※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.257 紡げ、何者でも無く。」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
2・3代目のOFA継承者については未だに詳細不明とのこと。だとすると面影で姿が見えなかった2人がたぶん2代目と3代目だよな〜。
問題はなぜこの2人だけシルエットのみだったか、だけど…。OFAの何か特別な性質に起因する現象なのか、それとも本人たちが自らの意志で姿を隠してるのか…。
シンプルに考えるなら初代を除いて譲渡から一定時間経った継承者は姿が見えなくなる説が有力ですが、これだとちょっと味気なさすぎるしな〜。
彼ら2人の姿が明かされるイベントは間違いなく訪れるだろうし、習得度みたいなOFAに関する何らかの条件を満たせば解禁されるのかな。
歴代は全員デクの味方って初代の言葉を疑う訳じゃないですけど、今もこうして得体の知れない存在にOFAを介して認知されてると思うと怖いのは否めませんね…。
こういうシークレットな扱いを受けてるともしや危険人物なんじゃないか、何かやらかしたのかって警戒は生まれてしまう。
特にツンツン頭の方はシルエットがかっちゃんに似てるだとか、ナイン戦後にOFAが譲渡されなかったのは彼の先祖がこの継承者だからだとか、色々とバクゴーとの関連が囁かれてて不穏です。
かっちゃんには基本的にOFAにノータッチでいてほしいんでね…ライジングはほんと例外中の例外。
前回デクは黒鞭で捕縛→蹴りでまとめてKOというコンボを見せてましたが、あれで黒鞭の発動時間たったの1秒だったの!?てっきりもう完全習得したものかと…。
相手がロボとはいえ1秒であの成果となると、発動をもっと長く持続できるようになったらさらにヤバいことになりそう。
「万縄大悟郎」って渋くて厳つくてふつうにカッコいい名前だな!万(よろず)の縄と書いて「ばんじょう」と読ませるセンスがイカしてるし、悟(5)って継承順の数字もちゃんと入ってて期待通り。
その"個性"の要素が入った本名なのは他の既存キャラと同じですね、本作らしいネーミング。
「ラリアット」の方はプロレスの打撃技からという割と意外なチョイス。黒鞭の使い方ってどちらかっていうと絞め技じゃね?
それとも黒鞭じゃなくてOFAに由来した名前なのかなー。遠くにいる敵は黒鞭で捕縛、近くの敵はOFAで強化したラリアットで対応…みたいな戦闘スタイルだったとか。
黒鞭をビルに引っかけて空中を移動してるのはロマン溢れる光景っすね!ビームがデンジに期待してたチェーンの使い方は本来こういうものだったんだろうと思わされる。
スパイダーマンっぽくもあってやっぱりカッコいいです。アメコミ作品だし堀越先生なりのオマージュなのかな〜。
黒鞭めちゃツエー"個性"じゃん!と僕も一瞬思いましたが、かっちゃんの言わんとしてることはまあ解ります。
要はOFAを託す上で相手の"個性"は最重要項目ではなかったってことだよね。"個性"そのものよりもヒーローらしい精神を理由にOFAを託されたのはデクだけじゃなかった…と。
強い"個性"の持ち主を次々と潰して回るAFO、巨悪としての貫禄がすごすぎる…。だいたいの強い"個性"持ちはAFOに目をつけられて先に排除されたから譲渡できなかった…ってことなのかな。
だから歴代の継承者たちはAFOのマークから外れた比較的強くない"個性"持ちばかりになったと。
そう考えるとかっちゃんって継承者としてはやっぱりイレギュラーだったんだなあ。
もちろん彼にもヒーローに相応しい精神は備わってるけど歴代のそれとは種類が違うし、何より爆破は単体でもフツーに強い。
この辺がやっぱりOFAの譲渡を前提に考えられたキャラメイクじゃないんだよな。
つーかさあ、継承者たちが瀕死になりながら後継の手を握ってOFAを託していく光景、これぜっっっっっっってえライジング意識してるでしょ!!
