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僕のヒーローアカデミア No.261 『ハイエンズ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.261 ハイエンズ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 ミルコ容赦ねええええ!!!AFOとの思い出を挟まれながらブッ壊されると…なんかすげえ居た堪れない……!

 前回殻木が言ってた「オール・フォー・ワンとの血香る睦まじい日々」は確かに存在したんだな…。本来なら滅ぼされて然るべきものなのに爽快感より喪失感が上回ってしまった…。

 

 敵のジジイにこんなこと言うのは悍ましいですけど、回想の殻木めっちゃ微笑ましくね…?

 ジョンちゃんを褒める姿は犬や猫の飼い主っぽいし、AFOに感謝された時の反応も親に褒められて喜ぶ子供っぽい。演出の効果ってスゲー…!こんな邪悪なヴィランすらハートフルに感じられるとは…。

 

 「蹴りゃわかる」と答えたミルコは即決即断!確かに本物か否か見分ける上ではそれがベストなんだけど、その選択に躊躇が見られないのは少し怖いなあw 何となく人外っぽさを感じる。

 とはいえ任務を大義名分に老人をいたぶろうとしてる…って印象は抱かないから、やっぱり好感度は高い。

 

 脳無軍団vsプロヒーロー!一体一体は大した事ないとはいえ束になってかかれば時間を稼げるくらいにはやはり厄介なのね。

 こんな大乱闘になる前に避難を済ませられて本当に良かったな…!仲間への情報伝達だけでなく一般人の避難誘導も行える辺り、マンダレイテレパスはやっぱり有用。

 

 エンデヴァーはいつもの赫灼熱拳で脳無を焼却、その左上にいるヒーローも炎を操ってるから彼はやはり炎のサイドキッカーズの一人でしょう。

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 自分に巻いてる包帯のようなものを解いて炎を放ってるっぽいけどどんな"個性"なんだろう。ヘルフレイムとの差別化も気になるな…。

 

マイクとイレイザーもヴォイスと抹消というそれぞれの"個性"で応戦。

 マイクはこれまで殆ど戦闘シーンがなかったけど下位中位の脳無になら普通に対抗できるくらいには強いのね、そこは安心した。

 期末試験で口田くんの虫に気絶させられてた印象しかなかったからどうも不安でな…。

 

 ロックロックさんはソファや案内板といったオブジェを空中に固定して脳無の行く手を阻んでる?

 見る限りほんの少しの間だけ敵を足止めするくらいしか効果がなさそうなのにここまで立ち回れてるのはすごいな…。脳無自体を固定できたら強いんだけど彼の施錠は生物には使用不可ですし。

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 他に姿が確認できたネームドはネイティブさんくらいか、ステインに殺されかけたところを飯田くんに救けられたヒーロー。

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 姿は写ってるもののこれだけじゃどんな"個性"か判断するのは難しいな…。一応この殻木確保チームに参加してるってことはそれなりに強力な"個性"なんだろうけど。

 

 隠された通路を進んでいくクラストたちの姿はちょっと八斎會編を思い出しますね!一人だけ先に行ったヒーローを後から皆で追う構図があのときのミリオとデクたちを彷彿とさせられる。

 こちらはミルコが"個性"を失う…みたいな悲劇が起こらなきゃいいけど。初戦闘で退場とかヤだよ。

 

 小部屋の一つから伸びた隠し通路は露骨に前振りっぽいな〜。ここから殻木が逃げおおせるのか、あるいは解放戦線から増援が駆けつけるのか…。

 クラストの予想する「」が具体的にどこかも気になりますね。民間人が行き交う場所に通じてたら絶対抑えなきゃいけないポイントだ。

 

 「シールドヒーロー」の名の通りクラストの"個性"は身体に盾を形成することっぽいですね。

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 防御力up…だけでなく攻撃力upもちゃんと兼ねてそう。

 こうして纏うように細かく沢山形成してるとちょいと鱗くんの鱗を思い出します。彼のように盾を飛ばして攻撃したりもできるんだろうか。

 

 「どれも雑兵 可哀想に…!!悪いが倒すぞ!」と脳無に憐れみを抱いてたのは好印象でした!いかに脅威といえど脳無も元人間、その事実を意識して彼らを悼むように倒す宣言してくれたのが嬉しかった。

 皆もう全く躊躇せず脳無を倒してるからクラストのようなヒーローがいると救われるな〜。

 

 複製された「二倍」を持ってるのはやはり前々回の証拠写真に写ってた脳無だったか…!

