※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.284 群青バトル」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
前回ついに発動された「浮遊」__…しかし一方で黒鞭にはブレが生じた様子。並行処理のコツはエンデヴァーに教えてもらってたけど、無意識下での併用はまだ難しいのね。
まあこの戦いが最終決戦とは考え難いし、現時点で使い熟せてなくても違和感はないです。メタ的に見ればむしろ必然。
死柄木は縛ったままヒーロー勢を再び地上へ。まあ「崩壊」を持つ死柄木さえ地面から離せたなら仲間まで縛っておく理由はないよな…。
ここにきて菜奈さんの"個性"が孫に対するメタ能力として活きてるのが熱い。皮肉ではあるけど孫の悪行を止めるべく活用されてると浮かばれたなあと。
「ショート怪我人の処置を!」これ地味に気になる…!エンデヴァーはミルコの傷を焼いてたけど焦凍くんも似たようなこと出来んの?
いや別に"個性"を使って処置するとは限らんけど。むしろトドロキベルトに着いてるゴチンコの方が使われる可能性高いか。
轟くんの5本のおちんちんが!
「今あそこにいるべきは…俺だろうNo.1!!」は省みて当然の事実。けれどその心情を描いてくれるとやっぱり評価上がるな…!
そりゃエンデヴァーはOFAの存在やデクがその継承者であることなんて知らんしね。様々な視点からその姿を描いてくれるとデクの主人公としての存在感が際立ちます。
「おまえが一番そいつに近づいちゃいけねェんだぞ!!」「『抹消』はもう…消えてンだぞ!!」と珍しく焦ったように叫ぶかっちゃん。
いつもより口調が丸い…を通り越して、何か幼くすら聴こえる。まるでまだ池ポチャ事件でプライド傷つけられる前に回帰したような、そんな不思議な感覚…。
「じゃあ他に誰が死柄木を空に留めておける!?」ぐおお…!これは「俺ァ爆破で浮ける!!」とかマウント取ってたかっちゃんにはブッ刺さる一言…!
当然エンデヴァーにも。まあ今この場で自分が浮き、かつ宙における死柄木の拘束が可能なのは「浮遊」+「黒鞭」のコンボくらいだからな…。
「空が好きならOFA(ちから)奪った後天国にでも送ってやるぜ!」「下のジジィ共も同伴でな!」し、死柄木さん!?なんか急にセリフがチンピラっぽくなってない!?
あんたそんなテンションでしたっけ!?らしくない悪役ヅラに迫る集中線も相まって正直笑っちゃったんだけど…!
対する「これ以上皆を!!傷つけるな!!!」は主人公として100点満点の威圧感!ヴィランにはシンプルに怒りを向けてきたデクらしいセリフ!
これは全てを託せるヒーローの貫禄ですわ…!迸るフルカウルのエフェクトがいつも以上に鮮やかに見える。毎度のことながら惚れ惚れしちゃうね…!
空中で接近するデクと死柄木__を悔しそうに、もどかしそうに見上げるかっちゃん。何となくNo.256のオールマイトを思い出す構図です。
抱いてる感情は全く違うけれど、遠くに行ってしまったものを見る目をデクに向けてるって点では一緒。この表情に凡ゆる感情が込められてると思うと…!
時は遡って冬、空白の2ヶ月間の回想。継承者たちの"個性"の指導役に呼ばれたのは瀬呂、麗日、蛙吹の3人。
瀬呂くんは以前黒鞭にコメントしてから予想してたけど、梅雨ちゃんもそういや舌で拘束って手があったか。
冬苦手なのに教えに来てくれるとか親切すぎる…!改めて良い娘だよなあ。
特訓でもマジ爆破するかっちゃん容赦ない、けど一番怖いのはそれをアフロのまま平然と話すデクです。ツッコんでくれてるお茶子だけがこのコマ内の癒し。
まあ実戦形式なら文句は言えんよなあ。そのお陰で今死柄木を黒鞭で追い詰められてるとも言えるし、むしろ全力で彼に感謝できる。
「浮遊」は期待通りお茶子がレクチャー!待ってたぜ、このデク茶展開をよォ!となるとやっぱり継承者たちの"個性"は全てA組の誰かと類似してる説が有力なのかな。
残りの4つの"個性"の扱い方もクラスメイトに助言を求める…のは、さすがに複数持ちだとバレるリスクが高いか…。
しっかし今の状況、元No.1のオールマイトにデクの指導を頼まれ、仲悪いはずの爆豪まで特訓に付き合ってて、お茶子たちからしたらかなり異様な光景だよなあw
どんだけ期待されてんだ緑谷…とか、この3人どんな関係…?とか色々勘繰りたくなる。これがOFAを知る者の外野の視点…!
