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僕のヒーローアカデミア No.232 『異能と″個性″』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.232 異能と″個性″」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 トゥワイスによると「自分のことは自分がよく知ってる」から「他のモンと自分とじゃ出来上がるスピードが違う」とのこと。

 ここは前々回語ってた「データ」と「イメージ」の話に沿った設定ですねー。

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 つまり連合の仲間のことも更に知ればより速く増やせるようになる、とも考えられる。

 

 荼毘は合宿編、コンプレスは八斎會編でもそれぞれコピーされてましたが、死柄木がトゥワイスにコピーされたのは今回が初ですね。

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 こうして容易に増やしてると本当に壊れ性能一歩手前な"個性"なんだなって…。そこに紙耐久という短所をつけることで辛うじてバランスを取ってる印象です。

 

 あと分身たちは記憶を共有してはいないのね。今回タワーに駆けつけた分身は荼毘&Mrには遭遇してないから当然その記憶はなく、彼から生まれたコンプレスにもなかった。

 つまり記憶は個体から新たな個体へと受け継がれるけど、ある個体の記憶が既存の別の個体へ伝達されたりはしないと。

 

 そして「皆の為なら命張れる 全員気持ちは同じだろ!」。

 今の分身たちの状態がトゥワイスの気持ちの表れというのは察せてましたが、いざ本人(と言えるのか分からんけど)の口から聞けるとやっぱり安心できます。

 仲間のために、という想いの強さが意志の統一という形で反映されてる。

 

 四ツ橋社長はやっぱり義爛を人質に取ってきたか。死柄木たち(の分身)も当然のように彼を救出対象と見做してくれたのは嬉しかったです!

 前回の「あいつは義爛を好きすぎる…」という言葉通り、仲間意識の強さを利用されかけたトゥワイスをフォローしてくれたのは信頼度上がりました。

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 社長の左腕がいきなり巨大化したのはビビるわぁ!高膂力・広範囲に攻撃可能、更に目に見えないほどのスピードまで備えてるとは…一気にボスに相応しい異能と見做せてきた。

 この異様な姿を一言で言い表すとしたら"膨張"、だろうか…?少なくともただの怪力ではないのは確かだ。

 

 そして気になったのがやっぱり目元の痣。異能を発動するとその面積が広がるようですが、今回は宮下を殺害した時以上に広がってます。

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 もしフルパワーで異能を使用した場合には顔全体、それどころか身体全体にまで広がるんでしょうか。今から禍々しい姿が予想されるぜ。

 

 義爛の煙草がアメスピなのはNo.229で明かされた情報、そして右利きなのはそれより更に前のNo.67で示されてたことですね。

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 トゥワイスがそれを憶えてたのは彼が吸ってた煙草も恐らくアメスピで、これも義爛の影響だからなんでしょう。

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 積み重ねがあるからこそより尊くなれるやり取りだ。

 

 「悪い事してねェ奴は謝んなくていいんだよォ…」は敵側の仲売人の時点でんなワケねェだろと普通なら思う台詞ですが、そうツッコむのが野暮に思われるほど今はトゥワイスを応援できます。

 堀越先生も読者がそう思うのを想定してあえて言わせてるんだろうし、今ここでは彼に憤れない。

 

 "個性"呼びが初代デストロの母親発祥、しかも教科書に載るほどの事実とはいきなりデカい情報きたな….。

 で、その息子がデストロであることが知られてないのは、国民の異能を規制する上で都合のいい事実だけをカリキュラムに組み込んだからと。一気に政府の汚い面が見えてきたな…。

 

 とはいえこういう与える情報の取捨選択も簡単には否定できないですけどね。

 ヤベー力を治安維持要員にだけ行使させてそれ以外の者の力は規制する、それ自体は混乱に陥った社会を治める上で最善策ですし。

 AFOの存在もそうだけど、歴史の闇を隠すこと自体が悪いとは一概には言えない。

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 異能、即ち他人と異なる特徴を"個性"と呼ぶのは非常に地に足ついた感覚ですぐ納得できました。

 センシティブな話題になるけど障害とかも現実ではよくそう表現されてるからね…それと似た感覚と捉えれば違和感ない。そこ含めてデストロ母の境遇はきちんと同情できるものになってます。

 

 ただデストロ母が求めた社会と社長が今目指してる社会にはズレを感じるな…。

 確かに彼女は息子が異能で差別されないことを望んだけど、それは別に異能を完全解放したヒャッハーたちが蔓延る世界じゃないでしょと。

 正直世代を経るごとに野望が初代の理想とズレていったように感じる。

 

