僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.363 『禦ぐ者と侵す者』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.363 禦ぐ者と侵す者」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【本編】

 AB対抗戦で「完全勝利」発言に衝撃受けてた物間くんが慌てふためいてるのが、なあ…よっぽどショックデカかったんだなって。

 まず彼の中でかっちゃんのあの発言が印象に残ってる事実が意外性強いんですが、本人の死によって4-0無傷が達成不可能となってしまえば思い出すのも無理はない。

 

 物間くんって「平和の象徴を終わらせた張本人がさァ!!」とdisってたのが未だに根深いんですが、

 今回の件をキッカケにかっちゃんに謝る説ないかな。

 自身が死にかけてデクに謝らなきゃと思ったかっちゃんのように、侮辱した相手が死にかけて物間くんも謝らなきゃと思った…ってパターン。

 

 心操くんにも「僕らは~ヒーローらしからぬ立ち回りをしなきゃならない」と述べておりまして、

 平和の象徴終わらせた云々も元々本心とは考え難いんですよね。

 なので自身の発言について物間くんが負い目を感じてたのであれば、その死を目にして謝りたいと思った可能性もあるのかなあと。

 

 ジーニストによればかっちゃんは「脈が無い…心臓をやられた…」とのこと。ただ前回の衝撃で心臓が大きく膨張したような描写からして、

 死柄木の指自体が心臓まで達して直接傷つけた訳じゃないっぽい?だとしたら巷で言われてるニトログリセリンを強心剤にして蘇生説もまだあり得そう。

 

 「今度は委ねたからだ」は自身が前線に出て「抹消」を発動したUSJ襲撃・蛇腔戦と比較しての台詞か。この相澤先生の心を抉るような言い回しが実にAFOらしい~!

 …んですが、過去二度の「かっこいい」発言は死柄木のものなので、

 これもどちらかといえば死柄木側の人格による台詞っぽい?

 

 清々しい顔でスッキリしてるAFO、ウッゼェ~!人殺した直後の奴の隣に描かれていいオノマトペじゃねえだろ!!まるで神のように悠然と両手を広げるポーズも実に腹立たしい。

 この時の左腕、前回指摘した通り指の群れに目が紛れてますね。

 やはり失った右目の視界をカバーするためのもの?

 

 指の塊に左脚掴まれてぶら下がってるミルコ、堀越先生の癖溢れまくってんな!フィギュアのパーツ取り外すような感覚で義手捥がれとる!!

 そういや前にかっちゃんのフィギュアをカッターで腕引きちぎって心痛んだとか言ってましたね…

 もう完全にそれと同じ感覚でこの絵ヅラ描いてそう。

 

 しかしそんな状況でも怯むどころか眉間ビキビキにして死柄木睨みつけてるの、期待通りすぎるムーブですよ!

 腕と脚が封じられたなら口でと言わんばかりに指噛みちぎってる野性味が素晴らしい。こういう闘志の維持こそミルコに期待する役目です。皆が絶望する中で存在感放ちまくってる。

 

 対するAFOの嫌味なフォローはクッソ腹立つ~!…んですが、否定しきれないのも確かです。ヒーローが減ってるのは事実ですし。

 AFOってメタ的にはこういう客観的な見解を述べる役回りでもあると思うんですよね。いないとは思うけどミルコを責める読者の存在を想定した台詞にもなってる。

 

 場面飛んで神野。直感で弟の新技のコツ掴める荼毘、才能マンすぎだろ!皮膚はどうなってんだ皮膚は!!決着後のキイイ…の時点で何かやらかしそう、自爆じゃね?

 とは言われてましたが、これは予想できんて…!「努力(Endeavour)」と書いて「しゅうねん」と読ませるのもクッソ皮肉。

 

 「やっぱ直で触れると違うんだな…」と「氷を打ち込まれる前に…一か八は真似してみた」から察するに、真似しようとしたのは轟くんに胸に手当てられたこの瞬間ですかね…?

 だとしたらマジのガチの天才やんけ…恐ろしすぎる。敵側がここまで執念見せてくるとか最悪のPlus Ultraですよ。

 

 一応轟くんのフォローしておくと彼は「炎熱」と「氷結」を同時に操作してるのに対して、荼毘は「蒼炎」だけの上に皮膚へのダメージを考慮に入れてないので、

 難易度は当然轟くんの方が高い…んですが、それでも見様見真似でここまでやってのける才能には戦慄させられるよなあ。

 

 オニマーは"個性"がまだ不明なので生き延びられるかはそれ次第ですが、でもこの様子だと正直、なあ…。

 こう言っちゃ何ですが、一応ネームドではあるけど退場しても本筋に大きな影響がないって点では、読者にショック与えるにはちょうどいいポジションなんですよね…メタな見方ですが。

