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僕のヒーローアカデミア No.274 『サーチ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.274 サーチ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 死柄木の脳内で「ワン」「フォー」「オールを」と響く謎の声。となると前回の「ワ……れ…」の『』もやっぱり「ワン・フォー・オール」なんですかね。

 その場合「」の方は「殺『』」「手に入『』ろ」などのOFAを求めるセリフだと推察されるけど…具体的な答えはまだ出せないか。

 

 ただこのセリフ、海外版だと訳が「…STORY…」らしいのが気になるんですよね。

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 つまり「DE『STORY』」→「こ『』『』」→「壊れ」という可能性もあるわけで…。

 まあ英訳がどこまで参考になるか不明なので気にしすぎるのもアレですが、この可能性も一応頭に留めておきたいです。

 

 やはりすでに譲渡されてたラグドールの「サーチ」。恐らくこの"個性"も最初から死柄木に託すのが目的で奪ったんでしょう。

 問題はそれをいつ・どうやって託したかだけど…神野以前にAFOが自分のDNAを保存→実験前に死柄木がそれを摂取、とか?順序としてはこのタイミングが最も自然。

 

 逆にもしAFO(と奪った"個性")を授ける方法がOFAのようなDNA摂取とは異なる場合、つまり投獄された状態でも直接授けられる場合は、やはりNo.270の面影(仮)におけるやり取りがその儀式だったんですかね。

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 いかにも譲渡が完了したっぽい演出でしたし。まあここを断定するのはまだ早いか…。

 

 エンデヴァー渾身のヘルカーテインを再生の力で突破する死柄木!なるほどそうきたか…!

 確かにマスターピースが脳無研究の行き着く先なら、数々の脳無と同様に死柄木に超再生が備わってるのも自然な道理。まさかアンディみたいなゴリ押しスタイルが見られるとは思わなかったけどな!

 

 ただ崩壊でもさすがに炎までは崩せないっぽいですね、やはり崩せるのは固体に限るのか。というか再生で無理やり突破できるからそもそも崩す必要がない訳だけど…。

 フードも脅威の再生力を見せてたけどこちらはそれ以上だな…プロミネンスバーンでも倒せるかちょっと不安になってきた。

 

 炎の勢いを利用してターンするのはちょっとかっちゃんっぽいですね!あの爆破で軌道修正するやつ。本人が見たら俺のパクリとか言いがかりつけそう。

 敵の攻撃を避けた後、必要最小限の動作で背後を取って逆に攻撃に転じたのがスマートな移行…!こういう動きの無駄のなさはさすがNo.1。

 

 突然伸びてきた右手を掴んだのも的確な対処。…のはずだったのに、まさか今度はその掌から衝撃波のようなものまで放ってくるとは…。

 いやでもプロヒーローたちは死柄木にAFOが譲渡されたとは知らなかったので仕方ないですよ。これでエンデヴァーの格が落ちたとは言いたくない。

 

 この謎の衝撃波はAFOがオールマイト戦で使用してた「空気を押し出す」なんですかね?

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 似た"個性"はいくらでもありそうなので何とも言えませんが、メタ的にはAFOが使った描写のある"個性"を選んできそうではある。

 これを至近距離で喰らってまだ普通に動けるエンデヴァーすごいな…。

 

 死柄木によると「生まれつき備わっていたような感覚」とのこと。つまり死柄木はすでに自分が所有してる"個性"を全て把握してるのか…?

 まあこの一言だけで断ずるのはまだ早いけどその可能性を否定できないのも確かです。全ての"個性"を使いこなせるようになる日は思ったより近い…?

 

 死柄木の例の手が壊されてなかったのは安心しました!死柄木を象徴するアイテムと言えばこれだからな〜!今回無事を確認できてホッとした…!

 結局この手は誰のものなんですかね?弧太朗さんの手は自分で壊してたし、やはりAFOが嫌がらせで保存しておいた菜奈さんの手なんだろうか…?

 

 OFAの存在は実験前に殻木から知らされたはずですが、死柄木の様子を見るにどんな"個性"か事細かに伝えられた訳じゃないのかな。

 今死柄木を駆り立ててるのはAFOとしての本能みたいなもの?こうしてその声に従ってるとますますAFOの操り人形と化してしまったようで居た堪れないな…。

 

 遂に死柄木の口から発せられた「ワン・フォー・オールを」という言葉…!エンデヴァー経由でデクがそれを耳にしてると聴いちゃいけないものを聴いてしまった感がすごいっすね…。

 読者にとっては既知の情報なのに改めてショック受けた。それだけデクが感情移入できる存在とも言える。

 

 デクと死柄木がお互いを意識するコマはまたもOFAとAFOの因縁を痛感させられたなあ。悍ましいんだけどお互いを切り離せないある種のエモさ?があると言いますか。

 No.263のお互いを意識する上耳にも通じる感覚で強烈に運命を感じさせられるシーンだった…。言語化し難いけどそんな印象。

 

 これ見よがしに映されるラグドールの姿。ってことは死柄木が今使ってるサーチはやっぱり彼女のもので確定か。

 こうして物想いに耽ってるといつもの賑やかな姿とギャップあってちょっとドキッとしますね…。彼女にサーチが返されて再びヒーロー活動に役立てられることを祈りたくなる。

 