 まあデストロの歴史についてはまだ多くが語られた訳じゃないし、今は保留…ってことでいいかな。

 これから更に深く同情できる過去や、異能の規制以外で治安を維持する代わりの施策が語られるのかもしれないし。といってもそれが語られると確信持って待てるほど期待はしてないけどな…。

 

 「失礼!義務教育を受けていないものと」は何かいきなり煽りが幼稚に…。

 まあでもこの漫画、タイトルに"アカデミア"とついてるくらいだし、学校賛歌すること自体はテーマ的には別に間違ってないのかもしれません。

 主人公も現役で高校通ってバリバリ勉強してるからね。

 

 ただ、ねぇ…学校に通わず異能を鍛えてたフードがいるのにこんな煽りができる辺り、やっぱり彼のことも本当はただの駒としか見てないんだなって…。

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 社長に異能の扱い方を教えてもらったとドヤってたフードとの落差が悲しい。ここで一気に彼に対する哀れみが増しました。

 

 気になるのは死柄木が実際は義務教育を受けてたかどうか。

 諸々の情報から死柄木が"個性"事故を起こしてAFOに引き取られたのは大体10歳前後と僕は予想してますが、「お父さん」が息子の"個性"を危険視してたことを思うと軟禁してそれまでの教育を自宅で済ませてた可能性もなくはない。

 

 まあ「"個性"の母」については裏の支配者として君臨してたAFOに教えてもらったとも考えられます。

 ただその息子がデストロとまでは知らなかったのは、AFOもそれを知らなかったのか、あえて教えてなかったのか…。後者なら教育者と教え子として政府と国民の関係と重なる部分だよなぁ…。

 

 社長の語る歴史の中に「ヴィジランテ」の単語が出てきたのは嬉しかったです。本編じゃ確か初めてじゃないだろうか。

 深く密接してる訳じゃないけど僕らの知るあちらとやっぱり同じ世界なんだなーと、点と点が繋がった感覚。堀越先生なりのヴィジランテへのリスペクトと受け取れます。

 

 歴史の長さでマウントを取る社長。確かに連合自体は集団としてポッと出もいいところですが、ただ死柄木個人としては師匠のAFOは初代デストロよりも先に歴史に現れてるんですよね。

 この差が勝敗に繋がるとしたら、死柄木の勝因はやっぱりAFOの教えってことになるんだろうか。

 

 進化した死柄木の攻撃範囲広すぎィ!!でも長い目でみればこのレベルupも許容範囲内かなぁ。

 ヒーロー側の主人公であるデクもこの先歴代継承者6人の"個性"の発現が控えてるし、ならいずれ彼と戦うであろうヴィラン側の主人公の死柄木がこのくらい強化されてもおかしくはない

 

 少し気になったのはタワーの崩れ方がオバホの分解っぽかったこと。

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 今までは手で触れたら即塵と化す感じだったのが、今回はまず枝分かれしながら直線的に切り込みが入って、そこからバラけるって感じだったんですよ。

 元々オバホの下位互換っぽかったけど進化して更に近づいた気がする。

 

 死柄木の分身が本体と違って社長に大規模な崩壊を使わなかったのは、彼を生んだトゥワイスの分身が死柄木の進化を知らなかったからか。

 あの分身は進化した死柄木の"個性"を目撃しておらず、だから彼から作られた死柄木の分身にもその記憶がなく自分の"個性"の進化を把握してなかったと。

 

 肝心なのはここに駆けつけた死柄木は本物なのか、ですが…。

 道中で進化した"個性"を使う死柄木を目にしたトゥワイスの分身が、その情報を踏まえた上で大規模崩壊ができる死柄木を新たに作った可能性も否定できない。

 それを大量に複製できるようになればいよいよ本物の壊れ性能だ。

 

 「俺ならそうする」という分身から本体への信頼はグッときました!ここも冒頭の「自分のことは自分が一番よく知ってる」そのものだよなぁ。

 トゥワイスたちも意志の統一がされてましたが、彼本人に限らず複製された者は皆本体と分身の関係に自分への理解と信頼が反映されるんだなと。

 

 「高いとこから落ちたら死ねよなァ 人として…」は実際にヒミコちゃんに転落死させられた気月を思い出す台詞。

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 この一撃でも死ななかったことが、気月と違って社長の異能が解放軍の中でも特に人の理から外れてる事実を物語ってます。死柄木vsデストロは相当大規模な戦いになりそうだ…。

 

 あと気になるのは死柄木と一緒にいた筈のスピナーの姿が見えないことですね。前回彼は花畑を何とかしようと意識してたのでこの死柄木とは別行動を取ってるのかもしれない。

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 だとすると今の戦況は死柄木vsデストロ/スピナーvs花畑/荼毘&コンプレスvsフード/トゥワイス(本体)&トガか。

 

 

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