僕のコミックアカデミア

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僕のヒーローアカデミア No.358 『ちょっと進んだ男』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.358 ちょっと進んだ男」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 前回から場面飛んで†天空の棺†。AFOが肉体を巻き戻した具体的な手段や、デクの前方に現れた謎の飛行物体の群れの詳細はお預けか~…!もどかしい!!

 まあここは考察できる期間が延長したと前向きに考えるべきか、読者の緊張感維持するためにもある程度不安は残しておいた方がいいし。

 

 自分の指の群れに乗る名無し柄木、不覚にもカッケェな!構えがサーフィンしてるみてえだ!!1期OP『THE DAY』の空中サーフィンしてる轟くんと並べた雑コラ作りたい!

 あとコマの右下で壊されてた機械っぽいの、これ雄英の仮想ヴィランも参戦してんの?

 それとも単なるステージの部品?

 

 サンイーターを襲った指の濁流が次に押し寄せたのはネジレチャン。これ彼女の放った「波動」がねじれてるから喰らった指もねじれてる…?ワケではないのかな。

 大した出力ですがこの膨大すぎる指の大群相手じゃさすがにジリ貧だよなあ。四方八方からこの体積で攻められるのが強すぎる。

 

 ワイヤー上を滑った後他のワイヤーに飛び移るジーニスト、ナイス判断だけどジャンプしてるポーズがちょっとジワるな…w

 いやあでもワイヤーでかっちゃんの籠手引いて指を回避させてるのは真っ当にカッコいいです!ちゃんと子供を守る大人って感じ。しっかり師匠らしいことやってます。

 

 フツーに元気に指の上走ってたから最初気づかなかったんですがミルコの尻尾、地味に削られとる…!蛇腔戦でも右脚左腕右耳欠損してましたけど、

 あとどのくらいミルコ削れば気が済むんですか堀越先生!!彫刻感覚!?やっぱこの手の群れミルコに触りたい先生の欲望の具現化じゃね!!?

 

 エッジショットは初披露の「破砕紙絲」で内部から指を細切れに。しかし的がデカいから侵入自体は容易い一方で、

 すぐに再生されるという際限のなさよ…急所を一撃必殺で狙う戦法の彼には不利すぎる相手。これがただの成長とかウッソだろお前wと言ってやりたくなる気持ちは分かります。

 

 名無し柄木曰く今の状態は「身体が最適な形態を模索している」とのこと。正直抽象的でピンとこない説明だな…!

 掌から発動される「崩壊」単体ならより広く速く伝播させるための適応だと頷けるんですよ。でも「"個性"群」や「外的環境」と言われると手の増殖とどう関係が…?って感じ。

 

 「大きすぎる差異 不理解を生む」「不理解は」「畏れと排斥を生む」は真理突いたセリフ。特に異形型への排斥を見てると深く頷ける…んですが、

 その後の「僕が統括すれば~平和な世界に一歩近づく」はハァ?って感じですよ!!そんなんお前以外本当の意味での無個性でしかないだろうと。

 

 死柄木は自分が壊した後の未来について「その先は連合が好きにすればいい」と語ってました。

 なので自分と自分以外の世界を理想としてるのは間違いなくAFO側の人格ですね、そも一人称「」だし。

 ヒーローは疎か連合のヴィランたちとも相容れない世界と言える。最早全人類の敵でしょう。

 

 かっちゃんのショルダー部分の新装備はNo.345の時点で確認されてました。

 その中身はなんとお馴染み圧縮技術が用いられたサポートアイテム!まさかこんなハイテクな代物とは思わなんだよ!!

 しかもショルダーの横からプラグが伸びて冬コスの謎の穴に接続されるとか色々予想外すぎる…!

 

 展開されたのは面制圧重装機動「ストレイフパンツァー」!こんなクソデカ銃火器生身で背負うとかさァ、少年のロマン詰まりまくってますよ!!

 まさにかっちゃんの為に作られたようなデザイン。少し第5回人気投票結果発表の巻頭Cのコスっぽくもあります、

 あのグレードアップverというか。

 

 「パンツァ―」はガルパンでお馴染み戦車または装甲、「ストレイフ(strafe)」は機銃掃射する、猛爆撃するという意味の単語らしいです。

 つまりシンプルに猛爆撃する為の装甲って意味でいいのかな。FPSにおいては移動テクニックを指す用語でもあるらしいけどこちらはあまり関係なさそう。

 

 手の濁流目がけてストパン一斉発射!!この画のインパクト堪んねえ~~~~!!!!こういう痛快さこそかっちゃんに求めてるものだよなあ…!

 機銃×6がそれぞれ別方向を向いてるのが一つ一つ意思持って動いてる生命体っぽくてロマン溢れてます、籠手×2に続く第3~8の腕と表現すべきか。

 

 これどういう仕組みで汗が供給されてるんでしょうね。手榴弾に入れるカートリッジに似たパーツがショルダーに着いてますが、

 ここに貯まった汗がプラグを通じてコスチューム、そして機銃へ送られる感じ?こういう細かいメカニズム考えるだけで楽しい…!単行本での解説待ってますよ!