シチュエーションが完全にナイン戦終盤のあのときと一致してるし!映画を観た人だけがわざわざ語られなくても察せる演出なのが巧みすぎる…。
デクもゴク…と身構えてましたが、これもまたあのOFAの一時的な譲渡を思い出してるのでは…と意識させられます。
自分がかっちゃんにしたことの重大さの実感もこの緊張には含まれてるんじゃないかと。たった一コマだけどこの反応だけで色んな心情を読みとれて味わい深い…。
逆にかっちゃんだけ自分にOFAが譲渡された事実を憶えてないのは切ないっすね…。傍目には3人で情報共有してるように見えて、実際にはかっちゃんだけ一歩距離を置かれてるというか。
なんつーかデクとかっちゃんの反応がそのまま映画観た人と観てない人の反応の差になってるよなあ。
2・3代目はシルエット、5代目はラリアットさん、6代目は「黒髪の青年」…。
これらの情報を踏まえるとOFAの継承順は初代→???→???→縦ライン×2の人→ラリアット→黒髪の人→菜奈→オールマイト→デク、ってところでしょうか。
はっきり明言された訳じゃないけどこれでほぼ確定かなー。
菜奈さんの"個性"はNo.0でのオールマイトを遠ざける描写から斥力と予想してたんですが、「浮遊」じゃったか…!
いやでも自分の任意で相手を操作するって点では割と良い線いってたんじゃないでしょうか。恐らくこのときもオールマイトを浮かして自分から遠ざけたんだろうし。
そして「浮遊」と聞くとまた嫌な予感が…。だって神野でAFOはフツーに浮いてたんすよ!実はこれは菜奈さんから奪った"個性"を使ってたんじゃないかと疑ってしまう…!
浮遊自体は強力な"個性"かと問われると微妙ですが、菜奈さんの矜持を傷つける為なら奴が奪っててもおかしくない…!
一応オールマイトとの最後の激突前に「エアウォーク」という滞空性能がありそうな"個性"の名前を挙げてましたが、これがどんな"個性"か分からない以上菜奈さんの"個性"を使ってないとは断言できないすね。
「エアウォーク」は滞空ではなくオールマイトへの攻撃に使用した可能性もある。
逆にAFOが奪ってなかった場合、つまり浮遊が今もOFAに宿ってたとしたら、テープに続いて今度は無重力のお株を奪ってしまうことになりそうだな…。
発動条件や操作可能な重量・範囲にもよりますが、これでデクが完全習得を果たしてお茶子のサポート要らずになったら正直寂しくはある…。
あと気になるのは血縁への遺伝ですかね。弧太朗さんや華ちゃんの"個性"もやっぱり浮くことに関するものだったんだろうか。
転弧の崩壊は浮遊と全く関連なさそうなので壊理ちゃんと同じ突然変異…も考えられなくはないですが、やっぱりあれはAFOに与えられた可能性が高そうだなあ。
いきなりイキりだしたかっちゃんは何だろう、なんかもの凄く切なく見えてしまった…。今までの僕ならたぶんクソ煮込みブレねえwとか笑ってたでしょう。
けど最終的にデクはOFA+6つの"個性"でとんでもない超人と化すと思うと、彼の対抗心も途端に儚いものに感じられてしまったんだ…。
つかOFA抜きに浮遊単体との比較でも少なくとも滞空性能では爆破が劣るよなあ。爆破は正確には浮くんじゃなくてただ跳ぶだけだから浮遊と違ってその場には留まれないし。
まあかっちゃんもその差は解った上でマウント取ってるんだろうけど、このQ.E.D.はちと強引と思わなくもない。
お茶子がヤオモモにつられてお嬢様口調になってておハーブが生い茂りましたわ。いつものニコニコ顔が髪の右側にスライドしてたのも草でしてよ。
ちなみにすまっしゅの鍋回ではヤオモモが4500円のチーズをぶっ込もうとしてたのはご存知かしら?
やはりすまは本家の先を往く漫画ですわ。
ちゃんとニラ切れてないのに「俺だ!」って堂々と主張する轟くんクッソ微笑ましいな!それへの「姉ちゃん泣くぞ!」って返しはかっちゃんにしては珍しい罵倒以外のツッコミで草生える。
轟くんとの会話で彼の家族について触れても何も問題なくなったのはめちゃ暖かい気持ちになるな…!
