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僕のヒーローアカデミア No.286 『僕らの中の人』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.286 僕らの中の人」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 「一人で…勝とうと…っ」「してんじゃ」「ねェっ」お、重い…!勝利の権化のかっちゃんが言うと重すぎる…!1人じゃなくて2人で勝ったナイン戦を思い出すと尚更な…。

 彼にあの記憶はない筈なのに今この瞬間もデクと共に勝つ姿勢が一貫されてて、正真正銘もう一つのライジングだ…!

 

 前回奪われると予想されてた「爆破」は…どうやら無事っぽい?少なくとも今はまだ。

 AFOで"個性"を奪うには対象に接近する必要があるし、死柄木(を操ってるAFO)やかっちゃんにも奪った/奪われた自覚なさそうだし。

 OFAに固執してる今、わざわざ他の"個性"を狙う余裕も理由もないしなあ。

 

 「〜……っ」「やめ…ろ…」は死柄木が体を乗っ取られまいとAFOに抗ってるセリフっぽいなあ。まあ一度引っ込ませた以上抵抗するのは当然の反応ですよね。

 前回あっさり乗っ取った時はこの過保護ヤローが…と毒付いたので一安心。死柄木に自己主張の意志が残っててホッとしたよ。

 

 「個性強制発動」が抜け、落ちていくかっちゃん____を掴んだのは轟くん!もしかしてこれ、左足から炎を噴射して飛んでる…?

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 No.258の扉絵でも浮いてたけど実戦で使用可能レベルに至ってたのか。

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 片足のみからの放出だとバランス取りづらそうだけど、どんな原理で浮いてるんだろうか…。

 

 「俺…の」「っ…」までが死柄木で「───…今日の戦いで……………」からがAFOのセリフ?後者は刺した自覚のある者のセリフに聴こえるし、死柄木にしては口調が堅いからなあ。

 ここでヘイトを向けるべきはAFOでしょう。尤も今のデクにその区別はついてなさそうだけど…。

 

 相澤先生、グラントリノ、リューキュウ…この戦いで血を流してきたヒーローたち。AFOはその中で「今のが最も無駄だった」と。

 これは許されねえ…許されねえよ…。かっちゃんのライジングを、救けるヒロイズムを、最大限に侮辱する言葉…!庇われたデクが激昂するには充分な言葉です。

 

 「怒りのままに力を振るえば力は応える」「肝心なのは心を制する事さ」は黒鞭暴走時、ラリアットさんから贈られた提言。

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 その言葉とは裏腹にデクはもう我を忘れ____纏った黒鞭のドス黒さが、そのまま怒りに染まった心を象徴してるようだ…。これをヒーローの姿と呼ぶのは…正直躊躇う。

 

 向かってくる「個性強制発動」を頭突き、千切り、噛み砕き!真ん前から打ち砕くデク!!ひえ〜!これはドデカいインパクト…!

 有無を言わさぬ怒気が怖いほど伝わってくるぜ…。この瞬間は見開きで描いて正解でしょう、目の前に迫るドス黒い物体への畏怖を死柄木視点で体感できる…!

 

 ていうかこの「個性強制発動」、物理的に砕けるものだったのね!てっきり触れたら最後、強制的に貫かれるものかと…。

 普通に考えるならOFAによる防御力upの産物ですかね。実は新たな継承者の"個性"によるプロテクトがかかってた可能性は…今の時点じゃまだ憶測の域を出ないかなあ。

 

 もの凄い形相で死柄木を睨むデク。

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 …あまり言いたくないけど、この瞳がなくて釣り上がった目の形、フードに黒霧…ハイエンド以上の脳無に似てない?

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 堀越先生も意図的に似せて描いてるんだろうか。破壊を目的としたただの人形…って点では今のデクも当たらずとも遠からずだからなあ。

 

 もしかっちゃんが危惧してる可能性がさ、OFAの出力上昇・継承者たちの"個性"習得に伴って脳無化が進むとかだったら、正直受け入れ難いんだけど…!

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 「分かってない事を断言はできない」で伏せていい情報じゃないからないと思いたいけど、オールマイトはその辺の信用が正直ないからな…。

 

 死柄木の顔面に走った新たなヒビ____から見えたのはもう嫌と言うほど拝んだAFOの厭らしい笑顔。さすがに実際に中に入ってる訳じゃないだろうけど充分悍ましいわ…。

 不気味にほくそ笑んでるのはやっぱりデク…の中にいる弟が迫ってるからなんですかね。さすが救い様のないブラコン…。

 

 マキアの現在地は大阪府砂色」市。No.282で挙げられてた予想進路の一つであり、その元ネタは恐らくSWに出てくる地名「サイロ」だと思われます。

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 これより前に名前が出た市はすでに通過済みだとしたら、発目ちゃんの出身地である「播土」市はもう…。

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 ぐおお、考えたくねえ…!

