※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.297 タルタロス」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
扉絵はタルタロスの上から見た図とその説明。「居房は6つに区分されており」「危険性の高い人物程、地下深くに収監される」辺りの設定はまさしくインペルダウンだなあ。
まああちら同様こっちも早速突破されてますが…「一度入れば生きて出ることは叶わない」がフラグすぎるw
本土側の通行門は通称「青銅の門」。これはギリシャ神話では海と地震を司る神・ポセイドーンが作り出したものとされてます。
「タルタロス」自体がギリシャ神話における奈落の神が由来なので、その出入り口もそれに因んだものだと。神聖かつ厳格な場所である事が強調されてる。
その門を守る「ブリアレオス」「ギュゲス」はギリシャ神話に登場する巨人が由来。その意味はそれぞれ「強き者」「手足の大きな者」。
神話では元々タルタロスの囚人でしたが、母ガイアに解放され紆余曲折を経た後、本作と同じくタルタロスの門番を務めたという経歴を持ちます。
彼らがタルタロスに幽閉されたのは父ウラノスにその100の腕と50の頭を忌み嫌われたのが理由です。
本作のブリアレオスとギュゲスが多腕なのも恐らく元ネタに因んだものでしょう。もしかしたら彼らにも神話通り、その異形の姿を人々に恐れられ差別された過去があるかもしれない。
しかしそんな門番兄弟の抵抗もAFOin死柄木には通じず…。まあ暫定ラスボス(の身体)がこんなステージ序盤でくたばる訳ないわなあ。
例の穴の空いた掌をかざしたのは…ギュゲスの"個性"を奪おうとしたようにも見えます。デクとの再会時にOFAを奪おうとしたのが強烈すぎてな…。
B10(最深部)。看守に「梅干し頭」呼ばわりされるAFOでどうしたって笑うだろ!確かにあのしわしわした頭は梅干しっぽいけど例えが独特すぎるw
マキアは化け物だけど一応ミサイルで死ぬ程度の耐久力ではあるのね。と言っても彼らの単なる予想に過ぎない可能性もありますが…。
マキアを「災害」「獣」と称してるのは…もしかして肉倉先輩のお父さん!?その髪型や細い目、何より犯罪者に対して辛辣な態度が息子そっくり。
タルタロスに務めてるのはウルアナで明かされてたけどこんな人だったのか。
これまた何というか…この親にしてこの子あり、だなあ。
じゃあNo.246や259で登場してたハイエンドみたいな目の看守は全くの別人だったのね…肉倉先輩と一緒にいたから完全にお父さんかと。
1年以上も感想で誤解を増やしてたと思うと正直あの…申し訳ないっす!まあこういうのもリアタイで作品を追う醍醐味ってことで許してくんさい。
肉倉父(仮)のセリフは確かに問題発言…とはいえ、ただでさえヒーローの信用が堕ちたこの状況で人権云々の批判は聴きたくねえな〜!
まあ囚人たちの扱いについては以前から批判されてたのかもしれませんが…ただ"個性"という危険要素がある以上厳重に拘束するのは当然だろうと。
花畑率いる心求党の解体が数少ない嬉しいニュースでしょうか。と言ってもその分派元はまだ生きてるらしいですが…。
看守たちはヒーローと違って"個性"の無断使用は許可されてない筈だけど、彼らも批判の対象なのか…。異能を使った人々=ヴィランの自由を奪ってるから…とか?
囚人一覧はコマ順にマスキュラー、ムーンフィッシュ、オーバーホール、新キャラの女囚人、ステイン、黒霧、AFO。
ステインはAFOの収監時には拘束されてましたが、今は暴れる意志はもうないと判断されて外されたのかな。
逆にマスキュラーが未だに拘束されてるのはこの人らしい。
ステインはオールマイトに面会を予約されてましたが、今の時点ですでに面会済みなのかな。
項垂れてるのはオールマイトの引退を知ってしまったから?
