※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.310 師と弟子」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【Cカラー】
前回名前が判明したミッドガントレットの色は赤。
『2人の英雄』で着けてたフルガントレットも赤だったけど別にタイプごとに色が違うとかじゃないのね。
深い緑で統一されてたコスにマントやリュック、サポートアイテムといった暖色系の割合が増えてきたのが新鮮。
【本編】
雨降る夜に「化物め」の声を聞いてどんなヴィランが暴れてるかと思えば…そこにいたのは明らかに無害かつ無抵抗の一般人。
いやこれはもう私的制裁とかそういったレベルの行為ですらないでしょ…ただの言いがかりじゃん。やってること自分たちが憎んでるヴィランと同じですよ。
襲われてる女性は巨乳・巨尻・巨体のキツネっ娘とかケモナー大歓喜やんけ！堀越先生の癖が詰め込まれまくってる！
涙目で懇願する姿は正直加虐心煽られますね…いやこんな目に遭ってる人にそんなこと思うのは心苦しいですけど！でも堀越先生は絶対興奮しながら描いてるよここ！
襲ってる男性が着けてるのは周囲の水を吸収・放出する装置？背中のタンクに貯めた水を右手の籠手から発射すると。
この人自身の"個性"が元々液体の操作でこのアイテムはそれを補助・増幅するものなのかな。だとしたら今みたいな雨の日には弾切れを恐れず存分に使えるって訳だ。
「そうやって騙して襲うつもりだろ!!」も言いがかり…ではあるんですが、切実に聴こえて一蹴はできない言葉。
想像する手口がこうも具体的だと以前自分か身内が同じ目に遭ったのかな…と考えてしまうんですよね。だとしてもこのキツネっ娘からすればいい迷惑でしかないですが。
すかさず間に入って蹴りで相殺→電灯掴んでターンするデクカッコいい！スタイリッシュ！こういう街中のオブジェを活用したアクションいいよね…
ある種の遊び要素と言いますか、思わず真似したくなる。新たに被ったフードも暗闇広がる夜中だとより妖しげに見えて魅入られます。
一連の俊敏な動きで己の武力を見せつつ、「こんな雨の夜過敏になるのもわかります」と自警団にもちゃんと理解を示すのがデクらしさ。
その上でしっかり「この人に敵意はありません」と告げる。襲われてた側は勿論、罪を犯させなかったって点で襲ってた側も救う完璧な対応です。
「夜中にそんなナリで出歩くからだ！」は差別丸出しじゃねーか！とドン引きつつも全否定はできない指摘。
実際彼らじゃない本物のヴィランに襲われてた可能性もあったからね…危険な行為だったのは事実。この辺、特に夜間の外出が禁じられてるコロナ禍とリンクしてて世知辛い。
「この街は最初そんな変化なくて〜」は想像しやすい心理だなあ。世間が大騒ぎしても自分の生活の中でそれを実感できなければ危機感があまり湧かない…って感覚が身近というか。
だから危機が及ぶまで楽観してた彼女を強く責められない…無論以後改めるべき態度ではありますが。
キツネっ娘にそっと傘渡すデクやさしー…！ここめっちゃハートフルな一コマ！自分より背の高い相手にただ傘差し出しても届かない、
だから「浮遊」するってさりげなさが素敵すぎる。この使い方にデクの他人の"個性"に対する尊重が象徴されてるな…菜奈さん視点で感激してまう。
「戻します」と宣言するデクの元に駆けつけたのはオールマイト。前回言及し忘れてたけど彼の愛車(?)派手すぎない！？
50代半ばのおじさんが運転する車にしてはイカしすぎてる。『2人の英雄』でデイヴと若い頃に乗ってたオールモービルもこんな感じだったけどすっげえ近未来的。
しかしこうしてオールマイトと並んでると本当このキツネっ娘デカいな！
彼一応身長220cmあるんですよ！？
それでこの体格差ってことは余裕で3mは超えてるでしょ…大丈夫？車の中入れる？？？さっきの自警団を庇う訳じゃないけど夜中にこの大きさのキツネを見たら確かにビビるわ。
慌ててデクに手作りのお弁当渡すオールマイトは学校に行く息子を見送るオカンか何か？不在のデク父の代わりに父性を発揮する場面はこれまでもありましたけど、
引子さんと離れたことで遂に母性まで…！いや本当オールマイトの包容力半端ないな！父性も母性も備えてて隙がない。
