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僕のヒーローアカデミア No.287 『間違い』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.287 間違い」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 扉絵はAFOと対峙する菜奈さん。前回のヒキではそのお胸にしか目が行かなかったけど、正面から改めて全身を見ると腕や脚の筋肉ヤバいっすね…。

 女性的な艶やかさを保ったまま、男性的な線の太さも兼ね揃えたフォルム。ミルコと同じで堀越先生の癖が詰まったデザインやこれは…。

 

 その姿を見るや嬉々として煽り始めるAFO…に対し、菜奈さんは僅かに悔しさが伺える表情。「無能で哀れな志村菜奈」…その評価に反論の言葉が見つからないからでしょうか。

 相手にする価値のない中傷とはいえ、自分の手でAFOを討てなかった無念は少なからずありそうだからなあ。

 

 AFOの語る「転移」。こっこれ、絶望先生で見たやつ!半年ほど前に履修した僕にタイムリー!

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 このように複数のフィクションで扱われてる通り、ドナーの記憶や性格が受容者に移る現象は実際にあるらしいです。それが"個性"因子でも起こり得ると。ははあ、なるほど…考えもしなかった。

 

 「奪った"個性"の持ち主が罵倒してくる夢」は並の人間なら精神崩壊するレベルだろ…。ヴィランとして図太いAFOだから「自分にも人並みに罪の意識があったのか」と落胆した程度で済んでる。

 つーか実際に落胆してるAFOを想像したら腹立ってきたな…お前に罪の意識とかある訳ねえだろ!

 

 普通の人間は「その"個性"を手離すと持ち主は二度と夢は出てこない」と気づいたなら、もし欲望に負けて一度他人の"個性"を奪ったとしても、悪夢から解放されたくて手離そうとする筈なんだよな…。

 そうせずに悪行に利用し続ける道を選んだ時点で、AFOがいかに異常かは語るまでもない。

 

 「僕は根に持つタイプ」は今までの嫌がらせの数々を振り返ると頷くしかないわ…。自分の性格を根拠に悪夢の終わりに疑問を抱くのが何ともAFOらしいよな…。

 自分のどこがヴィランたる所以なのかよくご存じでいらっしゃる。誇らしげに語るその態度が憎らしくていっそ清々しいレベルです。

 

 AFOは"個性"に干渉可能、ゆえにそこに宿る意識にも触れられる…それなら逆に死柄木に移した"個性"因子に自分が宿ることも可能ってわけか。

 だから死柄木を通じて今ここに出現できてると。オールマイトに「君は離れを見誤った」とか言っておきながらお前も初めから離れる気ねーじゃん!

 

 グラントリノの台詞から、かつて華ちゃんに見せられた写真から、目の前の人物が実の祖母である事実を意識する死柄木。

 この瞬間は見たかったような、見たくなかったような…。希望に目を輝かせる転弧と、恨みがましい目を向ける死柄木の差が辛すぎてなあ…あまりに残酷すぎる変化だ。

 

 No.270で志村一家が死柄木の意識に現れたのは何故だったんですかね…?

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 菜奈さんも今はOFAの因子に宿ってデクの意識に現れてるとしても、AFOの因子しか持たない死柄木の意識に現れる術はないはず。単に血の繋がった家族だから?

 でもそれは「遺伝」であって「移植」とは違うような…。

 

 "個性"を奪った相手の意識がAFOに宿るなら、与えた相手に初代OFAの意識が宿るのもまた自然な現象。

 その中で眠っていても"個性"は次代に渡り、危機が迫れば目を覚まして立ちはだかる。まさに「寝台列車」と呼ぶに相応しい。この列車が旅路の果てに訪れる終着駅は一体どこなのか…。

 

 「あんたもしっかり憎んでる」ぐ、おおお…!つれえ…辛すぎる…!AFOを倒すために息子から離れる決断までした菜奈さんが、なんで実の孫にこんなこと言われなきゃならないんだ…。

 わざわざ「おばあちゃん」って慕うように呼んでるのが皮肉たっぷりで、より憎しみが強調されてる…。

 

 まあ死柄木にとって菜奈さんは弧太朗さんをヒーロー嫌いに変えた張本人であり、その結果彼から抑圧を受けた訳だから、菜奈さんも憎しみの対象になり得るのか。

 とはいえこの一言はあまりにもなあ…。恐らく菜奈さんも嫌われる覚悟はしてたでしょう、でもやっぱり聴きたくなかったよ…。

 