彼がオールマイトに惹かれたのは強さではなくその正義の心が理由ですが、あのトゥルーフォームを見れば絶望しても無理はない。
橋の降下とともに上空から現れたのは「コットス」。
彼もまたギリシャ神話において「怒り」を意味する名を持つ巨人族であり、「ブリアレオス」「ギュゲス」と合わせて「ヘカトンケイル」と呼ばれる三兄弟でした。
飛行ロボで出撃してきた辺り、彼が率いてるのは空挺部隊っぽい?
翼持ちの脳無に乗って空から攻め込むAFO。この状況、ちょっとタカヒロ輸送でイガラシ奪還に赴いたvs水族館編を思い出すな〜。
と言ってもAFOには仲間なし、そも救ける対象も自分自身という寂しすぎる差がありますが…。やっぱり連合内で園長ポジに立てるのは死柄木本人だけだ。
再び目覚めて「…俺の体…だって…言っただろ…」「先生…!!」と自己主張する死柄木。よう言うた!それでこそ新たな魔王や!
今すぐ死柄木が身体を取り戻せる訳ではないでしょう、でも今はこうして抗う意志を見せてくれただけで充分。来るべきデクとの最終決戦に期待が持てる。
「…俺の体を…返せ」「僕の力を欲したのは君だろう!?」か、会話成り立ってねえ…!死柄木が欲したのはAFOの持つ力であってAFO自身じゃないんだけど…。
「君の強い意志が招いた結果」も今ムショ襲ってるのはお前の意志じゃねーか!師匠振るなら最後まで弟子の意志に委ねろよ!
「駒にはならない…!」「勘違いするな弔!」も曖昧だなあ。駒にするつもりはない…って意味にも取れるし、君は駒だとハッキリ返してるとも取れる。
AFOが死柄木を乗っ取るつもりなのか否か…未だに読めない。この曖昧さは堀越先生も意図的に描いてると信じたいんですけどね〜。
「次の僕」はNo.59でも口にしてた表現。
これも当時は単純に己の野望を弟子に託すって意味かと思ってたんですが、今聴くと死柄木の体を乗っ取るって宣言にも聴こえるな…。
なぜAFOはわざわざ死柄木を煽るような言い回しをするのか…意図が読めなくて正直もどかしさがすごい。
B10(最深部)に位置する自分本体を捕捉したAFO。
「サーチ」で捉えるには対象を一度その目で視認する必要があるので、合宿襲撃後拉致したラグドールに自分の姿を視せた…ってこと?
そのデータが"個性"を奪ったAFOに引き継がれ、さらに譲渡した死柄木の体でも捕捉可能になったと。
「他の敵(ヴィラン)たちも欲しい」は単に囚人たちの力を借りたいだけなのか、それとも彼らの"個性"を奪って使いたいって意味なのか…。
今の「未完の身体」では満足に扱えなくとも、AFO自身の体なら充分に使用できるだろうからなあ。奴ならそれくらいは悪びれずやってのける。
「EMPのような攻撃」は例の「電波」の類の"個性"によるものでしょうか。
タルタロスには脳波を読み取って"個性"の発動を感知するシステムがありましたが、それをバグらせた隙に今度は獄内のAFO本体が同様の攻撃を行ったと。
確かにこれは「意識共有レベルの呼吸の合致」だわ…。
緊急事態に駆けつけた制圧部隊!警察同様、看守たちはこんな時にも"個性"の使用は認められてないのね…。
まあ素人がそれぞれ異なる"個性"を使って統率を乱すよりは…ってことなんだろう。ネームドによる"個性"バトルに見慣れた後だと現代火器が炸裂してるのは逆に新鮮だな…。
そんな看守たちを軽く潰したのは血狂いマスキュラー!そのヴィランらしい威圧感はデクと戦った時から全く変わってない…!
まあこの人、一度とはいえ100%のSMASHに耐えきったからね…銃弾くらいで死なれちゃOFAの格が下がる。
主人公と接戦した強敵として100点満点の再登場です。
続いて現れたのはムーンフィッシュ。去年のジャンフェスで再登場するかもと堀越先生が仰ってましたが、思ったより早く実現したな!