デクの好物のカツが入ってるのがマジオカンらしい心遣いですね。
で、当然のようにカツ＝勝つ＝かっちゃんって訳ですよ！これ食いながらかっちゃんのように勝つ！と意識してると思うとこちらまで励まされる…！
彼らが離れ離れとなった今こういう稀少な幼馴染要素に救われます。
フードの目元から見せる＾＾はオールマイトと同じ表現…！
やっぱデク全然性格変わってないじゃん！「でっけー敵」の時はちょっと疲れてただけじゃん！
マスキュラー戦での格好つけた口調も恐らく意図的に普段と違う感じに振舞ってたんでしょう。闇堕ちの心配とか全く必要ない。
万縄さん曰く現状は「まるで時代が逆行しているかの様」。さっきの自警団の異形型に対する偏見も黎明期に行われてた迫害そのものだもんな…。
CRCみたいな集団が細々と生活してたり異形型への差別自体は未だに残ってたけど、
AFOがやらかしたせいで再びそれが過激化した感じか。
死柄木たちの行方はやはり未だに掴めてないとのこと。別行動中のヒミコちゃん個人には言及なかったけど十中八九彼女も捕まってないでしょう。
「変身」できる彼女は特に警戒すべきだからな…それこそ今回キツネっ娘が疑われてた「騙して襲う」パターンで姿を現す可能性もある。
再び回想、デクinOFAの面影。2nd&3rdが無反応でシ──…ン…となったところで"個性"の訓練提案してくれた万縄さんマジ気遣い完璧だな！
間違いなくこの継承者チームのムードメーカー！あと面影内の経験は知識や記憶だけでなく感覚も現実に反映されるの、地味にデカい情報だな。
ついに口を開いた3rdは三白眼の青年。両肩の排気筒っぽい物体のシルエットが切島くんの歯車型ショルダーと似てることから彼(の先祖)ではないかと囁かれてましたが…
正直似てはいないな。
一応左目の上の傷？は切島くんが幼い頃右目の上につけた傷と似てるけど根拠としては弱い。
「支配される者は自分が支配されているとは気付かない」とはどういう状態だろう？以前面影で映されたAFOの"個性"の与奪によって救われた人たちのような者を指してるんだろうか。
確かにあのやり口はまさに宗教の洗脳だったからな…自覚なく支配されてるって表現は間違ってない。
で、「リーダー」と呼ばれた肝心の2ndは…ちょｗｗｗｗｗｗｗｗマジでかっちゃんにクリソツじゃねーか！！
いや一応髪や眉の色、顔の傷といった違いはあるから別人でしょうけど、顔の造形はアイツそのものだよ！シルエットの時点で覚悟してたのにビビらずにはいられなかった…！
先祖説は…正直あまり推したくはないかな。僕はずっと畏れてた幼馴染に巻き込まれて今のポジにいるって経緯が好みなので、
かっちゃんには物語開始以前からOFA-AFOの因果の内にいてほしくないんですよ。先祖なら2ndがその点に言及しないのも不自然だしやはり赤の他人でしょう。
2ndは反AFO集団のリーダーで3rdはその部下だったのね。言われてみれば二人とも服装が似てるけどこれは同じ集団に属する証だからか。
以前面影で語られた「僕の手を拒み…秩序を否定する集団」は彼らのことだったのかな。
で、2nd&3rdはその襲撃で死ななかった生き残りであると。
遂に判明した初代の名前は「与一」。「私の苗字」というAFOの言葉を信じるならフルネームは「死柄木与一」か。
彼が元々有してた"個性"を「与」える"個性"に、継承順の「一」…初代OFAの名前としてはこれ以上ないほど相応しいと言える。だ、誰だよ圭一とか言ってたやつーｗｗｗ
「弔」って名前も「与一」を分解して再び組み合わせたものだったんだな…。①「与」の二画目の一部②「一」③「与」の三画目目を
それぞれ「弔」の①’&②’一画目の一部③’四画目に移動させれば…ハイ完成！
わざわざこんな名付け方するとかブラコン極めててやっぱキショいぜAFO！
…で、さらにですよ。死柄木は以前までその身体に手を装着してました。その構成は父・母・姉・祖父・祖母・菜奈・チンピラ×2…合計で八人。
「与一」の代替品の「弔」に「八」人の手を着けて…「弟」。
うわっ！！うっっっわ！！！きしょ！！！！AFOマジきっっっしょ！！！！！！
こうなるとAFOの本名も気になりますね。やはり「全」とか「奪」とかその"個性"を表す文字が含まれるんだろうか。
