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僕のヒーローアカデミア No.190 『始まりの』 感想

※この記事は 「僕のヒーローアカデミア No.190 始まりの」 のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【表紙】

 hrks先生の描いたナルト可愛いな…。本家よりも若干幼く見えて髭引っ張りたくなる。

 あとデクの身長ってナルトと同じ166cmなんですけど、これもやっぱりNARUTOに憧れて同じ設定にしたんですかねー。NARUTO大好きなhrks先生ならそれが理由だとしてもおかしくない。

 

 複数の"個性"を持たされてるという点で、やはりハイエンドは轟家の子どもたちと重ねられて設定された存在みたいですね。エンデヴァーが単なる敵として見られなくなるのも分かる。

 だからこそここで葬らなければならないと思ったんでしょうね。見てる側としても複雑な気持ちだ…。

 

 そして強さに執着するという点ではエンデヴァー本人とも同じだったと。

 この共通点はあまりに辛い事実なので気付きたくなかったけれど、当のエンデヴァー自身がそれを認めてくれたので読者としても受け入れられました。それを認められるようになっただけでもやっぱり成長したよなあ…。

 

 「俺を見ていてくれ」という言葉に対して、息子の轟くんから「見てるぞ!!!」というアンサーがちゃんと聞けたのもまた報われたような気持ちになれる。

 今まで親子揃ってお互いから目を背けてきたけれど、ここでようやくお互いに目を向けられたという実感が得られましたねー。

 

  「なりてえもんちゃんと見ろ!!」と言ってた轟くんが「見てるぞ!!!」と言ってくれたのがね、エンデヴァーからも憧れられる部分を見出してくれたと思えて嬉しくなれたんですよね。

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 オールマイトとは別に、父親にもまたちゃんと見なきゃいけないところがあると思ってくれたようで嬉しかった。

 

 轟くんだけでなく冬美さんや夏雄さん、レポーターやその他多くの民衆までもがエンデヴァーのことを応援してくれたところで、オールマイトの代替ではなく1人のヒーローとしてやっと認められたと再び実感できました。

 これも初期の頃からは本当想像つかなかった光景だよな…。

 

 "Plus Ultra プロミネンスバーン"は流れとしても画の迫力としてもこれで終わりだと充分確信できるものでした。

 強さに執着した者の果ての姿としてハイエンドにも憐れみを抱けた。エンデヴァーとしては過去に過ちを犯した自分を葬るような気持ちでもあったんでしょうね。

 

 最後エンデヴァーがスタンディングポーズを取ったのも胸が熱くなる姿だ…!

 神野のオールマイトと違って弱々しい感じなのが、まだNo.1としては未熟だけれどもこれから柱になっていくことを予感させてくれて応援したくなりました。作中の民衆と一緒になってこちらも歓喜できる。

 

 満身創痍でかつてのオールマイトのような絶対的な頼もしさではないものの、これからの成長を見届けたくなるスタンディングだった。

 そしてホークスのフォローはこちらの思ってることを代弁してくれてて、これからの希望を感じさせてくれた。やっぱりこの2人良いコンビになってくれそう。

 

 …と思ってたのにここで荼毘登場は流石に不意打ちすぎるよ!

 買い物中の死柄木といい仮免試験後のヒミコちゃんといい、このラスト数ページで一気に不穏な空気になる流れはヒロアカの定番だけれども、今回はその中でも特にヤバいシチュではないでしょうか。もう悪い未来しか見えない…!

 

 やはりここで轟家と荼毘の関係が明かされるんですかねー。「初めましてかな?」という言葉やエンデヴァーの反応からして2人は顔見知りというわけではなさそうなので、まだ息子であると確定ではなさそうですが。

 だけどここで登場させてきた以上何らかの意味があるのは確かだ…!

 

 ハイエンドを気持ちよく倒せてようやくスタートを切れたこのタイミングでエンデヴァーが殺されてしまうと、作中の社会へのインパクトが悪い意味で大きすぎるのでなんとか生き残ってほしいんですけどね…。

 だがこの漫画なら容赦なく死亡もあり得るのが恐ろしいところだ…。

 

 個人的に1番あり得そうなのが、新たなNo.1としてスタートを切ったエンデヴァーを庇うためにホークスが犠牲になる展開なんですよ…。

 「速すぎる男」という異名も死ぬのが速すぎるという意味に捉えられなくもないし本当怖い。オールマイトに対するサーとポジションが重なるのもなあ…。

 

 しかしいくらエンデヴァーやホークスが満身創痍とはいえ他のヒーローたちもいることだし、ここでわざわざたった1人で出てきたってことは荼毘は何か逃げる算段があるんですかね。

 移動経路役の黒霧はすでに警察に捕まってるし、死柄木たちも近くに待機してるのかな。

 

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