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僕のヒーローアカデミア No.295 『しつこい』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.295 しつこい」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【表紙】

 堀越先生が描いたのは首領クリーク!そのチョイスはアレか、やっぱりMH5用のガスマスクが決め手か!前に漫道コバヤシに出演された際にも着けてたからな〜!

 先生的に相当お気に入りのアイテムと見える。隣でたじろいでるデクとの2ショットがシュールすぎるぞ…w

 

【本編】

 初代の「起きて」は神聖であると同時に危うくもあり…。あまり悲観したくはないですが、両腕両脚ボロボロのデクを見てるとなあ…。

 どうしても彼をさらに死へと追いやる一言に聴こえてしまう。まあ初代のこの声に応えられるデクだからこそ、OFA継承者に相応しいんでしょうけど。

 

 No.286や293で発生してた謎のエフェクトは「危機感知」のものと判明!

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 電撃だの斬撃だの予想してたけど尽く外れたぜ!

 まあこういうのもリアルタイムで連載追ってる醍醐味と言いますか、そこまで悔しくはないです。とりあえず今は継承者の"個性"の一つを知れた喜びの方が大きい。

 

 そして4代目が顔に模様のある継承者なのも確定。

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 こちらは2nd&3rdはシルエットのみ、5thはラリアット、6thは「黒髪の青年」といった情報から消去法で元々予想してたものです。

 この2本の謎のラインも「危機感知」に関連したものなんですかね、稲妻型のエフェクトと形が似てるし。

 

 発動時の状況から察するにNo.286と293で「危機感知」が反応したのは、それぞれヒビの入る(直前の)死柄木とワイヤーをぶち破るマキアでしょうか。

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 まだその基準が不明なので断定はできませんが…どうも他対象っぽい?1回目は死柄木、2回目はヒーロー側全体の危機に…って感じに。

 

 その場合、誰かの危機と知れば無条件に動いてしまうデクと相性悪すぎるよな…彼をさらにDEAD ENDへ歩ませてしまう。

 もしかして「危機感知」が反応するか否かってデク自身の感覚が基準なのか?彼にとって自分の怪我は「危機」じゃないから反応しない…とかだったらどうしよう。

 

 逆にこれでデク自身の危機も感知してくれるなら有難すぎる"個性"です。自分を勘定に入れない彼に足りない感覚を見事に補ってくれる。

 自ら意識的に行う前兆の感知みたいなイメージ。ただオールマイトはNo.284の回想で曇った反応を見せてたから…期待するのは程々にしておこう。

 

 一応オールマイトが伏せてた情報は"個性"ではなく死因の方なんですよね。

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 現にデクもこうして「危機感知」の存在は把握してましたし。

 ただ、それでもその死因には"個性"が関わってるのでは…と危惧してしまう。情報不足ゆえにあらゆる悪い想像が浮かんでしまう…今の段階では。

 

 4代目がラリアットさんにOFAを譲渡する瞬間は一応描かれてますが…これだけじゃ死因は判らないですね。

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 そもOFAを託した瞬間=死の瞬間とは限らないですし。5th&6thが重傷なのに対し、4代目は目立った外傷がないのもその可能性を示唆してる。今の時点ではどちらとも言えない。

 

 ちなみに4代目の欄には「それを操ることで先読みの力を底上げできる」と記述されてます。

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 先読みの力…「危機感知」の用途と一致する。

 またその続きには「訓練次第で化ける可能性ある」と書かれており、この戦いの後は最終決戦に向けて感知のトレーニングを行うと予測されます。

 

 ルミリオンvsコンプレス!…は呆気なく決着。軽い手刀一発で済ませたのはヒーローの目的は敵を殺す事ではなく、生かして捕らえる事だからか…。

 コンプレス自身は「俺のケツ肉ぶちまけるくれェの時間はくれよ!」と死ぬ覚悟だったけど、それすら防いだと。さすがヒーロー志望。

 

 コンプレスの策は時間稼ぎ、要は前回の「脱出ショウ」はただのハッタリ。奇跡みたいな逃走を期待してた身としては正直残念ですが…今の瀕死の状態の彼にそれを求めるのも酷か。

 むしろ死柄木&スピナーを信じて託してくれた事を評価したいです、最後に仲間意識を見せてくれた…!

