僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

週刊少年ジャンプ2017年11号( #wj11 )感想【新連載:U19,連載終了:背すじをピンと!~鹿高競技ダンス部へようこそ~】

※この記事には週刊少年ジャンプ2017年11号のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

今週は実験的にブログに感想書いてみる。

 

【バレンタインヒロイン大集合ポスター】

    千佳が描かれているということは、少なくともハンターは休載中だからという理由でハブられているわけではなさそうだな…。まあハンターにはメインヒロインらしい女性キャラがいないから当然といえば当然なんだけど、こういう集合企画で他の作品のキャラクターが描かれている中、ハンターだけ気配すら感じないと、やっぱりファンとして寂しさは感じてしまいますね…。

    サラダが壁を歩いていたり(恐らくチャクラで足を壁に吸着している)、お茶子が『無重力』を発動して浮いているのは、元作品へのリスペクトが感じられてすごい良かったです。元作品のキャラクターの個性を最大限に活かして描こうという意気込みが感じられた。

    あと個人的には、青春兵器のヒロインはどちらかといえばアンヌを描いてほしかったかな。アンヌの方が委員長よりもキャラとしての特徴が強いと思うし。まあ出番はどっこいどっこいってとこだけど。

 

【U19  第1話  紅童衛児と立派な大人たち】

    今のジャンプは大人たちが大人らしい誠実さ・毅然さを持っている中で、子供である主人公たちが活躍する作品が多いからなあ…(ハイキュー,ワートリ,ヒロアカ…etc)。大人がここまで徹底して理不尽な存在として描かれているこの作品が、今のジャンプ読者に受け入れられるかどうかは正直かなり厳しいところだと思う。

     その理由としては、やっぱり主人公が特に目立った活躍をしないまま1話が終わってしまったのが大きい。主人公がこの理不尽な大人至上主義世界に対して、何かしら打撃を与えるような活躍をしてくれていたら良かったんだけど、大人たちが行う所業に対する単なる傍観者のままで1話が終わってしまった。もちろん紅童くんはこれから"リビドー"なる能力に目覚めて理不尽な大人たちへの反逆を開始するんだろうけど、スタートダッシュが重要なジャンプで1話を読み終わった後の読後感が大人たちに対する不満・不快感しかないのは、正直かなりのマイナススタートだと思う。

    あと裁縫についての描写がこれでもかと描かれているから、恐らく紅童くんが目覚める能力は糸に関するものになるんだろうけど、糸を操るジャンプ主人公ということでちょっと徐倫ストーン・フリーを思い出してしまった。

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僕のヒーローアカデミア  No.126  拓け世界】

    デクはナイトアイの元にインターンへ、かっちゃんは仮免試験の講習へと、幼馴染が己の課題を乗り越えるべくそれぞれ別の世界へ踏み出した感じが最高に良い…!深夜の私闘でお互いの持ち得る全ての能力と感情をぶつけ合ったことで、2人のこれからの成長の方向性が定まったことが感じられて胸が熱くなる。

    特にデクがかっちゃんから受けた、「レール敷いてもらっといて敗けんな」という言葉を重く受け止めているのが嬉しい…!できればかっちゃんの方も私闘の最中にデクから言われた言葉を、仮免試験の講習に思い出して糧にしてくれると最高に滾るんだけどなー…!という儚い想いを抱かずにはいられない。

    あと感情的な面だけでなく、「自分はオールマイトからOFAという"個性"を受け継いた張本人だから、オールマイトの元サイドキックであるナイトアイなら、オールマイトと自分をよく比較してくれる」という、きちんと論理的な根拠のある理由で紹介を頼みこんでくれたのが良かったですね。デクがナイトアイの元へ行く理由にちゃんと必然性を持たせてくれたと思う。

 

    校長がミリオ先輩を後継者候補に挙げた理由が笑顔を絶やさないことだったり、ナイトアイがユーモアを重視しているあたり、デクは今回のインターンで自分に足りないヒーローとして他者を元気付けるエンターテイメント性を身に付けるのかな。芸能人やアイドルがファンにウケるために必死にキャラ作りするみたいな感覚で。

    ミリオ先輩が登場当初に予想してたよりもずっと好青年だった分、ナイトアイの方はなかなか面倒くさいオールマイトオタクなキャラになりそうだな…。まあでもデクのあのオールマイトの顔真似はナイトアイでなくても反応に困ると思うw

 

ブラッククローバー  ページ97 何でもない】

    今回出てきた精神世界の住人は白一護+斬月のおっさんみたいなイメージでいいんだろか。だとすると反魔法のエネルギーが肉体全体を侵食したら自我を失った暴走状態になりそう。

