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僕のヒーローアカデミア No.206 『第3セット決着』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.206 第3セット決着」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 飯田くんが動けない原因の1つが、連行してる間ずっと喰らってた回原くんの旋回なのは納得できる理由付け。ここは牢屋に入れられる描写もなくリタイアさせられてた回原くんへの良いフォローになってます。

 同時にそれをきちんと見抜いてるブラド先生の教師としての好感度も上がる。

 

 尾白くんの沼田打旋風の風圧すごいな!?自分に密着してる柔化された地面を一気に吹き飛ばし、おまけに骨抜くんまで遠くへ飛ばすとはとんでもないパワーだ。

 それでいて尻尾は緩めずポニーちゃんは拘束したままなのが器用。尾白くんの尻尾の扱いの熟練度がよく判る使い方です。

 

 ポニーちゃんの角×4の推進力も凄まじいな…!尾白くんに拘束されてるってことは、尾白くんもまた自分に動きを縛られてるってことでもあると、その不利な状況を逆手に取った良い解決策です。

 普通に1vs1で戦ってたら尻尾に角を刺そうとしても恐らくそのパワーで弾かれてたでしょうし。

 

 角4本を誰に振り分けても絶対勝てる保証はない、ならば少なくとも負けることはない上空まで逃げればいいってのは目から鱗、だが確かにベターな判断です。

 まさかホークスの「飛べる奴は飛ぶべき」を体現するのがポニーちゃんだとは思わなんだ。やはり飛行能力って便利…!

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  「皆を負けさせるのは…いやデスので!」も前回の骨抜くんの「(自分のミスで友だちが負けんのは…嫌だ!)」を思い出す良いシンクロ。

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 今思えばあの台詞もこの引き分けという決着になる前振りだった訳か。だとしたら彼らの今後の課題はもっと強く勝ちたいと思えるようになることなのかな。

 

 宍田くんが「"逃げて救援待ち"は理に適った行動」と補足してくれたのは有難いフォロー。

 実際彼らが学生であることを踏まえれば、自分でヴィランと戦うよりプロの救援が来るのを待った方が安全ですからね。自分が倒さなければならない状況に何度も追い込まれるデクさんが例外なだけで。

 

 飯田くんはステイン戦で動きを封じられて途中まで友達2人が戦う姿を見てることしかできなかった経験があるので、今回似たような状況で最後まで動けなかったのはやはり悔しいだろうな…。

 お茶子が「悔しいな…!」と共感を寄せ、デクが「かっこよかった」と賞賛してくれたのが救いか。

 

 鉄哲はあそこまで轟くんの炎熱に対抗したにも関わらず「俺は負けたと思ってる!」とは謙虚だな…。

 だが決して自分を卑下してるとは感じられない良い熱さです。実際に戦った彼がこうして讃えてくれてると轟くんの奮起も無駄ではなかったと思える。再戦を期待したくなるやり取りだ。

 

 飯田くんと轟くんが自分の力不足を省みてお互いを庇い合ってたのも良いなあ…。

 特に轟くんが飯田くんに救けられたことを覚えてくれてたのが尊かったです。自分のために動いてくれた相手に謝意を示すのは人として誠実な態度だし、良い信頼関係を築く上で必要なことだと実感できる。

 

 「氷結で先手を取る」のが「体に染みついてる」ってことは、それだけ氷結のみで戦ってた頃の感覚が未だに強いってことか。

 ただ炎熱の殺傷力は氷結に比べてかなり高いので、今回のような訓練で初手で炎熱を出さないのは理解できますけどねー。この慎重さも轟くんには必要なものだと思う。

 

 轟くんはオールマイト、飯田くんはインゲニウムと、それぞれの憧れのヒーローを思い返せてるのも、自分のオリジンを忘れてないと伝わる良い描写だ。

 2人がそれぞれの"なりたいもの"を今はちゃんと見てることがよく判る。健全に成長していってるなーと思えて安心できます。

 

 最後に骨抜くんが2人に再び対戦を申し込んだのも良かったです。最初ドライな印象だった彼もこれで胸に熱い気持ちを秘めてることは伝わった。

 鉄哲のようにストレートに賞賛をぶつけるタイプではないけど、轟くんと飯田くんを自分にとって脅威だと認めてくれてたのは嬉しくなれました。

 

 不満があるとすれば危険な炎熱の火力を限界まで引き上げた轟くんや、それに臆さず対抗しようとした鉄哲に注意が為されなかったことか。

 まあ2人とも気絶してたから仕方ないけど、リカ婆は以前あれだけデクに口煩く注意してたんだから、できれば轟くんたちにも叱ってあげてほしかった。

 

 物間くんは爆豪のことを1人だけ名指しで呼びかけてる辺り、体育祭の騎馬戦での敗北を相当根に持ってるみたいだな…w

 骨抜くんと違って取蔭ちゃんが推薦入学者なのは今回初出の情報。"個性"は『トカゲのしっぽ切り』らしいけどどんな効果なんだ…?

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 その名前からして再生能力だろうか。

 

 細かく鱗まで描き込まれた取蔭ちゃんのコスチュームは、hrks先生のフェチが存分に詰め込めれててあぁ^〜エロいっ!

 おっぱいも勿論だが何よりその下から股の付近まで浮き出たお腹のラインね、ここがクッソエロいと思うわけですよ!この線を指でなぞって思いっきり恥ずかしがらせたい。

 

 爆豪の「見てろやクソデク!」は当然デクに自分との差を思い知らせたいという対抗心からくる言葉でしょうね。間違ってもデクにカッコいい姿を見せたいとかそんな温い理由ではない。

 爆豪が自分のために強くなりその姿にデクが勝手に憧れる、幼少期からのこの関係が今でも継続されてます。

 

 それでいてデクへの対抗心だけに囚われず、クレバーにB組相手に立ち回ってくれると思えるのも安心できるポイント。

 まあ爆豪の策を聞いた耳郎ちゃんたちは戸惑ってたけどな!だが仮にそれが一見無茶そうな策だとしても、仲間を信頼してるからこその判断だろうと今は信じられるのです。

 

 

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