※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.275 エンカウンター2」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
「サーチ」はラグドールが最後に視た状態で引き継がれてるのね。本来の機能のままならその対象は死柄木の任意で選択・変更できるはずだけど…そこはまだ要領を得てないのかな。
とはいえ本人曰く「生まれつき備わっていたような感覚」らしいから使いこなすのにそう時間はかからなそう。
死柄木が早速デクを捕捉できたのもAFOの狙い通り?
雄英1年にOFA継承者がいる(USJ襲撃後の死柄木の私見より)+合宿の監督者の一人はラグドール(内通者からの情報より)
→ラグドールが継承者を視た状態の「サーチ」を弔が得れば即OFAの居場所を把握できる…って予想するのは難しくないし。
あと気になるのは死柄木が前回捉えてた9つの光。
これらが全て雄英1年のものだった場合、そのうち8つはデク・爆豪・お茶子・飯田・轟・梅雨・口田・吹出として、残りの1つは誰だろう。
合宿以前に視ていたプロヒーローの誰かか、もしくは…は、葉隠ちゃん?正直自信は全然ないけど。
今回の扉絵は相澤先生と謎の猫。先生が猫好きなのは既知の情報でNo.64の掲載告知イラストでも一緒に描かれてました。
この猫はやはり白雲が生前拾って一緒に育ててた「おすし」なんですかね〜。
見た目は似てるけど猫にしては長生きな気もするし…ただの野良猫って可能性も普通にある。
No.1すら自分の策のための情報源として利用するデク、ナチュラルに不遜すぎるw まあOFAについて話す訳にはいかないので仕方ありませんが。
これで死柄木を住民のいない場所へ誘導できたなら結果的には有能な貢献でしょう。エンデヴァーは蚊帳の外に置かれたみたいで少し可哀想だけど!
デクの読み通り進路を変えた死柄木。この大跳躍には後に名前を出す「空気押し出す」が使われてるんですかね?
「さっき」ってのがこの跳躍のことなのか、前回手首を掴まれた時に放った衝撃波のことなのか…。掌以外から空気を噴出できない(=足裏から噴出して跳躍できない)なら後者か?
情報源として使われたのに「緑谷が危ない…!!」と察知してくれたエンデヴァー、有難すぎる…!いやこれお互いに最適解じゃないですかね!?
OFAという情報差がありながらデクは敵の狙いが自分だと身を以て伝え、エンデヴァーはその情報を速やかに把握…報連相のお手本のようなやり取り。
「かっちゃん何でついてきてくれたの!?」は今更すぎるツッコミ!まあデクからすりゃバクゴーが自分の益になる行動を自らしてくれるなんてあり得なすぎるわな、実際違ったし。
驚きすぎて集中線が目を貫通してるの、感謝はしてるけど有難すぎて逆に怖いみたいな感覚じゃないかコレ…w
「自惚れんな『来てくれた』だァ?てめェ主役にでもなったつもりかよ」ハイ解釈一致ィー!!
かっちゃんの行動原理がデクのためではないのはもはや周知の事実ですが、ここまで明言してくれると逆に怖いな!ライジングで「(自分曲げてデクと〜)」ってセリフが聴けた時と同じ安心感…!
いやもうかっちゃんの芯にブレがなさすぎてウハウハしちゃうな!デクも勘違いしてた通り、行動だけならベタなツンデレライバルっぽいんですよ。
けどその指針が明確すぎて"デレ"と解釈する余地が全く残ってない…!彼のこの部分を貫いて描いてくれる堀越先生にはホント感謝しかないよ!
「オールマイトを終わらせちまった男」って言葉が重いな…私闘後に「君のせいじゃない」と本人に直々にフォローしてもらったのに。
ただ未だに罪悪感に囚われてる…とネガティブな気持ちにはもうなりません。今はむしろその重責を糧にしてくれ!!とポジティブな視点で彼を応援できる。
前回クソデク餌に釣ったらァ!とか言いそうと予想した僕ですが、「OFA(てめー)は餌だ」って解釈どころか単語まで一致しちゃったよ!!
作中で神聖に扱われてる"個性"すら餌呼ばわり…!ある種冒涜とも言えるけどそれでこそかっちゃん!OFAの歴史の重みを意に介しない姿勢が清々しい…!
ライジング終盤の展開を彼は憶えてないですけど、仮に憶えてたとしても「餌」呼ばわりは全く躊躇わなかったんじゃないかな。
むしろ自分が一度手にして体感したからこそ囮としての有用性を充分に理解してそう。かっちゃんならそういう経験すら己の糧にしてみせそうって期待があるんだ。
とりあえず爆豪-死柄木という新たな関係性のラインが形成されてたのは嬉しい誤算でした。デク(OFA)-死柄木(AFO)の間で翻弄される巻き込まれポジから独立できたのが喜ばしい。
こうなると死柄木にもかつて自分の駒にしようとした標的から、侮れない強敵に認識を改めてほしくなるな…!
ここ数ヶ月でのOFAの出力上昇はフルカウルが10〜15→30%、インパクトの瞬間が20→45%。め、めちゃくちゃ伸びとる…!
いやまだ半分にも達してないけど今までの停滞してた状態からは著しい成長ですよこれは!やっぱりエンデヴァーの下でのインターンで何かコツを掴んだのか…?
