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僕のヒーローアカデミア No.234 『壊覚』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.234 壊覚」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 「こせいといっしょ」のイラストがえらくファンシーで笑ってしまった…w なんですかその「おかあさんといっしょ」みたいなタイトルは!!

 左下の引用表記のせいで一瞬実在する本かと思ってしまったのは僕だけしゃないはず。そんなに作中でポピュラーなんですかねこの絵本。

 

 「"個性"で為人を判断するのはやめよう」は身に覚えがありすぎる教訓だな…。"個性"の部分を他の単語に入れ替えればこれも現実に通じる価値観だ。容姿、性別、出身…etc。

 そしてそう上手くはいかないことも作中と現実で共通してる。そういう意味でリアリティある標語です。

 

 「"個性(いのう)"は人格に直結するものだ!」は今更言われるまでもないほどの真理。分かりやすい例は最近過去が明かされたトゥガイスですかね。

 ヒミコちゃんは"個性"の影響で血への興味が生まれ、トゥワイスは人格が分裂した。彼らの過去を知った後だと納得せざるを得ない言葉です。

 

 特徴的なのはヴィラン側だけでなく、ヒーロー側にも社長の言葉が当てはまる人物がいること。典型的なのはやっぱり"個性"のせいで偏見を持たれてた心操くんですかねー。

 そう考えると正/負の違いや程度の差こそあれ、皆何かしら''個性"の影響を受けてるのは否定できない事実と言えます。

 

 前回ふっ飛ばされた手、あれ華ちゃんのだったのかよ!!社長は死柄木の地雷の中でも特大級のものをピンポイントで突いてしまった訳だ。

 ステインに斬られかけたり、爆豪にふっ飛ばされたりした「お父さん」ではなく、華ちゃんの手なのが記憶を取り戻すキッカケとして説得力ある。

 

 AFOが死柄木に家族の手をつけさせてた理由、エッグゥ!

 華ちゃんたちからしたらただ塵と化してしまっただけでなく、遺された手すら自分の家族を憎しみに縛りつける為の道具として利用されるとか不本意の極みだよ…。

 やーまさにAFOらしい厭らしさだ。正直ちょっと感心すらしてしまった。

 

 死柄木が身につけてる手の数は14本、即ち7組

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 そのうち5組はそれぞれ華と両親、祖父母のものと今回明かされました。そうなると次に気になるのが残りの2組は一体誰のものかということ。

 一番ありそうなのは華ちゃん以外に兄弟があともう2人いたって可能性ですが、当然断言はできない。

 

 大方の予想通り華は転弧の姉で確定。回想の華ちゃん美少女すぎるなー、幼いけど菜奈さんの遺伝子がしっかり感じられる。

 こうして弟に話してかけてると本当にどこにでもいる普通のお姉ちゃんにしか見えませんね…。こんな尊い姿をぶち壊したAFOは許されざる存在ですよホントに。

 

 「お父さん」は自分の母親のような危険な仕事を転弧たちにさせたくなかったのかな。だから華ちゃんは「およめさんになりたい」と父親が満足しそうなテキトーな将来の夢を答えてたと。

 悪い父親ではなさそうだけど、子を想うあまり抑圧的な面があったっぽいのは否定できないかな…。

 

 注目したいのは2人が手を繋いでたこと。「お父さん」は生前転弧の顔に手を伸ばしており、そして死後その手は死柄木の顔面につけられた。

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 それを踏まえると華ちゃんの手が死柄木の手首、即ち手に一番近い位置につけられてたのは、自分の手を引く姉の姿の再現なのではないでしょうか。

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 つまり死柄木の身体の手は、彼がまだ転弧だった頃に家族に触れられて印象的だった部位につけられてるんじゃないかと。

 もしそうなら他の手もその部位につけられてる理由が気になる事実です。特に首回りの手が闇深い…流石に家族の誰かが転弧の首を絞めたとは考えにくいですけどねー…。

 

 死柄木に中指を壊されかける四ツ橋社長。タワーを一瞬で倒壊させた死柄木の崩壊なら社長の身体を全て塵にするのもそう時間はかからないだろうし、瞬時に振り払ったのは正しい判断です。

 この圧倒的な体格差を一瞬で覆せる速度を持ってる辺り、やはり相当脅威な"個性"と言える。

 