「彼はパワーと共に滞空時間も増しているんだ」ご、強引〜!と感じてしまうのは僕らが「浮遊」の存在を知ってるからだろうか、案外お茶子たちは納得してくれたみたいですね。
まあOFA一つのみでも滞空時の身のこなしを学ぶ理由にはなるか。誤魔化せるギリギリのラインを突いてきたな…!
今の空中戦もグラントリノ以外のプロにはただOFAで跳んでから落ちるまでの間の応酬に見えてたり?それなら「浮遊」の存在がバレなくて済むけど…。
ただ今回は多方向に激しく動いてたからさすがに誤魔化しきれないか。明らかに単なる跳躍→落下までの間にできる運動量じゃないしなあ…。
エアフォースによる推進・軌道修正はかっちゃんの「爆破」と同じ使い方!もう隙あらばオマージュがデフォと化してる。
エンディング戦でも下方に撃って浮上してたけど、浮いた状態で使えるとますます便利だな…!
落下の恐れがない分、エアフォースによる移動がより幅広くなってる…!
「RAQUAIUS」…w ギャングオルカ、前々作では悪役だったくせにこんな爽やかなスポーツ飲料の広告やってるとギャップすげえな!
しかも「ジャンケンに買ったら塩水プレゼント」って勝てる気しないし、そこはもう1本じゃないの!?なんで塩水…?ソルティストくらいしか欲しがらなそう。
「『黒鞭」以外は他の者に開示しない」あーそうか、この章でずっと「浮遊」を使わなかったのは周囲に存在を知られたくなかったからか。考えてみればそりゃそうか。
で、前回ついにやむを得ず発動してしまったと。となるといよいよかっちゃんの指摘通り誤魔化しきれないかもな…。
「大いなる力を他者へ継承させられるという事実」「人々にどのようなリスクをもたらすのか」…そりゃまあ国は自分たちで管理しようとしますよね。
あとはヒーローに夢見る一般人__それこそNo.1のデクのような人物がOFAを求めるかもしれない。とりあえず混乱に陥るのは間違いない。
少なくともナイトアイは合理性重視でミリオにOFAを授けようとしたからなあ。もしOFAの存在が公になったらあの公安が目をつけない筈がない。
きっとナイトアイと同様に寄越せと言ってくるでしょう。ちょっと考えただけでもこんな筋書きが浮かぶくらいにはヤバい事態になるのは必然。
かっちゃんがノートの記述を気にしてた4代目__2・3代目は詳細不明、5代目はラリアット、6代目は黒髪の青年といった情報から、消去法で目に線が二本入った彼が該当人物だと思われます。
彼が現役の頃OFAに何か異変が起こったのか、それとも彼自身にOFAの持ち主として問題があったのか…。
OFA継承者は氏名に継承順の数字が入っており(ex.菜奈(7),八(8)木,出久(9))、氏名に"4"が入ったネームドといえば…やはり「"死"柄木」「"志"村」。
菜奈さんの他にもう一人転弧の血縁が歴代にいた…?でも菜奈さん自身が志村姓である以上、そこで"4"を主張するとは正直考え難いよな…。
他に"4"で思い浮かぶのはデストロの姓である「"四"ツ橋」。
こっちはこっちで直球すぎてミスリードっぽい気もするけど…。仮にそうだった場合、デストロの血縁が4代目ってことになるよね。
目の二本の線は「ストレス」によって広がる例の痣とか?ただ髪の色が主税や力也とは違うからな…。
4代目に何らかの異変が起こってた場合、それは彼自身ではなく詳細不明の2・3代目が原因なのかなあ。コイツらだけシルエットとか正直怪しすぎるもん。
味方とは信じたいけど彼らの持つ何らかの性質が作用して、意図せず後継である4代目に何か影響を及ぼした…って可能性は否定できない。
以前の「どいつも早死だ」「そー…だね」も気になるところです。
というのもその直前に4・5・6代目はOFAを次の継承者に託す姿が描かれてるんですよ。
なのに4代目だけ死因が書かれてない。つまり彼はラリアットさんにOFAを託した直後には死んでないor書けないような死に方をした…?
「理解できねェ自分(てめー)の弱さを棚上げして」「虐めた」!?何だこの綺麗なかっちゃんは…!?