OFA継承者たちの"個性"については特に言及なし。「浮遊」に対抗心を燃やしてたかっちゃんならデクが習得済みならそこにも言及しそうだし、何も言われてないってことはまだ習得してないのかな。
まあこの後お披露目するからあえて言わせてない…ってメタな読み方もできなくはないですが。
「俺はくらいついている」とかっちゃんが自分は今追う側だと自覚してるとすげー切ないっすね…。OFAという超越的な力を前にして彼が平凡な側に立たされてるのが寂しいというか…。
さっきの威勢のいい宣言とは裏腹にこの部分だけ口にせず胸に秘めてるのもまた哀愁を感じさせるな…。
このままだと100%に至ったとき突き放されるのは必然ですが…今の爆破の伸び代を超えて成長するイベントが彼にも用意されてるんだろうか。
不自然に強化されるよりはデクに及ばずとも必死に足掻く今の路線の方が好みですが、ファンとしてはやはりデクと並び立つ未来を望んじゃうよなあ。
No.117でも挿入された幼少期の2人のカット____からのデクに追いつくかっちゃんは昔と立場が逆転したことを象徴してますね…。
かっちゃんがこうして追いつけるのはあとどれくらいなのか…とか考えてしまう。彼には僕のこんな諦観をブッ飛ばすくらいの活躍を期待したいんですけどね〜。
予想通りAFOと同じ「空気を押し出す」を使ってたことが判明、『を』の有無という違いがありますが些細なものでしょう。
となるとAFOの方は複製だったのかな?そして早くもAFOのお家芸である他の"個性"とのコンボ技を披露…!「電波」と組み合わせて通信を妨害するとは考えたな…!
今回のサブタイは「エンカウンター2」。木椰区ショッピングモールでデクが死柄木に遭遇したNo.68に続くタイトルです。
神野でも2人は邂逅してますがあの時は爆豪救出がメインだったし、今回が『2』でも別に違和感はない。2度目の恐怖とのエンカウントという意味では間違ってません。
「死の」「イメージ」の見開きはすげー秀逸!幼馴染視点でこちらに迫る死柄木の手に恐怖する体験と、DEAD END迎える幼馴染のifの絶望を同時に味わえる…!
これこそ堀越先生の恐怖演出の真骨頂って感じの一枚だな!体にヒビが走る幼馴染とかこんなの異常な性癖の読者しか喜べないよ!!
ここで気になるのが掌の穴。最初コレは「空気押し出す」の噴射口かと思ったんですが、ここでも空いてるから恐らくAFOの"個性"を奪う/授けるための穴っぽいんですよね。
で、確認してみたらNo.222やNo.237の回想のAFOの手にもちゃんと空いてる…!
いや正直今まで気にも留めてなかったよ!
DEAD END寸前の幼馴染を救ったのはグラントリノ!マイクといいこの人今回活躍しすぎてる…!
思えばNo.0(『2人の英雄』特典冊子Vol.O収録)でも若い頃のオールマイトを抱えて逃げてたし運命的だなあ。
これでOFA師弟のどちらも救けたことになる。本人も内心その事実を意識してそう。
前回幼馴染がやっと動き始めたのにまたプロにバトンタッチされたことに不満を抱く読者もいそうですが、僕はこれで全然アリです。
学生を前線に出しすぎないって点ではむしろ真っ当な展開。有精卵のターンはいずれ訪れるだろうけどプロがまだ戦える今はまだその刻ではないでしょう。
「降りそそぐ瓦礫に触れただけで……死ぬ!」いやクソゲーすぎィ!そうか、瓦礫も砕け散るまでは効果継続してるのか…言われるまでその発想なかった。
上下左右に即死オブジェが発生するなら屋内での戦いは分が悪すぎるな…これは今みたいな屋外で滞空可能なヒーローが戦うべき相手。
ここまで即死の要因が多いと飛行系の"個性"の他に「透過」もメタ"個性"のような気がしました。壊理ちゃんの"個性"で復活したミリオ先輩なら崩壊もすり抜けて対抗できそう。
まあ今はそこに至るまでの過程が全然見えませんが、いずれあり得る展開の一つとして想定はしておきたいです。
崩壊を恐れず近づくリューキュウ!それを可能にする相澤先生の抹消!視ただけで"個性"を封じられるの、やっぱシンプルに強すぎる…!
イレイザーならここで瞬きなどしないと信じて振り抜くリューキュウの信頼が熱いです、頭で解っててもあの惨状の後で実行できるのは並の精神じゃない。
相澤先生は死柄木がここに来た理由を「2人を…狙ったのか…!?」と推測。まだデクだけが狙いとは知らないとはいえ、これで先生もエンデヴァーに続いてOFAの存在に一歩近づいたのね。
まあまだその心配は要らないと思いますが、今回得た情報がいずれ活かされないとも限らない。
「あなたが生かしてくれた」とクラストを意識してくれるのはクッソ嬉しいっすね!彼があそこで相澤先生を遺してくれたのはマジでデカすぎる貢献だからなあ…。
こうして命の恩人として白雲と並べられるだけの資格は充分にある。ぜひ彼らの死に報いる活躍を果たしてほしくなったよ…!
「死柄木…」と口にしてるコマでは相澤先生の後ろにロックロックさんもいますね。彼の"個性"は生物には使用できない筈だけどこの場で役立てるんだろうか。
一定範囲の地面を固定して崩壊の及ばない安全地帯を確保できたりしたらめちゃくちゃ有用だけど…さすがにそれは期待しすぎか?
「本っ」「当」「かっこいいぜイレイザーヘッド」はUSJ編で梅雨ちゃんを瀕死で守った時のセルフパロ…!
ここで初バウトを意識させる演出はクッソ熱いな!同じセリフでも真の強者として余裕が備わった死柄木にゾクゾクするし、あの時と違ってまだ戦える相澤先生が頼りになりすぎる…!
ポケットを探ってたのは…もしかして壊理弾と銃の位置を確かめてる?抹消なら消すよりも奪った方が利益になりそうだけど…どちらにしろ読者にとっては胃の痛い展開。
チートすぎるからここらで抹消抑えるのはあり得そうですが、白雲やクラストのことを思うと何とか回避してほしいぞ…!
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