 

 マキアが感じた「主の匂い」は2つ。これは普通に考えれば死柄木とAFOのもの…ですよね。聖火がもう一つの聖火を包むように重なり合ってるし。

 今まで単なる匂いだけでなく、AFOという"個性"そのものの気配でも彼らを認識してた…ってこと?だから今旧AFOと新AFOの2つを感じてると。

 

 蛇腔市郊外を走る波動・飯田・麗日・蛙吹・口田・吹出…。彼らは指示通り情報伝達のために死柄木討伐組の元へ向かったってことかな。

 前回の「『頑張れ!!』って感じのデク」のリフレインはお茶子がデクを救うフラグだと思ってるんですが、このペースだとそれはまだ先になりそう…?

 

 「日が沈むにつれて」「影が伸びていく」は言いえて妙な表現。

 「」がヒーロー、「」がヴィランを喩えてるとしたら、ヒーローたちが沈んだ後に訪れるのは…超常解放戦線が企み通り政治の実権を握る時代?

 「みんな…!!」のコマで移り変わる空が映されてるのもその暗喩っぽいよな…。

 

 ついに死柄木に触れられたデク!…にも関わらず「崩壊」を発動しないのはまずOFAを奪う必要があるからだとして、そのON/OFFって死柄木の任意で切り替えられたっけ?

 よく見ると触れてるのは掌だけで、薬指と小指は触れてない=「五指で触れ」る条件を満たしてないからセーフってこと?

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 「やっと触れた 貰うよワン・フォー・オー─────……」は死柄木とAFO、どっちのセリフ?

 再生済みの左目だけ見ると死柄木の自我もありそうだけど、残りの邪悪に嗤ってる部分はもろにAFOっぽいよな…。ここはどちらにも取れそうな表情。あるいは師弟でシンクロしてるとも見れるか。

 

 左手に空いた穴に奪われるかと思われた瞬間____再び訪れたのはOFAのあの面影!今回のデクの可動域は顔の鼻から上・右腕の約半分・左手・腹部・左膝。

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 鼻から上と右手のみだった黒鞭暴走時に比べるとかなり広がったな…!

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 これはやっぱりOFAの習得度に比例してると考えるべきか。

 

 その視線の先にいたのは死柄木とAFO。弟子の体から生えるように現れてるのは悍ましすぎるだろ…彫刻のように完成された一種の負の芸術性すら感じる。

 まあ見た目の歪さはさておき、「炭と化して死んでたし生きてたとしても落下死だったぜ?」は正論ですね。ここは師匠として的確な指導。

 

 「これは────」「俺の意志だ 俺の夢だ…!!」よう言うた!それでこそ後継者や!!無論AFOの指摘はきちんと省みるべきですけど、退いた師匠に明確に自己主張してくれたのは嬉しかったです!

 死柄木には彼本人としてデクと相対し続けてほしいからね…!その意志があることに安心した。

 

 一方デク側に現れたのは7代目継承者・志村菜奈!今回のサブタイは「僕らの中の人」…となればデクと死柄木、それぞれに宿る中の人が両方現れるのは必然ってことか。

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 デクが菜奈さんの声を聴くのは多分これが初めてだよな…キンクリされた数ヶ月の間に同じイベントが発生してなければ。

 

 最初にラリアットさんが話しかけてきたのは黒鞭の本格的な発現時だったんですよね。

 この順序がOFAの法則であり、かつこの戦いで初めて「浮遊」が発現したなら、菜奈さんに話しかけられたのも今が初めてってことになる。

 少なくともデク側から継承者を呼び出すのは不可能っぽいよなあ。

 

 そして孫である死柄木もとい転弧ともついに出会い…。いや、No.270における「忘れないでね」「もう」「俺を否定するな」もカウントすれば初対面ではないか。

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 死柄木も例の写真で菜奈さんの姿は知ってるし十中八九祖母だと気づかれてるよなあ。

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 次回一体どんな会話が為されるのか…。

 

 「私たち」の範囲が誰なのかも気になる箇所です。

 すでに"個性"が発現済みの継承者(5・7代目)に限るのか、未発現でも姿が見えてる継承者(1・4・6代目)も戦ってくれるのか、姿が見えない継承者(2・3・8代目)はどうなのか…。

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 まあ謎の多い2nd&3rdはまだシークレット扱いになりそうだけど。

 

 もし継承者たちが自分の"個性"で死柄木やAFOと戦ってくれるなら、次回彼らの"個性"が一気にお披露目されそうでクッソ楽しみですね…!

 少なくともすでに姿が発覚してる4・6代目はその可能性あるよなあと。特にかっちゃんに危険視されてた4thはどんな"個性"なのかすげえ気になる…!

 

 逆に死柄木視点だと今までAFOが下した宿敵と一気に戦う、所謂ボスラッシュみたいな状況になりそうだなあ。

 その過程で新たなAFOとしての己の未熟さを痛感し、この空間での戦いは引き分け…って形に落ち着きそう。そして数ヶ月後、OFA100%に至ったデクと本当の最終決戦になるのかな。

 

 

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