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僕のヒーローアカデミア No.233 『アカルイミライ』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.233 アカルイミライ」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【本編】

 ヒミコちゃんを測ろうと争うトゥワイス'sで草ァ!彼らしくて微笑ましい光景ですが、前回からちょくちょく分身たちがまた言い争いを始めてるのは大丈夫なんでしょーか。

 まあこちらは本体の制御が効いてるだけまだマシですが。ただまだ危うい"個性"に変わりないことは理解できた。

 

 トゥワイス、まだヒミコちゃんのサイズ測ってなかったのか…。あの仲の良さだからてっきり既に把握済みかと。

 んーでも今ならヒミコちゃんも何だかんだで許してくれるんじゃないですかね。緊急事態なのだし、何より仲間のために頑張ったトゥワイスが責められる姿はあまり見たくないぜ。

 

 分身の血液を本体に輸血するという処置は目から鱗。ただ分身が消滅した場合、本体の体内にある輸血した血液も一緒に消えてしまうのではないかという不安もあります。

 それともすでに一回体内に入ったパーツはその個体(=本体)のもの、という判定で消えないんだろうか…?

 

 「対象の外見を『測った時点』の状態で再現する」ってことは、トゥワイスの分身たちがフード着きで複製されたのはその状態で自分を改めて測り直しておいたからか。

 この条件だと戦える状態の分身を常に作れるようにしておく為には、定期的に万全の状態の本体を測り直す必要がある訳ね。

 

 「性格・記憶などの〜『最後に見た時点』にアップロードされる」は前回予想した通り。

 タワーに駆けつけたトゥワイスの分身はコンプレスの本体に遭ってなかったから、トゥワイスの本体が最後に見た"トゥワイスがトラウマを克服したことを知らない"状態でコンプレスは複製された、と。

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 「ただし自分自身はその限りではない」もこれまでの描写で示された通りですね。

 分身が新たに自分を複製する場合、複製元の分身が最後に見た本体の情報が反映されるのではなく、複製元自身の記憶が新たな個体に受け継がれると。

 つまり本体→分身→分身…と記憶のリレーが行われる訳だ。

 

 ちなみに今回のサブタイ「アカルイミライ」は黒沢清監督の同名の映画が元ネタ。

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 この映画はある日主人公が誤って捨ててしまったクラゲが最後いつのまにか川で増殖してたってオチなんですが、これは戦いの中で気づいたら大量に増えてたトゥワイスと重ねてるのかな。

 

 近属はどんな策があるかと思いきや司令塔自ら凸ってきて草生えまくりました。数週引っ張ってこれってお前…!

 素材要らずで無制限に複製できるトゥワイスと人形を作るのにそれと同程度の大きさのモノが必要な近属、正直近属側が分悪すぎると思うんですが何か勝算があるんだろうか…?

 

 考えられるのはこの人形の異能がめっちゃ強力、とかでしょうか。

 最初異能を使わせなかったのは引き入れるつもりだったトゥワイスをなるべく傷つけずに捕えるため、と考えれば一応説明はつく。

 この人近属の氏名公開時にも意味ありげに背後にいたから異能が明かされる可能性はあるはず。

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 ゲーム用語でバフはステータス底上げ、ロールは役割、ブロックは妨害の意味。

 スピナーの台詞は訳すと「味方の力の底上げ要員が敵に姿を見せたら真っ先に狙われる」ってところでしょうか。

 といってもわざわざ訳さなずとも意味は状況から大体察せる台詞ですが。

 

 花畑の異能は「煽動」。この異能、「彼に心を許す者」という条件と花畑自身の政治家って立場が相性よすぎるな…。

 もしこれで花畑が支持を集めた末に首相にでもなったら、国家規模のカルトの誕生じゃねーかと。せめてTVやラジオなどのメディアを通した声じゃ効果はないと信じたい。

 

 「セブンスラウド」は「煽動」の電磁波を更に拡散するためのスピーカー。名前は口元にある7つの放射口が由来かな。

 解放コードの「トランペット」はよく野球の応援で吹奏楽部が吹いてるのを想像すると腑に落ちます。花畑に煽動された戦士たちが高揚してるのはその更に過激verかなと。

 

 スピナーの"個性"は見た目通り「ヤモリ」。花畑は侮ってたけどその"個性"だけで今まで戦ってきたって寧ろすごくないか…?