葉隠ちゃんが跳ねたり鍋に手を伸ばしたりしてるのは埃や湯気で自分の存在を主張するためか。
この娘は内通者疑惑が読者の間で出てるのでどう受け取るべきか少し反応迷うんですが、今はまだ微笑ましい光景と見ていい…よね?お兄ちゃんみのある尾白くんのツッコミがすげえ和むんだ。
最近の轟くんは天然を炸裂させるのが半ばお約束と化してましたが、ここにきて「味は変わんねェぞ」=自分は期末に動じないというまさかの変化球を投げてきて草。
耳郎ちゃんよく意図察せたなこれ!ネタもだけどこんな皮肉言っても全然ハナにつかないそのイケメンっぷりがすげえよ…。
デクの独白にはやはり寂しい気持ちになりましたが、「かっちゃんと普通(?)に話せる日」と疑問符がついてたのは安心しました!
デクは幼馴染に憧れつつも自分たちの関係が歪な自覚はあるのでこの「(?)」はめちゃ有難かった…!この疑問符をずっと抱えたまま生きてほしいですよデクには。
この一連の独白はデクの心境であると同時に堀越先生自身の心境にも聴こえますね〜。
先生もアニメスタッフなどの色々な関係者に恵まれたという旨の発言はよくされてますし、今それを振り返って改めて実感してるんじゃないかと。
そう思って聴くとよりしみじみとその事実を意識できる。
オールマイトの「生きると決めたんだ」はたぶんアニアカ4期OPの歌詞からの逆輸入ですね!
アニメのインターン編が終わったこのタイミングでその台詞を言わせるとか堀越先生、粋な演出しよる…!いやー正直これは死亡フラグとは捉えたくないな…その可能性を否定できないのが辛いけど!
相澤先生の「生きてここにいる」「それだけで背中を押される人間が」「たくさんいます」はやはり白雲の件を踏まえた上での発言なんでしょうか。
たとえAFOに改造されて自我を失っていようとも、死んだと思ってた親友が生きてると判っただけで希望を見出せたから言える台詞なのかな…と。
その台詞を聞いてオールマイトがナイトアイを思い出してたのは嬉しいと同時に切なくもあり…。
ナイトアイが力不足だった訳じゃなく単に時期の問題なんだろうけど、SK時代に彼が同じ台詞を言ってもオールマイトには届かなかったと思うとね…。ナイトアイは少し先を往きすぎていたんだ。
ステインとの面会!?ステ様再登場だけでも嬉しいのに何そのお楽しみイベント!
いやそんな茶化せるものじゃないですけど、推しに会うどころか推しの方から会いに来てくれるとかファンからすれば昇天モノっすよ!
やっべえ、これはオールマイトを前にしたステ様の反応が楽しみすぎる…!
…!?3月下旬…?ヒーローが消えた……?な、何を言って…??いや確かにここ最近はなんか最終回間近みたいな雰囲気が漂ってたけども、まさかこの漫画でいきなりこんなキンクリするとは思わんて!!
てっきり最終決戦までの4ヶ月間、デクのOFA習得とかみっちり見せてくれるものかと…。
とりあえずこのヒーロー消失現象はオカルトめいててすっげえ怖いです。大っぴらに襲撃が行われるのとはまた違った怖さ。
「消えた」ってのは殺されたのかどこかに監禁されてるのか、はたまた不可視状態にされてるのか…。何が起こったか全く予想がつかないのもまた恐怖を煽ってくる。
仮にヒーローたちが生きてる前提で考えた場合、一番想像しやすいのはコンプレスの暗躍でしょうか。
彼の圧縮は証拠を遺さず、相手を生きたまま隔離するのには打ってつけですし。トゥワイスによって増やされたコンプレス軍団が密かにヒーローたちに近づき…ってのはさすがに厳しいか。
一応死柄木による決起の時期は年明け時点で4ヶ月後と宣告されてるので、3月下旬の今は1ヶ月ほど時期が早いんですよね。
だから死柄木の手で皆塵にされたとは考え難い…というか考えたくないんですが、ただ氏子によるマスターピース開発が予定より早く済んだ可能性もなくはないしなあ。
「次の桜が散る頃に皆が笑っていられるように」とNo.246でホークスが言ってて、今回開花する桜が描かれたので、ここから桜が散る頃までに最終決戦が描かれるんですかね〜。
でも次回からいきなり最終章突入したら猶予がなさすぎて正直ビビり散らすんですが…!マジでどうなるんだこれ。
↓他の週刊少年ジャンプ2020年08号掲載作品の感想はこちら