 デクたちに迫る「崩壊」!地だけでなく天にも亀裂が走ってて、直感的にOFA(世界)の危機を察せる現象____…!AFO曰く死柄木の怒りがこの侵食を起こしてるとのこと。

 ラリアットさんも「怒りは力の源」と語ってた通り、怒りが原動力なのはAFOも同じであり、お互いを侵す力を持ってる訳か。

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 自分も歯向かわれたAFOザマァm9(^Д^)!…と嘲笑う気には不思議とならないですね…。むしろ「上等だよ…!!それでこそ恐怖の象徴…」と言える余裕が格高くて期待通り。

 AFOには悠然と死柄木を見守ってほしいからね…。自分に対する敵意すらも褒め称えられるほど余裕があってこそ悪の師匠。

 

 不意に現れた我らが初代OFA!前回菜奈さんが「私たちがなんとかする」と言ってたから他の継承者も参戦すると思ってたけど、やっぱり来てくれたか…!

 「弟は僕に似ていじっぱり」はブラコンのAFOらしい薄気味悪いセリフですが、この敵対心を露わにした表情を見ると認めざるを得ない…!

 

 初代や菜奈さんの「崩壊」を押し戻す力は何か特殊な"個性"…って訳ではなく、OFAに宿る者としての抵抗の意志の表れなのかな。

 体育祭で心操くんの「洗脳」に対して発動されたプロテクトと同じものかと。もしかしたらナインに奪われかけた時も同様に抗ってくれたのかもしれない。

 

 初代の言う「次はその子か」とは一体…?もしかしてAFOは転弧以外にも「死柄木弔」__即ち自分の弟の代替品を作ろうとしたことがある?

 「おまえが僕のものにならないのが悪い!」も初代さえAFOのものになれば代わりに犠牲となる者はいない…そういう意味にも受け取れるよなあ。

 

 「僕たちはこの中にいる事を選んだ」…もしかしてOFA譲渡の際、中に宿る歴代にはそれを拒否する権利がある?ナイン戦後にかっちゃんにOFAが残らなかったのは彼らに拒まれたから?

 Vol.Rで堀越先生は「爆豪に力が残らなかったことにも理由があります」と語ってたけどこれがその理由か…?

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 OFA100%で必死で戦ってくれたのに用が済んだらデクに蜻蛉返りってヒッデー話だな!

 いやかっちゃんからしても残らない方が幸せだし正しい判断だと思うけど、その選択だけ見ると結構冷たい印象を受けるよねと。まあ歴代もかっちゃんには感謝してくれてるだろうし責める気はないです。

 

 まるで自分の体のように死柄木の右腕を動かすAFO。結局コイツに体の主導権を奪われたのは明確な反省点だな…自力でOFAを奪ってこそ悪の支配者だろうと。

 まあ定着率75%の今の彼にそれを求めるのも酷な話ですが。でもこうして操られてると敵とはいえさすがに気の毒に感じてくるぞ…。

 

 再び弟に会えたのが嬉しかったのか、急にハイテンションでデクをdisり始めるAFO。な、何というかその、いきなり小物っぽくなったな!?

 まあ元々AFOは相手を煽る時は嬉々として煽ってたし違和感はないですが。いずれOFAによって野望を打ち砕かれる敵なら小物化するのは必然でしょう。

 

 「友だちも先生も守れない!どころか守られて!!」ぐうう…!悪意ある捉え方とはいえ痛いところを突いてくるなあ…。

 それはそれとしてAFO、デクとかっちゃんは「友だち」ではねーから!デクよりもまずかっちゃんにキレられるぞそのワード!物間くんも雑な認識で口にしてたけど!!

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 「今動くことすら叶わず」は恐らくOFAの習得率の低さが原因なんだろうけどさ、それはお前の弟子も同じじゃん!定着率75%だからお前が手を貸してるんじゃん!!

 実際以前この場所を訪れた時よりも動かせる箇所は増えてますからね、それを踏まえれば決して「出来損ない」なんて呼べない。

 

 今回のサブタイは「間違い」。AFOによってその言葉は口にされ____すぐに否定してくれた初代OFA!

 兄にただ一言、だが明確に突きつけた「間違いじゃない」というセリフに意志の強さを感じます。それは直前まで昂ってたAFOが滑稽に思えるほど。デクを選んだ確信が今こんなにも有難い…!

