※この記事は 「僕のヒーローアカデミア No.187 燃えよ轟け!VS脳無:ハイエンド」 のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
冬美さんもそうだけど、夏雄さんはこうして見ると普通の家庭で育った普通の男の子にしか見えないな…。とても野望に巻き込まれた結果産まれた子とは思えない。
父親のことは当然嫌いみたいだけど、だからと言って拗らせないで自分の人生を普通に満喫してる様子なのはホッとしました。
轟くんの兄弟は彼の小さい頃の回想では男の子が2人、女の子が1人いたので、夏雄さん以外にもう1人お兄さんがいることになりますね。
まだ未登場の新キャラなのか、それとも荼毘こそが轟くんのこのお兄さんなのか…。どちらかは分からないけど示唆的な意味に取れることは確かだ。
冷さんたちが寒いのが好き、暑がりなのはやっぱりその"個性"ゆえなのかな。
しかしだとしたら、当然炎を纏ってるときのエンデヴァーのことも苦手なわけで哀しくなるな…。冷さんたちがエンデヴァーを拒絶して距離がある現状を、お互いの"個性"の関係がそのまま象徴してるようで。
夏雄さんの言葉は厳しいけど尤もな意見。今前を向き始めたからといって過去のことをすぐ清算できるわけじゃないからね。僕ら読者と違ってエンデヴァーが今に至る経緯を知らないのであれば尚更だ。
ここは自分で描いたキャラの行為を重く扱おうとするhrks先生の丁寧さが伺えました。
ただ、だからこそ冷さんが向き合おうとしてることは確かと言ってくれたのは有り難かったです。
エンデヴァーのことをがんばえー!と思い始めてきてる読者としては、彼に非があると分かっていても向き合おうとしてないとまで言われると応援し辛くなっちゃうからね…。
だから冷さんがそれは違うと言ってくれたことで、読んでるこちらもあ、エンデヴァーのこと応援していいんだと思えた。
もちろん彼女も夫の過去の行いを完全に許したわけではないんでしょうけど、少なくとも今夫が何のために頑張ってるのかってことは考えてくれてるんだなと安心できた。
こういうのって下手すると加害者側のキャラの成長のために被害者側のキャラが許してやれよと物語全体から強制されてるように感じてしまうんですが、轟夫婦の場合は全くそんなこと感じずに受け入れられます。
こうして丁寧に描かれるとやっぱり最後には全員救われてほしくなるな…。
エンデヴァーが冷さんの好きな花を覚えてて持ってきてるのも彼のせめてもの気遣いが伺える。もちろんこれだけで許されるわけではないけどこういうのがあるだけで大分印象違うよね。
冷さんが好きな花を教えたときのエピソードは2828するの確実なので是非回想で描いてほしいです!
エンデヴァーとハイエンドのバトルはダイナミックで見応えあるなあ!エンデヴァーを持ちながらビルにツッコめばパワー・スピード共に並じゃないと分かるし、民間人への被害の可能性も頭をよぎって危機感持てる。
わずか数ページで緊迫感演出してる良い幕開けやこれは…。
単に暴れ回ってるのではなく、エンデヴァーに有効打を与えようとして動き回ってるのも今までの脳無と明らかに違う。
今までのは死柄木やAFOの指示通りに動き回るだけのプログラムっぽかったのに対し、ハイエンドは自ら学習して相手に勝とうとする意志が感じられるんですよね。
ここまでハイスペックだとエンデヴァーが押されるのも無理はない、むしろこれくらいじゃないと新コスでグレードupした姿のお披露目として張り合いないと思えるなあ。
ここで追い詰められるからこそ、その後の逆転勝利が映えるってもんですよ。そのための前振りだと信じたい。
ホークスの"個性"はシンプルながらやはり万能だな…。感知までできるのが高性能なのはもちろん、そこから得た情報を基に襲われた人たちを即避難させられてた判断力と行動力も評価高いです。
あと今回のような救助だけでなく、敵地に潜入したときの索敵にも使えそうなのがやはり有用。
ホークスの剛翼連射→エンデヴァーのヘルスパイダーのコンボはぐうカッコいい…!
「それがハイライトですか!?」「まさか!」と若干煽ったような言い方でエンデヴァーを焚きつけてるのも信頼を感じるやり取りだ。新たなNo.1として期待してるからこそ言ってることが伝わってきます。
あり得るハイエンドの攻略法としては再生が追いつかない速度で灼き殺すとかですかね。ハガレンでマスタング大佐がホムンクルスに対して行ってたようなイメージ。そこをホークスが援護する形になるのかな。
早い段階で新2トップの共闘が見られそうで楽しみにしてます。
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