 

 球の中でスピナーが思い出してたのは以前の殻木の問いに対する死柄木のアンサー。

 連合で唯一スピナーだけが彼の言葉を真剣に聴いてましたが、それがこの土壇場で活きるとは…!

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 まさに「おまえが一番死柄木を慕ってた」と評されるに相応しい活躍です、もうズッ友じゃんお前ら!

 

 黒焦げになった片手を装着した後、勢いよく広がる衝撃波。これはエンデヴァーを遠ざけるために発動してた「空気押し出す」+「電波」のコンボでしょうか。

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 いきなり我に帰ったように同じ方を向くニア・ハイエンドたちの悍ましさよ…この無機質な反応が何度見ても心臓に悪すぎる。

 

 「心とは力だ」「彼の心が原点を強く抱けば抱く程」はデクと同じモチベの保ち方です。

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 原点とはデクの場合はオールマイトに言って貰えた言葉、死柄木の場合は家族に対する憎しみ。こういう一致がまた憎いよな…ヒーローとヴィラン、対局の存在でも心の在り方は同じなんだなと。

 

 AFOに体を乗っ取られて顔が変貌した死柄木は気持ち悪すぎるぜ!悪意あるコラ画像を見てるような悍ましさ。

 No.286で死柄木に入ったヒビから顔を見せた時は単なるイメージかと思ったんですが、あれもマジでAFOが現れてたのか…?

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 装着した手で顔面が半分以上隠れてるのが救いか。

 

 先々週号のスチパンイラストで黒い手を装着してたのって、もしかしてこの伏線だったんですかね!?

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 いやあっちは全身黒ずくめだったし、あの手自体が黒焦げだった訳じゃないだろうけど。でもタイミング的にそういう示唆だったのでは…と勘繰ってしまう、深読みしすぎだろうか。

 

 全身に入った黒いヒビはやはり体を乗っ取られた証なんですかね?正直AFOが死柄木の体で再び魔王として君臨する展開は望んでないんだよな〜。

 死柄木には彼本人としてデクと対峙してほしいのよ。AFOの方も今は一時的に手助けしただけで、継続的に乗っ取る気はない…と信じたい。

 

 「電波」によるニア・ハイエンドの起動は死柄木も行ってました。

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 AFOによると彼は今の死柄木より複雑な命令を出せる模様。

 ここは他人の"個性"を好き勝手に使ってきたAFOの熟練さが伺えるな…。もし死柄木が今後個体ごとに異なる命令を同時に出せるようになったら厄介すぎる…。

 

 コンプレスを確保したまま態勢を立て直すミリオ先輩の姿を確認。こんな時でもヴィランを生かして捕らえようとする姿勢が気高すぎる…!

 脇腹欠損という重傷ですが、ここまで丁重に扱われてるとやはり彼にも生存してほしくなってきました。生きてちゃんと刑を執行されてほしい。

 

 「いいんだ伊口くん」とスピナーを制するAFO。彼の本名はその通り「伊口秀一」ですが、こうして苗字+くん付けで呼んでるとシュールだな!

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 息子の友達に対する父親みたいな距離感。実際関係的には強ち間違ってないけど、マグ姉は「マグネ」だったからか正直ちょっとジワる…w

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 「弔は負けた OFAとエンデヴァーに」は潔く弟子の敗北を認める発言、師匠の鑑。そこにちゃんとエンデヴァーの名前が入ってるのが嬉しいですね…!

 敵ながらNo.1としての彼の脅威は認めてくれたんだなと。OFAにご執心のAFOが口にしたからこそ本音であると伝わるセリフです。

 

 「その代償は潔く差し出そう」「全ては僕の為に」えっ、そこは「弔の為に」じゃないの!?こうも自己主張激しいとやはり死柄木の体の乗っ取りを疑ってしまうぜ…。

 まあ些細な違いだし、後継者の死柄木の為に尽くす事が延いては自分の為にもなる…って意味にも解釈できますが。

 

 ニア・ハイエンドの群れに連れられて逃げる死柄木(=AFO)____を追うは我らがデク!それでこそ主人公!