現実では両方名前に使われる印象ない漢字だけど本作は思いっきりフィクションだからな…堀越先生のネーミングセンスなら強引に名前として成立させそうな気もする。
「戦いの果てにあるのは勝つ(いきる)か負ける(しぬ)かだけだ」もかっちゃんを彷彿とさせられる考え方。
かつての彼も自分が勝つか負けるかにしか興味がなくて他人を救けるって意識が薄かったからな…。2ndはその生きた時代のせいで曇りすぎたかっちゃん…みたいな印象を受ける。
煙さんが立ててる二本指は何だろう？「煙幕」の回数制限(2回?)か、制限時間(2分?20分2時間?)か、効果範囲(2km?20km?)か…
またはその指自体に意味はなく単に"個性"発動に必要なサインなのか。もしこのチョキがONならデクのグーはOFF…即ち「煙幕」を消滅させるサインなのかな。
監禁されてた初代を救けたのは2nd&3rd。左手に装着してるサポートアイテムからして彼もかっちゃんと同じく掌から何かを噴出する"個性"なのかな。
もし2ndがかっちゃんの先祖だった場合、両親の"個性"から「グリセリン」or「酸化汗」に近い物質を噴出すると推測されますが…。
ただ冒頭の自警団やサイダーハウスのように手にアイテムを嵌めた者は別に珍しくないので、
掌から何かを噴出する"個性"ってだけじゃ先祖説確定とは言えないでしょう。
ただその共通点からもし2ndの"個性"が発現したらかっちゃんがその使い方を教えてくれたりはするかもしれない。
この時点では顔に傷がないから初代を連れ出して以降につけられたのかな。この直後か、OFAを譲渡された時か、あるいは自分がOFAを3rdに譲渡した時か…。
顔の傷といえばエンデヴァーですが、彼と同じく罪深き者であるかっちゃんが、2ndのような傷を罰として負う伏線にも取れる。
初代に手を差し伸べる2ndは川ポチャ事件の幼馴染との対比…！救ける側の2ndと救けられる側のかっちゃん、素直にその手を取った初代と拒んだかっちゃん…
様々な対比が読み取れる。与一は弔だけでなく2nd(≒爆豪)と手を取り合うって点でデクとも重ねられた存在だったんだな…。
細かい話ですが2ndは初代に向けたアイテムを着けてるのが左手で差し伸べたのは右手なんだな。
逆にかっちゃんの攻撃といえば右の大振りでVol.29表紙でデクの手を取ろうとしてるのは左手。
勝利/救済を象徴する手が真逆なのが何とも数奇というか…ここもエモい対比に感じられる。
そして手を取り合う幼馴染といえばやはりライジング。あの映画は彼らが1st→2ndと同じ道を辿るある種のif√だったんだな…。
逆にいえば最終回の案の一つだったあの展開をボツにしたのは先代達と被るのを避けるため？原作では先代達とは違う道を選ぶ方が答えとして相応しいと。
継承者たちが今いるのは「この部屋」＝初代が監禁されてた部屋で確定。2nd&3rdの間にある扉は彼らが過去にブチ破ったものか。
この面影が初代の記憶で構成されてるならそれは確かに…！予測できる答えだった。とくれば彼らが座ってる椅子も初代がどこかで目にしたものなのかな。
「君が手を差し伸べてくれたから」「OFAは始まったんだ」____ならばOFAが終わるのはデクの手を死柄木が取った時になるのかな。
「与一」から始まった"個性"が「弔」によって終わるとしたら一つの物語としてめちゃくちゃキレイ。いずれそうなる未来を予感させてくれる一枚です。
「ここからは」「加速していくぞ」は奇しくもヴィラアカ編開幕時のスピナーの独白と同じ表現。
この言い方からして2ndor3rdの"個性"が「加速」…スピードup系だったり？
ここで他の継承者達と並んでるってことは彼らも何だかんだで死柄木を救けたいデクに賛同してくれたのかな。
トンカツ食いながら「はい!!」と返事して〆。このエネルギッシュな輝きこそ我らがデクの魅力よ…！
トップ3にオールマイト、そして継承者'sと心強い味方が沢山いると判って数週前に比べて大分希望が持ててきました。最終決戦に向けて士気を上げる終章開幕に相応しい回想だった。
さて、デクの現況を大まかに確認できたとなると次回は雄英パートに移るのかな。当初の予定通りなら心操くんがヒーロー科に編入してる筈だし彼の視点から見たA組が楽しみ。
もっともこんな事態になってガッポイことは期待できないけど…とりあえず今は皆の顔を拝んで安心したい。
