僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.240 『力』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.240 力」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 町中に仕掛けた監視カメラの映像をこう利用してくるとは恐れ入ったなぁ。発想の逆転と言いますか、連合に汚名を着せるために撮ったものなら逆に庇うためにも使えるよねと。

 汚名を着せる対象を変えたとも言える。「20名の男女グループ」はやっぱり今回戦死した解放戦士のことなのかな。

 

 正直かなり強引な隠蔽だと思わなくもないですが!映像に不自然さはないかとか、そも何で監視カメラが町中に設置されてるのかとか。

 けれどもそこは深くツッコまんでもいいかなぁ。完全に誤魔化せてるとは思えないけど、作中でも「不明な点が多く」と言われてるし今は保留にしておける。

 

 抵抗したとされる住民たちが英雄視されてるのは…まぁステインが持て囃される社会ですしね。こういう反応になっても不思議じゃない。

 敗けはしたけど結果的に異能の自由行使への世間の見方を肯定的に変えられたなら、解放軍にとっても今回の戦いは無駄ではなかったんじゃないかな。

 

 連合の皆が仲良く寿司をいただいてるのはすっげぇ和む光景だ…。駄弁りながら同じもの食ってるのが生活感に溢れてると言いますか。

 ヴィランと言えど人間なのだから当然腹は減るし飯も食うんだなーと。何つーか部活や塾の合宿の夜みたいな雰囲気でめっちゃ親近感湧いてくるんすよ。

 

 何よりコンプレスが以前言ってた「今頃寿司でも食ってたかな」が果たされたのがクッソ嬉しい…!

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 別に大々的に掲げてた目標ではないけれど、こういう生活の質のグレードupはバトル面での成長とはまた別に嬉しくなれるんですよ。ささやかながらたんとお食べと言ってあげたくなるんだ。

 

 トゥワイスは何やってだコイツと思ったらなるほど、輸血用に作った分身の方のヒミコちゃんの死を嘆いてるのね。いやだとしても意味不明な絵面ですが!側から見たらいじめにしか見えないよ!!

 そこにヒミコちゃん自身がツッコんでくれたのは一安心。全員生存してくれて安堵できました。

 

 けど僕はトゥワイスが救けてくれたことへの彼女の反応も期待してたので、そこに触れなかったのは物足りなくはありますね…。

 感謝しつつ裸見られたことには怒るみたいな、そんな2828必至の反応が見たかった。だってこの2人、もう立派にCPとして見れるようになってきてるんだもんよー。

 

 トゥワイスがいつも通り分裂を発症してるとやっぱり変な安心感があるぜ…No.229で覚醒した時には素直に興奮できたのにな。

 けどトラウマ自体は克服したなら自分を作れない以前の状態に戻った訳ではないっぽい?まぁそれはそれで今後壊れ性能にならないかって別の心配が生まれるけども。

 

 唐突にコマとコマの間に挟まる「🍣…」がシュールすぎて草。何かこの手法、アニメ的なシーンの切り替えの仕方で面白いっすね。

 確かNo.59でも同じようなワイプが峰田でされてた思ひ出。

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 しかし峰田と同列のアイコンとして扱われてるのは流石に可哀想だな…w 主にMAGUROの方が。

 

 「病院にいるハズのハゲがこのアジトにいるのは誰のおかげだっけ!?」ってことは、病院の方には四ツ橋社長の分身を置いてきたのね。

 トゥワイスだけ解放軍に引き入れることは叶わなかったけど、彼にリ・デストロの変わり身を作らせるって近属の当初の目的自体は果たされた訳か。

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 とはいえ連合との融合についてはやはり不服なようで…。花畑も近属を宥めようとするも「最高指ど…」と言いかけてたし、やっぱり社長の決定にはまだ納得しきれてないみたいですね。

 幹部勢のこの反応は予想通り、寧ろここであっさり連合を認められた方が不自然だったので安心しました。

 

 スーツ+毛皮つきのコート姿の死柄木、に、似合わねぇ〜〜〜!!!!いつもの上下スウェット+黒コートに見慣れてるからだろうか、何か売れないホストみたいなオーラがすごい。

 本人も「チクチクする」とか言ってるし服に着られてる感。24巻キャラ紹介の変装はある意味伏線だったのか。

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 一本だけ無事だった手はぜってーAFOからプレゼントされたやつだろ!そしてそれやっぱ菜奈さんの手だろ!!

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 まぁ誰のものかは置いとくとして、死柄木のシンボルといえばやはり手なので一本でも家族の手が残ったのは嬉しいです。「お父さん」を壊した時は正直少し寂しくもあったからね。

 

 今まであれだけ教祖ぶってたのに堂々と死柄木への譲位を宣言できる四ツ橋社長、いっそ清々しいな…。ポリポリと興味なさげに首掻いてる死柄木との温度差がやべぇ。

 まー側から見てると胡散臭すぎるけど案外こういう言葉の圧が信者にとっては魅力的なのかもしれないっすね、知らんけど。

 

 連合+解放軍のネームドが勢揃いしたのはアイドルがライブでファンの前に姿を見せたみたいな盛り上がりだな!実際今アイドルグループ同士で新ユニットを組むことを発表した…みたいな状況だし。

 こうしてズラッと並んでると改めてコイツら華のあるキャラデザだなーと実感させられます。

 