や、過去の所業については何か思うところがあっても元々おかしくなかったけど、まさか彼の口から「虐め」なんて単語が飛び出すとは…!そんな視点を持ってたとは思いもしなかった…。
僕が今まで彼の所業を「虐め」と表現しなかったのは現実でも定義が曖昧な単語だからなんですよ。だから自殺教唆やノート爆破といった具体的な行為を指す単語を用いてた。
けれどかっちゃん本人が「虐め」と口にした以上、それは認めるしかない。過去と向き合った彼の意志を尊重したい。
もしかっちゃんが今の心境に至ったきっかけがあるとすれば…自身も救助活動を行ったからでしょうか。
耳郎ちゃん、夏兄、真幌ちゃんを救けたことで、救う側の気持ち…即ちデクの心理を少しは理解できたと。まあこれは僕のただの憶測ですが、今までの軌跡を見てたらなくはないかなあと。
この戦いってかっちゃんの救けるヒロイズムの目醒めなんじゃね?だって自分より弱いのに救けようとしてくるデクを拒んでた彼が、今まさに自分より強いはずのデクを救けようとしてるんですよ?
いつの間にか立場が逆転してる。これは正真正銘の救けて勝つヒーローになるフラグでしょう。
「律儀に訓練に付き合ってくれるのは」「その贖罪も含まれてる」デクを無個性に戻させない為に守ろうとしてる今の奮闘自体が無個性だったデクへの贖罪と言えますからね。
それを踏まえれば特訓に付き合うのも贖罪と呼べる。まあこれはあくまでオールマイトの言葉を借りた表現だけど。
「エンデヴァーと似てると言ったのはその変化」確かに共通項はあるけど…ただ轟夫婦と幼馴染の関係は違うからなあ。
冷さんはエンデヴァーにとって守るべき妻なのに対し、かっちゃんにとってデクは不気味な幼馴染。だからこの2人の贖罪はそれぞれ違った結末を迎えるんじゃないかと思う。
オールマイトが「省みる」べきだった相手…それはやはりナイトアイでしょう。無理やり遠ざけたって点ではデクに対するかっちゃんの態度と同じだからな…。
それを意識するとこの言葉は重すぎる。蔑ろにした相手と最期の瞬間まで向き合えなかったオールマイトだから贈れるセリフです。
再び空に向かう爆豪&エンデヴァー!焦燥感に溢れたかっちゃんと覚悟キマりまくったデクの顔が対照的だなあ…。初期はむしろ逆の印象だったのにすっかり逆転したなと。
これは何としてもラス一決めてもらわなくっちゃなあ!OFA継承者にコンプ抱いてた者同士の連携プレーくるか…!?
今回のサブタイは「群青バトル」。これは恐らくNo.256「空、高く群青」に続くタイトルでしょう。
授業で高く跳び上がった群青の空を今度は実戦で舞台に…って感じに。
死柄木に蹴りを喰らわせる構図もNo.256と重なってる。
実戦だけあって蹴り抜ける疾走感がさらに増してるな…!
黒鞭でさらに死柄木を手繰り寄せるデク!ひょえ〜!動きの全てがアクロバティック…!青い空を縦横無尽に駆け巡ってると実感すんぜ!
これぞまさに空中戦の醍醐味。アンバランスな構図の中でただ標的を睨みつけるデクがカッコよすぎる…!舞台が上空に移った強みを活かしまくってます。
左腕の「100%2発」はNo.282の「ワイオミングスマッシュ!!!!」と、轟くんが駆けつけた後の一発でしょう。そして今度は右腕で___渾身のSMAAAASH!!!!!!!
いやあ本当にこれで完全決着かと錯覚する一撃…!継承者たちの"個性"やその他諸々の伏線が残ってなかったら多分マジでそう思ってた…!
「僕が」「どう」「なろうとも!!!」ってダメだよ!確かにクッソ熱いシーンだけど!だってまだ最終決戦じゃないもん!いや最終決戦でもダメだけど!
合宿編の後「二度三度か…同じような怪我が続けば〜」って言われてたじゃん!
ライジングも含めれば今回で二度目だし、これヤバくね…?
えーというわけで次回はマキアwith連合(+近属)が乱入、荼毘とエンデヴァーがなんやかんやあって、その後両軍一旦退く展開になると大雑把に予想します。
まだ継承者たちの"個性"やら内通者の正体やらジーニストの安否やら心操くんの活躍やら色々気になりすぎる伏線があるからな…!