死んだとき分身はすぐには消えず少しの間形を保ってましたが、「変身」したトガちゃんが元に戻った場合はまた別なのか…。

 思ってたよりはクソコンボじゃなかった。いやにしてもこの数の暴力はヤバいですが!

 

 「ボロボロで頑張ってる姿が素敵だと思うんだ」はトガちゃんの嗜好とは似て非なるものでしょう。

 しかし以前「余裕のない姿がかっこいいと思ったから」と言ってたから唐突ではない。

 吸血衝動はなくとも表現によってはトガちゃんと〝同じ〟部分もあるんだな…と。

 

 「私…」「…カァイイ?」と訊くトガちゃんはYESと答えたくなる魅力に溢れてる~!これまでの口裂け女のような笑顔の印象を保ったまま、

 確かに祝福できる表情になってるんですよ!!彼女を彼女のままカァイイと思えてる。これは画の力による説得力デカいですわ…!

 

 「世界一」は100点満点中1,000,000点の回答ォ~!!何が世界一やお前!お前が世界一や!!いやあもう、これ以上の言葉はいらないって実感ヤバかったですね…!

 口説き文句として完璧すぎる。マジにお茶子の肯定力すごくて確かにトガちゃん救われたなって思えたよ!

 

 宙に散るトゥワイス群の見開きもエモ~…!トガちゃんの心の浄化の演出としてパーフェクトですよ!空に黒が溶けていくこの画的な解放感が素晴らしい。

 何よりこれで本当にトゥワイスとはお別れなんだって実感がすごくてね…!寂しくも確かに前を向ける〆方だった。

 

 原画展では千と千尋意識した描きおろしイラストがありましたが、今回は茶トガでそれを先にやった感じだなあ。

 いやまだデク茶でやらないとも限りませんが、仮にやらなくてもいいくらいには満足感得られてる。涙が上に流れてるのとか完全にハクと千尋だったもんな。

 

 それはそれとしてお茶子、この出血量でこの運動量は死ぬて!救ける方法があるとしたらやっぱトガちゃんのチウチウシリンジ・β?

 お茶子に「変身」してその血を本物お茶子に輸血って感じで。以前トゥワイスがトガちゃん増やしてその血を本物に移してたのと同じ要領。

 

【作者コメント】

「ジャンプ55周年おめでとうございます!ジャンプの歴史に加われて嬉しいです<耕平>」

 55年のうちの9年間だから約1/6連載してることになるのか~…長けりゃ長いほどいいってもんでもないけどやっぱり感慨深い。