僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.191 『荼毘・ホークス・エンデヴァー』 感想

※この記事は 「僕のヒーローアカデミア No.191 荼毘・ホークス・エンデヴァー」 のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 絶体絶命なシチュですが、そんな中でもスナッチさんの存在に言及がなされたのは嬉しかったです!

 エンデヴァー程のヒーローに「あのスナッチ」と言われればやっぱりそれなりの実力者だったんだと確信できるし、彼を死柄木たちの噛ませで終わらせないでくれたのは有り難かった…!

 

 そもそも相手3人に対してこちらは1人、しかも運転手&オバホの護衛対象ありというハンデ付きだったしな。

 その点について明確に指摘されたわけではないけど、hrks先生もそこは自覚してるんだろうなと察せるフォローだった。1話で退場したキャラでも蔑ろにしないhrks先生らしい丁寧さだ。

 

 ミルコの到着は前振りなしだったものの、彼女が来るまで最悪の可能性も考えてたので絶望√クラッシャーとして余裕で受け入れられました!

 勝気で怖い物知らずな性格がそれまでの不穏な状況と良い意味でミスマッチで、ここで確かな希望を抱けたんですよね。頼もしさが半端じゃなかった。

 

 ミルコの脚は逞しく筋肉が強調されて描かれていて、それでいて女性的な質感も表現されていたところにhrks先生の拘りが感じられました。これはフェチが極まってないと描けないと思える完成度だった。

 この脚で首絞め落とされたいが為に悪事を行うマゾなヴィランとかもいそう。

 

 「ニュース見て"跳んで"来たぜ!」ってことは、少なくともハイエンド襲来時にはミルコは九州にはいたんですかね。彼女もたまたま出張でこっちに来てたんだろうか。

 それともまさか本州からここまで駆け付けて来たとか?この辺できれば次回以降説明入れてくれると嬉しい。

 

 AFOの使ってたワープのルールを踏まえると、「氏子さん」なる人物が荼毘の呼びかけに応えて、彼を自分の元へワープさせて逃した可能性が高い?

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 だとしたらその人がAFOの持ってたワープの元の持ち主か、あるいはその血縁者("個性"は親から子へ受け継がれるから)なのかな。

 

 何はともあれエンデヴァーもホークスも死なずに済んだのはホッとしました。この1週間と2日、ずっと悪い展開ばかり想像してたので本当に安心した。

 民衆も思ったよりエンデヴァーを新たなNo.1として受け入れてくれたし、社会全体が良い方向に向かっていく予感を抱かせてくれました。

 

 …と完全に安心しきって次のページ開いたらホークスが荼毘と話しててあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!

 3ページ後のネタばらし読むまでの数十秒間だけとはいえ、ここは本気で騙されたよ!!ここ数ヶ月で積み重ねてきた信頼を一気に崩されたようで絶望感と喪失感が半端なかった…。

 

 No.189の時点で心の中でエンデヴァーへの憧れが語られてたので冷静に考えればあり得ないものの、画としてのインパクトが強すぎて確かな説得力があったんですよね…。常に誰かに内通者疑惑がかかってるような漫画だから余計に。

 見た目だけ同じ別人と錯覚する程に恐怖を抱いた。

 

 正直初読時はショックが大きすぎて荼毘との会話の内容が全然頭に入ってきませんでしたね…。

 その後警察側からのWスパイと明かされても本当ぉ?と半信半疑で、ちゃんと理解して読めたのは2週目だった。心の底から安心できたのはエンデヴァーの見舞いに来たホークスの表情を見た時ですね。

 

 いやここのホークスの表情すげえ切ねえなあって!敵に取り入るというヒーローとして最悪な汚れ役を誰にも知られずに演じなければならない、無論子どもの頃から憧れてたヒーローにも、って立場が辛すぎてね…。

 今回で初めてホークスに愛おしさみたいな感情を抱けた気がする。

 

 強くないとはいえ脳無と戦わせるためにエンデヴァーを騙して連れて来たのは当然心苦しかっただろうし、しかも実際に来たのは脳無の中でも最高傑作のハイエンドで、その結果多くの民間人を危険に晒してしまったともなれば、その責任は1人のヒーローが背負うにはあまりにも重すぎる…。

 

 何が恐ろしいってここでもしエンデヴァーが死んでたら、憧れのヒーローを終わらせたという点でホークスは神野の爆豪と同じ立場になってしまってたんですよ…!しかも自分で手引きした分その罪は爆豪より重い。

 だからこそ今回エンデヴァーはもちろん、誰一人死なずに済んで良かった…!