     あと魔力を追尾するという特性と黒い流星という見た目から、どうしてもPSYREN暴王の流星を想起してしまいますね…。

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    田畠先生は岩代先生の元アシスタントだから、ここらへんのセンスは少なからず影響受けてそう。

  

【約束のネバーランド  第26話  生きたい】

    回想の仕方のせいでシスタークローネが良い人みたいになってるのは流石に笑うww 

    ノーマンの言う『真の計画』は、このままノーマン自身が死んでも残った他の孤児たちは全員脱獄させられる見込みのある計画らしいけど、それは他でもないエマとレイが許さない、と。

    特にエマは全員で逃げることに対するこだわりが強いからなー…。以前レイが発信機を壊す実験のために他の孤児を犠牲にしていたと知った時、狂気を感じさせる表情をレイに対して見せていたから、次回もしノーマンに自己犠牲的なことを言われたらまた同じような表情をしそう。

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    個人的には、そういう利他的なことを考えているのにその時の雰囲気がおよそ利他的な思考とは程遠い利己的なキャラクターはかなり好きなので、もしエマが次回そういう雰囲気を感じさせてくれたら嬉しい。

 

【ぼくたちは勉強ができない  第2話  天才の憧憬は[X]である】

   こういう比較は本当はアレなんだけど、今週の新連載の世界観が読んでいて理不尽しか感じなかったから、その分こちらの主人公とヒロインたちの微笑ましいやり取りが相対的に良く感じてしまった。

    個人的には動機の面で共感できるのは古橋さんで、ヒロインとして好みなのは理珠ちゃんかな。古橋さんの「言質取ったからね!」は前回の時点では単なるセリフだったから何とも思わなかったんだけど、これがもし今後の彼女の決めセリフになるとしたら、正直ちょっとウザく感じちゃうかなー…。まあそれだけで読みたくなくなるってほどではないけど。

 

【鬼滅の刃  第49話  機能回復訓練・前編】

    善逸wwwwwwwwwwwwwwwww

    今週全体的にギャグだったけど、それと合わせて訓練の過程やカナヲの凄さといった要所もちゃんと示せているのがすごい。最終的には「全集中の呼吸を四六時中行えるようになる」という次の課題を見つけるに至っているし、ギャグ成分多めで描いてもテンポを損なわずにきちんと本筋の話を進行できているんだよなあ。

    それにしても今回で同期の隊員が5人中4人揃ったわけだけど、そう考えると炭治郎に腕を折られたモヒカンくんだけハブられてるみたいで可哀想に思えてくるな…。

 

【背すじをピンと!~鹿高競技ダンス部へようこそ~  LAST STEP 私からキミへ】

    ああ…終わってしまった……。

    数週前からもうすぐ終わるんだろうな…とは思ってたけど、実際に終わってみるとやっぱり予想してた以上の寂しさを感じてしまうなあ…。もうつっちーやわたりちゃんたちに会えないのか、と。

    だけど内容的には今までの物語を締めくくるにはこれ以上ないくらいの完成度の高さだったと思う。考えてみればわたりちゃんの視点で物語が描かれることって今までなくて、つっちーとわたりちゃんのやり取りもずっとつっちーの視点で描かれてきた。だからこそわたりちゃんの視点で出会いから現在までに至るまでのつっちーとの軌跡を描いた今回が、せすピンというつっちーとわたりちゃんの出会いから始まった物語のラストとして相応しい内容であると分かってしまう。そして分かってしまうからこそ、終わってしまうことに対する寂しさを感じてしまうんだよなあ。つっちーとわたりちゃんがまだ右も左も分からなかった頃を知っているからこそ、後輩たちに部長らしく振舞えている今を嬉しく思うと同時に、切なさを感じてしまうというか。少年・少女から大人の男性・女性への成長のステップを終えてしまったんだな…という哀愁がある。

    御木組・宮大工組の成長後もちゃんと描かれて良かったです。つちわた組・御木組の成長の幅が大きかっただけに、宮大工組の変わらなさには安心を覚えるな…。そしてそれ以上に玄人おじさんの登場に安心感を抱きました。あの登場の仕方はいくら何でも卑怯すぎるだろwwwww

 

    というわけで、横田先生連載お疲れさまでした。欲を言えばセンターカラーで終わってほしかったかな…。掲載順が最後尾じゃないことから打ち切りじゃないのは確かなんだし。そこらへんは編集部にはもう少し大目に見てほしかった。

    最終巻には描き下ろしあるのかなー…。多くは望まないから、つっちーとわたりちゃんがほのぼのと夫婦らしいやり取りをしているところを、ほんの少しだけ描いてくれたら僕は満足です。