 スピナーの憧れのステインも"個性"自体は大して強力じゃないし、彼ほどスペックは高くないにせよフィジカル主体で今まで生き残ってきたって点では同じと言える。

 

 一旦身を隠すも壁の切り取り→全身からの針のコンボで再び追い詰められるスピナー。身体中に針が刺さって悲鳴を上げる姿が痛々しい…。

 こういう一対多だと広範囲攻撃を持たない"個性"はやっぱり不利だよなぁ…。多分ここまでは大規模な崩壊を得た死柄木に大分助けられて来たんだろう。

 

 ここまでスピナーの"個性"の弱さが強調されてるのは、彼が今のままの"個性"で花畑を討つフラグと見ました。

 今までトガ・死柄木・トゥワイスと覚醒展開が続いてるので、スピナーは強化されずに解放軍に一矢報いるんじゃないかと。彼には弱"個性"のまま泥臭く抗う姿勢を貫いてほしい。

 

 スピナー、本当にただの引き篭もりでしかなかったんだな…。

 トゥガイスのように"個性"に振り回された訳でもなく、田舎さえ出れば普通に生きていけた筈なのに今ここにいる事実が彼の薄っぺらさを物語ってる。

 ある意味連合の中で一番読者に近い視点にいるんじゃないでしょうか。

 

 が、そういう薄っぺらさは嫌いじゃないです!善悪は別として、今まで引き篭もりだったのにただTVでヤベー奴を見たってだけで連合まで足を運んだ行動力は評価したい。

 そして連合の方もスピナーのような人間を受け入れたからこそ、革命サークルとして更に懐の広さが感じられました。

 

 そして自分のその薄っぺらさを認めた上で、スピナーが花畑を煽ってたのはクッソ痛快でした!

 ある意味開き直りとも言えますが、彼がステインや死柄木に感化された自分を肯定できたのなら決して否定はできない。そも主人公ですら憧れの人との最初の出会いは画面越しだったからね。

 

 そういう意味では「解放軍も同じ」という言葉も一理あります。リ・デストロも含め、解放軍は全員初代デストロの思想に乗っかってるだけとも捉えられる。

 それなのに花畑が自分たちだけ特別な気でいるのは確かに烏滸がましいよなと。その点を認めてる分スピナーの方が好感持てます。

 

 死柄木弔、煽りよる。今までもこういうネチネチした言い回しをすることはあったけど、今回は自分たちで成し遂げたことをネタに煽ってるだけあって言葉にしっかり攻撃力が備わってます。

 ガキ臭い言い方ながらその完成度は上がってるというか、内容自体は事実だから笑い飛ばせない。

 

 死柄木はその"個性"で足場を崩してるとますますオバホっぽい。ただ自分の靴まで巻き込んで崩壊させてた辺り、まだ完全に制御するには至ってない様子。

 だとするとこの戦いの最中に暴走する可能性もなくはない、か。もしそうなればここが死柄木が過去を乗り越えるイベントになるのかな。

 

 崩れる地面から離れて真上から死柄木を狙う四ツ橋社長、最適解だけど力技すぎる…。気づけば死柄木の"個性"の発動源である掌も削がれてるし本格的にヤベェよ!

 おまけに身体につけてた家族の手まで一つ持っていかれとる。ここは死柄木にとってブチ切れポイントなんじゃないでしょうか。

 

 四ツ橋社長の異能は「ストレス」。説明を聞いてるだけで胃が痛くなってくる異能だな…。

 ただ社長の背景を踏まえるとその発動条件はこれ以上ないほど彼に適してます。ストレスをパワーに変えるなら、リ・デストロとして初代の無念を受け継いでる彼はそのエネルギー源には困らない。

 

 しかもこれ、デクやファット、壊理ちゃんと同じ何かを溜め込むタイプの異能なんですよね。「」「衝撃」「時間」ときて今度は「ストレス」。

 特にOFAに至っては初代からそれぞれ力(に換わるもの)が蓄積されてるという点まで一致してる。その意味では主人公っぽい異能とも言えます。

 

 そんでその「ストレス」が薄毛の原因だったのがね…もう笑えなくなった。直接の要因ではないとはいえ、ほぼ異能の影響でこうなったと言えるんじゃないでしょうか。

 で、それを弄られても許してた宮下のことは部下として本気で好きだったんだなって…。

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 社長が一気に人間臭く感じられた。

 

 社長は戦士たちを駒として扱っていながら、本人にその自覚はなく「戦士たちをたくさん殺してここに来たね!?」と寧ろ憤ってるのがタチ悪いな!

 いっそ駒としか見てなければ怒りは感じずそれによるバフもなかったのに、駒扱いしつつ異能の恩恵は受けてるのがズルすぎる。

 

 地震の原因は一番あり得るのはマキアの接近として、他に考えられるのは死柄木vsリ・デストロの余波、荼毘vsフードの余波辺りかな。

 モブならまだ街での戦闘を見られても連合からの防衛と言い訳はできそうですが、肝心なのは聡いホークスの目をゴーたちが誤魔化せるかどうかだ。

 

【作者コメント】

「遅ればせながら実写版AKIRAの続報を知り心が踊りました。そんな今週の原稿。<耕平>」

  AKIRAのタイトルの由来は黒澤明監督、今回のサブタイの元ネタ「アカルイミライ」は黒沢清監督作品…黒澤(沢)繋がり?

 それとも単にAKIRAを意識して戦闘シーンを描いただけか…。

 

 

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