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 自分の情報さえインプットすれば脳無にも倍増できるなら、わざわざ殻木自身が二倍を所有する必要はありませんからね。"個性"の複数所有は肉体的リスクが高いしそれを避けるのは妥当な判断と言える。

 

 「モカちゃん」以外に連合のメンバーの"個性''を持った小型脳無がいるって可能性は…まだ何とも言えないか。

 まずトゥワイス以外に自分の"個性''因子を素直に提供してくれるヤツがいなさそうだしなあ。殻木としても二倍以外に複製しておきたい"個性"があったかは不明ですし。

 

 困ってる人を救けるために思わず体が動くのはNo.1からずっと描かれてる行動原理ですけど、まさか脳無がそのムーヴを見せるとは思わなかったよ!

 ここはシュールなのと同時に謎の感動がありましたね…。こんな姿の生き物でもヒーローらしい精神を持ち得ると示されたのが斜め上だった…。

 

 殻木は一瞬左腕を捥がれたかと思ってヒェッ…となったけど白衣が消し飛んだだけか。いやそれでも充分ヤバいけどな!!

 ちょっと脚が服に掠っただけでこの威力…お、恐ろしすぎる……!そりゃ殻木も涙と鼻水垂れ流しながら「本物じゃ ワシ本物じゃ!!」と必死に主張しますわ…。

 

 起動したハイエンドたちに無理やり押し出されるミルコは陵辱される寸前みたいな光景で大変エッチですね…。それでも瞬時に何体かを蹴っ飛ばして反撃したのはさすがですが!

 けれども一瞬死を意識させられたのは確かです、これまでの攻勢をたった一手で阻まれる実感があった。

 

 起動したハイエンドは5体。髪の生えた個体、頭部がピクミンみたいな個体、口が複数ある個体、長い鼻に目が並んでる個体、頭と口がそれぞれ尖ったヘルメットとマスクに覆われてる個体…。

 この5体以外にも黒い脳無は前回いたけどミルコに培養器を壊されて再起不能になったのかな。

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 案の定ミルコに蹴られた部位もすぐに再生。となるとフード同様やはり弱点である頭部を一発で仕留める必要がある訳か…。

 これは蹴りによる瞬間的かつ部分的な攻撃しか行えないミルコとは相性悪そうだな…。エンデヴァーの持続的かつ広範囲に効く炎がいかに有効だったか思い知らされる。

 

 髪の生えたハイエンドはNo.221の見開きにもいた個体です。髪の長さといいおっぱいといいどうもこのハイエンドの素体は女性っぽい?

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 あと手が膝よりも下の位置にあるからこの異様な腕の長さも特徴の一つか。ミルコを吹っ飛ばしたのはコイツの左腕だったし膂力は相当ありそうだな…。

 

  雌型の隣には口が複数あるハイエンドもいました。頭に着けられた仮面のような器具が一致してるから恐らく同一の個体だと思われる。

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 ただ口が複数あるのはもう一体いたからこちらの可能性もなくはないですね。

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 体型の丸っこさからすると同じ個体はやはり仮面を着けた方だと思うけど。

 

 そのさらに奥には尖ったヘルメットとマスクを着けたハイエンドの姿も見られます。コイツは脚にも重々しい防具を着けてるし他の個体に比べてやたら重装備といった印象。

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 モチーフは鎧といったところでしょうか。この顔の覆われ方は何となく障子くんっぽいと思わなくもないです。

 

 ピクミンみたいな頭部のハイエンドや長い鼻を生やしたハイエンドと似た特徴を持つ個体はNo.221の見開きでは確認できませんでした。

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 この中に同じのがいるとしたら頭部が未完成のやつなのかなあ。右側の列の手前にいる個体とか見るからに頭だけ欠けてるしあり得なくはない。

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 殻木が持ち去った"個性"因子は2つ。これらはやはり下水ワープと二倍のものなのかな。だとすると殻木の向かった先が行き止まりでも、他の脳無にワープの因子をブチ込めば逃げおおせる可能性はまだある訳か。

 問題は新たなジョンちゃんを完成させるのにどれほど時間を要するか、だけど…。

 

 ミルコvsハイエンド×4、クラストvsハイエンド。

 No.1&2が二人がかりで倒せた敵を一人で4体も相手にするとか本来なら無理ゲーですが、フードと違って起動したばかりで不安定という枷があるのならミルコにもまだ勝機はある。

 最後の好戦的な態度も頼もしいしまだまだ期待は失せてません。

 

 ちょっと気になるのはクラストに向かったハイエンドが彼の名前を知ってたことですね。

 これは彼を覚えてない読者に改めて名前を示しただけの単なる配慮なのか、それとも人間だった頃に実はクラストと面識があったのか…。恐らく前者だろうけど一応後者の可能性も意識しておきたいです。

 

 

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