 

 ハイエンドが民間人まで巻き込んで暴れ出した時は内心焦燥感半端なかっただろうし、だからこそその気持ちを表に出さずクレバーに仕事を熟し、死者を0に抑えたホークスに拍手を贈りたいです。

 彼も今回の騒動の引き金になった1人とはいえ、これまでの奮闘を見てたら決して責められない。

 

 そしてホークスがやはり味方側と判明すれば荼毘との密会のシーンの印象も変わる。

 初読時は裏切り者が身勝手にキレてるようにしか見えなかったのが、2週目では多くの人々の命を危険に晒したことに憤ってるのがちゃんと分かるんですよ。読者のキャラへの印象の変遷のさせ方が上手すぎる。

 

 荼毘に似合わない程険しい表情を向けてたので、最後エンデヴァーにはいつもの表情を向けてくれたのは安心できました。ホークスにもまだ素でこういう表情をできる居場所が残ってるんだなと。

 いつかホークスが何の後ろめたさも抱えることなくエンデヴァーと一緒にいられる日が来てほしい。

 

 逆に警察のお偉方に対しては割と不信感強めです。

 ホークスの身の危険の問題もあるけど、それ差し引いても社会に対するリスクが色々大きすぎる割に、今のところそこまで大きなリターンを得られなさそうなのがね…。今回の惨事を見た後だとどうしてもそう感じてしまう。

 

 考えられるリスクは色々あるけど、1番はやっぱりホークスが連合の誰かと一緒にいるところを一般人に見られて寝返ったと噂されることかな…。寧ろ連合の方からそう仕立てあげられる可能性まである。

 やっとエンデヴァーが支持を集めたタイミングでそんなことになれば洒落にならないぞ…。

 

 あと連合は皆"個性"やヒーロー絡みのトラウマを抱えててそれで連帯してるから、根はヒーロー大好きなホークスが連合から信用を得るのは正直ハードル高いってのもあるんですよね…。

 荼毘は死柄木や他の皆にホークスとの接触を伝えてるのか、伝えてるとしたらそれぞれの反応が気になる。

 

 取り敢えず今回のハイエンド襲撃については申し訳なさそうな態度示してくれないと、警察に不満は募るかな…。

 多くの有名なプロヒーローが丁度よく九州に揃ってたら不自然で連合に疑われるからなんだろうけど、その結果今回被害を招いた責任をホークスだけが背負うのは正直納得しかねる。

 

 とはいえhrks先生もそこは分かって敢えて今はまだ警察にそこまで好感持てないように描いてる気はするし、すでに連合への接触は始まってる以上この選択がいずれヒーロー側に利益をもたらすことに期待したいです。

 情報を手に入れるのも相手より優位に立つためには必要な条件ですしね。

 

 荼毘の「考え過ぎてイカレたよ」は色々と想像膨らむ台詞だが、遺族というワードからやっぱり轟家との血の繋がりの可能性を考えさせられる。

 今回明らかになると思ってただけに焦らすなあ…という印象なんですが、取り敢えず何らかの関係があることはこれでもうほぼ確定みたいですね。

 

 

 ハイエンド編、振り返って見ると常に希望と絶望の間で揺り動かされてたような感覚でした。

 メタ目線だと学生に比べてプロは死亡の危険性が高く、特にエンデヴァーはここで退場しても家族への過ちの断罪エピソードとして成立しそうな雰囲気があったから、途中から生きた心地がしなかった。

 

 エンデヴァー出陣→瀕死→奮起、ハイエンド撃破→荼毘襲来→退却→ホークス内通者発覚→Wスパイ…こうして書くと安心と不安の波の押し寄せる速度凄まじいですね…。

 ここ数ヶ月で感情を正反対の方向へ交互に動かされ続けたから疲労感がすごい。学生パートにはない緊迫感だった。

 

 新たなNo.1としてスタートを切ったと同時に、ホークスの今後の安否荼毘との関係など不穏な要素も示されて、ここからが本当に大事な段階だと痛感させられた章でした。

 轟くんとの親子関係も応援されてたとはいえ、これだけでベストなものに至ったとはまだまだ言い難いですし。

 

 荼毘によるエンデヴァーの妻への仕打ちの世間への暴露という、最悪のイベントの可能性も未だに残ってますしねー。寧ろ今回の章でそれに一歩近づいたような気がします。

 そしてそれを恐れつつも、彼の妻への仕打ちの報いはそれくらいでないとバランス取れないと思ってる自分もいる。

 

 個人的にはそうなった場合、ホークスの反応が1番気になります。

 彼がエンデヴァーに失望する姿なんて見たくないが、過去の過ちのことを考えればドン引きしてもおかしくない。ハイエンドという強さに執着した者の成れの果てを一緒に倒したからこそ、ホークスにとっては辛い事実だと思う。

 

 お互いにそれぞれ隠し事をしてる状態では新2トップとして完璧な信頼関係を築いたとは言えないだろうし、ここからなんとか絆を深めて貰いたいんですけどねー…。

 だがエンデヴァーの方の隠し事は内容が内容だけに、ホークスがそれを知ってドン引いても正直納得できてしまうのが辛い…。

 

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