 死柄木はものを掴む際、五指の何れかを立てて崩壊を避けてたので、今まで五指で触れることが発動条件だったのは間違いないはず。

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 とするとあり得るのは社長の推察通り4本以下でも発動可能になったか、元から五指ではなく「残ってる指全て」で触れることが条件だったか、のどちらかか。

 

 転弧のお母さん、華ちゃんとはあまり似てないけどこの人も美人だな…。「お父さん」が気難しそうなだけに母親の方は優しそうな人でホッとしました。

 そんで死柄木の目元の爛れは転弧の頃からあったのね…。薬で対処できる辺りアレルギーか何かであって"個性"由来のものではないのかな。

 

 「外典」はフードの名前で確定。そして彼の異能が飛躍したキッカケは似た"個性"の轟くんとの対比にも思えます。

 大切な人の火傷を氷の異能で癒した外典、氷の"個性"を持つ大切な人に火傷を負わされた焦凍くん…。そんな彼の兄である燈矢と関係ありそうな荼毘が相手なのがまた因縁的だ。

 

 力を更に解放した四ツ橋社長、これ以上ないほど悍ましい姿だな…。全身がドス黒く染まってるけど、これ全部あの痣か…。

 死柄木が家族の手をつけて負の感情が風化するのを防いだように、社長もその異能による痣を見ることでストレスを保ち続けたんだろうなと、そんな想像が膨らみます。

 

 何かを溜め込む、シンプルな増強型ときて、今度は「解放80%」というパーセンテージの表示。やっぱりこの「ストレス」ってOFAとかなり似たタイプの異能だよなぁ…。

 そう考えると後々訪れるであろうデクとの対決において、今回の戦いの経験を死柄木が活かす場面があるかもしれない。

 

 社長に盛大にふっ飛ばされる死柄木、そして呼び起こされる祖父母の記憶。「お父さん」は菜奈さんの子供だからこの人たちは母方の祖父母ですね。

 彼らも転弧たちと一緒に暮らしてたのか、それとも普段は別居しててこれは旅行とかで泊まりに行った時の記憶なのか、どちらだろう。

 

 「違う 違うんだよ」「思い出した 全部」「あの時僕が 言ってほしかったのは」は紛れもなくデクの「ああ違うんだ 違うんだお母さん」「あの時 僕が言ってほしかったのは…」と重ねた台詞ですね。

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 一人称が「」ではなく「」に戻ってることから転弧としての台詞であることが分かる。

 

そして後に続く言葉はやはり「ヒーローになれる」でしょうか。引子さんと同じように、転弧の祖父母もその言葉だけは言ってくれなかったと。

 彼らが菜奈さんのことを知ってたのかは分かりませんが、知らなかったとしても孫が危険な仕事をすることを応援できなくても無理はないよなぁ…。

 

 残酷なのはデクは憧れのヒーローにヒーローになれると言ってもらえたのに対し、転弧はヒーローとは真逆のヴィランに悪の道に引きずり込まれてしまったことですね…。

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 ヒーローになりたかったのは同じなのに、その一言の有無によって今正反対の立場にいるのが皮肉にもほどがある。

 

 華ちゃんは「ヒーローになれる」と言ってくれたのかも気になるところ。

 「華ちゃんだけだったんだ…ガキの無邪気な一言だけど______」はこの言葉のこととも捉えられるし、救いを求める意味でも言っててほしいんですけどねー。

 物語終盤で神演出と伴に死柄木が思い出すことに期待したい。

 

 そして遂にマキア到着!予想してた展開を最高のタイミングで見せてくれたぜ…!疑ってはなかったとはいえ本当にここまで追ってくるとはすげー執念深さだ。

 人も建物もお構いなしに突き進む姿が豪快でクッソ気持ちいい。チェックメイト寸前でチェス盤をひっくり返すが如き所業だよ!!

 

 マキアの目的はあくまで死柄木の抹殺であり救援ではない。その前提で社長と巨人対決を繰り広げるとすれば、その理由は王道の獲物を横獲りされたくないから、になるんだろうか。

 死柄木にはマキアを利用しつつも最後は自分でトドメを刺して、AFOの後継の器を見せつけてほしいっすねー。

 

 

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