 

 もはやAFOの傀儡と化した死柄木を見て駆け出すデク。それは倒すためではなく、きっと救けるために____…。

 先刻まで戦ってたヴィランすら救けるために動けるヒロイズム、それは確かに「常軌を逸する」程と評するに値する。狂気を宿しながらも崇高で、この一貫性こそ彼の真価なんだ。

 

 白目を剥いた死柄木の顔を見て動く…これもまたNo.1と同じ「救けを求める顔してた」ってやつでしょう。

 その後大ゴマで右から左へ駆け出す構図を見ても、恐らくこの状況はヘドロ事件のリフレインっぽい。かっちゃんを傷つけた敵すら彼と同じように救けようとする…まさにデクの真骨頂。

 

 しかし一方でよく見ると両眼の端に「崩壊」の亀裂が走ってて、もっと接近してたらあのままOFAを奪われてたのでは…と思わなくもないです。

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 リスクがあってもお構いなしに動いたのもNo.1と一致してる。まあそんな危うさも含めて初代は「常軌を逸する」と評したのかもしれませんが。

 

 「い゛あ゛あ゛い゛っ」は多分「死柄木(しがらき)」かなあ。口部分はまだ動かせないのに喋れたのは…デクの救けたいって想いがOFAの制限を打ち破った、と雑に理解しておくか。

 両脚もまだ動かせない筈だけど腕の力だけで前進した?このなり振り構わなさが何ともデクらしい…。

 

 デクの後ろで煌く6つの光。この形は例の「サーチ」で"個性"を視た時に表示される光と同じです。

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 つまりこれらは2〜7代目の存在を示したものと思われる。または7thOUT・8thINで姿を現した初代と菜奈さん以外の継承者かもしれない。いずれにしろデクを見守る彼らの表現なのは確かです。

 

 激突、劣勢、逆転の末に____デク、帰還!OFAも無事!!よ、よかった〜!初代と菜奈さんが見事AFOに押し勝ってくれた…ってことだろうか。

 一方の死柄木は…なんか髪サッパリしてるー!?初登場時よりも短くなってね?スタイリッシュ・散髪☆。いや髪どころか色んな部分削がれてるけど!

 

 「身体と"個性"が定着しきっておらず〜」やっぱり定着率の低さが自力でOFAを奪えなかった原因か。そして予想通り一旦退く展開と。

 どうやら漸くお互いにOFA/AFOを体に馴染ませるフェイズに入りそうだなあ。そして100%近くに至った段階で再び対決、その戦いが最終決戦となりそう。

 

 一方のデクは「死柄木…!!」「もう…!!」「動かないでくれ…!!」と敵に懇願するような口調。このセリフには恐らく死柄木を案じる気持ちも含まれてるよな…。

 となると最後は死柄木弔もとい志村転弧救済ENDを迎えるんだろうか。しかしそこに到達するにはあまりにも犯した罪が多すぎる…。

 

 あり得るとすれば志村転弧としての心は救われつつも、死柄木弔として肉体の死を迎える結末でしょうか。

 でもそれは救けるヒーローとしてのデクの敗北であり、かといって死柄木の罪が全て許されるのも…と複雑な心境。ゆえにここはどう着地するのか読めない…堀越先生を信じるしかない。

 

 近属に何やら指示を出してる荼毘。やっぱり自身がエンデヴァーの息子である事実を暴露する計画なんですかね…?近属を連れてきたのはそれを全世界に生中継するためと。

 もしくは読者すら予想のつかない他の衝撃的事実を明かす可能性もある。どちらにしろ地獄になる予感しかしねえ…!

 

 「人を助けるのがヒーローなら仁くんは人じゃなかったのかな…」は核心を突きすぎたセリフでしんどい…!

 ホークスだって殺したくて殺した訳じゃないけど、ヒミコちゃんの目にはそう映っても仕方ないよね…。お前らだって人殺してるだろと野暮なことを今言う気にはなれないな…。

 

 今回デクは敵である死柄木を救おうとしたんですよね。それはホークスがトゥワイスにできなかった事であり、ヒミコちゃんがヒーローに望んでること。

 もしお茶子がデクと同じスタンスなら、ヒミコちゃんが殺す判断を下すことはないはず。どうか彼女の納得いく答えを示してあけてくれ…!

 

 

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