 

 オニマーより先に燃やされてたキドウはさらに生存確率低いよなあ。オニマーによれば耐熱効果のある身体じゃないらしいし。

 自分の息子が今度は自分の部下殺したとかますますエンデヴァー虐め加速するやつじゃあないっすか。もしこの後父親と再会したら今度はそのことで口撃してきそう。

 

 スケプティックを呼ぶ荼毘はこの燃え盛りようなのに通信機無事なのか…?と思ったら脳無の皮膚内というまさかの箇所に。

 で、ついに「ファザコンめ!!」とか言われてたのは草ですよ草ァ!読者皆思ってたけど作中で改めて言われたら笑うに決まってんだろ!イジり甲斐ありすぎんだろ!!

 

 エンデヴァーの現在地教えられてたってことは神野区(神奈川)から群訝山荘(和歌山)まで移動するつもりなんですかね…?脳無に乗って向かっても相当時間かかりそうですが。

 その前に弟を処分するつもり?もし轟くんがもう戦えないなら、飯田くんには親友を抱えて全力で逃げてほしいぞ…!

 

 しかしこのまま父親と再会果たせず終わるのはあんまりだろとも思ってたんで、荼毘の復帰は嬉しい展開でもあります。

 別に飯田くんと共闘してもう一度倒す展開でもいいんですけど、一番見届けたいのはやっぱ父子対決だよなと。まあエンデはエンデで今長男の相手できる状況じゃないけど…。

 

 宇宙空間に浮かぶのは敵連合とリ・デストロの通信後にも描かれたFGIの衛星カメラ。

 エンデヴァーの現在地を掴んでたのはこれで観測してたからって描写かな。

 取締役なのに社員に損切りされて国外に逃げられてたの、人望ねェ~wまあこのネチネチした言動を聴いたら納得しかありませんが。

 

 雄英のシステムに侵入してたの、まさかこれ避難民のいるブロックを危険なエリアまで移動させようとしてる…?「新たな世界に不要な者たち」呼ばわりしてますし。

 だとしたら今度こそヒーローと雄英の信用失墜待ったなしじゃん!お茶子やA組の皆が得た信頼を無に帰すような所業ですよ!!

 

 スケプティックが雄英を「侵す者」なら、それを「禦ぐ者」はやはりハッキングのプロであるラブラバでしょうか。

 逮捕された後その技術を世の為に活かさないか警察に勧誘されてましたし。

 さらにいえばスケプティックが過去一度したという「失敗」もラブラバによるもの説もあるんですよ。

 

 移動する居住ブロック内にいるのは轟家、間瀬垣小学校の児童たちに生駒先生、そしてVol.35で名前が判明したタジマさんにミエハラさん。

 AFOの手先である彼らがここで映るのが不穏ですね…マセガキたちの信頼の言葉に水を差すような描写。ヒーロー側劣勢の今では存在自体がノイズすぎる。

 

 さらに場面飛んで群訝山荘。ついにお披露目されたAFOの素顔は…画風が全然違う!!いや何ていうか顔だけなら割と普通の穏やかなおじさんですね…

 まあこの厭味な笑みには確かに顔金玉の時を彷彿とさせられますが。でも思ったより一般人っぽさがあって馴染み易さを感じたのも事実なんだ。

 

 「僕らは夢に向かって突き進む!!」とか無駄に希望に溢れた台詞吐いてるのもムカつくな!この台詞だけならむしろ主人公側っぽいノリが実にAFOらしい。

 外見が変わってもこの一言でああ僕らの知る金玉先生だと納得させられるんです。誰だよテメーはいきなり現れて(ryって感覚が全くない。

 

 左目や胸部といった一部分だけ「巻き戻し」が遅れてるのは何か理由があるんですかね?さらにいえばなぜ消失まで至らず全盛期の姿で留まってるかも謎。

 AFO自身用済みの身体だからこそ試せる事と語ってたので、100%成功する保証のない賭けだったのは察せますが…一体どういう原理なんだ。

 

 雄英・神野・群訝で同時にヴィラン側が優勢になってきて、一気に戦争全体の雲行きが怪しくなってきましたね…。

 もし荼毘が山荘に移動してエンデヴァーと戦うなら、巻き戻ったAFOは別のヒーローと戦うのか…?正直その相手は全く見当つきませんが。エンデの他に戦えそうなヒーローいる?

 

【作者コメント】

「気になってたタベガールという画集を購入。こんな風に描けたら楽しいだろうなあ<耕平>」

 あ~確かにムチムチでよく食べる女の子って堀越先生の〝癖〟として納得深いっすね。

 気になった人は#タベガールでタグ検索すればTwitterでもイラスト拝めるんで検索検索ゥ!