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僕のヒーローアカデミア No.348 『失恋』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.348 失恋」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【表紙】

 予告通りデク茶が表紙!本編の内容にリンクするようなカッコいい系のデザインでしたね…!真っ暗な闇を抜け出して奥にある光へ一緒に向かうような構図が希望すぎる。

 あと「週刊少年ジャンプ」や各作品やアオリのロゴが緑とオレンジで幼馴染カラーなのも2828すんな!

 

【本編】

 真面目なナレーション_____からの「どこまで行っても彼はクソナードだった」で草ァ!いやデクからすればこんな反応になって当然ですけど!

 でも思ったよりギャグっぽいノリで脱力したよ!!顔に若干斜線入ってるのがまたジワりますね…!敵からの告白とはいえそりゃ照れるわな。

 

 「クソナード」って単語チョイスが地味にツボです。このワードって今までかっちゃんしか口にしてなかったんで、単にヒーローオタクな面に対する憎まれ口かと思いきや、

 女子への免疫のなさにも使われるとは…!僕らもクソナード呼びしたくなるなコレ!デクくんイジり倒したい!

 

 ラブコメみたいな感想で恐縮ですが、女の子からの告白に主人公が動揺してくれるとやっぱ嬉しいな…!

 前回のアオのハコもそうですがこういうのが告られた側に求める反応なのよ、例え告った側がクレイジーヴィランでも。少なからずデクにインパクトがあったって事実が嬉しい。

 

 デクそっくりなブレザーの男の子はキュリオス戦でも回想された「斉藤くん」。

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 血への興味は幼少期からあった筈ですが、「初恋の人」ってことはそれが人間に向いたのは彼が初めてだったのね。

 しかし血啜り癖抜きにしても初恋の人に似てるから好きって理由は正直嬉しくないだろw

 

 「2人で遊園地に行って」「手をつないでクレープを半分こする事」はピュアか!間違ってはいないけどあまりの微笑ましさに笑っちゃうんですが!!

 この混沌とした戦場で己の恋人像を述べるデク、あまりに癒しすぎる…!本人は至って真面目に回答してるだけなのがまたジワるな!

 

 もしかしてこの恋人像、文化祭でお茶子たちと一緒にクレープ屋巡った経験からくる発言なんですかね?

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 お茶子も「くれえぷ」と興味示してたし。

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 ともすればこれ、クレープ半分こにするデク茶in遊園地が実現するフラグとか!!?もしくは砂藤くんに作ってもらうのもアリですけど!

 

 いつもの恍惚から一転、手で覆った顔を真っ黒に染めるヒミコちゃん。

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 これはキュリオス戦で回想された中学時代と同じ「仮面」を着けた状態なのかな〜。

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 気配消す為に一旦デクへの慾を抑えたと。対話のために瞬時に興奮を鎮められるの、単なる狂人じゃなく冷静さもあって格高い。

 

 肉体切り離す?ニア・ハイエンドによる第二波→波に攫われるヒミコちゃん。

 前回の「私の恋人になって」もそうですが、背景が戦場じゃなければ本当に美少女に相応しいシチュなんだよな…w

 アイドルソングのMVにアクション映画からエキストラ呼んできたようなチグハグ感がある。

 

 ヒミコちゃんからの問いはマキア侵攻時にお茶子にも訊いてた「私をどうしたい?」。

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 これ、彼女自身がどんな答えを求めてるのか割と謎だよな…あり得るとすればやっぱ「救けたい」?

 でも血啜り癖からの解放って意味での〝救い〟を求めてるようには見えないよなあ、今のところ。

 

 「〝同じ〟になろうとする事が心を充たすのは分かる」〜〜〜〜!!!いやもうこれ100点!完璧!エクセレント!!それでこそ我らが主人公…!

 例え異常なヴィランの嗜好でも自分と一致する部分を見出して言語化できるの、デクの言動として納得が深すぎますよ!まさに期待通り!

 

 ヒミコちゃんの〝同じ〟になりたい願望は恋愛感情に限らず憧れ全般に言えるなあと思ってましたが、それがデク直々に肯定されるとは…!

 オールマイトを始め数々のヒーローをリスペクトしてきたデクが言うから説得力デカい。勝利を意識すると口が悪くなるとかその最たる例だな!

 

 で、だからこそ「心も同じなろうと思えないんだ」って疑問にも頷ける。ヒミコちゃんの求める〝同じ〟はあくまで容姿や身体感覚だけなんですよね。

 相手の志にも憧れられるデクにはそりゃあ理解の外だろうと。共感寄せつつそれ故の疑問を述べてくれたのがデクらしい誠実な対応。

 

 そんなデクに対するヒミコちゃんの表情はすげえ秀逸だなあ。諦念や哀愁は感じるけど直後のような刺々しさはないんですよ。

 出久くんならこう答えると最初から悟ってたような、「うんそうだね」と地続きの表情。やっと最後の未練を断ち切れたような晴れやかさすら感じるのです。

 

 …からの冷ややかな目のドアップもな〜!この直前の穏やかさを感じさせる目からの切り替わりがマジ怖い。

 あ、もうデクのことも排除すべきターゲットだと認識したな…って心情の変化を悟らされるのです。目は口ほどにものを言うと言いますが、このヒミコちゃんの目はその典型。

 

 ヒミコちゃんのマスクの牙みたいなパーツ、チューブとジェット機構が付いて触手みたいになっとる…!