坊主かつ眉なしの素顔が人間味の喪失って感じで無機質な印象を与えてくるな…。ただ一言静かに「肉」と呟いただけで異常者なのが伝わってくる。
お次は多分新キャラの女性囚人。左胸によると囚人番号は656698。右胸のC-46は居房エリアかな。
比較的まともっぽいけどここにいる以上、この人も何か重い罪を犯してるんだよな…冤罪でなければ。実は以前登場済みor既存ネームドの関係者って可能性は…今はまだ何とも言えない。
扉を開ける際に腕に何らかのエネルギー?を纏ってましたが、これが彼女の"個性"なんですかね?
念力?電気系統?そもこの土壇場で他の囚人を独房から出そうとするとか本当に根っからの悪人なんだろうか。
罪状が判らない限り何とも言えませんが…何となく親しみ易そうではある。
その扉の奥から現れたのはオーバーホール!正直最初誰だか分からなかったよ!髪と髭伸ばして例のマスク着けてないとだいぶ印象変わるなあ…モブ臭が強すぎる。
まあ一番の変化はこの余裕のない目とも言えるか…かつてあの冷たい視線に宿ってた恐ろしさはもう失われてしまった。
オバホ本人は外道だけど植物状態の親父さんを元に戻せてないのは流石に心が痛みますね…。親父さんには何の非もないからなあ、オバホの両腕を奪ったのは死柄木の明確な罪。
今も腕がないから必死に扉を叩いてたと思うと…正直憐れすぎる。最後に親父さんだけでも救われてくれ。
額の傷痕はマグ姉につけられたもの…ではないよね?
それっぽく見えるけど微妙に位置が違うし、そも輸送中に死柄木たちに襲われた際にはもう治ってた(治した?)っぽいし。
タルタロス収監後についたものなのかな。さほど重要ではないかもしれないけど一応抑えておきたいポイント。
ウルアナによると「両腕を治療された後、"個性"改造を施され」たらしいです。
と言っても今オバホの両腕はどう見ても生えてないし、存在しない腕を"個性"改造ってどういうこと…?って感じですが。
手がなくてもその切断面で触れれば「分解」「修復」できるようにした…とか?
このまま死柄木と再会すれば確実に憎悪を向けそうですが大丈夫なんですかね…。
まあ実質無個性状態のオバホに復讐を行う術はないし、そも今その体に宿ってるのは死柄木本人ではありませんが。
AFOにとっても"個性"のないオバホは利用価値なさそうだし…正直相手にされなさそう。
あと気になるのが八斎會の他のメンバーはいないのかってこと。
ウルアナではクロノは「今はタルタロスから離れた刑務所に収監中」と記述されてたので、やっぱりここに収監されてるのは主犯格のオバホだけなのかな。
だとすれば部下たちが再登場するのはまだ先のことになりそう。
「僕が最高の魔王になるまでの物語だ」は憎たらしくもNo.1のデクの「僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」との対比…!
せめて「弔が〜物語だ」って言ってくれよ!結局AFO自身が再び魔王になるつもりなの?死柄木の体で?本格的にコイツが何をしたいか解らなくなってきた…。
どうでもいいけど生命維持装置着けたままイキられると何かジワりますね。
「この管で僕はようやく生命を維持してる」って言ってたけどそこは奪った"個性"で何とかできないのか…。
だから死柄木の体を乗っ取ろうとしてる?まあだとしても師匠として身勝手なのは変わりませんが。
ところでAFOが左手に持ってる看守、もしかして肉倉父だったり…?
馴染み深いネームドのミッドナイトすら退場させられた今、ここでチョイ役が死んでも何らおかしくない。
わざわざここまで運んだってことはこの看守の体が脱獄に必要なんでしょうか。用途は全く読めないけど…。
さてここから本土に向けてAFO海賊団が出航する訳ですが…正直他の囚人たちは用が済んだら"個性"奪われるフラグがすごいっすね…。
まだ確定した訳ではないけどAFOからすればいつでも奪える相手だろうと。まあ脱獄して暫くは部下として従えるのかな…いずれにしろAFOの手中。
まだ逃走する姿が確認されてない黒霧とステインも注目ポイント。黒霧はレア"個性"だからこの後救けに行くのか、それとも放置して去るのか…。
ステ様にはかつての強敵として何かデカい活躍してほしいけど…オールマイトが引退した世界に絶望して引き篭もり続ける可能性もある。