 敵味方が錯綜しつつ最後は主人公がインパクトを残す…完璧な作劇です。ボロボロの状態で放った黒鞭が最高に鮮烈。フロッピースタイルを仕込んだ梅雨ちゃんには感謝しかない。

 

 デクを「出来損ない」呼ばわりしてまたもヘイト溜まったところに「おまえは黙ってろ…!オール・フォー・ワン!!」!すかさず言い返してくれて期待通り!

 読者の気持ちをそのまま口にしてくれたデクは主人公の鑑だよ…!己に対する否定に反発する自尊心を見せてくれて安心した。

 

 今回のサブタイは「しつこい」。これは当然何度も死柄木の体の主導権を奪うAFOのことでしょう。

 一方でそのAFO視点だと何度も抗ってくるデクのことでもあるのかな。確かにヴィランからしたらデクの救けようとする精神は厄介すぎるからな…w だからこそOFA継承者に相応しい。

 

 遠のくニア・ハイエンドの群れの中心にいるのは…マキア?

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 ただアイツはヤオモモ製の麻酔で体の自由を奪われてるはずだし、実際前のページまで逃げる様子が描かれてなかったから、違う可能性もあるな…。

 逆にこれでマキアだとしたら例の麻酔の効果が薄れた…ってことなのかな?

 

 OFAの面影でデクが死柄木から見出したのは「おまえの顔が」「救けを求めたように見えた」____ハイキタ!No.1の「君が」「救けを求める顔してた」のリフレインきた!

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 「い゛あ゛あ゛い゛(しがらき)」と叫んで飛び出した時点でそうと確信してましたが、遂にそれが明言された…!

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 あの瞬間死柄木が実際にデクを意識したかは定かではないです。だけど今はそれでいい、今はデクがあれを「救けを求める顔」と見做した事実を尊びたい。

 それはNo.1のかっちゃんと同じ。ヒーロー側の主人公がヴィラン側の主人公に救済の矢印を向けた…それだけで今は祝福できる。

 

 「待て…!!」「おまえを…必ず…」に続く言葉もきっと「救ける」なんでしょう。我らが主人公直々の救済宣言。

 「許せるハズがない」宿敵にすらその言葉を向けられるヒロイズムはもはや本能と言っていいレベル…!誰にも平等である意味では容赦ないこの姿勢こそデクの真骨頂だ。

 

 「許せるハズがない」「許せないけれど」はかっちゃんに対する心情と通じる部分だよな…。自殺教唆などの所業は許せない、

 けれど「救けを求める顔してた」からNo.1であのとき飛び出した。許せない相手を救う…かっちゃんがライジングした今、その対象が死柄木に変わった訳か。

 

 予想通り連合が一時撤退して全面戦争編終結

 マキアの進行に荼毘の暴露でヒーロー側に大きなダメージを与えたものの、トゥワイスにコンプレス(+マキア?)と連合側の犠牲も少なくはなかったな…。

 その辺を彷徨ってるヒミコちゃんとはちゃんと合流してあげてくれ…あと近属どこ?

 

 一方ヒーロー側はやはり轟家の問題だよなあ…ここから信頼を取り戻せるのか。「黒鞭」と「浮遊」の同時使用についてその場にいたヒーローたちに何て説明するかも気になるところです。

 さらにOFAの出力上昇・継承者の"個性"習得…ヒーロー全体もデク個人も問題が山積みすぎる…!

 

 AFOは「この体が仕上がったらまた会おう」と言ってました。1月時点で「4か月」かかると言われてた実験を今(3月下旬)から再開するなら完了は5月頃?

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 その間に修行や心操くんの編入、かっちゃんとの対話といったイベントを行うのかな。この調子だとまだまだ終わらねえなヒロアカ!

 

 

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