 ここで注目したいのがライジングでナインが使ってたサーチ。

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 オリジナルは十中八九死柄木が今使ってる方のはずなので、ナインのサーチもラグドールのものだとするとこちらは恐らく複製だと思われます。

 死柄木に使わせるためにナインに複製版を搭載して性能をテストしたんでしょう。

 

 ラグドールのサーチは対象の居場所や弱点も把握できるのに、ナインは一度視た活真くんの居場所を把握してませんでした。

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 これも複製はオリジナルより性能で劣るとすれば説明つきます。殻木がAFOに、AFOが死柄木に己の"個性"を託し、自分はその複製で妥協したのもこの事実を裏付けてる。

 

 死柄木大跳躍!!敵にここまで派手に跳ばれるといっそ爽快だな…!この"個性"はAFOが使ってたもので言うと「筋骨発条化」「瞬発力」「膂力増強」辺りですかね?

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 高く跳ぶといえばウサギ、ウサギといえば園長…といった感じに連想しなくもない。死柄木の原型の一つは椎名園長でしょうし。

 

 結局滞空のための"個性"は所有してないんですかね?神野で口にしてた「エアウォーク」と菜奈さんから奪った「浮遊」のどちらかは譲渡されてると思ったんだけど…。

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 崩壊対策として滞空した状態のヒーローに死柄木が攻められてる今の状況をAFOが予想しなかった…とはちょっと考え難くね?

 

 「ファンクマン」って誰?今まで名前すら出てなくね?と思ったけど、もしかして前々回体が崩れてたモブのどちらかなのかな。

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 いずれにしろこの崩壊の無慈悲さが痛いほど伝わってくるな…。読者には面識のないヒーローでも確かに誰かと繋がりのあった命があっさり失われたんだなって…。

 

 死柄木の狙いが自分と知ったデク____の意図を察してくれたかっちゃん!こういうとき物怖じしない彼の態度はホント心強いな!

 いつも噛み合わないくせにこんな時だけキレイにシンクロしやがって…!OFAを知る者として瞬時に同じ考えに至ってくれたのが有難いです、孤独感が一気に晴れた。

 

 デクの隣で簡潔に状況を整理してくれてるのもとても安心感ある…!

 「とにかくてめェは動くしかねぇ」は強制っぽい言い方ではありますが、ある意味ではてめェならどうせそう動くんだろ…って信頼の証とも受け取れる。

 そしてそれに同行してくれる頼もしさよ!これは心強すぎる味方…!

 

 走り去る2人を不安そうに眺めるお茶子。これやっぱりお茶子もOFAを知るフラグじゃね…?このまま彼女だけ蚊帳の外に置かれるのは正直心苦しいし。

 あまり共有者の輪を広げるのも問題ですけど、仮にお茶子がデクを支える立場に落ち着いたらかっちゃんとはまた違った安心感が得られそう。

 

 デクが思いついたのは自分=OFAを囮にするというハイリスク/ハイリターン!た、確かに住民の避難を優先するなら最善の策ではある…!

 この合理的かつ狂気的な発想がまさにデクらしいな!今のデクならその可能性に懸けてみたい気持ちもあるけど、それはそれとして危うい…っていう。

 

 ラグドールのサーチが死柄木の手にあることまで幼馴染は察してると見るべきかな、遠方から対象の"個性"を把握できる"個性"なんてそうないだろうし。

 おまけにライジングでは2人ともその複製(仮)を持つナインと交戦したし、その経験からも同じ"個性"を持ってると考えるのは自然な発想。

 

 囮自体は派手な動きができる"個性"ゆえに仮免試験やB組との対抗戦でも担当してるんですよね。

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 そういう意味ではOFA向きの役目と言える。

 あくまでデクの仕事は誘導だけでその後の戦闘はプロに任せるなら安心…なんだけど、そこは死柄木とのガチバトルを望んじゃうのが読者の性だよな〜。

 

 あと気になるのはやはり「浮遊」を習得済みかどうかですね。仮に未習得の状態で死柄木との戦いに突入したらほぼ勝ち目ないからな…。

 完璧に習得してないとエンデヴァーのような立ち回りは難しい。もし次回以降お披露目されるとしたら以前の黒鞭のような時間制限つきの発動ですかね。

 

 「俺がツブしたらァ!!!!」はそれでこそ勝つヒーロー!いやそこはプロに任せようぜ!って気持ちもあるけどかっちゃんが一貫して己の理想のために動いてるのは期待通りです!!

 彼は単なるOFAの協力者に収まる器ではないのでクソデク餌に釣ったらァ!くらいのスタンスなのは解釈一致…!

 

 ただかっちゃんの場合、デク以上に滞空の面で心配ではあるよなあ。爆破じゃ一時的には浮けてもその場に留まれないし。

 この数ヶ月間の間に滞空を可能にする新技もしくは新アイテムを開発したんだろうか。才能マンの彼ならそれを実現しててもおかしくはないけど…今のところ確証はない。

 

 とりあえずデクにしろかっちゃんにしろ、プロの皆さんには彼らが安全に動ける状況を保証してほしいです。

 その上で2人には死柄木に強烈なインパクトを与えるような活躍を…って書くと我ながら要求多くてヤなんですけど、漸く訪れた主人公のターンだからそのレベルを望んじゃうぜ。

 

 

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