※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.228 心の怪我」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
デカい図体、にも関わらず気配を感じさせず接近してきたのは氷の異能の応用か、それとも異能は関係ないまた別の技術によるものか。
フードくん、単なるパワータイプではなく隠密スキルまで持ってるとかスペックヤバいですね。この時点で荼毘が強いと判断するのも頷ける。
フードくんは見た目から無口そうと思ってたら普通に喋られてまずここで驚き。しかもマキア急襲の可能性を想定できる洞察力もあるときた。
ここで前回まで抱いてたイメージがガラリと変わりました。もっと何かこう、オレ ホノオ キライ、コオラセルとか言うキャラだと思ってた。
荼毘の"個性"に問題があるという可能性も挙げてましたが、どうなんでしょ実際。
これまでの蒼炎の使用シーンを見る限りではそこまで大きな欠点があるとは思えませんが、エンデヴァーと同じく彼も「熱が篭り続ける」タイプなのかな。
とはいえそれだけで荼毘=燈矢とは断定できませんが。
氷を身に纏うストロングスタイルの次は、周りに漂わせて空中の足場に直立とかオイオイ強者感パネーわ。氷でドラゴンを象ってるのも厨二心を唆られる。
飛行手段のない荼毘に対して上空という優位から攻められるのも強いし、想像してたより遥かに応用性高い異能で危機感煽られます。
日番谷隊長の氷輪丸を思い出した人は多いのではないでしょうか。かく言う僕もその一人です。あの人噛ませになることが多かったけど技の見た目は華やかでしたからねー。
轟くんも補講編で滑り台作ってたけど、氷で象る技術としてはこちらの方がまだ上と言わざるを得ません。
ただこうなるとやはりフード≠燈矢の線が濃厚か…。
すでに存在する氷を操るフードの異能と、自分の身体から新たに氷を生成する轟くんたちの"個性"の違いは無視できないと思うんですよね。
そも以前の轟くんの回想によると、燈矢兄さんが受け継いだのは氷結じゃなくて炎熱の方の筈ですし。
何より「学校も行かず〜」って部分が、今判ってる情報から形成された轟燈矢の人物像と合わないんですよ。
燈矢兄さんは少なくとも焦凍くんが火傷を負うまでは実家にいたみたいだし、いくらエンデヴァーがクソ親父とはいえその間学校すら行かせずに鍛錬させてたとは思えない。
つってもまだフード=燈矢を完全に否定できるだけの根拠はありませんけどね。燈矢本人でなくても冷さん側の血縁者という可能性はまだありますし。
この辺堀越先生も慎重に情報を開示していくつもりなのが伺えるし、フードにしろ荼毘にしろ燈矢との関係を断定するのはまだ早いでしょう。
広範囲攻撃同士の衝突だけあってやっぱ規模デケェ…。フードは荼毘が連合唯一の広範囲攻撃持ちであると認識してたようだし、彼の前に現れたのは同じ広範囲攻撃持ちの自分が相手すべきと考えたからか。
となると、これについても挑んできた理由が荼毘との因縁とは言い切れなくなった訳ね。
すでに在る氷を操る、即ち自分では氷を生み出せないと仮定すると、フードの攻略法はやはりそれらを全て溶かし尽くすことでしょうか。
とはいえ彼が泥花市中の氷を操れるとしたら相当時間かかりますが。それを終える前に荼毘の方が自身の熱に耐えられなくなる可能性もあるしな…。
現在連合は死柄木&スピナー/トゥガイス/荼毘/コンプレスに分断されてる模様。
死柄木(とスピナー)はリーダーとして恐らく社長と対決、トゥガイスは近属の人形と遭遇、荼毘はフードと交戦中、となると残るコンプレスの相手は花畑か。
彼が花畑に何回か言及してたのはその前振りでしょう。
ヒミコちゃんの有様を見てトゥワイスが動揺しまくってるのは、もう見てるだけでツッレェ…。
彼の正反対の言葉を交互に言い続ける症状は元からだけど、この状況で発症してると更にその混乱っぷりが伝わって悲痛すぎる。決してうるせぇだのおかしいだのと笑えないシーンですよ…。
トゥワイスが取り出したハンカチは八斎會に出向してマスクの左半分が破れた際、ヒミコちゃんが包んでくれたアレですね。
あの時自分を救ってくれたハンカチで、今度はトゥワイスがヒミコちゃんを救おうとしてるのが尊い…。こういう何気ないアイテムで救け合いを強調するのは良い演出。
そんで連合の皆を居場所と呼んでるともうね…。本当にここだけが彼にとって自分を受け入れてくれた場所だったんだなって。
以前ヒミコちゃんを妻とか悪魔とか呼んでたのにこうして抱きしめても全然やらしい感じしないっすよ。決してヴィランのくせに被害者ぶってるとか責められない。
トゥガイスが互いに真逆ってのはなるほど。ヒミコちゃんが自分の人格を抑えて他人になりきるのに対し、トゥワイスは自分の人格を寧ろ増やす。
そう捉えると自分を見失ったトゥワイスが、他人をトレースしても自我を失わないヒミコちゃんに惹かれたのはある種当然だったのかもしれない。
わわわ、振り返ったらトゥワイスが何人もいたのはなんですかこの不気味すぎる絵面は…。
背後に自分と同じ外見の奴が複数人いるとか普通の人にとっても悍ましい状況ですが、ことトゥワイスにおいてはトラウマ再発装置でしかないですよ。自分の容姿で自分じゃないことの異質感がすごい。
こんな状況でもヒミコちゃんを抱きしめてちゃんと守ろうとしてるのがクッソ尊い…。ここを切り抜ける手段があるとすればヒミコちゃんの分身を作ることか。
近属の人形がどれほど強いのかは分かりませんが、ヒミコちゃんほどの身体スペックなら脆い分身でも時間稼ぎにはなるでしょうし。
近属の解放コードは「スケプティック」。意味は英語で「懐疑論者」「無神論者」。
理知的な印象を受ける彼らしいコードネームですが、実際は宗教と評される解放軍に身を置いてるのが何とも皮肉的です。
わざわざこんな名前付けてる辺り、本人は自分がカルトの一員である自覚なさそう。
異能は「人形」。トゥワイスと似た異能でありながら、トラウマ持ちの彼と違って3体以上製造できるのが対照的だ。
トゥワイスの分身には対象のいくつかの身体データが必要でしたが、近属の方はそういう情報は必要ないのかな。
逆に短所はトゥワイスのように無から人形を作れないことか。
PCを支えてるゴリラみたいな人形も近属の部下か誰かなんだろうか。ここはちょっとこの人との関係について回答を求めたくなります。
別にただのモブで済ませても問題ない箇所なんですが、なぜ近属がこの人を自分をサポートする人形に選んだのか、その理由が個人的に気になるんですよ。
解放軍に引き入れるつもりなのは分かるとして、「リ・デストロに〜復活させられる!」ってのはどういう…?トゥワイスの分身は耐久性低いんだけどそこは大丈夫なんですかね…。
仮に社長が死んだ場合一時的にはともかく、そう長く世間の目を誤魔化し続けられるとは思えないんですが。
ヒミコちゃんや死柄木に続いて、今度はこの窮地がトゥワイスの覚醒イベントになるんでしょうか。
ヒミコちゃんを守ると決意し見事トラウマを払拭、自分の分身の製造可&分身の製造可能数の上限up、みたいな。その場合、今度はその能力が今後壊れ性能になってしまわないかが心配だな…。
↓他の週刊少年ジャンプ2019年25号掲載作品の感想はこちら