 で、その新ユニット名が「超常解放戦線」、ねぇ…。うーん、正直唆られない名前です。

 いやもうすっかり「敵連合」で馴染んでたから今さら他の組織名を名乗られてもピンとこない。氏子にもチープとか言われてたけどさ、そのチープさが好きだったのよ、死柄木らしさに溢れてて。

 

 ヒーローに対するヴィランってのが読者目線での彼らの位置付けだったからさー、最低限その部分は名前に残してほしかったです。

 「解放」の文字が入ってる分、まだ解放軍の方が元の名残りあるじゃねーかと。元連合の死柄木がトップなのにそれでいいのかって疑問は正直ある。

 

 トップの死柄木自身が「名前なんてこれと同じ 飾りだ」と言ってくれたのが唯一の救いか…。名前を変えたからといって彼らの本質が変わった訳じゃないって安心は得られた。

 …んだけども、やっぱり敵組織としては凡庸な名前というか、ランクdownした感じなのは否めないんだよな〜!!

 

 「」の名を残さなかったのを肯定的に捉えるなら、自分たちへのヴィランというレッテルを自ら剥がしたとも言えるか。

 事実覚醒した時のトゥワイスとかは寧ろヒーローと呼べるほどのカッコよさでしたからね。死柄木はともかく、考案者のスピナーにそういう想いがあってもおかしくない。

 

 サラッと明かされたけど外典くんの素顔、めっちゃ美少年だな!一瞬新キャラかと思ったよ!!この顔の良さでイキってたと思うと途端に可愛らしく見えてきましたね…。

 今後はもう荼毘に対するツン要素多めの擬似弟ポジで定着しそう、そんで大きいお姉さま方の妄想のネタになりそう。

 

 そしてバトル漫画の敵組織らしく部隊編成かぁ…。隊以前にまずコイツら同士が上手くやっていけるのか不安だから、連合の面子に隊長なんて務まるのかって疑問は正直ありますね…。

 どいつもコイツも我の強い連中ばかりだからな…隊長らしくスマートに指示出してる姿が浮かばない。

 

 モブ戦士たちは死柄木への譲位をあっさり受け入れてたけど、ホントにそれでいーの!?

 まぁ近属や花畑が不服そうだったのを見るに、戦士たちの中にも不満を持つ者がいて後々スポットが当たるのかもしれんけど。彼らも認めさせる必要が出た時が死柄木の本当の王のUTSUWAの見せ所かな。

 

 このタイミングでホークス登場!?!!?もうガッツリ敵内部に入り込んでんじゃん!!一気に大多数のモブ戦士に味方側だと認知されて、ヒーローとして後戻りできるか心配なレベルなんですが…!

 速さを信条とする彼が「遅かった…!!」と悔やんでるのが事態の深刻さを強調しとる…!

 

 大丈夫、まだ慌てるような時間じゃあわわわわわわ。いやぼくは信じないですよ!ホークスが人を殺したなんて!!!

 いやだってここでマジで殺してたら後味悪すぎるんですよ。ヴィラン側ならともかくヒーロー側でこういう作劇は何つーかヒロアカらしくない、メタ的な見方ではあるけども。

 

 もしホークスが誰かを殺してた場合、その葛藤を堀越先生が描かずにキンクリで済ませるかなぁ…って疑問があるんですよね。

 先生が味方側の重要ポジにそういう罪を背負わせるなら、その瞬間をガッツリ重々しく描くんじゃないかと。少なくとも読者置いてけぼりにはしないって信頼がある。

 

 とはいえその可能性を意識させられたのは確かです、それだけのインパクトがあのコマにはあった。

 けどあのジーニスト擬きが何なのか、ホークス自身の心の中の台詞では明言されてないからね。だからまだ希望はある。クロと確定するまではジーニスト生存かつホークス無罪を信じたいです。

 

 じゃああのジーニスト擬きは何なのかと聞かれると返答に困るんだけども…。うーん、やっぱりジーニスト自身もしくは別の協力者の"個性"でカモフラしてんのかな。

 荼毘の目を誤魔化せて、かつジーニストの安全が保証される、そんな応用の利く"個性"。…ダメだ、さっぱり見当つかない…。

 

 必死にゴマすりしてる四ツ橋社長、情けなさすぎる…。花畑の「(こんな姿見たくなかった)」が僕の言いたいこと全部代弁してたよ!

 時間が経てばこのキャラ変にも馴染めるのかもしれないけど、今はまだ受け入れきれてないです。トップの座から降りても幹部として威厳は保ってほしかった。

 

 マキアも氏子も認めさせミッション達成、ゲームならMISSION CLEARの文字が出る場面ですね。

 ビリ…ビリ…と蠢いてるのはホークスの羽か、盗聴器の機能もついてるとか便利すぎる…。そして次のホークスの仕事は氏子が死柄木に頼んだ「あるもの」の運搬を阻止することになりそう。

 

 ホークス、あっさりモブ戦士たちと仲良くなってて草。まぁ解放軍所属のプロヒーロー自体はスライディン・ゴーみたいな前例がいるからそこまで珍しくないのかな…。

 ただNo.2かつWスパイの立場でこの場に姿を見せてるのはリスククソデカいですが!!やっぱすげー不穏だよこの展開…。

 

 ところで今回死柄木の食事シーンがなかったけど、結局アイツ寿司食べたんかな。もしかして自分が食べたかった訳じゃなく、仲間に食べさせてあげたかっただけだったりする?

 まー食欲ある死柄木って想像つかないし、イメージ保つためにも食事シーン描かなかったのは正解かもしれない。

 

 

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