 注射器の方は元々チューブ付きでしたが牙が伸びたのは今回が初のはず。こうして展開してると牙一つ一つが意志を持ってるみたいだな!これらでも血の採取は可能なんだろうか。

 

 「ヒーローとヒーローが守る人たちだけが」「人なのね」はやっぱトゥワイスを意識した台詞か…。

 デクの言葉を聞いて以前の「人を助けるのがヒーローなら仁くんは人じゃなかったのかな…」に答えを出したのね。

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 でもヴィランも守る対象であると示せば理解し合う余地はまだある?

 

 こことその次のコマの枠線がジグザグしてるのは「危機感知」のエフェクトを模したものですね、

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 デクが避難民から不安を向けられた時と同じ。

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 もう好意ではなく害意で傷付けようとしてるから反応したと。これなら気配消す技術を使われてもデクが牙を弾いて対応できたのも頷ける。

 

 接近するお茶子。その後ヒミコちゃんが上下逆さまに描かれたコマがありますが、これもう「無重力」発動してる?

 いや浮かせられたなら自分で身動き取れる訳ないし違うか。牙にチューブが付いて長距離攻撃が可能になってるの、肉球で触れて発動する"個性"には分が悪い相手だな…。

 

 「だってお茶子ちゃんは私と────同じ人(を好き)」と言いながら刺そうとしたヒミコちゃん_____にドロップキック喰らわせた梅雨ちゃんGJ!色んな意味でGJ!!

 お茶子がデクへの恋愛感情(仮)確信する前にそれをバラされなくてよかった〜!マジで今回のMVPは梅雨ちゃんっすよ!

 

 このドロップキックの勢いはvsB組で鱗くんにも喰らわせてたのを思い出しますねえ!

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 シリアスな恋バナの最中にいきなり突っ込んできたのもあってすげえギャグっぽくて笑っちゃうんすけど!

 デカデカと描かれた下半身の圧が強すぎる。着地した後の脚がぶっといのも性癖感じますよ!

 

 「蛙吹っ…梅 フロッピー!!」って苗字→名前→ヒーロー名と2度も言い直すデクで草。何気にクラスメイトをちゃんとヒーロー名で呼んだのはこれが初?

 轟くんのことは「ショートくん」と"くん"付けだったし。

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 でもお茶子は「麗日さん!!」呼びだったし全員に意識してる訳ではない?

 

 お茶子が自分の血のついたナイフの回収を気にしてるのは「変身」される恐れがあるからか。梅雨ちゃんに蹴飛ばされた時に手放してましたが、

 牙で「黒鞭」切った時に握ってるのはまた別のナイフ?「黒鞭」が簡単に切れたのはデクが梅雨ちゃんに意識向いて力込めてなかったから?

 

 〝離島に分断〟は「変身」対策ってことかな、奥渡島なら誰かに「変身」しても逃げ場は島内しかないと。

 ドザエモンとか水タイプなのに海に招いてどーすんだって感じでしたが、

 あくまでここはヒミコちゃん対策で他の奴らはたまたま分断時にその近くにいたから転送されただけと。

 

 「あなたがすべきは今ここで恋愛話じゃないでしょう」は正論!ちょう正論!!ベストなタイミングで求めてた言葉を言ってくれたな!

 デク茶トガの三角関係に外野から客観的な意見を述べてくれて超安心した…!期末試験編で「精神的支柱」とリカ婆に評された安心感は今も健在だ。

 

 無論デク茶とヒミコちゃんの対話は望んでたものではあります、でもそれが長引けばはよ雄英行ってくれって意識が強まってしまう。

 だからそこにストップかける役が梅雨ちゃんというのがな〜…!適任すぎる。デクは可能な限りアンサーを示したしここで強制終了がベストでしょう。

 

 「デクくん」「死柄木を」に続く言葉は…止めて?救けて?

 かは分かりませんが、ただ斃してほしいだけには見えないよなあ、デクの方も決戦前に言われた「二人とも変だね」を思い出してる訳だし。

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 ヴィラン〝救けを求める顔〟を見た感覚を共有した経験が良い方向に作用してる。

 

 〝「頑張れ」って感じのデク〟命名したお茶子が「頑張ろう!」と言うのがまたな〜…!これ以上ないエールですよ。

 ヴィランの救済という同じゴールに向かう同志なのだと実感させられる。デクがここを離れても最終的にはヒミコちゃんを救ってくれるだろう…と望みを託せます。

 

 体勢を立て直して構えをとるヒミコちゃん。牙がいくつか破損してるのはデクに弾かれた時に壊された?

 けれどもこうして狙いを定めるように展開してるとやっぱカッケーな…!ヒミコちゃんの獣っぽさがさらに増す。お茶子の方もリストにワイヤーあるし拘束合戦になりそうな予感。

 

 お茶子たちに後を任せて奥渡島を去るデク。カッコいいシーンだけどここから約200kmも走ると思うとちょっとジワるな…!あ、もう普通に走って向かうんだ!?っていう。

 改めてOFAが規格外すぎる。真剣な顔で太平洋疾走するデクが描かれたら正直笑わずにいられる自信ないですよ!

 

 これでデクはお茶子にヒミコちゃん救済のバトンを託せた訳だけど、次回は引き続き奥渡サイドなのかな。

 神野・群訝・雄英…他のどこの戦場にカメラ移ってもおかしくないヒキだけど。未だに所在不明のスピナー率いる異形集団もいるしなあ。暫くはデク以外にスポット当たりそう。

 

【作者コメント】

「お腹が空かないようになってきました。完全生物に近づきつつある。<耕平>」

 個性特異点越えようとしていらっしゃる?