 

 「チーム組んだんだってな弱虫め!」と以前言ってたミルコが「チームか……!!」と高揚してるのもアツいっすねえ!

 彼女の個人主義だけが今までヒーローサイドの中で浮いてたんでこの変化は期待通り!!かっちゃんがプロにここまで良い影響与えられるようになった事実が嬉しすぎんぜ…!

 

 †天空の棺†をセッティングしてる仲間を意識するかっちゃん、「~してくれてる内に」って部分から今彼らに救けられてる自覚が伝わるな…!

 あと彼が同級生を名前を呼んだのって出久麗日切島常闇轟以外だとこれが初?いや声には出してませんが、もう呼んでも違和感ない域にいるなあと。

 

 物間くんと同じく相澤先生も左目が紅くなってるってことは、やっぱり右目を失明したからといって「抹消」自体を失った訳じゃないのね。

 しかしマニュアルさんの"個性"は使われてないのを見るに、あくまで物間くんが瞬きした時の備え程度の運用で、両目の時ほどの効力はもうないのかな。

 

 名無し柄木の台詞をリフレインするかっちゃん。言わずもがな彼にもブッ刺さる言葉です。

 「大きすぎる差異」は"個性"の有無、「不理解」は自分を救けようとするデクの行動、「畏れ」はそんなデクに対するコンプ、そして「排斥」はかつての虐め…。

 その全てを彼はとっくに飲み込んだと。

 

 「そういうの全部」「一歩進んだとこ もう見てンだよ」は「ヒーローの望む平和な世界に一歩近づくとは考えられないか!?」に対するアンサーですね。

 もう一歩進んでるからお前の統括なんざ要らねえと。根津校長が語ってた〝あと一歩〟の文脈にも沿ってる。こういう積み重ねが上手いです。

 

 今回のサブタイ「ちょっと進んだ男」もかっちゃんに相応しいです。彼自身「俺より遥か先にいるような気がして」とデクに語ってた通り、

 まだ自分の過ちを認めて進み始めたばかりだからね。この過剰すぎない程々の評価が今は相応しい。たかが一歩、されど一歩。この一歩はデカいですよ。

 

 「よって 余計なお世話だ」で思い出すのは「余計なお世話はヒーローの本質」。

 今まで散々デクの〝余計なお世話〟を拒んできたかっちゃんが、本当に余計でしかない名無し柄木の搾取にこの言葉を叫ぶのがなァ~…!

 変化の示し方上手すぎだろ!!本当に払い除けるべき手を見極められてる。

 

 かっちゃんの瞳に光が差してるのも衝撃デカいです、表情自体は今までとさほど変わらないのにこの有無だけで全然印象が違う。

 彼の純粋な部分が表出してるといいますか、元の荒々しさはそのままにどんどん真人間っぽくなってきてる。セリフだけじゃなく画でも彼の成長が象徴されてます。

 

 しかし成長してもあだ名のセンスは相変わらずなんだな…「指金玉野郎!!!」ってどんなだよw

 単純に「顔金玉」の転生先で指が無限に増えてるからこのネーミングなんですかね?死柄木自体には特に金玉要素見当たらないし。

 指って正直形状としては玉というよりむしろ棒…やめよっかこの話。

 

 ジーニストが「爆豪……!」→「大・爆・殺・神…」「ダイナマイト!!」と言い直してるのもグッときますね…!

 「名は願い」と説いてた彼がここでかっちゃんをヒーロー名で呼ぶの、これ以上ない弟子に対する称賛だろうと。

 その成長に胸が熱くなってる僕らとテンションがシンクロしてる。

 

 かっちゃんの新技は「ハウザーインパククラスタ」!!元々クラスターとは汗を同時多発させることと説明されてましたが、

 確かにこれはその極致だわ…!貯めた汗を全方向に爆発させながら接近してくるけたたましさがハンパじゃない。まさに「溜めて」「放つ」の究極形と言える技だ。

 

 シン・爆豪勝己とも評すべき活躍っぷりですが、流石にまだ去年のJFで言われてた「最大の見せ場」じゃないよね?

 贔屓目抜きに見ても今回がライジング(映画)やライジング(原作)や「今までごめん」を超えてるとは思えないし。僕はもうこっからPlus Urtraすると信じて疑ってないっすよ!

 

 少し気になるのが右下の名無し柄木の右手でして、これ人差し指から手を開こうとしてるように見えるんですよね。

 まさか「爆破」を奪おうとしてる…?としたら絶望なんですが!壊理ちゃんの"個性"で巻き戻せるとしても!今のかっちゃんから"個性"を奪うのは尊厳破壊でしかないですよ…!

 

 と同時に、無個性のデクを虐めてたかっちゃんが無個性になるのはインガオホーとも思う訳です。杞憂に終わればいいですが、

 彼の贖罪の文脈から判断すると決してないとは言い切れない。何なら無個性の状態でなお仲間のために動くのが「最大の見せ場」となる可能性すら考えられます。